2021年01月14日更新
Googleスプレッドシートのセルに斜線(斜め線)を引く方法を解説!
Googleスプレッドシートには、Excelのように罫線でセルに斜線を引く機能がありません。しかし、工夫をすれば斜めの線をセルに引くことができます。この記事では、Googleスプレッドシートで斜線を引く方法について詳しく解説します。
目次
Googleスプレッドシートに斜線を引く方法はあるの?
Googleスプレッドシートにデータを入力していると、セルに斜線を引いて、セルに記載してある内容を打ち消したいことがあります。Excelであれば、罫線の機能を使って、上記の画像のように簡単に斜め線をセルに入れることができます。
Excelであればこのセルにはデータが入っていたとしても、斜線を入れられるので、入力されているデータの打ち消しも簡単にできます。スプレッドシートでも同じような機能を使いたいという方がいるのですが、どうすれば斜線を引けるのか、この記事では詳しく解説します。
Excelのようにセルに斜線を引く方法はないが
残念ながら、GoogleスプレッドシートにはExcelのように簡単にセルに斜線を引く機能はありません。しかし、工夫すればスプレッドシートにもセルに斜めの線を入れて、斜線を引いたように見せることはできます。
スプレッドシートに斜線を引く2つの方法
スプレッドシートに斜線を入れる方法は、図形の斜めの直線をセルに合わせて入れる方法と、グラフの関数で斜め線を入れる方法の2つの方法があります。それぞれの方法について詳しく解説します。
図形として斜め線を引く方法
まずは図形で斜めの線を入れる方法を解説します。
スプレッドシートの「挿入」から「図形描画」を選択します。
描画する図形の種類で「線」のアイコンをクリックして、斜め線をドラッグして描きます。「保存して終了」をクリックします。
するとスプレッドシート上に描いた斜め線が表示されるのでクリックします。すると、移動や大きさを変更できるようになります。
斜線を入れたいセルまで斜め線を持っていって、セルに合わせて大きさを調整します。
この方法なら、セルに入力されているデータの打ち消しにも使えます。ただし、セルを移動したときには、斜線の移動の操作は別に行わなくてはいけない点がデメリットです。
関数を使って斜線をセルに入れる方法
関数を使って斜線をセルに入れる方法を解説します。この方法で使う関数はSPARKLINE関数です。この関数は、セルを使って簡単なグラフを作成するための関数です。この関数では折れ線グラフを作ることができます。グラフの折れ線を1本、セルいっぱいに広げるように設定することで斜線のように見せることができます。
関数を使って斜線をセルに入れるためには、斜線を入れたいセルに「=SPARKLINE({1,0})」と入力します。すると上記の画像のように、セルに斜線を引くことができます。
図形で斜線を描画する方法と比較すると、こちらの方法のほうがセルの大きさに合わせた斜め線を簡単に引けます。また、セルの内容を移動した場合でも、関数の値も一緒に移動できるので、斜線もそのまま移動できます。
ただし、この方法では斜線を引くセルの中に他のデータを入力できません。この方法で引く斜線では、データがセルに入力されていないことは表示できても、入力されているデータの打ち消しはできない点に注意しましょう。
また、セルの端から端までのきれいな斜線は引けません。上下に多少の隙間ができてしまう点も注意しましょう。

スプレッドシートに斜線を引く方法は工夫しよう!
この記事では、Googleスプレッドシートのセルに斜線を引く方法を解説しました。Excelであれば簡単に斜線をセルに引けますが、スプレッドシートではそもそも斜線をセルに引いてデータを打ち消すという機能を想定していない模様です。
しかし、表計算を利用していると、斜線をセルに引く必要が出てくる場合もあります。きれいに斜線を引くのは少し難しいのですが、できないことはないのでぜひトライしてみて下さい。