2019年04月05日更新
Windows10のスタートアップアプリが自動で起動しない対処法!
パソコンを起動と同時に使うアプリはスタートアップ時に自動で起動させるのが便利ですが、Windows10でのスタートアップアプリが起動しないエラーが起きています。そこで今日はWindows10のスタートアップアプリが自動で起動しない際の対処法を紹介します。
目次
Windows10でスタートアップアプリが起動しない?
Windows7や8ではスタートアップアプリが普通に起動していたのに、Windows10にアップグレートした途端、スタートアップアプリが起動しないようになった、Windows10になってからスタートアップアプリが一部起動しない、といった報告が数多く挙がっています。
Windows10のスタートアップアプリが起動しない原因はどこにあるのか、また、起動しない場合Windows10でどういった対処法があるのか、見ていきましょう。
スタートアップアプリが有効になっているか確認する
まず一番に確認すべき点は、Windows10でスタートアップアプリが有効(オン)になっているか、という点です。Windows10の設定でスタートアップアプリとして有効になっていないければ、スタートアップアプリとして設定されていても起動しません。スタートアップの有効・無効のWindows10での確認は、「Windowsマーク」から「歯車マーク」をクリックして「Windowsの設定」を開きます。
Windows10の設定画面の中から「アプリ」をクリックして開きます。
Windows10 の設定画面では「スタートアップ」は左側の一番下にあります。
Windows10のスタートアップアプリに指定されているアプリの一覧が表示され、アプリそれぞれにオン・オフの設定が確認できます。スタートアップアプリに指定されていても、この画面で設定がオフになっている場合はWindows10のスタートアップ時に起動しません。
Windows10でスタートアップアプリに設定しても起動しない原因
Windows10のスタートアップアプリに指定しているにもかかわらず、起動しない原因としてオン・オフ以外に考えられる原因を挙げます。
管理者権限が必要なアプリは自動起動しない
管理者権限が必要なアプリはスタートアップアプリに指定しても、Windows Vista以降Windows10にも導入されているUCA(User Account Control)という機能のために、自動で起動しないようになっており、画像のようなポップアップが表示されます。これら管理者権限が必要なアプリを自動起動させるためには別の方法をとる必要があり、次項で詳しく説明します。
Windows10でスタートアップアプリが起動しない対処法
ここからWindows10 のスタートアップアプリが起動しない対処法を説明していきます。
タスクスケジューラからタスクを作成する
アプリをWindows10のスタートアップ時に起動させるには、スタートアップにアプリを指定する以外に、タスクスケジューラから起動させる方法があります。タスクスケジューラから起動させる方法では、Windows10でもUCA機能に関係なく管理者権限のあるアプリをスタートアップで移動させることが可能です。
Windows10でのタスクスケジューラの表示方法は2つあります。①Windowsマーク・スタートアップアイコンの隣にある検索フォームに「task」と入力して表示させる方法と、②Windowsマークを右クリックし、「コンピューターの管理」>「タスクスケジューラ」をクリックする方法です。
タスクを作成する方法
Windows10のタスクスケジューラを開いたら、右側にある「タスクの作成」をクリックします。
全般
Windows10のタスクの作成画面が開きます。タブは全部で「全般・トリガー・操作・条件・設定」の5つのタブから成っています。Windows10のスタートアップでアプリを起動させるには、この5つのタブすべての設定が必要です。
「全般」で設定するのは、2つです。まずはタスクの名前を入力します。タスクの名前は日本語でも何でも自分の分かりやすい名前を入力しておきましょう。そして、「最上位の特権で実行する」に✔をいれます。
トリガー
「新規」をクリックし、新しいトリガー設定画面を開きます。トリガーとは、何かのきっかけが起こったら自動で特定の処理を起動させる仕組みのことです。
「新しいトリガー」で設定するのは2つです。タスクをいつ開始させるのかではWindows10の「ログオン時」を選択し、ユーザーは「特定のユーザー」を設定します。
操作
タスクの操作タブでは、タスクが開始した時にどんな操作をするかを設定します。新規に設定しますので、右下の「新規」をクリックします。
操作の指定は「プログラムの開始」を選択し、プログラム/スクリプトでは、「参照」からログオンした際に実行させたいアプリ(またはスクリプト)を選択します。
条件
タスクを開始させる条件として、デフォルトでは「コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」に✔が入っていますので、その✔を外します。それはWindows10 を立ち上げる際に必ずしもAC電源を使用しているとは限らないからです。
設定
最後のタブ、設定です。まれにタスクが失敗することがありますので、自動で再起動させるために「タスクが失敗した場合の再起動の間隔」に✔を入れます。以上でタスクの作成は完了です。
Windows10でスタートアップアプリが起動しない対処法を試そう
Windows10になってから急にスタートアップアプリが起動しないからといって慌てる必要はありません。Windows10にアップグレートしたことによって今までの設定がスタートアップも含めて変更されていることがあります。まずはスタートアップアプリがオンになっているか確認した上で、紹介した対処法を試しましょう。