2019年06月20日更新
Microsoft Edgeのアンインストールと削除後の再インストール方法を解説!
Microsoft EdgeはWindowsから通常の方法ではアンインストールできません。しかし、他のブラウザを使っていて必要ない、という人のために、この記事ではMicrosoft Edgeをアンインストールする方法と再インストールする方法について解説します。
目次
- 1Microsoft Edgeはアンインストールできない?
- ・通常のアプリのアンインストール方法では削除できない
- ・Windows標準アプリの削除方法も確実ではない
- 2Microsoft Edgeをアンインストールする方法
- ・専用アプリを利用してアンインストールする
- ・アプリを使ったアンインストール方法の注意点
- 3Microsoft Edgeは再インストールできるのか?
- ・通常の標準アプリなら再インストール可能
- ・Microsoft Edgeは標準アプリのように再インストールできない
- ・Microsof Edgeを再インストールする方法
- 4Microsoft Edgeを削除するのは大変!よく考えてから実行しよう!
Microsoft Edgeはアンインストールできない?
Windows10に標準搭載されているブラウザはMicrosoft Edgeです。しかし、ブラウザとしてMicrosoft Edgeを使っている人は少ないことでしょう。現に、現在のブラウザの国内でのシェア率は約60%がGoogle ChromeでSafariとFirefoxがそれぞれ約10%ずつを占めています。
Microsoftのブラウザでは2019年に入った現在でも全体の約15%の人がIEを使っていて、Microsoft Edgeのシェア率はたったの7%しかありません。Windows7のサポート終了が迫り、Windows10に乗り換えたり、アップグレードしたりする人が増えてきた現在でもこの状況です。
ブラウザとして使わないのなら、Microsoft Edgeをアンインストールしたい、という声も多いのですが、Microsoft Edgeはアンインストールできないといわれています。いったいどういうことなのかまずは見てみましょう。
通常のアプリのアンインストール方法では削除できない
通常、Windows10にインストールされているアプリは、Windows10のスタートボタンから「すべてのアプリ」を開いて、アプリを右クリックするとこのようにアンインストールすることができます。
もしくはWindows10の設定を開いて「アプリ」から「アプリと機能」へ進むと表示されるアプリの一覧からアンインストールすることができます。
しかし、Microsoft Edgeの場合には、アンインストールのボタンが薄くなっていてクリックできないようになっています。通常のアプリのアンインストールからは、Microsoft Edgeのアンインストールはできないのです。
Windows標準アプリの削除方法も確実ではない
Microsoft Edgeだけではなく、メモ帳や電卓、天気といったWindows10に最初からインストールされている「標準アプリ」と呼ばれるアプリも、通常のアンインストール方法ではアンインストールできません。例えば、電卓のアンインストールボタンもこのように色が薄くなっていてクリックできないようになっています。
しかし、こちらのリンク先の記事でご紹介しているように、標準アプリでもWindows PowerShellというアプリでコマンドを使うと削除することができます。
ところが、Microsoft Edgeはこの方法を使ってもアンインストールできるかどうかが確実ではありません。
アンインストールするためのコマンドは「get-appxpackage *Microsoft.アプリ名* | remove-appxpackage」なので、「get-appxpackage *Microsoft.Edge* | remove-appxpackage」と入力すればアンインストールできるはずです。
しかし、このコマンドを入れても削除できないことがあります。どうもMicrosoftが何が何でもMicrosoft Edgeをアンインストールさせまいと、このような仕様に設定しているようです。
Microsoft Edgeをアンインストールする方法
それでは何をやってもMicrosoft Edgeを削除できないのか、というとそんなことはありません。Microsoft Edgeを削除する方法はあります。こちらからその方法についてみていきましょう。
専用アプリを利用してアンインストールする
Microsoft EdgeをアンインストールしてPCから削除するためには、専用のアプリを使います。Microsoft Edgeを削除するためのアプリは「Uninstall Edge browser for Windows 10」というアプリです。こちらのページからダウンロードしましょう。
ダウンロード用のリンクが少しわかりにくいのですが、赤い枠で囲ったリンクがアプリのダウンロード用のリンクです。こちらをクリックしてアプリをWindows10にダウンロードしましょう。
リンクをクリックすると圧縮されたファイルがダウンロードされます。
アンインストール方法
ダウンロードしたファイルを開いて解凍します。
フォルダを解凍したら、「Uninstall Edge.cmd」というファイルを右クリックして、「管理者として実行」をクリックします。
コマンドプロンプトの黒い画面が立ち上がったら、Microsoft Edgeの削除に成功です。
アプリを使ったアンインストール方法の注意点
このアプリを使ってMicrosoft Edgeをアンインストールする方法には注意しなくてはいけない点があります。それは何が起こっても自己責任で行う、ということです。
Microsoft Edgeを削除するためには、Windows10のシステム関連のプログラムをいじらなくてはいけません。システムプログラムをいじったことで、万が一Windows10の動作に不具合が生じても、それはサポートの対象外になります。
心配な人は、万が一PCが動作しなくなっても対処できるように、復元ポイントの作成とPCのバックアップを取っておきましょう。
Microsoft Edgeは再インストールできるのか?
一度削除してしまったMicrosoft Edgeを何らかの理由で再インストールしたい場合、再インストールはできるのか見ていきましょう。
通常の標準アプリなら再インストール可能
メモ帳や天気、電卓、Xboxといった、PowerShellから削除できる通常の標準アプリであれば、Microsoftストアから入手して、再インストールすることが可能です。例えばXboxはこのように配布されています。
Microsoft Edgeは標準アプリのように再インストールできない
しかし、Microsoftストアで「Edge」と検索してみても出てきません。というのは、PowerShellからも削除できないというのは、Microsoft EdgeはPCから削除されることを全く想定していないためです。
Microsoft関連のアプリは、Microsoftストア以外の場所からは入手できないので、Microsoft Edgeは標準アプリのように再インストールすることはできません。
Microsof Edgeを再インストールする方法
それでは一度アンインストールしてしまったMicrosoft Edgeは再インストールすることができないのかというと、そういうわけでもありません。通常の方法では再インストールできませんが、PCの中に入れることは可能です。
Windows10を初期化する
Microsoft EdgeはWindows10の標準搭載されているブラウザなので、Windows10を初期化して工場出荷状態に戻せば元に戻すことができます。初期化する方法は、Windows10の「設定」を開いて「更新とセキュリティ」>「回復」と進み「このPCを初期状態に戻す」を実行します。
ただし、初期状態に戻すとPCに保存してあるすべてのファイルが消去されます。必ずPCの外にバックアップを取ってから実行するようにしましょう。
大型アップデートを待つ
Microsoftでは年に1回か2回程度、WindowsのOSの内容を大幅に書き換える大型アップデートを行います。
このときには、保存してあるファイルは保持されますが、ほぼOSのプログラムをすべて書き換えるので、一度削除したと思った標準アプリが復活することが良くあります。大型アップデートを待てば、ほぼ確実にアンインストールしたMicrosoft Edgeを再インストールすることができます。
Microsoft Edgeを削除するのは大変!よく考えてから実行しよう!
この記事ではMicrosoft Edgeをアンインストールする方法についてみてきました。Microsoft Edgeをアンインストールすることはできるのですが、システムを書き換えるというリスクを冒してまでやる価値があるかどうかは、判断がわかれるところです。
一度削除しても、大型アップデートによって復活してしまうのであれば、リスクを冒してまで行う意味もなくなってしまいます。Microsoft Edgeの容量は18MBほどですが、よほどPCの容量を圧迫しているというのでなければ、あまり削除することはおすすめしません。よく考えてから実行しましょう。