Outlookで「対象のプリンシパル名が間違っています」という警告が出てしまった時には、メールの送受信で設定したSSL証明書に原因があります。この記事では「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告が出た場合の対処法について詳しく解説します。
PC用のメールソフトとしてのOutlookを使っている方の中には、ここ最近、「対象のプリンシパル名が間違っています」というインターネットセキュリティの警告が表示されるようになってしまったと困っていることがいるようです。
この記事では、「対象のプリンシパル名が間違っています」がOutlookで起こる原因と対処法について詳しくお伝えします。まずは「対象のプリンシパル名が間違っています」の原因を解説します。
「対象のプリンシパル名が間違っています」というインターネットセキュリティの警告メッセージは、Outlookでメールの送受信は行った時に、表示されます。この時に、同時にメールの送受信の暗号化の設定がおかしい旨が表示されます。
メールの送受信を暗号化の設定がおかしいということは、メールで設定している送信と受信のそれぞれの接続サーバーの設定と、暗号化の証明であるSSLの証明書で設定しているサーバーに食い違いがあるということです。
Outlookで設定したSSL証明書で確認できないサーバーからメールが送受信されることによって、「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告メッセージが表示されてしまいます。
「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告メッセージが表示される原因は、実際にOutlookでメールの送受信を行っているサーバーと、SSL証明書の内容に食い違いがある点です。この食い違いを修正してあげれば、「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告メッセージは解決します。
「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告メッセージが表示されたら、まずはSSL証明書に記載されている内容は確認しましょう。警告メッセージの中に「証明書の表示」というリンクかボタンが必ずあります。こちらをクリックします。証明書の「発行元」を確認して、メモ帳などに控えておきます。
SSL証明書の内容が確認出来たら、今度はOutlookのアカウントの修正を行います。Outlookを開いて「ファイル」>「情報」>「アカウント設定」と開きます。するとOutlookに登録してあるメールアカウントが一覧で表示されます。「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告が表示されるアカウントを選択します。
「受信メールサーバー」と「送信メールサーバー」に表示されているサーバーのドメインを確認します。独自ドメインを設定してある場合、自分で取得したドメイン名を入力している可能性があります。
こちらを、先ほどSSL証明書で確認した「発行元」のドメインに書き換えます。書き換えたら「次へ」をクリックして「完了」を押せばアカウント情報の修正が完了します。
「対象のプリンシパル名が間違っています」のエラーを表示させないようにするするための方法には、アカウント情報を修正する他に、メールの送受信を暗号化せずに行うという方法もあります。
しばらく前までは、メールの送受信を暗号化されていないのが一般的でした。しかし、現在ではインターネットのセキュリティを強化するために、すべての通信を暗号化することが標準仕様になりつつあります。
暗号化しないように設定することもできますが、暗号化しなければメールの内容を簡単に読み取られてしまう恐れがあります。暗号化しないという設定には絶対にしないように気をつけましょう。
ここまでの対応法で、「対象のプリンシパル名が間違っています」と表示された場合の修正方法は理解していただけたでしょう。しかし、どうしてこの修正方法が効果的なのか、よくわからないという方もいるかもしれません。
「対象のプリンシパル名が間違っています」の警告が表示されてしまう原因にもなる接続サーバーと、SSL証明書の仕組みについて詳しく解説します。
メールの送受信をするためには、メールの受信用と送信用の接続サーバーを設定します。接続サーバーを設定するということは、SMTP、POP3、IMAPの3つを設定しています。それぞれの設定がどのような役割を果たしているのかお伝えします。
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