2021年05月08日更新
漢字変換ができない!Windowsパソコンでの原因と対処法を解説!
Windows10のパソコンで漢字変換できないことがあります。スペースキーを押しても漢字変換できない場合にはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、Windows10で漢字変換できないときの原因と、原因ごとの対処法を解説します。
目次
Windows10で漢字変換できない原因とは?
Windows10で漢字変換が突然できない状態になることがあります。Windows10で漢字変換できない時の原因は、主に次の4つが考えられます。
無変換キーを知らないうちに押している
キーボードのスペースキーの右側に「変換」キーがあります。左側に「無変換」キーがあります。「無変換」というのは、漢字変換しないということで、このキーを押すと文字変換が「ひらがな」>「全角カタカナ」>「半角カタカナ」の順番に変換されます。
スペースキーのすぐ横にあるので、無変換キーを無意識のうちに押している可能性があります。
IMEに何らかの不具合が発生している
「IME」とは「Input Method Editor」の頭文字のことで、Microsoftが開発した文字入力システムのことです。IMEのプログラムやシステムに何らかの不具合が発生したことで、漢字変換できない状態になってしまうことがあります。
入力先のアプリに原因がある場合
IMEやキーボードの不具合ではなく、入力先のアプリが原因で漢字変換できない場合があります。入力する項目によっては、アプリ側で入力できる文字を指定していることがあり、漢字入力できないことがあります。
例えば、電話番号であれば数字だけ、メールアドレスであれば英数字だけ、フリガナであればひらがなかカタカナだけしか入力できないように設定してあります。
また、アプリ側の不具合が原因で、漢字変換できなくなることもあります。
キーボードもしくはキーボードのドライバに不具合が生じている
キーボードもしくはキーボードのデバイスドライバに何らかの不具合が発生したことが原因で、漢字変換できないこともあります。入力したひらがなを漢字に変換するためのスペースキーが押せなくなってしまえば、漢字変換できません。
デバイスドライバーとは、パソコンに接続した周辺機器をパソコン上で動作させるためのソフトウェアのことです。パソコンで使っているキーボードのデバイスドライバーもパソコンにインストールされています。デバイスドライバーの不具合でも漢字変換できなくなることがあります。
Windowsのパソコンで漢字変換できないときの対処法
Windows10のパソコンで漢字変換できない場合の対処法を解説します。
無変換キーの割り当てを変更する
無変換キーを無意識のうちに押してしまうことが多い場合には、無変換キーの機能の割り当てを変更しましょう。Windows10の画面の左下のMicrosoftのは他のマークの「スタート」を押して、歯車マークの「設定」を開きます。
「時刻と言語」>左ペインから「言語」>「優先する言語」の「日本語」をクリックします。「日本語」が展開したら「オプション」をクリックします。
「キーボード」から利用している入力方式を選択します。今回は「Microsoft IME」を選択してクリックします。
「Microsoft IME」が展開したら「オプション」をクリックします。
「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックします。
「キーの割り当て」をオンにして、「無変換キー」を「IME-オン」にします。これで、無変換キーを押すと、無変換モードや英数字モードになっていても、漢字変換モードに入るようになります。
IMEを確認する
IMEの設定も確認しておきましょう。
IMEの設定を規定値に戻す
長くパソコンを使っていると、知らず知らずのうちにIMEの設定が変更されています。変更が原因で何らかの不具合が生じている可能性があるので、IMEの設定を規定値に戻しましょう。
Windows10の「設定」から「時刻と言語」>「優先する言語」の「日本語」をクリックして「オプション」>「キーボード」の「Microsoft IME」をクリックして「オプション」と開き、「全般」をクリックします。「全般」を下にスクロールすると「IMEを既定の設定に戻す」があるので、「復元」をクリックします。
「OK」をクリックすると、IMEが初期状態に戻ります。
予測入力しないように設定する
入力予測機能が何らかの不具合を起こしている可能性があります。入力予測機能をオフにしておきましょう。
上記のIMEを既定の設定に戻した「全般」の画面に「入力予測」があります。こちらを「オフ」に設定すると、入力予測が行われません。
学習履歴を消去する
IMEはよく使う変換を学習して履歴として保存しています。その学習履歴のデータが何らかの不具合の原因になっている可能性もあります。学習履歴のデータを消去しましょう。
Windows10の「設定」から「時刻と言語」>「優先する言語」の「日本語」をクリックして「オプション」>「キーボード」の「Microsoft IME」をクリックして「オプション」と開き、「学習と辞書」をクリックします。
「入力履歴の消去」をクリックすると、今までの入力履歴と学習履歴が消去されます。「学習」もオフにすると不具合が発生しにくくなるでしょう。
複数のIMEが入っている場合には必要ないものを削除する
複数のキーボードアプリを入れている場合には、アプリ同士が干渉してしまい、不具合が生じる可能性があります。不要なものは削除しましょう。
Windows10の「設定」から「時刻と言語」>「優先する言語」の「日本語」をクリックして「オプション」と開き「キーボード」を確認します。複数のIMEを入れている場合には、こちらに表示されています。
不要なIMEをクリックすると「削除」が出てくるのでクリックすると、そのIMEをパソコンから削除できます。
入力するアプリを確認する
文字を入力するアプリも確認しておきましょう。
同じような機能の違うアプリで確認してみる
可能であれば、同じような機能の違うアプリで確認してみましょう。Wordで漢字変換できなくなるのであればWord以外のテキストエディタやワープロソフトで、ブラウザのChromeで起きるのであればEdgeやFirefoxで同様の現象が起きるか確認してみましょう。
他のアプリでは起きない場合には、アプリ側の問題、他のアプリでも起きる場合には、IMEやキーボードの問題だとわかります。
アプリやPCの再起動で直らないのならアプリの再インストールがおすすめ
アプリの問題だとわかったら、まずはアプリの再起動もしくはパソコンの再起動をしてみましょう。再起動で直らない場合には、アプリをいったんアンインストールして、再インストールすることをおすすめします。
キーボードもしくはドライバを確認する
キーボードもしくはキーボードのデバイスドライバの確認もしておきましょう。
キーボードに不具合が起きていないか確認する
キーボードそのものや、パソコンと接続するためのケーブルに不具合が起きていないか確認しましょう。キーを押しても反応しない、ケーブルが断線している、といった不具合がないか確認しましょう。
デバイスドライバを更新する
Windows Updateの直後であれば、デバイスドライバのバージョンとOSとのプログラムの齟齬が起きてしまっている可能性があります。キーボードのデバイスドライバを更新してみましょう。ドライバの更新方法はこちらの記事をご確認ください。
キーボードを交換する
いろいろと試してみても直らない場合や、明らかにキーボードが壊れている場合には、キーボードを交換したほうがいいでしょう。
キーボードを長く使っている場合には、キーの反応が鈍くなっていたり、ドライバの更新が終了していたりすることもあります。長年使っているキーボードであれば、寿命の可能性もあるので、交換も検討しましょう。
Windows10で漢字変換できないときには一つずつ確認しよう!
この記事では、Windows10で漢字変換できないときの対処法について解説しました。たいていは無変換キーを押してしまったことなど、ちょっとしたことが原因です。この記事でご紹介した対処法を1つずつ確認して、解決を図ってみましょう。