2020年12月10日更新
Chromeの「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にする方法を解説!
Google Chromeを利用していると「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」というポップアップが頻繁に出る場合があります。この記事では「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にするにはどうしたらいいのか解説します。
目次
Chromeで「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップが出る理由とは
Google Chromeを利用していると、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」という警告のポップアップが表示されることがあります。ポップアップが表示されるサイトなどはよくあることなのですが、Chromeの利用状況によってはこのポップアップが頻繁に出てくるので、作業がはかどらずに困るという方も少なくありません。
この記事では、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」が出てくる原因とはどういったもので、どのように対処したらいのか詳しく解説します。
Webストア以外の場所から拡張機能をインストールする場合の警告
「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップが表示される場合とは、Chromeウェブストア以外の場所からChromeの拡張機能を入手して、インストールしようとする場合です。
基本的にGoogleとしては、Chromeウェブストア以外の場所からChromeの拡張機能を入手することは想定していません。しかし、Chromeの拡張機能の開発者であれば、ウェブストアにアップする前の拡張機能を、実際のChromeで試す必要があります。
「デベロッパーモード」とは「開発者モード」のことです。このポップアップが出る意味とは、Googleがウェブストア以外の場所からの拡張機能のインストールは、拡張機能の開発者が行うものだと認識しているためです。拡張機能の開発以外の目的での、ウェブストア以外の場所からの拡張機能のインストールは想定していません。
そのために、Chromeにインストールしようとすると、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告が出てしまいます。
キャンセルをクリックすれば、問題なく拡張機能のインストールはできるのですが、開発者にとっては、毎回このポップアップが表示されるのは地味に面倒くさいものです。対処するためのいい方法は何かないものか、探している方は意外に多いものです。
非表示設定にすることはできる
どうしても「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップを表示させたくない場合には、非表示にできるように設定することはできます。ただし、このポップアップとは、Googleによって安全性を確認できていない拡張機能をインストールすることによる、ウイルス感染などの危険性を回避するための警告です。
このポップアップを表示させないように設定するということは、安全性を確認できていない拡張機能をChromeにインストールしてしまう危険性が大きくなるということを意味しています。
次に紹介する方法で「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップを非表示にする設定を行った場合には、危険な拡張機能をインストールしてしまうかもしれない危険性をしっかりと認識した上で、自分で責任をもって管理しましょう。
もしもウイルス感染のリスクを取りたくないのであれば、多少面倒くさくても、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップをその都度キャンセルしながら利用することをおすすめします。
「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップを非表示にする方法
Chromeで「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップを非表示にする方法について具体的に解説します。
「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にする方法には、Chromeの構成ファイルを書き換える方法と、Windowsのローカルグループポリシーエディターを編集する方法、Chromeの開発版を利用する方法の3つの方法があります。
しかし、Chromeの構成ファイルを書き換える方法を使うと、Chromeの根本的なプログラムをいじることになり、Chrome自体が壊れてしまって使えなくなり、Chromeの再インストールということになりかねません。
とても危険性が高い方法なので、今回は説明から省きます。そのために、今回はWindowsのローカルグループポリシーエディターを編集する方法と、Chromeの開発版を利用する方法の2つの方法をご紹介します。
ローカルグルーポリシーエディターを編集する
WindowsのOSのローカルグループポリシーのGoogle Chromeのポリシーに、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にしたい拡張機能のIDを登録することで、ポップアップを非表示にする方法です。
具体的な手順は次の通りです。
- 拡張機能のID番号を確認する
- WindowsのOSのローカルグループポリシーにChromeを追加する
- 拡張機能のID番号をポリシーに登録する
まずは拡張機能のID番号を確認しましょう。
Google Chromeの右上の「︙」をクリックして、「その他ツール」>「拡張機能」とクリックして、Chromeにインストールした拡張機能の一覧を表示します。
「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップを非表示にしたい拡張機能の「詳細」のページに入ります。Chromeの右上の「デベロッパーモード」をオンにするとIDが表示されるので、IDを控えておきます。
次にWindowsのOSのローカルグループポリシーにChromeを追加していきましょう。
上記のWebページにアクセスして、Google ChromeのポリシーテンプレートのZipファイルをクリックしてダウンロードします。ダウンロードしたZipファイルは解凍しておきます。
デバイスの変更への許可を求められるので許可すると、「Windowsのローカルグループポリシーエディター」が開きます。「ローカルコンピューターポリシー」>「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」と開きます。「管理用テンプレート」を右クリックして、「テンプレートの追加と削除」をクリックします。
「追加」をクリックすると、ファイルを選択できるダイアログが開きます。先ほどダウンロードして解凍したGoogle Chromeのポリシーテンプレートのフォルダから「windows」>「adm」>「ja-JP」と進み「chrome.adm」のファイルを選択します。
追加の画面を閉じます。
最後に、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にしたい拡張機能のIDをホワイトリストに追加します。
ローカルグループポリシーエディタに戻ると、「従来の管理用テンプレート」の下に「Google」のフォルダが追加されています。Googleのフォルダを開いて「Google Chrome」>「拡張機能」と進みます。
「拡張機能インストールの許可リストを設定する」をクリックします。
「拡張機能インストール許可リストを設定する」が開いたら「有効」にチェックを入れて「オプション」の「拒否リストから除外する拡張機能ID」の「表示」をクリックします。
すると、「拒否リストから除外する拡張機能ID」の画面が開くので、こちらに先ほど控えた拡張機能のIDを追加して「OK」をクリックします。これで、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」が表示されなくなります。
開発版Chromeを利用する
もう一つの方法が、開発者向けのGoogle Chromeを利用してその拡張機能を開くという方法です。Chromeには実はいくつかの種類が存在していて、一般的に利用されているのが安定版です。
安定版の他に、安定版の一歩手前のChrome Canary、さらにその手前のChrome Dev、さらにその手前のChrome Betaがあります。安定版以外のChromeは開発者向けに公開されているものなので、ウェブストアで配布されていない拡張機能も利用できます。
動作が不安定になることがあるというデメリットはありますが、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップが頻繁に表示されるわずらわしさからは解放されます。
Chrome Canaryは上記のリンクからダウンロードできるので、興味のある方は利用してみて下さい。
「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」を非表示にしてみよう!
この記事では、「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」のポップアップがどうして表示されて、どうすれば非表示にできるか解説しました。拡張機能の開発者や、どうしてもウェブストア以外の場所から安全な拡張機能を使いたい場合には、ご紹介した方法で使えるようになります。ぜひ試してみて下さい。