Windows10のDSP版/パッケージ版/OEM版の違い!価格や特徴を紹介

Windows10にはDSP版とパッケージ版、OEM版と、いくつかの種類があります。自作PCには、パッケージ版よりもDSP版の方が価格が安いと言われていますが、認証で問題が起こる可能性があります。この記事では、この3つのWindows10の違いを解説します。

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目次

  1. 1Windows10のDPS版・パッケージ版・OEM版の違いについて
  2. 2Windows10のDSP版の特徴とは
  3. PCを自作するならおすすめ!
  4. デメリットも!
  5. 3Windows10のパッケージ版の特徴とは
  6. メリットが大きい!
  7. デメリットも!
  8. 4Windows10のOEM版の特徴とは
  9. PCにあらかじめインストールされているOS
  10. OSの価格が一番安いというメリットが!
  11. デメリットは非正規版も多く出回っているということ
  12. 5Windows10はDSP版等の特徴をよく考えて購入しよう!

Windows10のDPS版・パッケージ版・OEM版の違いについて

WindowsのPCは、Macとは異なり、自分でパーツを集めて自作できます。自作PCを製作する際に問題になるのが、OSをどうやって入手しようかという部分です。Windows10のOSは、DSP版とパッケージ版、OEM版と販売されていますが、価格が大きく異なります。

しかし、価格が違うといっても、中身が異なるわけではありません。PCにインストールしてしまえば、どれも全く同じWindows10として利用できます。Home版とPro版の機能の違いはありますが、DSP版とパッケージ版、OEM版の間に機能の違いはありません。

この記事では、中身が全く同じはずのWindows10の3つの種類の違いはどんな点があり、それぞれどんな特徴があるのか、詳しく解説します。

まずはDSP版とパッケージ版、OEM版の違いを一覧表で見てみましょう。
 

  Home版の価格 Pro版の価格 特徴
DSP版 15,662円 20,477円 パーツとセットで利用可能
パッケージ版 19,360円 28,380円 Microsoft純正インストールディスク(USBメモリ)が手に入る
OEM版 購入するPCによって違う 購入するPCによって違う PCにあらかじめインストールされていて、他のPCでは利用不可

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Windows10のDSP版の特徴とは

先程の表で見ると、Windows10のPro版ならパッケージ版よりも1万円近く安く購入できるのが、DSP版です。自作PCで使うのなら、DSP版がおすすめだと言われています。Windows10のDSP版とはどのようなものなのか、DSP版を利用する上で注意すべきデメリットは何か、詳しく解説します。

PCを自作するならおすすめ!

PCを自作する場合は、OSの選択肢はDSP版かパッケージ版です。自作PCなら、パッケージ版よりもDSP版の方がおすすめだと言われています。Windows10のDSP版とは、部品とセットで購入できるOSのことです。

PCを自作する際は、メモリやCPU、マザーボード、グラフィックボードなど、PC本体内部の部品を自分で全部揃えなくてはいけません。DSP版とは、PCを自作するときに購入する部品と一緒に購入できるWindows10のです。

PCを自作するのであれば、パーツは自分で全て買わなくてはいけないため、それならばOSとパーツが一緒になったDSP版のWindows10を購入したほうが、お得です。

メリットは価格が安いこと

Windows10のDSP版の大きなメリットとは、Windows10そのものの購入価格が安くなる点です。DSP版を購入する場合の価格は、Windows10の価格と部品の価格の合計価格です。部品の種類によっては、高額なものもあるため、DSP版の合計金額はパッケージ版よりも高くなることがあります。

しかし、DSP版の合計金額から部品の相場価格を差し引いて、Windows10だけの価格で見てみましょう。すると、パッケージ版よりもDSP版のWindows10の方が安い価格だとわかります。しかも、安いのにかなり高い確率で正規版のWindows10が出回っています。

正規の認証ができないWindows10は、DSP版ではほとんど出回っていません。DSP版のWindows10を購入すると、安い価格で正規版のWindows10を購入できるメリットがあります。

デメリットも!

しかし、DSP版は価格が安いというメリットと引き換えに、パッケージ版にはないデメリットもあります。DSP版を購入する際に気を付けたいデメリットを解説します。

パーツとセットでないと買えない

Windows10のDSP版は、DSP版単体では購入できません。必ずパーツとセットでないと買えません。また、インストールするPCに、一緒に購入したパーツを必ず利用する必要があります。

DSP版の購入価格は、パーツとのセット価格なので、ほとんどの場合でパッケージ版よりも高くなります。DSP版の価格が安いのは、Windows10単体で考えた場合であるため、その点はよく理解した上でDSP版の購入を検討しましょう。

プロダクトキーはマザーボードに紐づいて認証される

Windows10のDSP版で購入できるパーツは、メモリであったり、CPUであったり、HDDやSSDであったり、DVDドライブやBlu-rayドライブです。自作PCに組み込む部品なら、何でもDSP版Windows10と組み合わせて販売できます。その代わり、一緒に購入したパーツを使った自作PCでしか、そのDSP版のWindows10は利用できません。

しかし、Windows10のプロダクトキーの認証は、DSP版で一緒に購入したパーツに紐づくとは限りません。メモリやCPUをDSP版として購入していても、プロダクトキーの認証はマザーボードに紐づいて行われます。

そのため、万が一マザーボードが不調になって、その自作PCを修理したり、マザーボードを交換したりしてしまったら、Windows10の認証ができなくなってしまいます。DSP版として購入した別のパーツを使っていても、マザーボードが駄目になったら認証できません。

通常は、購入したお店に相談すれば解決できますが、知らないとパニックになってしまうため、この点はよく理解しておきましょう。

Home版はパッケージ版との価格差があまりない

Windows10のDSP版について

Windows10には、Home版とPro版があります。Home版とPro版の違いは、完全に個人で利用するのがHome版です。会社や学校などの組織で制御できるように設定できるのが、Pro版です。

パッケージ版とDSP版の価格差は、Pro版であれば8,000円以上あり、かなり大きな価格差です。しかし、Home版では、5,000円あるかないかの価格差しかありません。デメリットはパッケージ版の方が少ないことを考えたら、Home版であればDSP版ではなくパッケージ版を選んだほうが、メリットが大きいかもしれません。

マイクロソフトの公式サポートを受けられない

Windows10のDSP版について

Windows10のDSP版は、正規版としてプロダクトキーの認証ができます。しかし、Microsoftの正規のサポートサービスは受けられません。Windows10を使っていて、何か困ったことやトラブルが起きた際は、サポートセンターに電話やメールで問い合わせられると便利ですが、DSP版ではサポートサービスは利用できないため注意しましょう。

DVDドライブがないとインストールできない

Windows10のDSP版をPCにインストールするためには、DVDドライブが必要です。DSP版Windows10のインストールディスクは、USBメモリではなくDVDで渡されます。内蔵でも外付けでもどちらでも構わないため、DVDドライブを必ず用意しなくてはいけません。

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Windows10のパッケージ版の特徴とは

Windows10のDSP版との違いについて

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%96%B0%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%91Windows-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88-2019-Update%E9%81%A9%E7%94%A8-%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E7%89%88/dp/B07WHS4BBC/ref=sr_1_6?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=windows10+%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E7%89%88&qid=1587284070&sr=8-6

次に、Windows10のパッケージ版の特徴を解説します。

メリットが大きい!

OSの価格はDSP版よりも高いのですが、パッケージ版はDSP版よりもメリットが大きいと言われています。こちらでは、Windows10のパッケージ版のメリットを解説します。

正規品をどんなPCにもインストールできる

Windows10のパッケージ版とDSP版の違いについて

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%96%B0%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%91Windows-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88-2019-Update%E9%81%A9%E7%94%A8-%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8%E7%89%88/dp/B07WHS4BBC/ref=sr_1_6?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=Windows10+%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E7%89%88&qid=1587340597&sr=8-6

パッケージ版の最も大きなメリットとは、どんなPCにでもインストール可能だという点です。DSP版の様に、一緒に購入したパーツを使っているPCに限る、といった制限はありません。ジャンク品で購入してきた中古PCでも、インストール可能です。

パーツを一切追加することなく、OSの入っていないPCに正規版のWindows10をインストールしたいのであれば、パッケージ版を利用するしかありません。

マイクロソフトの公式サポートを受けられる

パッケージ版を購入すれば、Microsoftの公式サポートを受けられます。Windows10を利用する上で困ったことがあったら、Microsoftのサポートオフィスに電話やメールで問い合わせができるようになります。

正規版のUSBメモリのインストールディスクが手に入る

Windows10のパッケージ版とDSP版の違いについて

出典: https://www.amazon.co.jp/%D0%9Cicrosoft-Windows-Home-USB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%93%81/dp/B085N1FJ5C/ref=sr_1_14?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=Windows10+%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E7%89%88+%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA&qid=1587341825&sr=8-14

Windows10のパッケージ版を購入すれば、Microsoft純正のロゴが入っている、インストール用のメモリスティックが手に入ります。このメモリスティックさえあれば、今使っているPCが壊れてしまっても、次に購入するPCにWindows10をインストールできます。また、Microsoft純正品であるという安心感は大きいでしょう。

プロダクトキーはMicrosoftアカウントに紐づいて認証される

Windows10のパッケージ版を利用してPCにOSをインストールした場合は、プロダクトキーはMicrosoftアカウントに紐づいて認証されます。それは、Windows10をインストールしたPCが壊れてしまっても、次のPCにすぐに乗り換えが可能だということを意味します。

パッケージ版であれば、Microsoftアカウントからの操作で前のPCのプロダクトキー認証を解除し、次のPCにインストールしてプロダクトキーを認証できます。

DSP版は、セットになっていた部品を使っていないPCにはインストールできませんし、プロダクトキーを認証したマザーボードが壊れてしまうと面倒くさいことになります。

しかし、パッケージ版なら前のPCやマザーボードが壊れても、同じMicrosoftアカウントに紐づければ、次のPCや部品にすぐに乗り換えてプロダクトキーを認証できます。この点は、DSP版と比較した場合の大きなメリットといえるでしょう。

また、自作PCを作り直す場合に、OSを買い替える必要がありません。長い目で見ると節約になる可能性もあります。

デメリットも!

Windows10のパッケージ版のデメリットをあえて挙げるとすれば次の通りです。

価格が一番高い!

Windows10のパッケージ版のデメリットを敢えて挙げるとすれば、価格が3種類の中で一番高い点です。購入金額は、DSP版はパーツとの合計金額に、OEM版はPC全体との合計金額になるため、OSだけの金額では単純比較できません。

しかし、パーツやPCの相場価格を差し引いて考え、OSの価格だけで考えると、パッケージ版が一番高くなることがわかります。しかし、自作PCで利用するのであれば、DSP版のプロダクトキー認証などのデメリットと、パッケージ版のメリットを比較すると、この価格差はそれほど大きくないという声もあります。

特にHome版の場合は、DSP版との価格差は5,000円もありません。万が一、PCが壊れて作り直すときのことを考えると、Home版もPro版も、パッケージ版を購入しておいた方が安上がりだという考え方もあります。

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Windows10のOEM版の特徴とは

Windows10のOEM版とDSP版の違いについて

出典: https://www.amazon.co.jp/Dell-Inspiron-14-5490-20Q31S/dp/B07XD49Z8D/ref=sr_1_7?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=PC&qid=1587343149&s=computers&sr=1-7

最後に、OEM版のWindows10を解説します。

PCにあらかじめインストールされているOS

Windows10のOEM版とは、PCにあらかじめインストールされているOSのことです。Amazonなどで「Windows PC」と検索して表示されるPCは、すべてOEM版のPCです。

OSの価格が一番安いというメリットが!

出典: https://www.amazon.co.jp/Jumper-13-3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81HD-IPS%E3%81%AEUltrabook%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%A2Windows-10%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AEIntel%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B5%E3%80%816GB-1TB%E3%80%81256GB/dp/B07XY3PQHB/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=Windows10+PC&qid=1587343391&refinements=p_76%3A2227292051%2Cp_n_condition-type%3A2249605051&rnid=2249604051&rps=1&s=computers&sr=1-3

AmazonでWindows10のPCを検索すると、新品でも2万円台~3万円台で購入できる、格安PCが数多くあります。PC本体の価格を差し引いて考えると、Windows10のOSの価格はOEM版が3種類の中で、最も安いことがわかります。

デメリットは非正規版も多く出回っているということ

ただ、格安だとは言っても、OEM版の場合には非正規版Windows10がたくさん出回っているデメリットがあります。もちろん、富士通やDellなどの有名な大手メーカーが販売しているWindows PCに、非正規版のOSがインストールされていることはありません。

しかし、名前も知らないようなメーカーが販売している格安PCの中には、非正規版でプロダクトキーの認証がされていないPCもあります。プロダクトキーの認証がされていなくても、PCを利用できないわけではありません。しかし、非正規版は海賊版の可能性が高いので、利用することが不法行為になることもあります。

Amazonで購入する場合は、Primeマークがついているものは全て正規品のWindows10ですが、それ以外の格安PCの中には、非正規版を販売している場合もあります。購入前にはOSが正規版か非正規かは見分けられないため、よく注意しましょう。

予算がない場合でも自作PCには使えない

Windows10そのものの価格で考えると、OEM版が一番安いのですが、OEM版はインストールされているPC本体に紐づいています。Windows10だけをPCから取り出したり、リカバリーディスクを利用して、他のPCに移して使う、ということはできません。

予算がないので、古いOEM版のPCのリカバリーディスクからWindows10をインストールしようと思っても、それは不可能です。OEM版はHome版でもPro版でも、自作PCには利用できないため注意しましょう。

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Windows10はDSP版等の特徴をよく考えて購入しよう!

この記事では、Windows10のDSP版とパッケージ版、OEM版の違いを解説しました。自作PCに使えるのは、DSP版とパッケージ版ですが、安いというだけでDSP版を購入してしまうと後悔する可能性もあります。

Home版ではそれほど価格差がないことを考え、DSP版ではなくパッケージ版を購入しておく、という選択肢もあります。自作PCのOSを選ぶ際は、DSP版の特徴をよく考えたうえで、どちらがいいのかよく検討しましょう。

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この記事のライター
K.C
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