2019年08月26日更新
Windows10でのドライバ確認方法とデバイスドライバのインストール・更新方法を解説!
Windows10にアップグレードした後に上手くデバイスが動かない時はデバイスドライバのインストールや更新が必要です。今回は、Windows10のデバイスドライバの確認方法や、ドライバのインストール・更新方法などを一挙にご紹介します。
目次
Windows10でのデバイスドライバの確認方法
デバイスドライバとは、PC上でモニターやスピーカーなど、各種デバイスを動かすために必要なソフトウェアのことです。新しくWindows10をインストールする際や、プリンターなど外部機器を購入する際に、ドライバのCD-ROMが同梱されていますが、デバイスドライバが無いとデバイスが動きません。
例えば、PCのディスプレイ(画面)で画像や動画を表示させたり加工などの処理をするためには、グラフィックスドライバというデバイスドライバが無いと処理できないため、ディスプレイに表示されません。
Windows10へアップグレード後に、あるデバイスがうまく動かない場合は、このデバイスドライバが不足していることや、機能不足が原因のため、ドライバのインストールや更新が必要です。では、Windows10でデバイスドライバを確認するにはどのようにすればいいのでしょうか。
まず、Windows10でのデバイスドライバの確認方法からご紹介します。
Windows10でも、デバイスドライバは「デバイスマネージャー」から確認します。デバイスマネージャーを開くには、「スタートボタン(Windowsマーク)」を右クリック①し、表示されるメニュー内の「デバイスマネージャー」をクリック②します。ここでメッセージがポップアップしたら「OK」を押します。
するとPC上にあるデバイスの一覧が表示されます。各デバイス名をダブルクリックすると、デバイスに紐づくデバイスドライバが表示されます。上の例はWindows7をWindows10にアップグレードした後のデバイスマネージャーの例ですが、ドライバが無いものは①「ほかのデバイス」に表示されます。
ドライバが不足しているものは②のように「!」や「?」が表示されます。③の場合はWindows10標準の汎用ドライバで、デバイスによっては本来の機能を全て利用できないため、②や③のような場合は、ドライバをインストール・更新する必要があります。
Windows10でデバイスドライバを更新する方法
それでは、Windows10でデバイスドライバを更新する方法をご紹介します。上のデバイスマネージャーが開いていたら、そこから更新します。開いていない場合は、管理者アカウントでデバイスマネージャーを開きます。デバイスマネージャーが開いている場合も、下記のようなメッセージが出たら管理者アカウントでログオンし直します。
管理者アカウントとは、PCの設定を変更する権限を持ったアカウントのことです。自分のアカウントが標準ユーザーの場合、または下記のメッセージが表示された場合は、管理者アカウントでログオンし直します。おひとりでPCを利用している場合は、既に管理者アカウントなのでログオンし直しは不要です。
Windows10で、デバイスマネージャーを開こうとした際に、このようなメッセージが表示されたら「OK」を押して、管理者アカウントでログオンし直します。
更新手順
早速、Windows10でのデバイスドライバの更新手順をご案内します。デバイスマネージャーが開いていない場合は、管理者アカウントで「スタートボタン」を右クリック→「デバイスマネージャー」をクリックして、デバイスマネージャーを開きます。
次に更新したい目的のデバイスをダブルクリックします。ここでは、グラフィックスドライバを更新するため、ディスプレイアダプターを選んでいます。
表示されたデバイスドライバ(ここではグラフィックスドライバー)を右クリック①し、メニューの「ドライバーの更新」をクリック②します。
次にドライバーの検索方法で、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。すでにドライバをPCにダウンロードしている場合は、下の「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」をクリックします。
このように、「ドライバーが正常に更新されました」と表示されたら、デバイスドライバの更新作業は完了です。
このように、「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示された場合は、既に最新版のデバイスドライバがインストールされているため、更新は不要です。もし、Windows Updateで更新されたドライバを検索する場合は、下の「Windows Updateで更新されたドライバーを検索する」をクリックして進みます。
または、プリンターやマウスなど外部機器のデバイスドライバについては、メーカーのWebページでドライバの更新情報が公開されているため、メーカーのWebページから適切なドライバをインストールしてください。
Windows10でデバイスドライバのインストール方法
また、Windows10へOSをアップグレードした後など、ドライバが不足している場合は、適切なデバイスドライバをインストールする必要があります。ここでは、Windows10でデバイスドライバのインストール方法をご紹介します。
インターネット経由で自動インストールする手順
Windows10にアップグレードした際は、インターネットに接続できていれば、通常Windows Updateで自動的に必要なドライバがインストールされます。Windows10にアップグレード後、正常にインストールされない場合(不足しているドライバが表示される場合)は、インターネットに接続するためのドライバが不足している可能性があります。
その場合は、まずPCに付属のセットアップDVDなどで、インターネット接続に必要なチップセットデバイスドライバをインストールします。①でDVDの「セットアッププログラム」をクリックし、②でチップセットデバイスドライバを起動し、画面の指示に沿ってインストールします。
付属DVDなどが無い場合は、Windowsのアップグレード前にPCのメーカーサイトなどから必要なドライバをダウンロードしておくか、Google検索で正規のメーカードライバをダウンロードしておきます。Web検索する場合は、誤ってマルウェア(ウィルスなど)にPCが侵されないよう、正しいメーカーのサイトを探しましょう。
インターネットにつながったら、先ほどのデバイスドライバの更新手順と同様に、デバイスマネージャーを管理者アカウントで開きます。次に、目的のデバイスをダブルクリックし、①目的のデバイスドライバを右クリック→②「ドライバーソフトウェアの更新」をクリックします。
次に「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」をクリックします(①の場合)。②の場合は、既にPC内にドライバがダウンロードされている場合や、DVDなどからドライバをインストールする際に選びます。インストールが無事に完了し、「ドライバーが正常に更新されました」と表示されたらOKです。
手動でインストールする手順
PCのメーカーによっては、セットアッププログラムが同梱されていない場合※があります。また、プリンターなどPCに接続しているデバイスからドライバをインストールする場合や、PCのドライブ内などにあるドライバをインストールする場合は、手動でインストールします。※この場合は、通常PCのドライブ内にドライバがあります。
ここでは、Windows10でデバイスドライバを手動でインストールする手順をご紹介します。
まず、管理者アカウントでデバイスマネージャーを開きます。「ほかのデバイス」に不足しているドライバの中に目的のドライバがあれば右クリック→「ドライバの更新」に進みます。
次に、先ほどの②の場合の、「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」をクリックします。
次にPC内のドライバがある場所を検索するため、「参照」をクリックしてドライバがある場所(Cドライブ・Dドライブ・その他)を指定し※、「サブフォルダも検索する」に✔を入れます。ここで「サブフォルダ」も含めることで、関係するドライバすべてを検索できます。
※検索する場所は、PC上のデバイスならCドライブのProgram Files(X86/X64)内のデバイス名の中のドライバを指定するか、プリンターなど周辺機器の場合はセットアッププログラムがインストールされたドライブか、DVDが入ったドライブを指定します。
最後に右下の「次へ」をクリックすると、ドライバのインストールが始まります。正常にドライバがインストールされたら画面を閉じます。
Windows10でデバイスドライバの自動更新を設定変更する方法
Windows10がインターネットに接続されると、初期設定でデバイスドライバの自動更新が有効になります。Windows Updateも自動で有効になりますが、このWindows Updateは、Windowsを最新の状態に保つための必要な更新プログラムの自動更新機能のため、有効のままをおすすめします。
しかし、デバイスドライバの自動更新は、必要なアップデート情報をインターネットでインストールするため、他の作業が妨げられます。また、Windows10のドライバの自動更新は、時にハードウェアとの相性が悪く自動更新後に正常にデバイスが動かないケースも報告されています。そのため、必要に応じて自動更新の設定を変更します。
ここでは、Windows10でデバイスドライバの自動更新を設定変更する方法をご紹介します。
グラフィックスドライバなど頻繁に更新されるものは手動更新がおすすめ
例えば、Windowsの画面の描画処理や画像表示処理に使われるグラフィックスドライバなど、頻繁に更新されるものは手動更新がおすすめです。Windows Updateで更新された履歴から更新頻度を確認するなど、頻繁に更新されるドライバは手動更新しましょう。
また、グラフィックスドライバなどは、デバイスマネージャーからでなくても、デバイスのプロパティからもドライバを更新できます。
グラフィックスドライバの手動更新の方法ですが、デバイスマネージャーを開かずに実施できます。デスクトップで右クリック→「グラフィックスプロパティ」をクリックします。次に、「オプションとサポート」を選び、左上の「オプションとサポートV」をクリックして「サポート」を開きます。
その中に、「最新の○○グラフィックス・ドライバーのダウンロード」のリンクがあり、そこから手動で最新のドライバをインストール可能です。
Windows Updateの更新履歴の確認は、「スタートボタン」を右クリック→「システム」→左下「Windows Update」→「更新履歴の表示」から確認できます。
自動更新の設定を変更する手順
次に、Windows10でデバイスドライバの自動更新の設定を変更する手順をご紹介します。
まず、管理者アカウントでログオンし、「スタートボタン」を右クリック→「システム」をクリックします。次に左側メニューから「システムの詳細」をクリックし、「システムのプロパティ」を開きます。
システムのプロパティが開いたら、「ハードウェア」にタブを合わせ、下の「デバイスのインストール設定」をクリックします。
デバイスのインストール設定が開いたら、「デバイス用に利用可能な製造元のアプリとカスタムアイコンを自動的にダウンロードしますか?」の回答を「いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)」を選び、右下の「変更の保存」をクリックします。
最後に、システムのプロパティに戻るので、画面下の「OK」をクリックして画面を閉じれば、デバイスドライバの自動更新の設定変更が完了です。デバイスが正常に使えている限り、ドライバの更新は不要ですが、デバイスの機能アップする際やWindows10をアップグレードした際は、手動でドライバをインストール・更新しましょう。
Windows10のドライバ確認や自動更新設定はアップグレード後にしておこう
今回は、Windows10でのデバイスドライバの確認方法、ドライバの更新方法やインストール方法、またドライバの自動更新の設定変更の方法などを一挙にご紹介してきました。お伝えしたように、Windows10にアップグレードした後にデバイスが正常に動かないのは、ドライバが正常にインストールされていないか、機能不足が原因です。
また、ドライバの更新は初期設定で自動更新されるため、場合によっては自動更新により不具合が起こり、ドライバを一つひとつ手動でもとに戻したり、更新したりしなければなりません。未然にそれらの状態を防ぐために、Windows10のドライバ確認や自動更新設定は、アップグレード後にしておきましょう。