2021年05月08日更新
アプリの作り方は?iPhoneアプリの開発手順や必要なものを解説!
iPhoneアプリの作り方はハードルが高いようですが、実は誰でも挑戦できます。この記事では、初めてiPhoneのアプリの開発に挑戦したい方のために、必要なものや作り方の手順などについて解説します。iPhoneのアプリの作り方に興味のある方必見です。
目次
iPhoneのアプリ開発は初心者でもできるの?
AppleのAppストアでは、多くのiPhone用アプリが配信されています。アプリ開発を行う会社が多くの費用と人材を使って開発しているアプリもあれば、実は個人が開発したアプリもリリースされています。
この記事では、アプリ開発未経験者でも、iPhoneアプリの開発に興味を持っている方のために、iPhoneアプリの開発は誰にでもできるものなのか、実際のアプリの作り方とはどういった手順なのか、詳しく解説します。
以前よりも開発環境のハードルは下がっている
iPhoneのアプリ開発は誰にでもできるのか、というとイエスともノーとも言えます。アプリ開発するためには、プログラミング言語を学ぶことと、最低限のパソコンなどの開発環境を整えることが必要です。
しかし、iPhone用アプリの開発のためのツールや、より進化した初心者でも取り組みやすいプログラミング言語の登場などにより、以前よりは初心者にとってハードルは下がっています。ぜひ、興味のある方はiPhone用アプリの開発にも取り組んでみましょう。
事前に勉強しておいた方がいいこと
全くプログラミングなどの知識がない状態でiPhone用アプリの開発はできません。iPhone用アプリを開発するために、事前に勉強しておいた方がいいことをお伝えします。
開発言語
アプリはプログラミングで作っていきます。iPhoneの開発に使うプログラミング言語は事前に勉強しておきましょう。iPhone用アプリの開発言語は現在はSwiftが主流です。Appleが配布している開発ツールのXcodeを利用するのならSwiftを学んでおきましょう。
Xcode以外の開発環境でアプリ開発を行うのであれば、HTMLやCSS、JavaScriptなどを使うこともあります。HTMLやCSS、JavaScriptはWeb制作にも役立つプログラミング言語なので、この機会に勉強しておいてもいいでしょう。
アプリのデザイン
自分が使うためだけに作るアプリでなければ、Appストアで配信します。Appストアで配信するのであれば、できるだけ多くのユーザーにダウンロードして使ってもらいたいものです。
多くの人の目を引くアプリを作るためには、デザインも重要です。最初のうちはデザインは最低限で、機能面を重視した方がいいでしょうが、ある程度慣れてきたら、アプリデザインについても学んだ方がいいでしょう。
iPhoneのアプリの作り方【必要なもの】
実際にiPhoneのアプリを作る作り方をみていきましょう。まずは、iPhoneのアプリを作るために必要なものを解説します。
Mac
iPhone用アプリを開発するためのパソコンはMacを用意しましょう。iPhone用アプリを作るためのXcodeというツールは、Mac上でしか動作しません。iPhone向けアプリの開発にはMacは欠かせません。
Windowsパソコンでは作れないの?
iPhoneユーザーでもパソコンはWindowsという方もたくさんいます。WindowsパソコンでiPhone用アプリは作れないのか、という方も多いようです。アプリを作るためのプログラミング言語は、Windows上でも組み立てられるものでも使えます。
コードのソースを書くだけであれば、Xcodeを使わずに、Windows上で作ることもできます。しかし、アプリをリリースする段階に来たら、MacからしかAppストアにアップできません。
iPhoneもMacもApple社製なので、Apple社がそのあたりの縛りを厳しくしている模様です。iPhone用アプリを作りたいのなら、Macは必須です。
XCode
Xcodeとは、Apple社が配布している無料の開発用ツールです。iPhoneの他に、Mac、iPad、Apple Watch、Apple TVの開発ができます。Xcodeにはパソコン上でiPhoneの画面を表示して動作確認ができるシミュレータという機能が備わっているので、iPhoneがなくても動作確認可能です。Xcodeの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
iPhone
動作確認はXcode上でできますが、やはり実機での確認も必要です。作ったアプリがiPhone上でどのように動くのか、タッチパネルでの操作感はどうか、実際に確認するためのiPhoneは必要です。
iPhoneアプリの作り方【アプリ開発】
iPhoneのアプリ開発に必要なものがそろったら、実際にアプリ開発を初めて行きましょう。アプリ開発の手順発議の通りです。
どんなアプリを作るのか企画を立てる
まずは、どのようなアプリを作るのか企画を立てます。実用的なアプリであれば、どのような機能を提供したいのか、ゲームなどの娯楽系のアプリであればどのようなポイントで楽しんでもらいたいのか、ゲームの内容を決めます。
画面設計
アプリで提供する内容が決まったら、実装する機能や使いやすく見た目もきれいなデザインをどのように実現するのかを細かく設計していきます。画面のデザインやボタンの配置、画面の切り替えや画像の配置などの構成、ボタンを押した後の動作なども細かく書き出します。
あれもこれもアプリに詰め込みたくなりますが、自分が持っているスキルと照らし合わせて、実現可能な範囲内で作るように設計しましょう。
実際にコードを書いてアプリを作る
アプリの設計ができたら、実際にコードを書いてアプリを動かすために必要なプログラムを組み立てていきます。iPhoneのアプリのプログラミングは基本的にXcode上のStoryboardにSwiftでソースコードを書いていきます。
ソースコードの書き方がまだよくわからないという場合には、iPhoneのアプリの作り方についての書籍や動画の講座などがいろいろとあるので、勉強しながら書いていきましょう。
iPhone上でのテスト
プログラミングができたら、実際にiPhoneでテストしてみます。Xcode上でもテストはできますが、iPhoneのタッチ画面での操作性を確認するためには、iPhoneでも確認した方がいいでしょう。
LightningケーブルでiPhoneをMacに接続すると、Xcode上で作成したアプリの実機テストができます。実際に操作してみると、細かい修正点が見つかるので、必要に応じてソースコードの修正を行います。
iPhoneアプリの作り方【アプリのリリース】
iPhoneのアプリができたら、最後はAppストアにリリースします。アプリをリリースするのに必要なものと、リリースする手順を解説します。
リリースするために必要なもの
iPhoneのアプリをリリースするために必要なものは次の通りです。
Appleデベロッパプログラムへの登録
iPhoneのアプリをAppストアで配信するためには、Apple Developer Programへの登録が必須です。
Apple Developer Programに登録すると、Apple社が提供すアプリ開発ツールやアプリ配信用プラットフォームへアクセスできるようになります。登録だけなら無料でできます。
Apple Developer ProgramからiPhone、iPad、Mac、アプルWatch、Apple Watch、iMessage向けのアプリを配信できます。配信するためには年間11,800円のメンバーシップへの登録が必要です。
クレジットカード
AppストアでiPhone向けアプリを配信するためには、Apple Developer Programの有料のメンバーシップへ加入する必要があります。年間11,800円の登録料を支払うためのクレジットカードの登録が必須です。
クレジットカードを持っていない、使えないという場合には、Apple Storeギフトカードでの支払いも可能です。Apple StoreギフトカードはiTunesカードとは別のギフトカードで、Appleのオンラインストアやリアル店舗での支払いに使えるものです。iTunesカードでの支払いはできませんが、ギフトカードでの支払いなら可能です。
銀行口座
アプリを有料で配信する場合には、売上げの70%を収益として受け取れます。この収益を受け取るための銀行口座の登録も必要です。Apple Developer Programの登録画面から銀行名を検索できるので、講座を持っている銀行を探して登録しましょう。
リリースする手順
iPhone用アプリをリリースするために必要なものがそろったら、実際にアプリを登録してリリースに向けた手続きを行っていきましょう。
iPhone用アプリの登録は、MacのSafariからしかできません。Apple Developer Programへの登録だけならWindowsパソコンからでもできますが、アプリのリリースはMacのSafari以外のブラウザではできません。
MacのSafariでApple Developer Programにサインインして、iTunes Connectのページを開いて、アプリを登録していきましょう。
アプリ情報の登録
iTunes Connectでアプリ情報を登録していきます。iTunes Connectから「マイApp」をクリックして、「新規iOS App」へ入ります。デベロッパー名、アプリ名、バージョン、Appストアで表示する言語、SKU(アプリの識別子)、バンドルIDを入力します。デベロッパー名は後から変更不可能なので注意しましょう。
利用開始日はアプリの審査に時間がかかる場合があるので、1ヶ月程度後に設定しましょう。アプリ審査に通る自信がなければ3ヶ月ほど設定しても大丈夫です。アプリの審査に通ったときに再設定できます。
価格、教育機関向け割引価格等を設定して、スクリーンショットを登録します。スクリーンショットのファイル形式はJPGかPNGのみです。
必要事項の入力が終わったら「保存」を押します。次の画面でアプリの説明と検索キーワード、サポートURLを登録します。サポートURLはTwitterなどでも可能です。銀行口座や税金情報を登録したら、アプリ情報の登録は完了です。
その後、iTunes Connectでアプリの動作確認を行い、テスト課金を行います。
審査申し込み
動作確認とテスト課金で大丈夫なら、実際にアプリを提出して審査を申し込みます。iTunes Connectで「マイApp」から、提出するアプリを選択します。「ビルド」の「+」をクリックして、Xcodeで作成したアプリのファイルを選択します。
アップロードしたファイルが正常に表示されていることを確認したら、iTunes Connect上の「レビュー審査のために送信」をクリックします。その後、いくつか質問されるので質問に答えたら「送信」を押します。これでアプリの提出と審査の申し込みは完了です。
アプリの公開
審査を申し込んでから2週間ほどで結果がわかります。審査に通らなかった場合には、修正して再審査を申し込みます。審査に通ったら、いよいよアプリの公開です。アプリ情報の登録で登録した公開日にAppストア上で公開されます。公開する日付は指定できますが、時間の指定はできません。その日を心待ちにしましょう。
iPhoneアプリの開発に挑戦してみよう!
この記事では、iPhoneアプリの作り方について解説してきました。iPhoneアプリの開発には、プログラミングの知識なども必要なので、誰にでもできるというわけではありません。しかし、挑戦する気持ちがあれば、あなたにもできるでしょう。ぜひ、アプリ開発に興味があるのなら、iPhoneアプリの開発に挑戦してみましょう。