Amazonタブレット「Fire」が安い!買う前のチェックポイントやおすすめの機種を紹介!
AmazonのFireタブレットは少々非力ながら、税込み5,980円および8,980円と破格の価格を誇ります。ただしAmazon Fireタブレットの低価格には理由があります。そこでAmazon Fireタブレットを買う前に知っておくべき注意点をお伝えします。
目次
- 1Amazon Fire タブレットの特徴やKindleとの違い
- ・価格は?現在販売中の画面サイズは2種類
- ・Amazonコンテンツと一体型
- ・OSはAndroid OSの改造版
- ・Kindleとの比較
- 2Amazon Fire タブレットにできること
- ・動画の視聴
- ・音楽の聴取
- ・本を読む
- ・画像を見る
- ・軽めのゲーム
- 3Amazon Fire タブレットを買う前のチェックポイントや注意点
- ・使用できるアプリ数が少ない
- ・Wi-Fi環境下でないと使用できない
- ・GPS機能が使えない
- ・映像出力ができない
- ・反射しやすい
- ・充電に時間が掛かる
- ・Wi-Fi 802.11acに非対応
- 4Amazon Fire タブレットおすすめ機種
- ・映画や動画を見るなら【Fire HD 8】
- ・Kindleがメインなら【Fire 7】
- 5Amazon Fire タブレットを便利に使おう!
Amazon Fire タブレットの特徴やKindleとの違い
Amazon Fireタブレットは、Amazonが製造・販売するAndroidタブレットです。Androidタブレットとはいうものの、正確にはAmazonがカスタマイズしたFire OSを搭載しています。このAmazon Fireタブレットの魅力は圧倒的な低価格にあります。
価格は?現在販売中の画面サイズは2種類
Amazon Fireタブレットには、2019年10月現在、7インチサイズのAmazon Fire 7と、8インチサイズのAmazon Fire HD 8の2機種があり、それに加えておのおののキッズバージョンが販売中です。少し前まで10インチサイズのAmazon Fire HD 10も扱っていましたが、現時点では取り扱いが停止されています。
さて気になる2機種のAmazon Fireタブレットですが、7インチのAmazon Fire 7が税込みで5,980円、8インチのAmazon Fire HD 8ですら税込み8,980円という激安価格です。しかも月に1度のタイムセールや7月のプライムデー、12月のサイバーマンデーにはさらに値下げされます。
2019年7月のプライムデーにはAmazon Fire HD 8が5,480円、Amazon Fire 7に至ってはわずか3,280円のビックリ価格で販売されていました。それだけに次のサイバーマンデーでの販売価格が楽しみです。
Fire 7
Amazon Fire 7にはROMが16GBのものと、32GBのものがあります。512GBまでのmicroSDカードが利用できますからROMは16GBでも十分ですが、アプリによってはmicroSDカードにインストールできなかったり、データを強制的に内部ROMにセーブしたりしますので、アプリを多くインストールしたいのなら32GB版をおすすめします。
ただし、Amazon Fireタブレットには利用できるアプリが少なめなので、無理に32GB版を買う必要はありません。またAmazon Fire 7はRAMも1GBしかありませんから、ゲーム用のタブレットには向いていません。そのため、より低価格の16GB版で十分とも考えられます。
なおAmazon Fire 7の主なスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ……7インチ、IPS、1,024x600ピクセル
- サイズ・重量……192mm × 115mm × 9.6mm、286g
- CPU・RAM……1.3GHzクアッドコア、1GB RAM
- バッテリー………通常使用時で最大7時間、充電時間は約4時間
- Wi-Fi………………802.11a、802.11b、802.11g、802.11n
- カメラ……………フロント・2メガピクセル、リア・2メガピクセル
Fire HD 8
Amazon Fire HD 8にもROMが16GBのものと、32GBのものがあり、どちらを選ぶべきかも前項のAmazon Fire 7でお伝えしたのと同じです。Amazon Fire HD 8はAmazon Fire 7より一回り大きく重くなっていますが、その分ディスプレイサイズも解像度も上がっており、RAMも1.5GBに拡張されて動画向きになっています。
なおAmazon Fire HD 8の主なスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ……8インチ、IPS、1,280x800ピクセルのHD
- サイズ・重量……214mm × 128mm × 9.7mm、369g
- CPU・RAM……1.3GHzクアッドコア、1.5GB RAM
- バッテリー………通常使用時で最大10時間、充電時間は6時間未満
- Wi-Fi………………802.11a、802.11b、802.11g、802.11n
- カメラ……………フロント・2メガピクセル、リア・2メガピクセル
Amazonコンテンツと一体型
Amazon Fireタブレットは、同性能のAndroidタブレットに比べて非常に低価格ですが、その理由はAmazon Fireタブレットのユーザーが購入する、Kindle本やプライムビデオにAmazonミュージック、それにAmazonでの売り上げを見込んでいるためです。ゲーム機が、ゲームソフトの売り上げを見込んでハードの価格を下げるのと同じなのです。
そのため、Amazon Fireタブレットの画面は、ほかのAndroidタブレットの画面と大きく異なります。通常ならアプリのアイコンが並ぶホーム画面には、読みかけのKindle本が大きく表示され、その下にインストールしたアプリのアイコンが並びます。そして画面をスワイプすると、Kindle本→ビデオ→ゲーム→ストア→アプリ、ミュージックと切り替わります。
そのため、ページをスワイプしてもスワイプしても、表示されるのはAmazonが販売するコンテンツばかりで、通常のAndroidアプリはホーム画面にちょっぴり表示されるだけなのです。
OSはAndroid OSの改造版
こうしたAmazon専用の画面にするため、Amazon Fireタブレットは純粋なAndroid OSではなく、AmazonがカスタマイズしたFire OSを搭載しています。2019年10月現在発売中のAmazon Fire 7とAmazon Fire HD 8には、Android OS 7.1 NougatをカスタマイズしたFire OS 6.3.1.2が最新版として提供されています。
Android OSは、現在9.0 Pieですから、Amazon Fireタブレットでは最新Android OSの機能を使うことはできません。最新のAndroid OSの機能を楽しみたいのであれば、Amazon Fireタブレットはおすすめできません。しかし、安定したAndroid OSでAmazonのコンテンツを楽しむのには最適のタブレットと断言できます。
Kindleとの比較
Amazonが販売する、電子書籍のKindle本を読めるデバイスには、ほかにKindleという電子書籍専用のデバイスもあります。Kindleは、Amazon Fireタブレットよりも薄く軽く、目に優しい白黒の電子ペーパーを採用しているため、本を読むには最適です。電子ペーパーは明るい野外でも読み易いの、Kindleは屋外でも気軽に使えます。
しかしKindleは、本を読むのには最適ですが、Amazonプライム・ビデオの映画や番組を観ることはできませんし、Amazonプライムミュージックの音楽も聴けません。OSもAndroidとはまったく別物ですから、ゲームなどのアプリを動かすこともできません。電子書籍をよむにしても、カラフルな雑誌やカラーの口絵や表紙を見るにも向いていません。
小説や一般書、論文などの文字だけの本を読むことにしか使わない、というのでなければ、Kindleではなく、Amazon Fireタブレットを選ぶのが無難です。
Amazon Fire タブレットにできること
それでは、ここからはAmazon Fireタブレットではいったい何ができるのかを紹介します。
動画の視聴
まず、Amazonプライム・ビデオの番組が観られます。Amazonプライム会員になっていない場合でも、YouTubeやNetflix、Huluといった動画配信サービスのアプリをインストールすれば、こちらの動画を楽しめます。SDカードにダウンロードしておけば、通勤・通学の際にも、旅行時の子供用にも便利に利用できます。
音楽の聴取
音楽も楽しめます。Amazonプライムミュージックはもちろん、本体やSDカードにダウンロードした音楽も再生できます。Amazon Fire 7はモノラルですが、Amazon Fire HD 8はステレオスピーカーなので、そう悪くない音を楽しめます。とはいえしっかりとした音を聴くのであれば、イヤホンかBluetooth経由でほかのスピーカーを使ってください。
本を読む
Amazonプライム会員ならPrime Readingでマンガや書籍が無料で読めますし、そうでなくてもAmazonで購入したKindle本を楽しめます。
画像を見る
画像ビューアとしてもAmazon Fireタブレットは便利です。SDカードに転送した写真を見るのもいいですし、Amazonプライムフォトに、Amazonプライムの会費以外の追加料金なしにアップロードした写真を眺めることもできます。使わない間はフォトスタンドとして利用するのも悪くありません。
軽めのゲーム
細密グラフィックの重いゲームには向いていませんが、カードゲームならまったく問題ありませんし、古めのドラゴンクエストシリーズや動物の森程度の軽めのゲームであれば十分楽しむことができます。Minecraft辺りになると、遊べると言う意見と主すぎると言う意見が拮抗するようですので、その辺を目安にしてください。
Amazon Fire タブレットを買う前のチェックポイントや注意点
先にも記したように、Amazon Fireタブレットは低価格で買いやすいAndroidタブレットです。しかし、純粋なAndroid OSではない上に、価格を抑えるためにいろいろな機能が制限されています。Amazon Fireタブレットを買ってから「こんなはずではなかった」と思わずに済むよう、以下に買う前に知っておくべき7つの注意点をお伝えします。
使用できるアプリ数が少ない
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その1は、使用できるアプリが少ないと言うことです。Amazon FireタブレットはAndroid OSを元にしているとはいえ、Fire OSという別のOSです。そのためAndroidタブレットなら利用できるはずのGoogle Playストアが利用できず、Amazon Androidアプリストアという専用ストアを使わなければなりません。
このアプリストアは、残念なことにGoogle Playストアに比べると品揃えが良くありません。あなたの欲しいアプリがここにあるかを確かめてから、Amazon Fireタブレットを購入することをおすすめします。
Wi-Fi環境下でないと使用できない
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その2は、Wi-Fiが使えないところでは外部に通信できないということです。家にWi-Fi環境がない場合は、どこかWi-Fiが使える場所にいくか、スマホをテザリングで利用しなければなりません。もちろん、いったんダウンロードしてしまえば、Wi-Fiが繋がらなくとも映画や音楽、Kindle本などが楽しめます。
GPS機能が使えない
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その3は、GPS機能が使えないということです。そのため、外に持ち出してテザリングを併用しても、地図ソフトで現在位置を確認することができませんし、無理やりポケモンGOをインストールしてもポケモンに出会うことができません。カーナビなどに使おうと思っているのならほかの機種を選んでください。
映像出力ができない
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その4は、外部出力に対応していないということです。ゲーム画面などをテレビ画面に映し出そうとしても、ケーブルによる外部出力はもちろん、Wi-Fi経由でのミラーリングにも対応していないため不可能です。手持ちのスマートフォンの画面を、Amazon Fire TV Stick経由でミラーリングすることをおすすめします。
反射しやすい
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その5は、画面の表面反射が激しいということです。野外など明るいところではもちろん、室内であっても周囲や自分の顔が写り込みます。画面の鮮明度は落ちますが、反射防止性能の高いノングレアの保護フィルムを同時に購入することをおすすめします。
充電に時間が掛かる
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その6は、充電時間が長いと言うことです。Amazon Fire 7で4時間、Amazon Fire HD 8に至っては6時間未満とあるように、Amazon Fireタブレットの充電にはかなりの時間が必要です。理由は2Aやそれ以上の大電流による充電ではなく、1Aの小電流での充電を行うためです。
大電流による充電には、それなりの部品が必要ですので、低価格のAmazon Fireタブレットではそうした機能をつけられないということでしょう。
Wi-Fi 802.11acに非対応
Amazon Fireタブレットを買う前の注意点その7は、Wi-Fiへの対応が802.11n止まりで、802.11acには非対応だということです。802.11nとacでは最高速度で10倍、実効速度でも3倍程度の速度差があります。そのため、プライムビデオなどでストリーミング再生を行うと、映像の転送速度が間に合わず、画像が荒くなることがあります。
Amazon Fireタブレットで動画配信サービスを楽しむときにはその点に注意し、画質にこだわるならばダウンロードしてから再生するよう心がけてください。
Amazon Fire タブレットおすすめ機種
さて、ここまで説明したことを踏まえて、最後におすすめのAmazon Fireタブレットをお伝えします。
映画や動画を見るなら【Fire HD 8】
Amazon Fireタブレットは、どちらも小型の持ち運びに便利なタブレットです。とはいえ、映画や動画を楽しむのなら、画面が大きく解像度が高く、スピーカーもステレオでRAMも多めのAmazon Fire HD 8がおすすめです。また、アプリを利用する際にも、わずかでもRAMの多いAmazon Fire HD 8を選択すべきです。
Kindleがメインなら【Fire 7】
動画やアプリをさほど利用せず、写真を見たり、Kindle本を楽しんだり、Webサイトにアクセスする程度であれば、より安価なAmazon Fire 7がおすすめです。またわずか5,980円ですから、お子さんの動画視聴用や初めてのタブレットにも向いています。
Amazon Fire タブレットを便利に使おう!
以上、Amazon Fireタブレットの特徴や、Amazon Fireタブレットにできること、さらには買う前に知っておくべき7つの注意点をお伝えしました。Amazon Fireタブレットは安くてお買い得なタブレットですが、それには理由があり、Amazon Fireタブレットを使っている限りは、Amazonのコンテンツにどっぷり浸かることになります。
また、安価なだけに性能や機能も限られており、期待しすぎるとあとで失望することになります。本記事を参考に、Amazon Fireタブレットのできることとできないことをしっかりと知った上で、お買い得なAmazon Fireタブレットを存分に使いこなしてください。