Windows10の再起動が遅い、終わらないといった事態に出会うことがあります。Updateがインストールされていて再起動に時間がかかっている場合は問題ないですが、それ以外の時は対処が必要です。この記事では、再起動が遅い、終わらない場合の対処法を説明します。
Windows10は、2015年7月にMicrosoft社がリリースしたOSです。定期的なアップグレードでバージョンアップする形をとっているため、今後は新しいOSはリリースしない予定となっており、MicrosoftのOSとしては最後のOSなどといわれています。
このようなWindows10ですが、起動や再起動に関しては、以前のOSよりも高速化が図られており、起動待ちのわずらわしさが軽減されています。しかしながら、時々、シャットダウンや再起動にいつもよりも時間がかかることがあります。また、シャットダウンがいつまでたっても終わらないこともあります。
この記事では、Windows10の再起動が終わらない・時間が長い・遅い場合の対処方法についてお話していきます。
Windows10を再起動する際に、いつもより時間がかかっているが、特に何もしなくても最終的に再起動が完了することがあります。適用されたUpdateの容量が大きいときなど、このような状況になります。更新の大きさによって、再起動にかかる時間の長さも変わってきます。再起動が遅くても焦る必要はありません。
ただし、再起動にかかる時間の長さが10分を超えても終わらないようなら、これはさすがに遅いです。時間が長い場合は、UpDate以外に原因があり、ほかの対応が必要となることもあります。
Windows10の再起動が遅い場合、まず、HDDが動いているかを確認しましょう。HDDが動いているかの確認は、アクセスランプが点灯しているかを確認することでできます。アクセスランプが点灯または点滅している場合は、HDDのデータ読み書きしているのでPCは動作しており、そのまま待っていれば再起動されます。
アクセスランプが消灯している場合は、動作が遅いどころかPCがフリーズしている可能性が高いです。この場合は、PCを強制終了する必要があります。
Windows10の再起動が遅いときのほか、使用中に応答しなくなった時なども強制終了を行う場面はあります。ここでは、強制終了による再起動の方法について説明します。
再起動が終わらないときの強制終了方法の一つ目は、電源ボタンの長押しです。一般的な手順は、まず電源ボタンを4~5秒以上押し続けます。そうすると、PCの電源が切れます。次に、電源が切れた状態で10秒以上待ちます。10秒以上待ってから、改めて電源ボタンを押してPCを起動します。たいていの場合は、これでWindows10が正常に再起動します。
Windows10を使っているときに、アプリケーションがフリーズしたり動作が遅くなるなどした際には、ショートカットキーによる再起動が有効です。手順はキーボードで[Ctrl]+[Alt]+[Dell]を押下(3つのキーを同時に押します)します。すると、青背景の画面に変わります。次に、青背景の右下に電源マークがあるので、これをクリックします。
すると、スリープ、シャットダウン、再起動のメニューが出てくるので、再起動をクリックします。これで、フリーズしたPCを再起動することができます。ただし、再起動が遅い場合はキーボードも利かないので注意してください。
ショートカットキーでも、電源ボタン長押しでも強制終了できない場合は、電源の供給を止めることで強制的にPCの電源を落とします。方法としては、主電源スイッチ(ある場合)をいったんオフにする、電源ケーブルをコンセントから外す、といった方法となります。また、ノートPCの場合はバッテリーを外す必要があります。
そして、電源を切ったら、主電源や電源ケーブルを元通りにし、PCを起動します。たいていは、これで再起動が終わらない・時間が長い・遅いといった状態を改善することができます。
Windows10の再起動が遅い場合の原因は、UpDateであることがほとんどです。しかし、再起動が終わらない場合はいくつかの原因が考えられます。ここでは、Windows10の再起動が終わらない原因について解説していきます。
Windows10の高速スタートアップを設定とは、シャットダウン時などの情報を保存するなどし、起動のスピードを速くする機能です。しかしながら、保存している情報に不具合が発生するなどすると、その不具合が邪魔をして再起動ができない場合があります。再起動に時間がかかる場合は、高速スタートアップをオフにすることで改善が見込めます。
アプリケーションやドライバに不具合が発生していると、Windows10の動作が不安定になることがあります。また、HDDの空き容量が少ない場合も動作が不安定になることがあります。その場合は、アプリケーションの再インストール、ドライバを最新版に更新、不要なファイルを削除しHDDの空き容量を増やすといった対策で改善が見込めます。
まれに、アプリケーション自体が原因の場合もあるので、その際には該当のアプリケーションをアンインストールすることで改善が見込めます。
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