ガレージバンドをWindowsで使いたいなら、代替ソフトを手に入れる必要があります。この記事では、ガレージバンドに匹敵するWindows対応の無料DAWソフトや、DAWソフトの選び方・注意点について詳しく解説しています。気になる人はぜひ読んでみてください。
- 「Windows対応のガレージバンド代替ソフトはある?」
- 「できれば無料のDAWソフトを使いたい」
- 「ガレージバンドに匹敵するDAWソフトの選び方が知りたい…」
|
あなたは今こんなことを考えていませんか?
ガレージバンド(GarageBand)は、楽曲制作や編集ができるDAWソフトです。
DAWとは |
「Digital Audio Workstation」の略で、PCでデジタル形式の音楽制作ができるソフトウェアのこと |
無料で利用可能なうえ、楽器の基礎まで勉強できるので、初心者も気軽に使えると評判です。
しかし、ガレージバンドはiOSもしくはMac対応のソフトしかリリースされておらず、Windowsでは使えません。
iPhone・iPadユーザーであればアプリ版ガレージバンドを利用する手もありますが、
PC版と比べて機能が制限されるのが困りもの。
Windowsユーザーが満足できる音楽づくりをしたいなら、ガレージバンドに匹敵するDAWソフトが必要です。
しかし、Windows対応のガレージバンド代替ソフトを探している人の中には、
- Windows対応のガレージバンド代替ソフトがあるのか知りたい
- DAWソフトの選び方がわからない
- DAWソフトを選ぶときの注意点を知りたい
という方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、ガレージバンドに匹敵するWindows対応無料DAWソフトのおすすめ3選を徹底的に解説しました。記事の後半では、Windows対応無料DAWソフトの選び方も詳しく紹介しています。
この記事でわかること |
- 【Windows対応】ガレージバンド匹敵のおすすめ無料DAWソフト
- Windows対応のDAWソフトの選び方
|
この記事を読めば、Windows対応の無料DAWソフトについて理解でき、さらに自分に合った最高のDAWソフトを見つけられます。【Windows向け】DAW初心者には万能タイプの無料ソフトがおすすめ
結論、DAWソフト初心者には万能タイプの無料ソフトがおすすめです。
音楽のジャンルを問わない万能タイプのソフトなら、楽曲制作に必要な基本機能が揃っています。
使える機能が限られている分、操作がシンプルでわかりやすいのもメリットです。
解説動画やマニュアルなどのサポートが手厚いものも多いので、比較的早くソフトを使いこなせるようになりますよ。
さらに、無料であれば気になったソフトを気軽に試せます。
自分の満足できる楽曲制作ができるソフトかどうかを見極めるためには、実際に使ってみるのが一番です。
DAWソフト初心者には、操作が複雑な高性能タイプより、簡単に使いやすい万能タイプの方が向いています。操作に慣れてきてさらに高度な楽曲制作がしたくなってから、有料の上位ソフトの購入を検討しても遅くはありませんよ。
自分の思い通りに曲を作りたいなら、ソフトの使い方に慣れることをまずは重視してくださいね。
【Windows対応】ガレージバンド匹敵の無料DAWソフト3選
ここからは、早速、当サイトおすすめの「無料DAWソフト3選」を紹介します。
【Windows対応】ガレージバンド匹敵の無料DAWソフト
おすすめDAWソフト |
メリット |
Studio One Prime |
- 日本語版のDAWソフト
- オーディオ・MIDIトラック数が無制限
- アドオン・プラグインでカスタマイズ可能
- プロ作成のソングデータ利用可能
- エフェクト・プラグインは10種類搭載
|
Cubase AI |
- トラック数が豊富
- 楽曲制作に必要な機能が揃っている
- ピッチやタイミング補正が簡単
- 画面が見やすい
- サポートが手厚い
|
Pro Tools Intro |
- プロ仕様のツールが無料で使える
- iLokなしで利用できる
- エフェクト・プラグインが36種類
- 最大4トラックまで同時レコーディング可能
|
無料といっても、初心者の方向けに「ソフトの使い勝手やサポート体制、サービス内容」を厳選しました。すべてWindows対応のため、安心して読み進めてください。
それぞれ1つずつ解説していきます。
Studio One Prime
Windows対応おすすめガレージバンド代替ソフト1つ目は、アメリカのPreSonus社が開発した「Studio One Prime」です。日本語バージョンがあり、ユーザー登録すればマニュアルが入手できるので、初心者にも使いやすいDAWソフトといえます。
Studio One Primeは、
Windows・Macどちらでも使えます。必要なシステム環境は次のとおりです。
Studio One Primeに必要なシステム環境
Windows |
Windows® 10以降(64-bit) |
Mac |
macOS® 10.14以降(64-bit) |
また、RAMは8GB以上、ハードディスクの空き容量は40GB以上が推奨されています。
ダウンロードの前にPCの状態をチェックするのがおすすめです。
また、Studio One Primeには、音楽ジャンル別の教則本も複数出版されているのも特徴です。
音楽に関する知識がなくても、本を参考にすれば比較的スムーズに楽曲制作ができるでしょう。Studio One Primeを使うメリットは、他にも5つ挙げられます。
Studio One Primeのメリット |
- 日本語版のDAWソフト
- オーディオ・MIDIトラック数が無制限
- アドオン・プラグインでカスタマイズ可能
- プロ作成のソングデータ利用可能
- エフェクト・プラグインは10種類搭載
|
Studio One Primeは
日本語版のDAWソフトなので、翻訳や言語などの設定が必要なくすぐ使えます。
オーディオ・MIDIのトラック数が無制限かつ、時間制限もないため、好きなだけ音や楽器をミックスできます。
トラックとは |
トラックとは、楽曲を構成する要素を分割する仕切りの役割をするものを指す
①オーディオトラック:楽器の音やボーカルを録音するトラック
②MIDIトラック:MIDIデータを打ち込み・編集するトラック |
MIDIデータとは |
MIDIデータとは、音程や音の長さなどの演奏情報を記録された楽譜のようなもの
MIDIデータのみでは音が出せないので、演奏者の役割を果たす音源が必要となる |
例えばドラムパートを作成する場合、ハイハット・スネアドラム・バスドラムなど複数のドラムを組み合わせなければなりません。
トラック数が限られていると、今どきのポップスですら制作するのが難しいでしょう。
Studio One Primeならトラックを何個でも使えるので、
楽器の多いオーケストラ編成の楽曲制作なども対応可能です。
拡張機能にあたるアドオンやプラグインを追加すれば、
別形式へのデータ変換やファイル分割など、さらに高度な楽曲編集ができます。
プロ作成のソングデータで楽曲制作・編集スキルが学べるのも、初心者にとっては特に魅力的といえるでしょう。
エフェクト・プラグインも10種類あるので、
音響効果を駆使して楽曲のクオリティを高めたい人にもおすすめです。
エフェクトとは |
音や映像に追加する効果のこと
音のエフェクトは、残響効果を追加するリバーブや複数の音を重ねて厚みを出すコーラスなどが代表的 |
Studio One Primeは、初心者からプロまで幅広くカバーできるDAWソフトといえるでしょう。マニュアルがあるのでわからないことはその都度確認できます。気になる人は、下記のリンクへアクセスして、Studio One Primeをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。Studio Oneデモ版ページStudio One Primeのダウンロードページ
Cubase AI
Windows対応おすすめガレージバンド代替ソフト2つ目は、ドイツのSteinberg社が開発した「Cubase AI」です。Steinberg社がヤマハの子会社であることから、日本国内のシェア率が高いDAWソフトで、YouTubeの解説動画も多数配信されています。
Cubase AIも、Windows・Macどちらでも使えます。必要なシステム環境は次のとおりです。
Cubase AIに必要なシステム環境
Windows |
Windows11 Version 22H2以降、Windows10 Version 22H2以降 |
Mac |
macOS Sonoma, macOS Ventura, macOS Monterey |
推奨されるRAMは8GB以上ですが、
ハードディスクの空き容量は75GBと多めです。
ソフトのスムーズな動作のためにも、
ハードディスクの空き容量には余裕をもっておくと安心ですよ。
Cubaseシリーズの無料版にはCubase LEもありますが、
Cubase AIの方が使える機能が多いアップグレード版になります。
これからダウンロードするのであれば、
Cubase AIを選ぶのがおすすめです。
続いて、Cubase AIのメリットと始め方について詳しくみていきましょう。
Cubase AIのメリットは次の5つです。
Cubase AIのメリット |
- トラック数が豊富
- 楽曲制作に必要な機能が揃っている
- ピッチやタイミング補正が簡単
- 画面が見やすい
- サポートが手厚い
|
Cubase AIは、無料のソフトながらもトラック数が豊富です。
音楽のジャンルにもよりますが、
一般的な楽曲のトラック数は30~50個程度といわれています。
オーディオトラックが32個、MIDIトラックが48個あるCubase AIなら、
さまざまな曲が作れるでしょう。
楽曲制作に必要なオーディオ・MIDIの編集機能やミキシング機能が揃っており、初心者にも使いやすいです。
エフェクトプラグインは25種類以上搭載されているので、
音響効果にこだわりたい人にも向いているソフトといえるでしょう。
ピッチやタイミングの補正ができるVariAudioという機能もあるので、微調整が簡単にできるのも嬉しいポイントです。
また、
画面が見やすく操作がしやすいので、DAWソフトが初めての人でもスムーズに楽曲制作ができます。
特に、ピアノの鍵盤が見やすいとの意見が多いようです。
さらに、サポートが手厚いのも大きなメリットといえます。
マニュアルがあるのはもちろんのこと、Steinberg社の親会社であるヤマハのサポートが受けられるので、困ったことがあっても安心ですね。
解説動画も多数配信されているので、マニュアルを読み込むのが面倒なら動画に沿って楽曲制作してみるのもアリですよ。
Cubase AIは、ヤマハの子会社が開発していることから、非常に信頼性の高いソフトといえるでしょう。サポート体制が整っているDAWソフトを探しているなら、Cubase AIを選ぶことをおすすめします。
Cubase AIに興味があるなら、下記のリンクからダウンロードしてみてくださいね。
あなたの Steinberg ソフトウェアを入手 | SteinbergSteinberg ソフトウェアは Steinberg Download Assistant (SDA) を使ってダウンロードを行います。SDA のインストーラーはこのページから提供しています。
Pro Tools Intro
Windows対応おすすめガレージバンド代替ソフト3つ目は、アメリカのAvid社が開発した「Pro Tools First」です。プロの音楽クリエイターが使っていることで評判の「Pro Tools」の無料版で、初心者向けの標準的な機能が搭載されたバージョンになっています。
Pro Tools IntroもWindows・Mac両方で使えるDAWソフトです。必要なシステム環境は次のようになっています。
Pro Tools Introに必要なシステム環境
Windows |
Windows 10 (22H2)、Windows 11 (23H2) |
Mac |
macOS Sonoma 14.5、macOS Ventura 13.6.x、またはmacOS Monterey 12.7.x |
Pro Tools Introで推奨されるRAMは8GB、ハードディスクの空き容量は15GBです。
この記事で紹介している他の2つのDAWソフトと比べると、比較的容量がコンパクトですね。
ただし、ソフトの容量がコンパクトでも、機能自体はプロが使っている上位モデルとまったく同じです。
機能制限があるとはいえ、1から音楽を打ち込むのはもちろんのこと、ボーカルなどの音源を取り込んで自由にミックスするなどの編集作業もこなせます。
Pro Tools Introは、プロと同じツールを使って楽曲制作してみたい人に特におすすめですよ。
Pro Tools Introのメリットは他にも4つあります。
Pro Tools Introのメリット |
- プロ仕様のツールが無料で使える
- iLokなしで利用できる
- エフェクト・プラグインが36種類
- 最大4トラックまで同時レコーディング可能
|
プロ仕様のツールが無料で使えるのは、Pro Tools Introの大きなメリットといえるでしょう。
プロの音楽クリエイターにとって、
高性能なツールや機材は欠かせない存在です。
将来楽曲制作を仕事にしたいなら、
本格的な機能が揃っているPro Tools Introで勉強を始めることをおすすめします。
また、ライセンス保護のためのiLok3を使わず利用できるので、1度PCにインストールしてしまえばいつでも使えます。
iLok3とは |
ソフトウェアのライセンスを証明するUSBデバイスのことで、ドングルとも呼ばれる。
異なるデバイスでも簡単にソフトがインストールできる反面、破損した場合の復旧が困難 |
エフェクト・プラグインは36種類と一見少なく感じますが、
有料版と同じクオリティのものが搭載されているのが強みです。
中でも、
1,200種類以上の楽器の音が入った「Xpand!2」は、イメージどおりの音が自由に作れると評判です。
また、
最大4トラックまで同時録音が可能なので、さまざまなアーティストとのコラボレーションも夢ではありません。
コーラスやバンドの演奏を編集して活用できるので、楽曲制作の幅が広がりますね。
Pro Tools Introは有料版に比べると機能制限が多いものの、プロが使っている機能そのものを実際に使えるのは魅力的といえるでしょう。本格的に音楽クリエイターを目指したいなら、Pro Tools Introで楽曲制作の勉強をしてみてはいかがでしょうか。
Pro Tools Introがある人は、下記のページへアクセスしてソフトをダウンロードしてみてください。
Pro Tools IntroPro Tools Introのダウンロードページ
ここまで、【Windows対応】ガレージバンド匹敵の無料DAWソフトについて解説してきました。
今回紹介した3つのDAWソフトは、無料版でも十分満足できるスペックを備えたものばかりです。
楽曲制作に興味があるなら、気になるソフトをPCにインストールするところから始めてみてくださいね。
以上、「【Windows対応】ガレージバンド匹敵の無料DAWソフト3選」について解説しました。
【Windows対応】ガレージバンド匹敵の無料DAWソフト3選
おすすめDAWソフト |
メリット |
Studio One Prime |
- 日本語版のDAWソフト
- オーディオ・MIDIトラック数が無制限
- アドオン・プラグインでカスタマイズ可能
- プロ作成のソングデータ利用可能
- エフェクト・プラグインは10種類搭載
|
Cubase AI |
- トラック数が豊富
- 楽曲制作に必要な機能が揃っている
- ピッチやタイミング補正が簡単
- 画面が見やすい
- サポートが手厚い
|
Pro Tools Intro |
- プロ仕様のツールが無料で使える
- iLokなしで利用できる
- エフェクト・プラグインが36種類
- 最大4トラックまで同時レコーディング可能
|
この記事では初心者にも使いやすいDAWソフトを厳選して紹介しましたが、他にも人気のソフトはたくさんあります。
ソフトの仕様や特徴はそれぞれ違うので、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いでしょう。
次の章では、「Windows対応ガレージバンド代替ソフトの選び方」を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Windows対応無料DAWソフトの選び方