2019年10月01日更新
Amazon FireタブレットにGoogle Playストアのアプリを入れる方法と注意点を解説
AmazonタブレットにGoogle Playストアのアプリを入れる方法と注意点を解説します。Amazonタブレットには標準でGoogle Playストアのアプリはインストールされていませんが、ファイル紹介サイトを利用するとインストールできます。
目次
- 1Amazon FireタブレットにGoogle Playをインストールする方法と注意点
- ・AmazonタブレットにGoogle Playをインストール前の注意点
- ・APKをインストールする為に下準備
- ・【APKMirror】からAPKをインストール
- ・AKPをインストールする
- 2Amazon Fireタブレットの標準アプリでできる事
- ・ネット閲覧ができるSilkブラウザアプリの使用
- ・ドキュメントアプリでのデータ共有と保存
- 3Amazon Fireタブレットの標準アプリでできない事
- ・動画配信サービス・SNS・電子書籍の確認
- 4Amazon Fireタブレットの便利な外部アプリとは
- ・オンラインでも使えるEvernote
- ・言わずと知れたYouTube
- ・スポーツ特化動画配信のダゾーン
- ・新聞まとめアプリ
- 5AmazonタブレットにGoogle Playアプリをおすすめしない理由
- ・AndroidベースだがGoogle Play使用不可OSである事
- ・詳細不明のツールを使ってのインストール
- ・Android端末スマホは危険性が高い?
- 6Amazon Fireタブレットは標準アプリで楽しもう!
Amazon FireタブレットにGoogle Playをインストールする方法と注意点
今回は、Amazon Fireタブレットに、Androidアプリ「Google Play」をインストールする方法と注意点を解説します。
Amazon Fireタブレットにはオリジナルの「Fire OS」がインストールされているので、本来であればAndroidアプリ「Google Play」をインストールできないと考えるのが一般的ですが、「Fire OS」はベースがAndroid OSなので、手続きを踏んでインストールすれば、Google PlayアプリやAndroid用アプリをAmazon Fireタブレットで利用できます。
AmazonタブレットにGoogle Playをインストール前の注意点
次に、AmazonタブレットにAndroidアプリ「Google Play」をインストールする際に、事前に気を付けておくべき注意点・不具合に対する心構えについて解説します。
何かしらの不具合があっても自己責任で
基本的に、AmazonタブレットでAndroidアプリ「Google Play」を利用するというやり方は公認されていません。
そのため、今回紹介する、AmazonタブレットにAndroidアプリ「Google Play」をインストールする方法を試す場合は、発生する不具合に対して自己責任で行うことになります。不具合が発生しても、メーカー側では対応してくれないことを前提にして作業することになります。
SDカードは必ず抜いてから
また、作業を始める際は、前もってSDカードをAmazonタブレットから抜いた状態で、作業を開始することが、不具合を回避する基本条件になります。SDカードを抜かずに作業を行うと、作業終了後、Amazonタブレットを再起動したときに、Googleアカウントにログインできなくなる不具合が発生する可能性があるので気を付けましょう。
APKをインストールする為に下準備
AmazonタブレットにAndroidアプリ「Google Play」をインストールするにあたって、手順の前段で、インストール用のAPKファイルをダウンロードします。インストール用のAPKファイルは複数あります。ちなみに、「APK」とはAndroidOS用プログラムファイルのフォーマット名称です。
Amazonタブレットは機種によって「Firev OS」のバージョンが違いますが、「Firev OS」のバージョンごとにダウンロードするAPKファイルが異なるので、作業に入る前に自分のAmazonタブレットの「Firev OS」のバージョンを確認しておきましょう。
「Firev OS」バージョンの確認の目安は、2017年リリースの「Fire 7 ・Fire HD 8 ・Fire HD 10」は「Fire OS 5」がインストールされています。「Fire HD 8(2018年リリース)」、「Fire 7(2019年リリース)」は「Fire OS 6」がインストールされています。
【APKMirror】からAPKをインストール
Androidアプリ「Google Play」インストール用のAPKファイルは、「APKMirror」というファイル紹介サイトからダウンロードします。自分のAmazonタブレットの「Firev OS」バージョンを確認したら、次項のリンクからダウンロードしましょう。
APKファイルは、Amazonタブレットにダウンロードするので、Amazonタブレットの標準ブラウザ「Silk」でリンクにアクセスしてください。インストール用のAPKファイルは、それぞれ4つあります。
ダウンロードの手順は、リンクをクリックしてダウンロードサイトを表示したら下方にスクロールして「DOWNLOAD APK」をタップします。ダウンロード確認のポップアップが表示されるので「OK」をタップするとダウンロードが開始されます。4つのリンクに対して同じ手順でダウンロードしてください。
また、念のため、「DOWNLOAD APK」をタップする前に、「DOWNLOAD APK」のボタン表示の周辺に「Verified safe to install」という表示があることを確認してください。この表示があるファイルは、「デフォルトの正規の状態で一切手を加えられていないので安全で危険性がない」という意味になるので安全性が確保されています。
この表示がもしない場合は、危険性があるのでダウンロードは中止しましょう。
Fire OS 5用
自分のAmazonタブレットの「Fire OS」が「Fire OS 5」である場合は、以下の4つのファイルをダウンロードします。
1.Google Account Manager, 5.1-1743759
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
2.Google Services Framework, 5.1-1743759
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
3.Google Play services 11.7.44 (230-173432861)
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
4.Google Play Store 8.5.39.W-all [0] [PR] 178322352
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
Fire OS 6用
自分のAmazonタブレットの「Fire OS」が「Fire OS 6」である場合は、以下の4つのファイルをダウンロードします。
1.Google Account Manager 7.1.2
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
2.Google Services Framework 7.1.2
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
3.Google Play services 14.3.66 (040300-213742215)
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
4.Google Play Store 12.0.19-all [0] [PR] 215617186
(以下のリンクをタップするとダウンロードサイトに移動します)
AKPをインストールする
自分の「Fire OS」バージョンに合わせて、4つのAKPファイルをダウンロードしたら順番にインストールします。インストールは順番が大事になるので間違えないように注意しましょう(順番を間違えると不具合が発生する可能性があります)。インストールの順番は後述します。
また、AKPファイルをインストールする前に、「Fire OS」の「設定」で外部アプリのインストールを許可する必要があります。
手順は、「設定」で「セキュリティ」を選択し、画面上の「不明ソースからのアプリ」の項目をオンにします。オンに設定すると、ポップアップで「ユーザーの責任で許可するか」聞いてくるので「OK」をタップすれば許可されます。
ダウンロード後のAKP一覧を表示
次に、ダウンロードした4つのAPKファイルの一覧をAmazonタブレットで確認します。Amazonタブレットの標準ブラウザ「Silk」の画面左上にあるメニューアイコン「三マーク」→「ダウンロード」をタップすると、ダウンロードした4つのAPKファイルの一覧が表示されます。
必ずAKPを順番通りにインストール
以下の順番で4つのAPKファイルをインストールします。一覧で表示されるAPKファイル名は、長い文字列で表示されるため、以下の対照表で確認してインストールの順番を間違えないようにしましょう。
Fire OS 5用
順番 | 名称 | APKファイル名 |
---|---|---|
1 | Googleアカウントマネージャー/Account Manager | com.google.android.gsf.login_5.1-1743759-22_minAPI21(nodpi)_apkmirror.com.apk |
2 | Googleサービスフレームワーク/Services Framework | com.google.android.gsf_5.1-1743759-22_minAPI22(nodpi)_apkmirror.com.apk |
3 | Google Play 開発者サービス/Play Services | com.google.android.gms_11.7.44_(230-173432861)-11744230_minAPI21(armeabi-v7a)(nodpi)_apkmirror.com.apk |
4 | Google Play ストア/Play Store | com.android.vending_8.5.39.W-all_0_PR_178322352-80853900_minAPI14(armeabi,armeabi-v7a,mips,mips64,x86,x86_64)(240,320,480dpi)_apkmirror.com.apk |
Fire OS 6用
順番 | 名称 | APKファイル名 |
---|---|---|
1 | Googleアカウントマネージャー/Account Manager | com.google.android.gsf.login_7.1.2-25_minAPI23(nodpi)_apkmirror.com.apk |
2 | Googleサービスフレームワーク/Services Framework | com.google.android.gsf_7.1.2-25_minAPI25(nodpi)_apkmirror.com.apk |
3 | Google Play 開発者サービス/Play Services | com.google.android.gms_14.3.66_(040300-213742215)-14366015_minAPI23(armeabi-v7a)(nodpi)_apkmirror.com.apk |
4 | Google Play ストア/Play Store | com.android.vending_12.0.19-all_0_PR_215617186-81201900_minAPI16(armeabi,armeabi-v7a,mips,mips64,x86,x86_64)(240,320,480dpi)_apkmirror.com.apk |
インストールの手順
APKファイルのインストールは1ファイルずつ行います。基本的に全てのAPKファイルのインストール手順は同じです。
まず、APKファイル一覧からインストールするAPKファイルをタップし、開いたプロパティ画面内の「インストール」をタップします。
切り替わった画面の右下の「次へ」をタップし、その後は画面の指示に従って、「次へ」を続けてタップしてインストールを進行します。インストールが完了したら画面上の「完了」をタップします。この工程を、順番に4つのファイルで行います。
ファイルの中にはインストールに時間がかかるものもあるので、あわてずインストールが完了するまで待機しましょう。
最後にFireを再起動して完了
4つのAPKファイルを全てインストールしたら、Amazonタブレットを再起動します。再起動の手順は「Fire OS」バージョンによって若干異なります。
「Fire OS 5」であれば、電源スイッチを長押しして一旦電源を切り、再度電源スイッチを押して起動します。
「Fire OS 6」であれば、電源スイッチを長押しして、画面に表示される「電源オフ・再起動」のボタンで再起動を選択します。
再起動すると、ホーム画面にGoogle Playのアイコンが表示されるので、Androidスマホ・タブレットと同じ様に操作して、任意のアプリをインストールしてみましょう。
また、APKファイルをインストールする前に行った外部アプリのインストール許可は、オフ設定に戻しておきましょう(戻しておかないと不具合を引き起こす原因になる可能性もあります)。「設定」→「セキュリティ」の画面で「不明ソースからのアプリ」をオフに切り替えます。
Amazon Fireタブレットの標準アプリでできる事
次に、Amazon Fire端末の標準アプリでできる事についてレビューします。
ネット閲覧ができるSilkブラウザアプリの使用
Amazon端末の標準ブラウザ「Silk」には便利な機能がいくつかあります。
ニュースページの閲覧
「Silk」を立ち上げると、まず、ニュースページの一覧が表示されます。リアルタイムでその時々のホットニュースの画面が見やすく表示されるので、お手軽に興味のあるニュースを閲覧できます。
Amazonページの閲覧
「Silk」には標準で、ホームタブ・ニュースページタブ・Amazonページタブが用意されています。Amazonページタブをタップすると、Amazonショッピングサイトにワンタッチで切替られるので、買い物手続きをすぐに行えます。
読書リストからオフラインでの読書
「Silk」にはAmazon端末の標準ブラウザらしく、読書スタイルでサイトを閲覧できる機能が装備されています。「読書リスト」という機能があり、後日改めて閲覧したいサイトのページを登録しておくと、オフラインでも閲覧できます。ただし、サイトの全てのページを一括で登録できるわけではなく、ページごとに登録する仕様になっています。
「読書リスト」に保存する手順は、まず、保存したいサイトページを開き、ホーム画面右上の「三点マーク」をタップして表示されたメニューで「読書リストに保存する」を選択すれば保存されます。
保存したサイトページを閲覧するには、ホーム画面左上の「三線マーク」をタップして表示されたメニューで「読書リスト」を選択し、表示されたリスト一覧で閲覧するサイトページをタップすれば、画面表示されます。
ドキュメントアプリでのデータ共有と保存
Amazon端末に標準搭載されているビジネス向けの便利アプリが「ドキュメント」アプリです。「ドキュメント」アプリは、いわゆるファイラー(ファイル管理)アプリで、文書ファイル・画像ファイル・動画ファイル・音楽ファイルなどを整理して保存しておけます。
また、Amazonのクラウドストレージ「Amazon Drive」でファイル共有もできるので、Amazon端末に特化したファイル管理やサブストレージ領域として活用できます。
Amazon Fireタブレットの標準アプリでできない事
次に、Amazon端末の標準アプリでできない事についてレビューします。
動画配信サービス・SNS・電子書籍の確認
Amazon端末を利用するにあたってポイントになるのが、あくまでもAmazon端末はAmazon専用のデバイスとしてリリースされているという点です。つまり、Amazonのサービスと競合するサービスは利用が制限されている、もしくは利用できない場合があります。
電子書籍はもちろんですが、動画配信・音楽配信サービスも含めて他社のサービスが利用できないことがあるので、その点を留意しておきましょう。SNSに関しては、Twitter・Facebook・Instagramは利用できますが、Amazonと提供しているサービスが被る、LINEは利用できない設定になっています。
他にAmazon端末で利用できないサービスの例を挙げると「honto・楽天Kobo」(利用できない電子書籍)、「DMM・U-NEXT」(利用できない動画配信サービス)、「AppleMusic・Google Play Music」(利用できない音楽ストリーミングサービス)などがあります。
例外として、動画配信サービスの「AbemaTV・GYAO!・Hulu・Netflix、」の専用アプリはFire OS版がリリースされています。
Amazon Fireタブレットの便利な外部アプリとは
次に、Amazon端末で利用できる便利な外部アプリをレビューします。
オンラインでも使えるEvernote
Amazon端末はメモ用のアプリが標準で用意されていないため、Evernoteをインストールしておくと便利です。Evernoteは無料仕様で、2つの端末までデータの同期が可能です。
言わずと知れたYouTube
Amazon端末には、YouTubeアプリが標準でインストールされていませんが、Fire OS版のYouTubeアプリはリリースされているのでインストールしておきましょう。特に機能制限なく利用できます。標準で用意されていないけれど、インストールはできるというバランスが、AmazonとYouTubeの微妙な距離感を物語っています。
スポーツ特化動画配信のダゾーン
スポーツコンテンツ専用の動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)はFire OS版のアプリがリリースされています。定額制ですが、スポーツ好きのユーザーはタブレット画面でどこでもスポーツ観戦ができるので、重宝します。
新聞まとめアプリ
「Silk」を立ち上げると、ニュースページの一覧が閲覧できますが、いわゆる「新聞記事」を読めるアプリが、Amazon端末には標準で用意されていません。
「新聞まとめ」というアプリをインストールすれば、日経新聞・毎日新聞・朝日新聞・産経新聞の記事を拝読できます。
ちなみに、新聞アプリとして定評がある「スマートニュース」アプリは、Fire OS版はリリースされていません。
AmazonタブレットにGoogle Playアプリをおすすめしない理由
次に、Amazon端末にGoogle Playアプリをインストールすることをおすすめしない理由を解説します。主な理由は、不具合が発生する可能性が常にあるという点です。利用目的に限らず、不具合が発生する可能性は回避するべきです。
AndroidベースだがGoogle Play使用不可OSである事
Fire OSは、元々Android OSがベースになっていることは前述しましたが、そもそもサービス提供元のAmazonが「Google Play使用不可OS」として取り扱っている以上、Fire OS上でGoogle Playを利用したことで不具合が発生する危険性は、素人では測り知れません。もちろん安全性は担保されません。
あくまで発生する不具合に対しては自己責任の行為とはいえ、初めから不具合が発生する危険性をはらんでいるのであれば、手を出さない方が安全です。
詳細不明のツールを使ってのインストール
今回紹介した、Google Playのインストール方法は、もちろんオフィシャルな方法(Amazon公認の方法)ではありません。
ファイル制作者すら不明
ファイル紹介サイトには、「Verified safe to install」というファイルの安全性を示す表示がありますが、仮に不具合が発生する危険性が認められたときに責任を取るのはインストールした自分であることは明白です。ファイル提供者がその不具合の危険性の責任をとることはないでしょう。
Android端末スマホは危険性が高い?
Android OS自体は安全性・セキュリティーを加味した安全なOSであることは間違いありませんが、オープンソースのOSなので、Android OSを利用してどんな不具合が発生する危険性があるアプリやソフトが開発されるかは、誰にも完全管理できません。
悪い言い方をすれば野放し状態なので、公認のアプリやソフトは相応の検閲が入っていると考えられますが、不具合が発生する危険性は常につきまとっている非安全環境ともいえます。
Amazon Fireタブレットは標準アプリで楽しもう!
Amazon Fireタブレットは標準アプリで楽しむようにした方が安全です。非公認のやり方で、標準ではインストールできないアプリを危険性を伴うことを承知で敢えて導入する行為は、安全な端末の利用方法とは言えません。
他端末ではインストールできて、Amazon Fireタブレットではインストールできないというアプリがあることは確かです。便利なアプリがAmazon Fireタブレットでは利用できないという状況は、あえて危険性を伴っても非公認のやり方で、利用できないアプリを入手したいという気持ちを引き起こすでしょう。
しかし、Amazon Fireタブレットで利用できないアプリは端末で使い分ければ、安全に十分機能を果たせるはずです。敢えて危険性を伴ってまで非公認のやり方を試す必要があるのか、改めてその危険性・安全性を自己確認してみましょう。
危険性を伴わない安全なデバイスの利用方法の方が、トータルで評価すればかえって自分に利益をもららしてくれるはずです。自己責任といえば聞こえは良いですが、とどのつまり安全性・危険性に対しては誰も責任を取らない行為です。危険性が認められたときは、すでに時遅く、取り返しがつかない非安全状態に陥るだけです。
非公認のやり方で、標準ではインストールできないアプリの入手を考えているユーザーは、今一度、安全な端末の利用方法というものについて認識し直してみましょう。