2022年10月31日更新
Antimalware Service Executableのメモリ使用率が高い!重い時の対処方法も解説
PCが重い時、Antimalware Service Executableがメモリやディスクの使用率を圧迫している場合があります。そこでこの記事では、Antimalware Service ExecutableによりPCが重い時の詳しい原因や対処方法、注意点を解説!メモリやディスク使用率の確認方法も紹介します。

目次
- 1Antimalware Service Executableとは?
- ・ Antimalware Service Executableのメモリ使用率を確認する方法
- 2Antimalware Service Executableでメモリやディスクが異常に重い!その原因は?
- ・バックグラウンドに常駐してPC内を常に監視しているため
- ・Antimalware Service Executableが自分をバグと勘違いすることがあるため
- 3Antimalware Service Executableが原因でメモリが重い場合の対処法
- ・Antimalware Service Executableのリアルタイム保護を一時停止する
- ・Antimalware Service Executableの優先度を下げる
- ・MsMpEng.exeをAntimalware Service Executableの除外リストに入れる
- ・PCに負担少ないセキュリティソフトを導入する
- 4対処法を実行した後のAntimalware Service Executableメモリ使用率の確認方法
- 5 Antimalware Service Executableのメモリ使用率を下げる時の注意点
- ・Antimalware Service Executableの削除はできない
- 6Antimalware Service Executableでメモリが重いときには対処法を試してみよう!
Antimalware Service Executableとは?
Antimalware Service Executableとは、Windows10に標準搭載されているMicrosoft製のセキュリティソフトです。通常はWindows Defenderと呼ばれているものです。
PCはインターネットに接続していればネット回線を通して、インターネットに接続していなくても、USBメモリなどのメモリやSDカードなどに仕込んだマルウエアなどの攻撃に常にさらされています。
WindowsのPCも登場した初期の頃から、様々な攻撃を受けています。そこでMicrosoftとしては独自のウイルス対策ソフトとしてWindows Defenderを2000年代から開発していました。
現在のWindows10では、Windows Defender ウイルス対策という名前で標準搭載されています。他社製のセキュリティ対策ソフトをインストールしていないPCでもある程度のセキュリティ対策がWindows10だけでできるようになっています。
Antimalware Service Executableのメモリ使用率を確認する方法
Antimalware Service Executableが原因でPCが重いのかどうかを確認するためには、Antimalware Service Executableのメモリ使用率を調べてみるといいでしょう。Antimalware Service Executableのメモリ使用率の確認はタスクマネージャーからできます。
- Windows10のスタートボタンを右クリックする
- 「タスクマネージャー」を左クリックする
- 「タスクマネージャー」の「プロセス」のタブを開く
- 「プロセス」の「名前」の一覧の中から「Antimalware Service Executable」もしくは「MsMpEng.exe」を見つける
「Antimalware Service Executable」もしくは「MsMpEng.exe」のメモリの使用率を確認してみましょう。

Antimalware Service Executableでメモリやディスクが異常に重い!その原因は?
Antimalware Service Executableがディスクやメモリの使用率を高くしている場合には、どのようなことが原因だと考えられるのか解説します。
バックグラウンドに常駐してPC内を常に監視しているため
そもそも、タスクマネージャーにAntimalware Service Executableと表示されるWindows Defenderはセキュリティソフトです。セキュリティソフトなので、常にPC内の動きを監視する必要があります。
Antimalware Service ExecutableはPCを起動した時から電源を落とす時まで、常に起動し続けてバックグラウンドでPCを監視し続けています。また、時にはPC全体をスキャンしたり、インターネットからダウンロードするファイルや情報をスキャンすることもあります。
そのために、常時、Antimalware Service ExecutableにPCのメモリやディスクのスペックがある程度消費されている状態となります。そうすると、特にメモリやCPUの容量が少ない、スペックの小さいPCを利用している場合には、Antimalware Service Executableが通常の動きをしていても、PCの動作に影響することがあります。
またスキャンをかけるときには、メモリやCPUを大量に使うので、メモリだけではなく、ディスクの使用率も高くなってしまう場合があります。
Antimalware Service Executableが自分をバグと勘違いすることがあるため
また、Antimalware Service ExecutableでPCのメモリやディスクの使用率が上がって、PCが重くなる原因として、Antimalware Service Executable自体のバグも報告されています。
Antimalware Service ExecutableはMsMpEng.exeというプログラムファイルで動作しています。Antimalware Service ExecutableそのものであるMsMpEng.exeをバグと勘違いして、スキャンを繰り返すことがあります。
通常は1回のスキャンで問題なければ終わり、問題があれば駆除して終わるところを、MsMpEng.exeに対して何度もスキャンが走ります。ときにはスキャンの無限ループに陥ってしまい、いつまでもスキャンが止まらずに、PCが重くなる原因になります。

Antimalware Service Executableが原因でメモリが重い場合の対処法
Antimalware Service Executableが原因で、メモリやディスクの使用率が高い状態が続く場合の対処法について解説します。基本的に、Antimalware Service ExecutableがPCのメモリやディスクの使用率を上げているときには、Windows Defenderがウイルススキャンをしているときなので、スキャンが終わるのを待てば止まるはずです。
しかし、長時間かけてもスキャンが止まらなかったり、頻繁にAntimalware Service Executableが原因でPCが重くなることに対得られない場合には、次のような対処法を試してみましょう。
Antimalware Service Executableのリアルタイム保護を一時停止する
他社製のセキュリティソフトを入れない場合には、PCのセキュリティが殆どなくなってしまうのでおすすめできません。しかし、どうしてもAntimalware Service ExecutableでPCが重くなってしまうことに対して対処したい場合には、Antimalware Service Executableのリアルタイム保護を一時的に停止するといいでしょう。
Antimalware Service Executableのリアルタイム保護を一時的に停止する手順は次のとおりです。
- Windows10の「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を開く
- 「Windowsセキュリティ」>「Windowsセキュリティを開く」とクリックする
- 「ウイルスと脅威の防止」>「設定の管理」と開く
- 「リアルタイム保護」をオフにする
これで、Antimalware Service Executableのリアルタイム保護が一時的に停止できます。必要な作業が終わったらすぐにオンにしないと、PCのセキュリティが守られないので注意しましょう。
Antimalware Service Executableの優先度を下げる
Antimalware Service Executableはセキュリティ対策なので、他のタスクに優先して動作するように設定されています。Antimalware Service Executableの優先度を下げることで、PCへの負荷を軽くできます。
Antimalware Service Executableの優先度を下げる手順は次のとおりです。
- タスクバーの左端のMicrosoftの旗マークの「スタート」をクリック
- 「Windows管理ツール」>「タスクスケジューラ」と開く
- 「タスクスケジューラライブラリ」>「Microsoft」>「Windows」>「Windows Defender」と開く
- 「Windows Defender Scheduled Scan」をダブルクリックする
- 「全般タブ」を開いて、「最上位の特権で実行する」からチェックを外す
- 「OK」をクリックする
これで、PCの動作が軽くなるか確認してみましょう。
MsMpEng.exeをAntimalware Service Executableの除外リストに入れる
Antimalware Service ExecutableがMsMpEng.exeを無限ループでスキャンすることを防止するために、MsMpEng.exeを除外リストに入れておきましょう。MsMpEng.exeを除外リストに入れる手順は次のとおりです。
- Windows10の「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」をクリックする
- 「Windows Defenderセキュリティを開く」からウイルスと脅威の防止」>「ウイルスと脅威の防止の設定」と開く
- 「除外」の「除外の追加または削除」をクリックする
- 除外の追加」の「+」から「ファイル」をクリックする
- 「MsMpEng」のファイルの保存先を指定する
- ユーザーアカウント制御の警告が出るので「はい」をクリックする
- PCを再起動する
その後、MsMpEng.exeをWindows Defenderのスキャンから除外できます。
PCに負担少ないセキュリティソフトを導入する
最もおすすめの対処法は、信頼性の高いセキュリティソフトをPCにインストールすることです。知名度の高いウイルス対策ソフトの多くが、無料でも有料でもWindows Defenderよりも高いセキュリティ性能があると評価されています。またPCへの負担もWindows Defenderよりも低く抑えられています。
上記の画像のウイルスセキュリティZEROであれば、動作も軽くPCへの負担はあまりかかりません。価格も2,000円程度と抑えられていて、更新費用もかかりません。お得にPCの防御力をアップできるのでおすすめです。
ウイルスセキュリティZEROの詳細はこちらの記事でご確認ください。

また、無料のセキュリティアプリでも、PCへの負担を軽くしてセキュリティを強化できるものがあります。広告の表示はありますが、無料のアプリもおすすめです。無料でおすすめのセキュリティアプリはこちらの記事をご覧ください。

対処法を実行した後のAntimalware Service Executableメモリ使用率の確認方法
対処法を実行した後は、Antimalware Service Executableのメモリやディスクの使用率が改善しているか確認してみましょう。対処法実行後の確認もタスクマネージャーで行います。確認方法は次のとおりです。
- Windows10のスタートボタンを右クリックする
- 「タスクマネージャー」を左クリックする
- 「タスクマネージャー」の「プロセス」のタブを開く
- 「プロセス」の「名前」の一覧の中から「Antimalware Service Executable」もしくは「MsMpEng.exe」を見つける
「Antimalware Service Executable」もしくは「MsMpEng.exe」のメモリ使用率とディスク使用率が対処法を実行する前よりも下がっていれば大丈夫でしょう。

Antimalware Service Executableのメモリ使用率を下げる時の注意点
Antimalware Service Executableのメモリ使用率を下げようとするときには1つ注意しなければいけない点があります。重要な注意点は次のとおりです。
Antimalware Service Executableの削除はできない
Antimalware Service Executableを削除したいと考える方もいるようですが、停止はできても削除することはできません。Antimalware Service Executable、つまりWindows DefenderはWindows10の標準アプリです。標準アプリの中にも、PowerShellから簡単に削除できるものもありますが、Windows Dfenderは削除できません。
Antimalware Service Executableが原因でPCが重いときには、Antimalware Service Executableの削除以外の一時停止などの対処法を探しましょう。
Antimalware Service Executableでメモリが重いときには対処法を試してみよう!
この記事では、Antimalware Service Executableが原因でPCが重い場合の対処法についてお伝えしました。Antimalware Service Executableはセキュリティ上の重要なプログラムなので、一時停止も本当はおすすめできません。
どうしても、メモリなどが重くなって困るときには、PCへの負荷の少ないセキュリティソフトの導入なども検討しましょう。