2019年04月04日更新
WIndows10でくるくるが終わらず黒い画面のまま起動しない対処法を解説!
Windows10でくるくるが終わらず黒い画面のまま起動しないまたは、いつもよりもWindows10の起動が遅いときの対処法を解説します。Windows10でくるくるが続いて起動しない・起動が遅い原因はハードウェア、システムの問題など様々な要因が考えられます。
目次
- 1Windows10でくるくるが終わらず起動しない原因は?
- ・くるくるが終わらず起動しないのはトラブルではないケースもある
- ・Windows起動時のトラブル
- 2Windows10でくるくるが終わらず起動しないときはどう対処する?
- ・アクセスランプ点灯中であればひたすら待つ
- ・アクセスランプが消灯または点滅は復旧作業が必要
- 3Windows10でくるくるが終わらず起動しないときの強制終了はしても大丈夫?
- ・くるくるが終わらないときは放電すると良い場合もある
- ・放電する時間がない場合は起動させる
- 4Windows10でくるくるが終わらず黒い画面のまま起動しないときはどうする?
- ・サインイン前の黒い画面が表示される場合
- ・サインイン後に黒い画面が表示される場合
- 5Windows10でくるくるが終わらず起動しないときも焦らず対処しよう!
Windows10でくるくるが終わらず起動しない原因は?
Windows10を立ち上げたときに、画面のくるくるが終わらないでいつまで経っても起動しないことがあります。誰でも体験したことのある経験です。大抵は待つだけ待って、起動しないときはやむを得ず強制終了後、再度起動を試みるパターンが多いのではないのでしょうか?
PC・Windows10にとっては良くない対処法だと知りながらも、為す術がない状態まで追いつめられると、強制終了以外に思いつかないというのも共感できます。
しかし、Windows10でくるくるが終わらないで起動しないときのパターンと原因をあらかじめ知識として持っていれば、その都度、無理のない対応ができるはずです。今回はWindows10でくるくるが終わらないで起動しないときの原因と対応策について解説します。
くるくるが終わらず起動しないのはトラブルではないケースもある
Windows10でくるくるが終わらないで起動しないときは、すぐにPC・Windows10にトラブルが発生したと決めつけがちですが、まず、Windows10でくるくるが終わらないで起動しないのはトラブルではないケースも多いことを認識しましょう。
(1)再起動したとき
Windows10 には「高速スタートアップ」という機能が標準装備されており、デフォルトでは有効になっています。このWindows10 の「高速スタートアップ」という機能は、シャットダウン時にPCのハードディスク状況を記憶し、起動時にその情報を活用してスタートアップの時間短縮を図るという機能です。ただし、この機能は再起動の時には働きません。
そのため、「高速スタートアップ」による起動時のスタートアップの速さになれてしまい、再起動したときにいつもより起動時間が遅いと感じられ、トラブルの可能性を疑うようになることがあるようです。再起動時は通常の起動時間よりも時間がかかるということを憶えておきましょう。
(2)WindowsUpdateに時間がかかって遅いとき
Windows10でくるくるが終わらないで起動しないと感じるのは、WindowsUpdateに時間がかかってスタートアップが遅いときが一番多いのではないでしょうか。
いつものようにWindows10を起動させて仕事に取り掛かろうとPCに電源を入れたら、WindowsUpdateが始まってしまい、いつまで待ってもWindows10がスタートしないというときは、感情的イライラしてしまい、PC・Windows10のトラブルを考えやすいようです。
WindowsUpdateは長いときは30分~1時間かかることもあることを憶えておきましょう。また、シャットダウン時と起動時に分けてWindowsUpdateが行われることもあるので、WindowsUpdateの待機画面の時はまずは根気よくWindows10がスタートするまで待ってみましょう。
WindowsUpdateの途中でPC・Windows10のトラブルと勘違いして強制終了すると、逆にそれが基でシステムトラブルを引き起こす可能性があるので気を付けましょう。
(3)突発的なフリーズ
Windows7やWindows8をWindows10にアップグレードしたPCは突発的なフリーズを起こしたり、起動時間が遅くなったりすることがあるようです。そうした条件に心当たりがある場合は、起動時間が遅いと感じても正常に起動するまでしばらく待ってみましょう。
Windows起動時のトラブル
Windows10の起動時にトラブルが発生したと感じたら、まず初めに確認するべきポイントがあります。
ハードディスクのアクセスランプが点滅している
Windows10の起動時にトラブルが発生したと感じたら、ハードディスクのアクセスランプが点滅しているか確認しましょう。ハードディスクのアクセスランプが点滅・消灯している場合は、ハードディスクに何かしらの不具合が起きている可能性が高くなります。
ハードディスクのアクセスランプが点灯している場合は、ハードディスクが正常に稼働している証拠なのでトラブルが発生している可能性は低いでしょう。
Windows10でくるくるが終わらず起動しないときはどう対処する?
Windows10でくるくるが終わらないで起動しないときの対処法について解説します。
アクセスランプ点灯中であればひたすら待つ
ハードディスクのアクセスランプが点灯していれば、ハードディスクが正常に稼働しています。ハードディスクの稼働中に強制終了を行うべきではありません。WindowsUpdate中であればなおさらです。ハードディスクのアクセスランプが点灯している間は、根気よくWindows10が起動するまで待ちましょう。
アクセスランプが消灯または点滅は復旧作業が必要
ハードディスクのアクセスランプが点滅・消灯している場合は、ハードディスクに何かしらの不具合が起きている可能性が高いため、復旧作業が必要です。復旧作業は回復ドライブを使用した2つの方法を試してみてください。
(1)回復ドライブからのスタートアップ修復
1つ目の復旧方法は、回復ドライブでスタートアップ修復を行う方法です。回復ドライブをUSB端子に挿入して、回復ドライブからPCを立ち上げます。回復ドライブからPCを立ち上げるには、まず初めに「BIOS」画面で起動デバイス(boot)として「USB端子」を指定する必要があります。
「BIOS」画面の立ち上げ方、「BIOS」画面で起動デバイス(boot)を設定する手順はメーカーや機種によって違うため詳細手順はそれぞれのマニュアルを参照して作業してください。
「BIOS」画面で起動デバイス(boot)として「USB端子」を指定すると、回復ドライブからPCが立ち上がり、修復システムの画面が表示されます。表示された画面内の「Microsoft IME」をクリックします。
次の「オプションの選択」の画面で「トラブルシューティング」を選択します。
次の「トラブルシューティング」の画面で「詳細オプション」を選択します。
次の「詳細オプション」の画面で「スタートアップ修復」を選択すると、復旧作業が開始されます。「スタートアップ修復」はWindows10のスタートアップを妨げている問題をリサーチして修復する作業です。
(2)回復ドライブからのシステムの復元
上記の「スタートアップ修復」を試してみて、問題が解決しない場合は「システムの復元」を行ってみましょう。同じ「詳細オプション」の画面で「システムの復元」を選択すると、復旧作業が開始されます。「システムの復元」は、PCに履歴として残っている復元ポイントを利用して、以前のWindows10の状態を復元する作業です。
Windows10でくるくるが終わらず起動しないときの強制終了はしても大丈夫?
Windows10でくるくるが数時間終わらないで起動しないときは、強制終了もやむを得ないでしょう。ただその際、上記のようにシステムを復旧する方法以外にも行える対処法があります。
くるくるが終わらないときは放電すると良い場合もある
Windows10でくるくるが数時間終わらないで起動しないときは、PC内に溜まった静電気が原因の場合があります。
強制終了させてしばらく放置
Windows10を強制終了した後に、PCから電源ケーブルを抜き、しばらく放置してみましょう。数十分で静電気がPCの外に放電されるので、放置後改めてPCに電源を入れると正常に起動することがあります。
放電する時間がない場合は起動させる
PCを放電する時間がない場合は、「BIOS」画面で起動デバイス(boot)として「内蔵ストレージ(HDD・SSD)」を指定して起動する方法があります。前述の通り、「BIOS」画面の立ち上げ方、「BIOS」画面で起動デバイス(boot)を設定する手順はメーカーや機種によって違うため詳細手順はそれぞれのマニュアルを参照して作業してください。
ただ、手順例として一番多いパターンが、PCの電源を入れた後、Windowsのロゴマークが表示されたタイミングで「F12」キーを連打して「BIOS」画面を立ち上げるやり方です。「BIOS」画面を立ち上げたら矢印キーとEnterキーで起動デバイス(boot)を設定します。
「BIOS」画面を立ち上げるときに連打するキーが、マザーボードやメーカーによって違います。以下、代表的なマザーボードやメーカーの「BIOS起動キー」を紹介します。
マザーボード別BIOS起動キー
「BIOS」画面を立ち上げるときに連打するキーが、マザーボードやメーカーによって違います。以下、代表的なマザーボードの「BIOS起動キー」です。「Intel」→「F2」キー、「ASUS」→「Del」キー、「ASROCK」→「F2」キー、「Giga-byte」→「Del」キー
メーカー別BIOS起動キー
以下、代表的なメーカーの「BIOS起動キー」です。「富士通」→「F2]、「NEC」→「F2」キー、「SONY」→「F2」キー、「ASUS」→「F2」キー、「Dell」→「F2」キー、「HP」→「F10」キー、「Lenovo」→「F1」キー
Windows10でくるくるが終わらず黒い画面のまま起動しないときはどうする?
Windows7やWindows8を、Windows10にアップグレードした後、Windows10を立ち上げてもくるくるが終わらないで黒い画面のまま起動しないときの対処法は、サインイン前に黒い画面が表示されるか、サインイン後に黒い画面が表示されるかで違います。
サインイン前の黒い画面が表示される場合
サインイン前に黒い画面が表示されるときは、以下の方法を試してみてください。
(1)出力先の確認
Windows10にアップグレードした際に、画像出力が変更された可能性があります。PCに装備されている別の画像出力を試してみましょう。HDMI・DVI・VGAなどを順番に試してみましょう。また、「Windows」キー + 「P」キーで、画像出力を順番に切り替えられるので、画像出力の確認に利用できます。
(2)セーフモードを利用する
その他の方法として、セーフモードでPCを起動して、画像出力環境を診断する方法があります。セーフモードとは、PCに不具合が生じたときに利用する、問題点を診断するための起動モードで、問題点を明確にするために基本的な機能以外は無効化されているモードです。
セーフモードでPCを起動するにはまず、Windows10の「スタートメニュー」を左クリックし、「歯車」マーク(設定)を選択します。
「設定」の画面が開いたら「更新とセキュリティ」を選択します。
切り替わった画面の左メニューで「回復」を選択し、画面中央の「PCの起動をカスタマズする」の項目の「今すぐ再起動」をクリックします。
再起動後、自動修復モードで立ち上がるので、表示された画面の「トラブルシューティング」をクリックします。
「トラブルシューティング」の画面で「詳細オプション」をクリックします。
「詳細オプション」の画面で「スタートアップ設定」をクリックします。
「スタートアップ設定」の画面に切り替わるので「再起動」をクリックします。
次の画面で、スタートアップのメニューを選びます。ここでは「セーフモードとネットワークを有効にする」を選ぶので「5」もしくは「F5」をクリックします。
PCがセーフモードで再起動します。
次にセーフモードで「デバイスマネージャー」を開きます。「スタートメニュー」を左クリックして表示されるメニューから、立ち上げます。
「デバイスマネージャー」が開いたら、画面から「ディスプレイ アダプター」を探します。「ディスプレイ アダプター」の項目の傘下に2つのアダプターがある場合は1つづ動作確認します(下図は1つのアダプターの例です)。
2つのアダプターがある場合は、片方のアダプターを右クリックして「無効」を選び、もう片方のアダプターを有効にしてPCを再起動し、画面の状況が改善するか確認します。改善しなかった場合は同じ要領でもう一方のアダプターを試してみます。
「ディスプレイアダプター」の項目に1つのアダプターしかない場合はそのアダプターを右クリックして「アンインストール」を選択して消去します。その後、PCメーカーの公式サイトで最新のディスプレイアダプターをインストールしてPCを再起動し、画面の状況が改善するか確認します。
2つのアダプターを確認して改善できなかった場合も、同じ要領で最新のディスプレイアダプターをインストールして試してみてください。
サインイン後に黒い画面が表示される場合
サインイン後に黒い画面が表示される場合は、以下の方法を試してみてください。
(1)周辺機器を取り外す
周辺機器を取り外して、画像出力環境を確認しましょう。周辺機器を取り外すことで画像出力が改善したら、一時的な不具合だったことが証明されるので、そのまま再度、周辺機器をPCに取り付けて問題ありません。
(2)セーフモードを利用する
サインイン後に黒い画面が表示される場合も、上記の要領でセーフモードを利用し、PCメーカーの公式サイトで最新のディスプレイアダプターをインストールしてPCを再起動し、画面の状況が改善するか確認します。
(3)レジストリを確認する
レジストリでWindows10と互換性のあるユーザーインターフェースが設定されているか確認します。不適当なユーザーインターフェースが設定されているとサインイン後に黒い画面が表示される場合があります。
まず、「レジストリエディター」というアプリを開きます。「スタートメニュー」を右クリックし、開いたウインドウの「検索」で「regedit」を検索します。ウィンドウ上方に検索結果が表示されるのでクリックしてアプリを立ち上げます。
「レジストリエディター」が開いたら、画面左側の項目一覧で「HKEY_LOCAL_MACHINE」→
「SOFTWARE」→「Microsoft」→「Windows NT」→「CurrentVersion」→「Winlogon」まで下層項目を深堀りします。
「Winlogon」まで掘り下げたら、中央画面で「Shell」という項目を探します。この「Shell」のデータ欄が「explorer.exe」になっているか確認します。「explorer.exe」になっていなければ修正する必要があります。修正する場合は「Shell」をダブルクリックします。
「Shell」をダブルクリックすると、入力フォームが表示されるので「explorer.exe」と入力して「OK」をクリックします。
(4)ユーザーアカウントが破損していないか確認する
ユーザーアカウントが破損していると、サインイン後に黒い画面が表示される場合があります。ユーザーアカウントが破損していないか確認しましょう。
確認するには、新しいユーザーアカウントを作成して、新しいユーザーアカウントでログインし、正常に画面が表示されるか診断します。新しいユーザーアカウントでログインした際に、正常に画面が表示される場合は今まで使っていたユーザーアカウントが破損しています。
今まで使っていたユーザーアカウントを復旧する場合は、新しいユーザーアカウントに今まで使っていたユーザーアカウントのプロファイル情報を上書きすることで、復旧することが可能です。
「Cドライブ」にある「ユーザー」フォルダを開いて、旧ユーザーアカウントのフォルダの中のデータを全てコピーして新ユーザーアカウントのフォルダの中に上書きペーストします。その際、隠しファイルも表示させた上でコピー&ペーストを行います。
Windows10でくるくるが終わらず起動しないときも焦らず対処しよう!
Windows10でくるくるが終わらないで起動しない・起動が遅いときでも、焦らず対処すれば問題は解決します。まずは簡単に試せる対処法から試してみましょう。
起動が遅い場合でもHDDが稼働してれば不具合ではありません。起動が遅いときはすぐに不具合と考えがちですが、Windowsupdateなど起動が遅い場合は遅いなりの理由があるので、必要があって起動が遅いときは辛抱強く待つしかありません。
PCには大事なデータが保存されているのは言うもでもないので、突然のアクシデントでも冷静に対処して大事なデータを守るように心がけましょう。また、ディレクトリなどのシステムを修復する際は細心の注意を払って作業しましょう。