2020年12月21日更新
急速充電のデメリットは?仕組みや通常充電との違いを解説!
急速充電に対応したスマホが増えてきましたが、急速充電にはバッテリーが早く劣化するなどのデメリットが多いという声もあります。この記事では、本当に急速充電にはデメリットがあるのか、通常充電との違いとはどういったものなのか詳しく解説します。
目次
スマホの急速充電とは?
ここ最近、急速充電に対応するスマホが増えてきました。しかし、急速充電ばかりしていると、バッテリーの劣化が早まるデメリットの方が大きいのではないかという声もあります。
この記事で、スマホの急速充電とはどのような仕組みで行われるもので、どのようなデメリットや注意点があるのか詳しく解説します。
通常充電との違いは?急速充電の仕組みについて
急速充電と通常充電の違いと、急速充電の仕組みについて解説します。急速充電とは、通常充電よりも電気を供給する量を上げることで、通常充電よりも短い時間で充電できるようにするものです。
通常充電ではバッテリーを満タンにするのに3時間以上かかるような場合でも、急速充電では1時間で80%程度の充電量になるようなスピードで充電できるような仕組みになっているのが急速充電です。
ただし、通常充電よりも一度に多くの電気を充電器やケーブルに流すことから、充電器やケーブル、バッテリーにかかる負荷は多くなります。
Androidは製品によって規格がまちまち
Androidスマホで急速充電を行うときには、スマホがどのような急速充電の規格に対応しているのか気をつけなければいけません。ソニーなどの主要なAndroidスマホの多くのメーカーが対応している規格はQualcomm社のQuick Chargeです。
しかし、ファーウェイは独自規格のSuper Chargeを採用しています。Androidはスマホの規格に対応した充電器やケーブルを使わないと、急速充電できません。
iPhoneは充電器の性能で柔軟に充電量を変化させる
一方のiPhoneは、どのような規格にも柔軟に対応できるようになっています。充電器やケーブルが供給可能な充電量に応じて、iPhone側でその都度充電スピードをコントロールできます。
とはいえ、あまり安価なケーブルや充電器を使うことはかなりお勧めしません。しかし、Androidほど厳密に規格を考える必要もありません。
スマホの急速充電はデメリットが多い?注意点について
現在のスマホは、iPhoneでもAndroidでも、スマホ側で充電量を適切にコントロールして、バッテリーの劣化を早めないようにするための仕組みが備わっています。とはいえ、急速充電の使い方によってはデメリットが多くなる場合もあります。スマホを急速充電するときに、デメリットを最小限に抑えるための注意点について詳しくお伝えします。
バッテリーを劣化させて寿命を縮める可能性はある!
次のような注意点を守らないと、急速充電を何回も繰り返すことでバッテリーの劣化を早めて寿命を縮める可能性があり、デメリットのほうが大きくなります。
メーカー推奨の充電器やケーブルを使うこと
急速充電をすると場合には、メーカーが推奨している充電器やケーブルを使いましょう。急速充電に対応しているからといって、安価なものを使ってしまうと、どのような不具合が起こるかわかりません。デメリットばかりになってしまいます。
Androidならメーカー純正品が一番安心です。iPhoneならApple社からの正式認証である「Made For iPhone/iPad/iPod(MFi)」を取得している製品を利用しましょう。
低温下での急速充電はNG!
充電時には電気イオンが流れます。低温下では電気イオンが流れにくくなり、電力の供給がうまく進みません。通常充電でもおすすめできないところに、急速充電をしてしまうと、バッテリーの性能を大きく下げて劣化を早める原因になります。
電池残量が多いのに急速充電しないこと!
電池の残量が多い状態で充電すると、電解液の分解反応を促進してしまい、バッテリーの劣化を早める原因になります。通常充電でもおすすめできないところに、急速充電で大量の電力を送り込んでしまうと、更に劣化を早めます。特に急速充電するときには、電池残量が少なくなってからにしましょう。
急速充電するときには電源を切ること!
充電時にバッテリーの劣化を早める原因の一つが発熱です。電源を入れたまま充電すると特に熱を持ちやすくなります。電源を切ってしまえば、発熱自体を大きく抑えられるので、バッテリーの劣化を防げます。急速充電時には通常充電よりも発熱量が多くなるので、電源を切ってから充電するようにしましょう。
スマホは急速充電と通常充電を上手に使い分けよう!
この記事では、スマホの急速充電について詳しく解説してきました。最近のスマホは、急速充電でもバッテリーに大きな負荷をかけずに済むように、スマホ側から充電量をコントロールするようになっています。
しかし、急速充電のやり方によってはバッテリーの劣化を早めてしまう可能性も高くなります。急速充電をする時には、室温に気をつけて、電源を切るなどのできる対策を行うようにしましょう。