Thumbs.dbの削除方法と削除できない/消せない時の対処法【Windows10】

Windows10で不要なファイルを削除してフォルダを整理をしていると、Thumbs.dbというファイルが原因でフォルダが消せない場合があります。この記事ではThumbs.dbとはどのようなファイルで、削除したいのにできない場合の対処法についてお伝えします。

Thumbs.dbの削除方法と削除できない/消せない時の対処法【Windows10】のイメージ

目次

  1. 1削除できなくて困る!Thumbs.dbとは?
  2. Windows PCのサムネイル画像のキャッシュ
  3. Thumbs.dbはシステムファイルなのでフォルダが消せないことがある!
  4. 2Thumbs.dbを削除する方法
  5. フォルダを他の場所に移動してから削除する
  6. ディスクのクリーンアップで削除する
  7. 3Thumbs.dbが削除できない場合の対処法
  8. 他の画像で新しいThumbs.dbを作成してから削除する
  9. エクスプローラーを再起動してから削除する
  10. コマンドプロンプトで削除する
  11. 4Thumbs.dbを生成しないようにする方法
  12. エクスプローラーで生成を無効化する
  13. グループポリシーで生成を無効化する
  14. 5Thumbs.dbはなかなか削除できないので注意しよう!

削除できなくて困る!Thumbs.dbとは?

PCをしばらく使っていると、不要なファイルやフォルダが溜まっていくので、定期的に削除して整理するという方もたくさんいます。Windows10の中のフォルダを整理しているとThumbs.dbというファイルが開かれているために、フォルダの削除ができないとエラー表示される場合があります。

しかし、タスクバーを見てもThumbs.dbに該当するファイルやフォルダが開いている様子はありません。Thumbs.dbの正体とはどのようなものなのか、訳が分からなくなってしまう方も少なくないようです。この記事では、Thumbs.dbとはどのようなもので、Windows10から消せない場合の対処法をお伝えします。

Windows PCのサムネイル画像のキャッシュ

まずはThumbs.dbの正体についてお伝えします。Thumbs.dbとは、サムネイル画像のキャッシュです。Windows10に画像を保存するたびに、サムネイル画像を表示するためにThumbs.dbがキャッシュとして生成されます。

この画像のサムネイル画像のキャッシュを保存する機能は、Windows10の基本的な機能に組み込まれているものです。サムネイルの生成や表示を設定していなくても、自動でThumbs.dbは生成されてしまいます。

フォルダ内の画像の表示を早くする効果がある

Thumbs.dbを生成することのメリットとしては、フォルダの中に保存してある画像の表示を早くできる効果があります。PCの中に保存した画像を選択する場合に、いちいちファイルを開いて確認していては時間がかかります。

フォルダの中でサムネイルとして画像が表示されれば、ファイルを開かなくても画像を選択できます。そのためのキャッシュとしてThumbs.dbが生成されます。

Thumbs.dbはシステムファイルなのでフォルダが消せないことがある!

しかし、PCの中のストレージの空き容量が少なくなったり、もう既に削除した画像のThumbs.dbが残っていたりすることもあります。そのような場合には、Thumbs.dbを削除して、ストレージの空き容量を少しでも増やしたいと考えるのは当然のことです。

ところが、Thumbs.dbは画像ファイルなどのユーザーが通常の操作で削除できるようなファイルではありません。システムファイルなので、通常の削除方法では削除できない場合があります。Thumbs.dbが入っているフォルダを消せない場合もあるので注意が必要です。

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Thumbs.dbを削除する方法

Thumbs.dbは削除するのが難しいファイルですが、削除する方法がまったくないわけではありません。まずは次の2つの方法でThumbs.dbの削除を試してみましょう。

フォルダを他の場所に移動してから削除する

まずは、Thumbs.dbが原因で削除できないフォルダがあった場合には、そのフォルダを別の場所に移してから削除をしてみましょう。システムファイルのThumbs.dbが入っているので、警告が表示される場合がありますが「はい」をクリックすれば移動できます。

フォルダの場所を変えるだけで削除できるはずです。デスクトップでもどこでもいいので、元の場所とは違う場所に移動して削除してみましょう。

ディスクのクリーンアップで削除する

ただし、上記の方法ではシステムフォルダも削除できてしまうために、アプリやWindows10のプログラムやシステムを稼働させるために必要なフォルダを削除してしまう恐れもあります。

Windows10や必要なアプリを稼働させるのに必要ではないファイルだけを、Thumbs.dbも含めて削除したい場合には、ディスクのクリーンアップがおすすめです。ディスクのクリーンアップとは、一時ファイルや不要なシステムファイルなどをWindows10から削除させるためのツールです。

Windows10でディスクのクリーンアップを実行する方法は次の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。

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Thumbs.dbが削除できない場合の対処法

上記の方法でThumbs.dbが削除できない場合には、次の方法を試してみましょう。

他の画像で新しいThumbs.dbを作成してから削除する

Thumbs.dbはシステムファイルです。特定のフォルダで開きっぱなしになっていて、そのフォルダが削除できない場合には、別の場所に違う画像を作成すれば、そのフォルダでThumbs.dbが生成されて開きます。削除できないフォルダのThumbs.dbが閉じて削除できるようになります。

この時のポイントは、他のフォルダに新しい画像を作成するということです。ただし、今度は新しいフォルダが削除できなくなる可能性もあるので注意しましょう。

エクスプローラーを再起動してから削除する

Thumbs.dbを削除できないという現象は、フォルダの中で起こる現象です。フォルダに関する諸々のプログラムを司っているのが、エクスプローラーというプログラムです。エクスプローラーを再起動することで、開きっぱなしになっているThumbs.dbも閉じるはずなので、フォルダを削除できるはずです。

Thumbs.dbを削除できない場合の対処法

エクスプローラーを再起動するための手順は次のとおり。まずはWindows10の「スタートボタン」を右クリックして「タスクマネージャー」を起動します。「プロセス」のタブが「簡易表示」になっていたら「詳細表示」にします。

プロセス」の一覧から「エクスプローラー」を見つけて右クリックして「再起動」をクリックします。するとエクスプローラーが再起動するので、その後でThumbs.dbの削除ができるか確認しましょう。

コマンドプロンプトで削除する

コマンドプロンプトで削除コマンドを実行することでThumbs.dbを削除できます。

Windows10のスタートボタンをクリックして、「Windowsシステムツール」から「コマンドプロンプト」を右クリックします。「その他」から「管理者として実行」をクリックします。

コマンドプロンプトが管理者権限で起動したら、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
del /ah /s /q thumbs.db

しばらくすると、Thumbs.dbの削除が完了します。

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Thumbs.dbを生成しないようにする方法

Thumbs.dbをそもそも生成しないようにあらかじめ設定してしまうこともできます。消せないことで悩むのなら、元からThumbs.dbを作らない方がいいと言うか、次の方法を試してみましょう。

エクスプローラーで生成を無効化する

まずはエクスプローラーで生成を無効化してみましょう。

Thumbs.dbを削除できない場合の対処法

Windows10のデスクトップの下にあるタスクバーのフォルダのマークのエクスプローラーをクリックします。エクスプローラーが起動したら、「表示」のタブから「オプション」を開きます。

フォルダーオプションが開いたら「表示」を開きます。「詳細設定」から次の2つの項目にチェックを入れます。
縮小版にファイルアイコンを表示する
常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない

フォルダーオプションの上部にある「フォルダーに適用」をクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックして「OK」を押します。これで、Thumbs.dbが生成されなくなりました。

グループポリシーで生成を無効化する

PCがネットワーク管理者によって管理されていて、Thumbs.dbがローカルではなくてネットワーク上に保存される場合には、グループポリシーでThumbs.dbの生成を無効化できます。

Thumbs.dbを削除できない場合の対処法

Windows10の「スタートボタン」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。開いた画面に「gpedit.msc」と入力して「OK」を押します。

グループポリシーエディターが起動するので、「ローカルコンピューターポリシー」>「ユーザーの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「エクスプローラー」とクリックして進みます。

ウインドウの右側の「設定」のリストの中から「縮小表示の画像のキャッシュをオフにする」をダブルクリックします。

Thumbs.dbを削除できない場合の対処法

ポリシー設定ウインドウが開いたら「有効」をオンにして「適用」をクリックします。すると設定がほぞされて、Thumbs.dbの生成が無効化されました。

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Thumbs.dbはなかなか削除できないので注意しよう!

この記事では、Thumbs.dbについて詳しく解説してきました。Thumbs.dbは必要ないと思ってもなかなか消せないので、対処が大変です。しかし、不要なフォルダはこまめに削除していかないと、PCの中がごちゃごちゃになってしまいます。Thumbs.dbが消せないときには、この記事ではご紹介した対処法でぜひ対処してください。

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この記事のライター
K.C
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