動画切り抜きアプリとやり方!人物のみを切り抜くには?
動画から人物だけを切り抜きしたり、不要な背景を切り抜いて削除するには、どのようなアプリを使えばいいのでしょうか。この記事では、動画から人物や不要な部分だけを切り抜きできるおすすめアプリと、人物だけを切り抜く方法を解説します。
目次
動画の切り抜き(クロップ)とは?
動画の編集技術にはいろいろな技術がありますが、切り抜き(クロップ)をしてみたいという方も多いようです。しかし、動画の切り抜きができるアプリを探しても、なかなかいいものが見つからないという声も少なくありません。
この記事では、動画を切り抜き(クロップ)するとはどういったことなのか、どのようなアプリを使えば動画のクロップができるのか詳しく解説します。
画面の中を切り抜きすること
動画の切り抜き(クロップ)とは、動画中の画面の一部分を切り抜くことです。動画に映っている人物やモノ、風景の一部に焦点を当てて切り取って表示したいことや、映す必要がない背景を削除して動画を編集したいときがあります。
そのようなときに、クロップできるアプリと使うと、動画の画面に映っている部分から、必要な部分だけを切り抜いて表示することができます。しかし、動画の切り抜き(クロップ)ができるソフトはとても限られています。動画のクロップが必要な場合には、クロップの機能を搭載している動画編集アプリを選ぶ必要があります。
クロップとトリミングは違うので注意を!
動画の切り抜きというと、クロップとトリミングを混同している方も多いようです。クロップとトリミングは、日本語にするとどちらも「動画の切り抜き」という言葉で表現されるので混同しやすいのですが、全く別物なので注意しましょう。
クロップとは画面の中の一部分を切り取って表示することです。映像の中の必要な部分だけを表示して、不要な背景などを表示しないようにすることがクロップです。一方のトリミングとは、時間軸の中で不要な時間の部分を切り取って削除することです。
作成したい動画の本筋とはあまり関係ない、動画の前後の部分や途中の中だるみしている部分などを、時間で切り取って削除する作業がトリミングです。動画の切り取りアプリと言ったときに、必要な機能はクロップなのかトリミングなのかで、使えるアプリが違う場合もあります。
クロップができるアプリはトリミングもできますが、トリミングしかできないアプリもあります。トリミング機能はあっても、クロップ機能は搭載していないアプリもあるので注意しましょう。
スマホでの切り抜き加工は難しいのでPCでの作業を!
動画の中の一部分を切り取るクロップできるアプリを探している方の中には、スマホアプリを探している方もいます。スマホアプリでは、トリミングや画像のクロップができるアプリはいろいろとあります。しかし、動画のクロップができるアプリはありません。
動画のクロップは加工がトリミングや画像のクロップよりも工程が複雑で難しいので、スマホアプリでは難しいようです。スマホで撮影した動画の加工でも、クロップする場合にはPCで作業することをおすすめします。
動画の切り抜きができるおすすめアプリ
動画編集アプリはいろいろとありますが、動画の切り抜き(クロップ)ができるアプリはあまりありません。動画中の画面の切り抜き、クロップができるおすすめアプリをご紹介します。
AviUtl
完全無料で利用できるのに、高度な動画編集が可能なアプリとして人気が高いのが「AviUtl」です。
実際にPCにインストールして開いてみると、少し拍子抜けするようなシンプルなインターフェースですが、実際に使って見るとクロップだけでなく、動画のサイズ変更、黒ベタ追加、音声入れ替え、複数の動画の連結、音ズレ補正など、動画編集に絶対に欲しいと思う機能がほぼすべて搭載されています。
また、プラグインがたくさん用意されていて、必要だと思う機能を随時追加できる点もおすすめポイントです。導入が少し大変で知識が必要ですが、こちらの記事を参考にしてインストールしてみましょう。
Avidemux
AviUtlは導入のハードルが高いという方におすすめなのがこちらの「Avidemux」です。海外製のアプリで、基本的な表示は英語ですが、日本語化パッチの導入で表示を日本語にすることも可能です。
範囲を指定したクロップや不要部分の削除、動画の連結などが簡単な操作でできます。字幕ファイルを別に作成すれば、このアプリを使って追加することも可能です。Avidemuxの詳しい使い方はこちらの記事を参考にしてください。
Wondershare Filmora 無料体験版
Wondershare Filmoraは動画編集の初心者から上級者まで満足できる動画編集が簡単にできるアプリです。本来は有料アプリで、1年版で6,980円、永久ライセンス版が9,980円します。しかし、無期限で利用できる無料体験版も用意されていて、動画の一部分のクロップに利用するのなら、無料体験版でも十分に使えます。
フリーソフトに比べると、導入が簡単で日本語化などの操作も必要ありません。無料体験版には透かしが入ってしまいますが、それでも大丈夫だという方にはおすすめです。
EaseUS Video Editor
「EaseUS Video Editor」も本来は有料のソフトで、1年版が6,589円、永久版が10,549円です。しかし、こちらも無期限で使える無料体験版が用意されていて、無料体験版を使えば動画の一部を切り取ってクロップすることができます。
導入の手順などは必要なく、ダウンロードしたインストール用ファイルからPCにインストールするだけで簡単に使い始めることができます。クロップの手順も理解できれば簡単に進められるようになるので、ぜひ無料体験版を試してみましょう。
動画から人物などを切り抜きする方法
それでは、実際に動画の一部を切り抜くやり方を解説します。今回は、ご紹介したアプリの中からEaseUS Video Editorを使って動画の中を切り抜く方法を見ていきましょう。EaseUS Video EditorをダウンロードしてPCにインストールしたら開きます。
「素材」のタブを開いて、「ダブルクリックしてファイルを導入する」から切り抜き編集する動画を選択します。
「素材」で選択した動画を右クリックして「トラックに追加」を選択します。
下の編集用トラックに動画が追加されたら「クロップ」のボタンをクリックします。
すると、画面の上に切り取る部分を選択する画面が表示されます。黄色い枠の中がクロップして表示する画面になります。切り取る部分に枠を合わせます。今回はスマホを持つ手の部分だけを表示するように設定しました。右側に切り取り後の動画が表示されているのでこれで大丈夫か確認します。クロップする部分が決まったら「OK」をクリックします。
最後に「出力」をクリックして、編集ファイルを動画ファイルとして保存すれば、動画の切り抜きが完了です。
動画の切り抜きアプリを使って人物などをクロップしてみよう!
この記事では、動画の切り抜き(クロップ)ができるアプリをご紹介しました。動画のクロップは少し作業が大変ですが、使いやすいアプリを使えば初心者でも可能です。ぜひ、ご紹介したアプリの中で使いやすいアプリや、満足できる仕上がりのアプリを選んで、ぜひクロップに挑戦してみてください。