2020年10月26日更新
Windows HelloのPINを設定したくない時の対処法とPINコードの作成/削除方法を紹介!
Windows10をセットアップするときに、Windows Helloの暗証番号のPINを設定するように求められます。しかし、PINを設定したくないという方もいます。この記事では、Windows HelloのPINの設定方法と解除方法をお伝えします。
目次
- 1Windows HelloのPINコードとは?
- ・Windowsをセットアップする時に設定するように求められるアカウントの認証番号
- ・PINを設定しないとセットアップが進まない場合も
- ・PINは端末にしか保存されないのでMicrosoftアカウントのパスワードよりも安全性が高い
- ・基本的にWindows10の設定時に作成が必要
- 2Windows HelloでPINを設定する方法
- ・セットアップ時にPINコードを作成する方法
- ・セットアップ後にPINを設定したり変更したりする方法
- 3Windows HelloでPINを設定しない方法
- ・PINの作成画面からサインアウトしてパスワードでサインインする
- 4Windows HelloのPINを無効化して解除する方法
- 5Windows HelloのPINコードは作成したほうが安心
Windows HelloのPINコードとは?
Windows10にはWindows Helloという、ログインを簡略化するための機能が搭載されています。指紋認証や顔認証に対応しているPCであれば、Windows10にログインする時にWindows Helloで指紋認証や顔認証だけで簡単にログインできます。
しかし、全てのPCが指紋認証や顔認証に対応しているわけではありません。指紋認証や顔認証が利用できないPCの場合には、PINコードを設定してログインするようになります。この記事では、Windows HelloのPINコードとはどのようなものなのか、Windows HelloのPINコードを設定する方法と解除する方法はどのようなものなのか詳しく解説します。
Windowsをセットアップする時に設定するように求められるアカウントの認証番号
まずは、Windows HelloのPINコードとはどのようなものなのかお伝えします。Windows HelloのPINコードとは、Windows10をセットアップする時に設定することが必要なアカウントの認証番号です。
Windows HelloのPINコードを設定すれば、PINコードの入力だけでWindows10にログインできるようになり、パスワードを入力する手間を省くことができます。
PINを設定しないとセットアップが進まない場合も
しかし、今までのPCではパスワードだけでWindowsにログインしていた、という方の中には、PINの設定に必要性を感じないという方もいます。しかし、Windows10をセットアップする時には、セットアップが進まない場合もあり、設定することを必要とされています。
セットアップ時に一度PINコードを設定したとしても、必要性を感じなければこの記事の中でもご紹介する方法で、後からPINコードを解除できます。セットアップ時にPINコードの設定を求められた場合には、ナビゲーションに従ってPINコードを設定しましょう。
PINは端末にしか保存されないのでMicrosoftアカウントのパスワードよりも安全性が高い
Microsoftがパスワードではなくて、PINコードでの認証によるログインを推奨しているのには当然理由があります。MicrosoftがPINコードでのログインを推奨する理由は、Microsoftアカウントのパスワードよりも、PINコードの方が安全性が高いことが実証されているためです。
Windows10を利用するためのアカウントには、PCの中だけのローカルユーザーと、Microsoftのサービスを全て利用できるMicrosoftアカウントがあります。Microsoftアカウントでログインするように設定してある場合には、MicrosoftアカウントのパスワードはMicrosoftのサーバー上に保存されています。
万が一、MicrosoftやMicrosoftアカウントにログインした他のPCからネットワーク上に流出した場合に、PCを乗っ取られてしまう可能性があります。PINコードはPCの内部にしか保存されないので、流出の危険性がほとんどありません。
そのために、現在ではPCへのログインはMicrosoftアカウントのパスワードよりも、PINコードを利用することが推奨されています。
基本的にWindows10の設定時に作成が必要
Microsoftでは、Windows10へのログインにはPINコードの利用を推奨しています。そのために、Windows10を設定する時には、必ずPINコードを作成することも勧められます。しかし、PINコードの必要性を感じないという方もいます。どうしてもPINコードが必要がないという場合には、PINの設定後に解除することは可能です。
Windows HelloでPINを設定する方法
それでは、Windows HelloでPINを設定する方法について解説します。
セットアップ時にPINコードを作成する方法
Windows10をセットアップするときに、セットアップを進めていくと必ずPINの作成画面に入ります。セットアップ時にPINコードの設定をスキップしたいと思っても、PINコードの設定画面を閉じることはできません。
「PINのセットアップ」画面が出たら、同じPINコードを作成用と確認用の2回入力して「OK」を押して設定しましょう。すると、ログイン画面が開きます。PINコードを入力するとWindows10にログインできます。
セットアップ後にPINを設定したり変更したりする方法
Windows10をセットアップした後で、PINを変更することもできます。Windows10の「設定」を開いて「アカウント」>「サインインオプション」と進みます。
サインインオプションの中に「Windows Hello 暗証番号(PIN)」があるのでクリックして、「変更」を押します。
すると、現在のPINと新しいPINを入力する画面が出ます。こちらに古いPINと新しいPINを入力して「OK」を押すとPINを変更できます。
Windows HelloでPINを設定しない方法
Windows HelloでPINをどうしても設定したくない場合には、設定せずにパスワードでサインインすることができる場合もあります。
PINの作成画面からサインアウトしてパスワードでサインインする
Windows10のセットアップでPINの作成画面に入ったら、ショートカットキーの「Ctrl+Alt+Delete」を押します。表示されたメニューの中から「サインアウト」をクリックします。
ログイン画面に入ったら、サインインオプションにパスワードが表示されていたら、PINの設定をスキップしてパスワードでのサインインができます。こちらにパスワードでのログインの表示がない場合には、PINでのログインしかできないので注意しましょう。
PINでのサインインをアクティブにしないように注意
この時に、PINでのサインインを設定して、アクティブにしてしまわないようにしましょう。うっかりとWindows10のサインインへ進んでしまい、PINでのサインインを設定してしまうと、PINがアクティブになってしまいます。
そうすると、Windows10にログインするときのログイン画面が、いつもPINを入力する画面になってしまいます。ログインするときに、わざわざパスワードでのサインイン画面にクリックして切り替えなければいけない手間が増えてしまいます。PINでのサインインはアクティブにしないようにしましょう。
Windows HelloのPINを無効化して解除する方法
Windows HelloのPINを無効化して解除する方法もお伝えします。Windows HelloのPINは比較的簡単に無効化して解除できます。
Windows HelloのPINを無効化して解除するには、Windows10の「設定」から「アカウント」>「サインインオプション」と進み、「Windows Hello」をクリックします。「削除」をクリックすると、Windows HelloからPINを無効化して解除できます。PINコードを無効化して解除するとパスワードでWindows10にログインできます。
Windows HelloのPINコードは作成したほうが安心
この記事では、Windows HelloのPINコードについて詳しく解説してきました。PINコードを無効化して解除することもできますが、セキュリティ面を考えると、PINコードを無効化して解除するのはおすすめしません。
Microsoftアカウントを設定せずに、ローカルユーザーとして利用するだけであれば、PINコードを使っても、パスワードを使ってのセキュリティ効果はそれほど変わらないでしょう。しかし、MicrosoftアカウントでPCにログインするのであれば、PINコードは作成した方が安心です。
今までパスワードだけでPCを利用してきた方にとっては、PINコードの方が不安な感じがするでしょう。必要性がわからないという方もいて当然です。Microsoftの方でセキュリティ効果の方は実証されています。指紋認証などが使えないPCで、まだWindows HelloのPINコードを設定していない方は、早急にPINコードを作成しましょう。