2021年01月09日更新
MacOSの外付け起動ディスクを作成する方法をわかりやすく解説!
MacOSが万が一起動しなくなった場合などに備えて、外付けディスクに起動ディスクを作成することができます。この記事では、MacOSの外付け起動ディスクを作成する方法について、外付けディスクをフォーマットしてMacOSをインストールする手順を詳しく解説します。
目次
MacOSの起動ディスクを作成しておこう!
Macに限らずPCなどのデジタルデバイスは、長い年数利用できるものですが、いずれは経年劣化で壊れて使えなくなります。また、寿命にならなくても、何らかの理由で壊れてしまい起動しなくなってしまうこともあります。
そんなときに、PCの中に保存してあるデータだけでもなんとかして取り出したいものです。Macそのものが起動しなくても、外付けの起動ディスクを作成しておけば、なんとかPCを起動して中のデータを取り出すことができます。
この記事では、Macに万が一のことが合った場合に備えて、Macの起動ディスクを作成する方法について詳しく解説します。
MacOSの外付け起動ディスクの作成方法
MacOSの外付け起動ディスクを作成する方法について詳しくお伝えします。外付け起動ディスクの作成方法は次の手順で進めていきます。
手順1・外付けディスクを用意してフォーマットする
まずは、MacOSの起動ディスクを作成するための外付けディスクを用意して、MacOSをインストールできるようにするためにフォーマットします。
用意する外付けディスクの種類は、USBメモリでも外付けSSDやHDDで構いません。ただし、空き容量が12GB以上あるものを用意します。
USBメモリの場合には、転送速度が遅いと起動に使うときに時間がかかりすぎて使い物になりません。値段は高いのですが、高速メモリを用意したほうがいいでしょう。
起動ディスクとして使う外付けディスクを用意したら、Macに接続します。Macのメニューバーから「移動」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」と進みます。
Macに接続されているディスクが表示されるので、起動ディスクを作成するディスクを選択します。「消去」をクリックします。ディスクの名前を「MyVolume」と入力して、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択して「消去」をクリックします。するとそのディスクがフォーマットされます。
手順2・外付けディスクにMacOSをインストールする
次に、フォーマットした外付けディスクに起動ディスクとして作成するMacOSをインストールします。
App Storeを開いて起動ディスクを作成するMacOSのバージョンを検索します。起動ディスクにするMacOSが見つかったら「入手」をクリックします。すると、MacOSのインストーラーが起動します。「続ける」をクリックすると使用許諾契約が表示されるので「同意」をクリックします。
「すべてのディスクを表示」をクリックすると、インストール先として選択できるディスクが表示されます。起動ディスクとして作成する外付けディスクを選択して「インストール」をクリックします。するとインストールが開始されます。
インストールが完了したら「再起動」をクリックします。
手順3・ターミナルからコマンドを入力して完了
Macが再起動したら、メニューバーの「移動」から「ユーティリティ」>「ターミナル」と進みます。ターミナルが起動したら「'createinstallmedia' 」のコマンドを入力します。
まずは起動ディスクの名前が「MyVolume」になっていることを確認したら、ターミナルに次のコマンドのいずれかを入力して「return」キーを押します。
「sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume」
「sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume」
「sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume」
「sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume」
「sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app」
「return」キーを押してカーソルが表示されたら、Macの管理者パスワードを入力して「return」キーを押します。再びカーソルが表示されたら「Y」を入力して「return」キーを押します。ターミナルが動作するので完了するまで待ちます。
ターミナルに「Done」と表示されたら外付け起動ディスクの作成が完了です。
外付け起動ディスクを作成しておくと万が一のときに安心!
この記事では、Macの外付け起動ディスクの作成方法について詳しく解説しました。外付けディスクを作成するためには、ターミナルへのコマンド入力が必要ですが、コピペでも大丈夫です。誰でも簡単に外付けディスクの作成はできます。万が一の場合に備えて、早めに起動ディスクの作成を行っておきましょう。