2019年05月06日更新
Windowsでファイル削除できない対処法!強制的にファイル削除する方法は?
Windowsでどうしても削除できないファイルがあった場合にはどのように対処したらいいのでしょうか。この場合にはコマンドプロンプトを使うなどして、強制的に削除できます。この記事ではエラーなどで削除できないファイルがあった場合の対処法について詳しく解説します。
目次
- 1ファイルが削除できないときの対処法【確認するべきこと】
- ・ファイルやプログラムを開いていないか
- ・隠しファイルを削除しようとしていないか
- 2ファイルが削除できないときの対処法【コマンドプロンプトで強制削除】
- ・ファイルの削除エラーが出る場合に
- ・コマンドプロンプトで削除する方法
- ・コマンドプロンプトで削除する場合の注意点
- 3ファイルが削除できないときの対処法【システムエラーのチェック】
- ・ファイルシステムの問題が原因でファイルが消せない場合も
- ・Windowsのディスクのエラーチェックの方法
- 4ファイルが削除できないときの対処法【別ファイルで上書き】
- ・ファイルが壊れているときに有効
- ・上書きから削除する方法
- 5ファイルが削除できないときの対処法【アクセス権を取得】
- 6削除できないファイルも消す方法は必ずある!
ファイルが削除できないときの対処法【確認するべきこと】
不要になったファイルやフォルダは削除していかないと、いつの間にかPCの中がごちゃごちゃとどうしようもない状態になってしまいます。ファイル整理はこまめに実行したいものです。しかし、理由はわからないのに、WindowsのPCで消したいのにファイルを削除できないときがあります。
削除したいファイルが削除できないときには、コマンドプロンプトを使って強制的に削除する方法もあります。しかし、強制削除を実行する前に、消せない原因が何かあるのではないかと確認した方がいいこともあります。まずはファイルがエラーメッセージが出て消せないときに、確認するべきことについてみていきましょう。
ファイルやプログラムを開いていないか
まずは削除したいファイルを開いていたり、ファイルを開くためのプログラムを実行したりしていないかどうかを確認しましょう。WindowsのPCではプログラムを実行中には該当するファイルや、そのプログラムを使って開くファイルは削除できないようになっています。
PCで実行中の開いているファイルをフォルダから削除しようとすると、このようなエラーメッセージが出て削除できません。
また、ファイル自体は開いていなくても、ファイルを開くためのプログラムを使って他のファイルを実行している場合にも、削除できないことがあります。この場合にも、プログラムを実行中のために削除できない、というエラーメッセージが表示されます。
ファイルやプログラムを閉じて再度削除
ファイルやプログラムを開いているために、ファイルを消せない場合には、そのファイルもしくはプログラムを完全に閉じてから再度フォルダから削除してみましょう。何も問題なければ、それでファイルを削除できるはずです。
自分では開いていなくても、同じPCにログインしている他の人がプログラムを開きっぱなしにしていることで、ファイルを消せない状態になってしまっていることもあります。この場合にはタスクマネージャーを開いてみると、そのPCで実行中のプログラムを確認することができます。
タスクマネージャーを確認してみて、他のユーザーがプログラムを実行中だった場合には、そのユーザーにお願いしていったんプログラムを閉じてもらうか、そのユーザーがログオフするのを待つしかありません。
隠しファイルを削除しようとしていないか
WindowsのPCの中には、システムを動かすために重要なプログラムを格納しているフォルダや、システムファイルがたくさんあります。通常はシステム関連の重要なファイルやフォルダは隠しファイルとして表示されないようになっています。
しかし、システム関連の変更を加えたいときには、隠しファイルを表示することがあります。隠しファイルを表示設定にしたままにしてしまい、間違えて隠しファイルを削除しようとすることもあります。基本的に隠しファイルは削除してしまうと、Windowsのシステムの動作に支障をきたす恐れがあります。そのために削除できないようになっています。
もしもあなたが隠しファイルを削除しようとしても基本的には消せないので注意しましょう。また、コマンドプロンプトを使って強制的に削除することができないわけではありません。しかし、強制削除してしまうと、PCのシステムが正常に動作しなくなる恐れがあります。
Windowsのシステムに関する詳しい知識があって、どんな働きをしているファイルなのか理解した上で、必要性があって削除するのなら構いませんが、そうでない場合には絶対に削除しないように気を付けましょう。
隠しファイルの表示・非表示の切り替え方法
もしも隠しファイルを表示する設定になっていた場合には、間違えて強制的に隠しファイルを削除してしまうと大変なことになります。隠しファイルを表示しない設定にしておきましょう。まずはWindowsのエクスプローラーを開きます。
「表示」のタブを開くと、上のリボンの中に「隠しファイル」があります。こちらのチェックが外れていれば隠しファイルが表示されない設定になっています。隠しファイルは必要があるときだけ表示するようにして、設定が終わったらすぐに非表示に切り替えておいた方がいいでしょう。
ファイルが削除できないときの対処法【コマンドプロンプトで強制削除】
ファイルが削除できないときでも、強制的に削除することも可能です。まずはコマンドプロンプトを利用して強制的に削除する方法についてみていきましょう。
ファイルの削除エラーが出る場合に
コマンドプロンプトを使って強制的にファイルを削除するのは、「ファイルの削除エラー」や「ファイルを削除できません。送り側のファイルまたはディスクから読み取れません」というエラーメッセージが表示される場合に有効的な方法です。
削除しても何も問題がないファイルなのに、ファイルの削除エラーが出てしまって削除できないときには、まずはコマンドプロンプトを使った削除方法を試してみましょう。
コマンドプロンプトで削除する方法
コマンドプロンプトでのファイルを強制的に削除する削除方法です。今回はドキュメントの中に作った「テスト」というフォルダの中の「test」というファイルを削除してみます。
まずはコマンドプロンプトを開きます。Windows10の場合には、スタートボタンから「すべてのアプリ」>「Windowsシステムツール」と進むと「コマンドプロンプト」があります。
コマンドプロンプトを開いたら、カーソルが点滅しているところに「cd \」と入力してEnterキーを押します。
次にカーソルが点滅しているところに「del」と入力して半角スペースを空けます。
削除したいファイルをドラッグしてコマンドプロンプトの黒い画面の上に落とします。すると、ファイルの場所がこのように表示されます。
ファイルが正しく表示されていることを確認したらEnterキーを押します。するとこのようにファイルが削除されます。
ファイルをコマンドプロンプトの上にうまくドラッグできない場合には、削除したいファイルを右クリックしてプロパティを開くと場所のアドレスが表示されています。こちらを入力してもOKです。
コマンドプロンプトで削除する場合の注意点
コマンドプロンプトで削除する場合には注意しなくてはいけない点があります。それはコマンドプロンプトから削除したファイルは、ゴミ箱には入らずにPCから完全削除されてしまう、という点です。
コマンドプロンプトから削除したものは、後からゴミ箱から復活させる、ということはできないので、どうしても消せないファイル以外には、あまりこの方法は使わないようにしましょう。
ファイルが削除できないときの対処法【システムエラーのチェック】
ファイルが削除できないときには、ハードディスクのシステムエラーのチェックを掛けることで問題が解決できる場合があります。
ファイルシステムの問題が原因でファイルが消せない場合も
ファイルというのはユーザーにとっては何らかの意味を成す一連のデータの塊のことですが、何度も上書きや削除を重ねていくうちにファイルが断片化していき、同じところに連続して格納されなくなることがあります。
そうすると、実はほとんどのファイルの内容は削除されているのに、一部のデータだけがシステムエラーによって削除されずに残ってしまい、開けないのに存在するファイルとして残り続けることがあります。この場合にはファイルの容量は0バイトと表示されます。
このようなファイルは開けないだけではなく、消せない状態になってしまうことも良くあります。容量は0バイトなのでPCに悪さをするようなことはありませんが、表示され続けてしまう、という状態が続いてしまうので、早めに対処しましょう。
システムエラーによって断片化したファイルの問題を解決するためには、ハードディスクのエラーを修復すればOKです。
Windowsのディスクのエラーチェックの方法
Windowsのディスクのエラーチェックの方法です。「エクスプローラー」を開き、「PC」を開きます。ファイルを保存している場所がCドライブなら「ローカルディスク(C)」を、Dドライブなら「ローカルディスク(D)」を右クリックして、「プロパティ」をクリックします。
「ツール」のタブを開き、「エラーチェック」の「チェック」をクリックします。
「ドライブのスキャン」をクリックするとディスクのエラーチェックが始まります。
エラーが確認されたら修復します。ディスクのエラーチェックが終わったら、削除するべきファイルが消えている場合もありますし、消えていなくても削除できる状態に修復されています。もう一度削除してみましょう。
ファイルが削除できないときの対処法【別ファイルで上書き】
ファイルが削除できないときには、別のファイルでそのファイルを上書きしてしまう、という方法が効果的な場合もあります。ファイルを上書きする方法はとても簡単な方法なので、ぜひこちらも試してみましょう。
ファイルが壊れているときに有効
上書きが消せないファイルを削除するのに効果的な場合とは、削除できない原因がファイルが壊れているから、というものです。ファイルが壊れてしまっていることで、正常にシステムが読み取ることができずに、コマンドプロンプトを使っても削除できない場合があります。
そんな時には、正常なファイルで上書き保存してしまうと、削除することができるようになります。コマンドプロンプトでも削除できないファイルは上書き保存してから通常の削除を試してみましょう。
上書きから削除する方法
上書きでファイルを削除する方法です。上書きするファイルは何でもいいのですが、最も簡単な方法では、メモ帳を使います。まずはWindowsアクセサリーからメモ帳を立ち上げます。
メモ帳に適当に内容を入力したら、「ファイル」から「名前を付けて保存」をクリックします。
「ファイルの種類」がメモ帳では通常は「テキスト文書」になっています。こちらをクリックして「すべてのファイル」にします。すると上のウインドウに隠しファイル以外のすべてのファイルが表示されます。消せないファイルが保存されているフォルダに入り、そのファイルをダブルクリックします。
上書き保存したいファイルをダブルクリックすると、ファイルを上書きしてもいいかどうか確認メッセージが出るので「はい」をクリックします。するとメモ帳で作った正常なファイルが消せない壊れたファイルに上書きされます。
壊れたファイルが正常なファイルで上書きされたので、これで消せないファイルも削除できるようになりました。通常の削除方法で削除しましょう。
ファイルが削除できないときの対処法【アクセス権を取得】
ファイルを削除できない原因が、ファイルへのアクセス権がないから、という場合もあります。仕事などで使う共有ネットワーク上にあるコンピューターで、ファイルへのアクセス権限を付与されていない、というのならわかります。
しかし、自分して使っていないはずのPCで管理者権限でログインしているにも関わらず、なぜかアクセス権限がないということで消せない場合があります。この場合には、無理やりにでもアクセス権限を付与することで削除することができるようになります。アクセス権限を付与して削除する方法を見ていきましょう。
アクセス権限がないファイルを削除しようとするとこのように表示されます。
このファイルへのアクセス権限を付与するためには、PCに管理者権限でログインする必要があります。管理者権限でログインした状態で、消せないファイルを右クリックして「プロパティ」をクリックします。プロパティを開いたら「セキュリティ」のタブを開き、「詳細設定」をクリックします。
するとこのようにadministratorにもフルコントロールが許可されていません。フルコントロールにチェックを入れて「OK」をクリックします。
元の画面に戻るので「OK」をクリックしていきます。アクセス権限を付与したファイルをもう一度削除してみると無事に削除できました。
削除できないファイルも消す方法は必ずある!
この記事ではWindowsのPCで削除できないファイルを強制的に削除する方法についてみてきました。PCを使い続けていくと、ファイルはどんどんと溜まってしまいます。削除できないと整理が付かなくなってきて、最終的にはとんでもないことになってしまいます。
しかし、今回ご紹介した方法を使えば、必ずファイルの策ができるでしょう。削除できないからといって諦めるのではなく、削除できない原因が必ずあるのだと考えて、ご紹介した方法を順番に試してみてください。ただし、くれぐれもシステムファイルを強制的に削除しないようにだけは気を付けましょう。PCが動かなくなってしまう可能性があります。