2019年04月08日更新
Windows10の電源オプションで高パフォーマンスや究極のパフォーマンスのプランに設定する方法!
Windows10の電源オプションで高パフォーマンスや究極のパフォーマンスのプランに設定する方法を解説します。電源プランを管理する電源オプションで電源プランの設定を変更することで、Windows10のパフォーマンスをさらに向上できます。
目次
- 1Windows10 の性能をあげるには?
- ・電源プランとは
- ・電源オプションを「高パフォーマンス」に変更しよう!
- 2Windows10で電源オプションの設定を変更する方法
- ・高パフォーマンスに設定する手順
- ・高パフォーマンスが表示されない場合
- ・細かな電源管理を行う「究極のパフォーマンス」
- ・究極のパフォーマンスを有効にする手順
- ・究極のパフォーマンスにする注意点
- ・電源プランの設定で性能は実際に上がる?
- 3Windows10の電源オプションで電源プランの作成するには?
- ・電源プランを作成する手順
- 4Windows10の電源オプションで電源プランを削除する
- ・電源プランを削除する手順
- 5その他のWindows10のパフォーマンスを向上させる方法
- ・「視覚効果」の調整
- 6Windows10の電源オプションで電源プランを設定しよう!
Windows10 の性能をあげるには?
現在のWindowsOSの上位OSはWindows10ですが、自分のメインPCのOSとしてWindows10を使用している人は、今のWindows10の性能に満足していますか?自分が想像していたほどパフォーマンスが向上しないと感じている人は、ぜひ1度試すべき設定があります。それは「電源プラン」の設定です。
電源プランとは
電源プランとは、Windows10側で消費電力のバランスを管理し、過度に電源を消費しないようにコントロールする設定です。この電源プランの設定で、「バッテリーを長持ちさせるようなパフォーマンス」「多少電力を消耗してもいいので俊敏にワークをこなすパフォーマンス」など消費電力に合わせてWindows10のパフォーマンスを調整できます。
Windows10の電源オプションの電源プランは、基本的に「省電力」「バランス」「高パフォーマンス」の3段階の設定が用意されています。「バランス」を基本設定として、省エネモード「省電力」、動作向上「高パフォーマンス」の設定を状況に合わせて切り替えます。
外出先や移動中でノートPCの作業を行う場合は、「省電力」に設定しておくと無駄なバッテリーを使うことなく長時間PCを使用できます。その代わりWindows10の動作は鈍くなりまが、バッテリーのパフォーマンスを重視する場合は「省電力」に設定するべきです。
また、社内などの電源環境が確保された場所でPC作業を行う場合は、確実にPCを電源ケーブルに接続した後に、電源オプションの電源プランを「高パフォーマンス」に設定してPCの作業を行うべきでしょう。「高パフォーマンス」に設定することでWindows10の動作のクオリティが上がります。
また、それぞれの電源プランは「プラン設定の変更」を行うことにより、「PCが放置されたときにディスプレイの電源を切るタイミング」「PCが放置されたときにコンピュータをスリープ状態にするタイミング」「プランのディスプレイの照度」を自分のニーズに合わせて設定できます。ノートPCの場合はバッテリ駆動時と電源接続時でそれぞれ設定できます。
加えて、電源プランはさらに詳細な電源設定も可能で、PCが放置された際の「ハードディスク」「Javaスクリプト」「スライドショー」などの電源設定を行えます。
自分のPCの動作が期待したほど速く動かない、また逆にバッテリーが思ったほど長持ちしないという状況であれば、PCのシステム改善やハードの修理を考える前にこの「電源プラン」の設定をまず確認するべきです。「電源プラン」の見直しで、自分のニーズに合ったPCのパフォーマンスに調整できる場合があります。
電源オプションを「高パフォーマンス」に変更しよう!
Windows10の電源プランを管理している電源オプションでは、デフォルトで電源プランを「バランス」に設定してあります。電源オプションが「バランス」に設定されていると、Windows10の動作は消費電力を抑えながら適度なパフォーマンスを維持するように管理されます。
Windows10の電源オプションで、電源プランの設定を「バランス」から「高パフォーマンス」に設定変更することで、消費電力は上がりますがWindows10の動作性能が向上します。
Windows10で電源オプションの設定を変更する方法
Windows10で電源オプションの設定を変更する方法を解説します。
高パフォーマンスに設定する手順
まず、Windows10の電源オプションを「高パフォーマンス」に設定する手順を説明します。Windows10の電源オプションの設定は「コントロールパネル」から行います。「スタートメニュー」を左クリックして「Windows システムツール」より「コントロールパネル」を選択します。
コントロールパネルの画面が開いたら「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
「ハードウェアとサウンド」の画面で「電源オプション」をクリックします。
「電源オプション」の画面で「高パフォーマンス」にチェックを入れれば設定変更完了です。
プラン設定の変更
電源プランを「高パフォーマンス」に設定した後に、「高パフォーマンス」自体の各種設定を変更できます。「高パフォーマンス」の右にある「プラン設定の変更」をクリックします。
「プラン設定の変更」の画面に切り替わるので、「ディスプレイの電源を切る」「コンピュータをスリープ状態にする」「プランの明るさを調整」を自分のニーズに合わせて設定します。
「ディスプレイの電源を切る」はPCが放置された場合に、何分後にディスプレイの電源を切るか設定できます。ノートPCはバッテリ駆動時と電源接続時の電源を切る時間をそれぞれ設定できます。
「コンピュータをスリープ状態にする」はPCが放置された場合に、何分後にコンピュータをスリープ状態にするか設定できます。ノートPCはバッテリ駆動時と電源接続時のスリープ状態にする時間をそれぞれ設定できます。
「プランの明るさを調整」はPC稼働時のディスプレイの照度を設定できます。ノートPCはバッテリ駆動時と電源接続時のディスプレイの照度をそれぞれ設定できます。
詳細な電源設定の変更
「プラン設定の変更」画面の「詳細な電源設定の変更」をクリックするとさらに詳細な電源設定を行えます
表示されたポップアップで、PCが放置された際の「ハードディスク」「Javaスクリプト」「スライドショー」などの電源設定を行えます。
高パフォーマンスが表示されない場合
PCによっては「電源オプション」の画面で「高パフォーマンス」が表示されない場合があります。「電源オプション」の画面で「高パフォーマンス」が表示されない場合は、「コマンドプロンプト」を使って「高パフォーマンス」を表示できます。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
「スタートメニュー」を左クリックしてメニュー一覧を表示させ、「Windows システムツール」内の「コマンドプロンプト」にカーソルをあてて右クリックします。表示されたウインドウから「その他」→「管理者として実行」を選択します。その後、管理者として実行することに承認を求める画面が表示されるので「はい」をクリックします。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動したら、以下のコマンドを実行します。「powercfg -setactive 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c」 + 「Enter」キー
「電源オプション」の画面に「高パフォーマンス」が表示されます。
細かな電源管理を行う「究極のパフォーマンス」
また、Windows10には「高パフォーマンス」の設定をさらに進めた、「究極のパフォーマンス」という設定も用意されています。「究極のパフォーマンス」ではより詳細な電源管理が行われ、俊敏な動作を実現できます。「究極のパフォーマンス」はデフォルト設定では表示されていません。
究極のパフォーマンスを有効にする手順
Windows10で「究極のパフォーマンス」を有効にするには「高パフォーマンス」を表示させるときと同じようにコマンドプロンプトを管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行します。「powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61」 + 「Enter」キー
「電源オプション」の画面に「究極のパフォーマンス」が表示されます。
究極のパフォーマンスにする注意点
Windows10で「究極のパフォーマンス」を有効にする際に、いくつか注意点があります。
April 2018 Update以降のアップデートが必要
Windows10で「究極のパフォーマンス」を有効にするには、まず、Windows10が「April 2018 Update」以降でなくてはいけません。条件を満たしていないようであれば、Windows10のアップデートが必要です。
デスクトップPCのみ
「究極のパフォーマンス」の設定は、基本的にデスクトップPC向けの設定です。バッテリーで稼働するノートPCでは有効設定できません。
電源プランの設定で性能は実際に上がる?
では、電源プランの設定を変更したことで実際のパフォーマンスは向上しているのでしょうか?ベンチマークテストを使って、実際のパフォーマンスを比較してみました。
ベンチマークテストとは、PCのパフォーマンス(ハードウェア・ソフトウェアを含む)を比較対象ごとに数値化し、性能(情報処理速度など)の有意差を確認するテストです。ベンチマークとは「基準」という意味を指します。
ベンチマークテストで実際に行われることは、評価プログラムを使って基準となる環境を設定し、その環境下でのパフォーマンスを数値測定で評価します。
バランス
電源プランとしてデフォルトで設定されている「バランス」の評価は、省エネモードの「省電力」に比べて約2倍のパフォーマンス精度を示します。これは、通常、電力節約を行う必要がなければ、最低限「バランス」以上の設定にしておくべきであることが証明されます。
高パフォーマンス
「高パフォーマンス」の評価では、「バランス」に比べて数パーセントのパフォーマンスの向上が確認されます。さらなる機能向上を行いたいときは「高パフォーマンス」に設定する価値はありそうです。
究極のパフォーマンス
「究極のパフォーマンス」の評価では、「高パフォーマンス」とほぼ変わらない結果が出ます。「究極のパフォーマンス」は局所的なパフォーマンスで効果を発揮するのかもしれません。
Windows10の電源オプションで電源プランの作成するには?
Windows10の電源オプションでオリジナルの電源プランを作成できます。以下、電源プランの作成手順について解説します。
電源プランを作成する手順
まず、「電源オプション」の画面の左メニューで「電源プランの作成」をクリックします。
「電源プランの作成」の画面が開いたら画面中央に表示されているプランのパターンを選んで、画面下方の「プラン名」にプランの名称を入力して「次へ」をクリックします。
「プラン名」を設定すると「プラン設定の変更」の画面に切り替わるので「ディスプレイの電源を切る」「コンピュータをスリープ状態にする」「プランの明るさを調整」を自分のニーズに合わせて設定し「作成」をクリックします。
「電源オプション」の画面に新規で作成した電源プランが表示されます。
Windows10の電源オプションで電源プランを削除する
次に、Windows10の電源オプションで電源プランを削除する手順を説明します。
電源プランを削除する手順
電源オプションで電源プランを削除するには、削除する電源プランの右にある「電源プランの変更」をクリックします。
プラン設定の編集の画面で画面下方の「このプランを削除」をクリックすれば電源プランが削除されます。
その他のWindows10のパフォーマンスを向上させる方法
その他のWindows10のパフォーマンスを向上させる方法として、「視覚効果」の設定を調整する方法があります。
「視覚効果」の調整
「視覚効果」の設定を調整するには、「スタートメニュー」を右クリックして「Windows システムツール」→「コントロールパネル」を開きます。
「コントロールパネル」の画面右上にある検索枠で「視覚効果」のキーワードを検索します。
切り替わった画面上の「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」をクリックします。
表示されるポップアップではデフォルトで「コンピュータに応じて最適なものを自動的に選択する」に設定されています。この設定を「パフォーマンスを優先する」に変更すると、下枠内の項目のチェックが全て外れます。必要な項目だけ改めてチェックを入れて「適応」をクリックすると設定が完了します。
この設定変更により無駄なパフォーマンス設定が消去され、結果的にパフォーマンスが向上します。
Windows10の電源オプションで電源プランを設定しよう!
Windows10の電源オプションで電源プランを設定しましょう。電源プランを管理する電源オプションで、電源プランを設定変更することでWindows10のパフォーマンスをさらに向上できます。ただし、消費電力とのバランスも重要なので、闇雲に設定せず、自分のニーズに合わせた適切な設定を行いましょう。
Windows10の電源オプションの電源プランは、デフォルトでは「バランス」に設定されています。基本設定としては「バランス」に設定することが標準と考えるべきですが、ノートPCを外出先で使用する場合などは「省電力」に設定することでバッテリーのもちが長くなります。
「省電力」に設定するとバッテリーのもちが長くなりますが、Windows10の動作は鈍くなります。つまりWindows10の動作のパフォーマンスは低下しますが、バッテリーのパフォーマンスは向上します。
また、インターネットを介したゲームを楽しむ際は、電源環境を確保して(電源ケーブル接続して)「高パフォーマンス」に設定してPCを稼働するべきでしょう。「高パフォーマンス」に設定してプレイした方がゲームの動作がスムーズに再現されはずです。