2019年03月14日更新
Windows7のメモリ解放方法!PCが重い時はMicrosoft純正のメモリクリーナーを使おう!
Windows7が重いと感じたら、メモリ解放をするといいでしょう。Microsoftの純正メモリクリーナーを利用すると簡単に安全にメモリ解放することができます。この記事ではWindows7のメモリ解放の方法について詳しく解説します。
目次
メモリ解放しなくては!Windows7のPCが重い理由とは?
Microsoftからのセキュリティ更新プログラムの提供終了まで残り1年を切ったWindows7ですが、いまだに3割ほどの人が使い続けています。史上最高のOSの呼び声も高かったWindows7の使い勝手がそれだけいいということでしょう。
企業向けでは有償で2023年までのサポートも提供されるということで、まだまだwindows7を使い続ける人も少なくないようです。
そんなwindows7ですが、使っていると突然動きが重い状態になってしまうことがあります。Windows7の動きが重い時には、メモリ解放をすると良いので、この記事ではWindows7でメモリ解放を行う方法についてみていきましょう。まずはどうしてWindows7のPCが重い状態になってしまうのか、その原因を見ていきましょう。
メモリの空き容量の不足
Windows7のPCが突然重い状態になってしまった時に考えられる原因には、メモリの空き容量が不足していることが考えられます。PCのメモリというのは、例えてみると仕事をする時の作業台です。作業台が広く人がたくさんいれば、一度に多くの仕事を広げて同時進行で仕事を進めることができます。
しかし、作業台のスペースが狭ければ、人や材料は充分でも同時進行でたくさんの作業を進めることはできません。同時に複数のソフトを起動させてPCを使う場合には、メモリに十分な空き容量が無いとPCが同時作業を進めることができません。前のタスクが終わるまで、次のソフトが待機する状態になるので、PCが重くなったように感じてしまいます。
特定のアプリがCPUを独占
Windows7のPCが重い状態になる原因には、CPUに余裕がなくなってしまう状態ですCPUというのは人間で言う脳に当たる部分で、PC上で行われるすべての計算処理、つまり作業を進行させています。CPUのスペックが高ければ一度に同時進行で多くの作業をこなせますが、スペックが低ければ前のタスクが終わるまで次のアプリが待機している状態になります。
CPUを特定のアプリケーションが独占して使ってしまっていると、待機しているアプリが動けなくなるので、Windows7のPCが重くなってしまったように感じるのです。
Windows7の状態からメモリ解放が必要かどうか判断する方法
CPUのスペックはPCを購入した時に決まるものなのでどうしようもありませんが、Windows7ではメモリ解放をすることで、メモリの容量に余裕を持たせることができます。Windows7のPCがメモリ解放が必要な状態かどうかを判断するにはどうしたらいいのでしょうか。
タスクマネージャーから確認
メモリ解放が必要な状態かどうかを確認するためには、タスクマネージャーを起動させてCPUとメモリの使用状況を調べましょう。タスクマネージャーの起動方法は「Ctrl+Shift+Delete」を同時に押すことで起動することができます。タスクマネージャーを起動させたら「パフォーマンス」を開きましょう。
すると上の画像のように、CPUとメモリの利用状況がわかります。CPUの利用率が100%に近い場合には、CUPを占有しているアプリケーションがあるはずです。「プロセス」を開いて「CPU」をクリックすると、CPUを占有している順にアプリが並び替えられます。
停止した方がいいアプリがあれば停止して、Windows7のPCが重い状態が改善されるかどうか確認してみましょう。
Windows7でメモリ解放するならクリーナーソフトがおすすめ
CPUやメモリがいっぱいいっぱいになってしまい、PCが重くなってしまっている場合には、PCを再起動することが最も簡単な対処法です。PCを再起動することで、PC上で動いているアプリが全てリセットされるので、CPUもメモリも解放されるためです。
しかし、何か作業をしている時にPCに再起動を掛けるのは現実的な対処法ではありません。そこでおすすめなのがメモリ解放してくれるクリーナーソフトを利用することです。
メモリ解放のクリーナーソフトというのは、実行するだけで再起動したのと同じようにメモリを解放する効果のあるソフトのことです。ここからはMicrosoft純正のクリーナーソフトについてみていきましょう。
Microsoft純正ソフトの「empty.exe」とは?
Microsoftから純正で出ているメモリ解放のためのクリーナーソフトは「empty.exe」というものです。メモリ解放するためのソフト自体が重ければ意味がないのですが、この純正ソフトはとても軽量で、インストールしてもHDDの容量はほとんど使用せずに、使い心地も軽いのが特徴です。
メモリ解放ソフトにはいろいろなものがありますが、Windows7に使うのならMicrosoft純正の「empty.exe」をおすすめします。
32bit・64bit共通で使える
32bitのWindows7を使っている場合、どんなにメモリの容量を増設しても3.75GBまでしかメモリを利用することができません。32bitのWindows7でメモリの容量が必要な作業をしている人は、メモリ解放の必要性が64bitよりも32bitの方がはるかに高いと言えるでしょう。
このMicrosoft純正の「empty.exe」はWindows7でも64bitだけではなく、32bitでも使うことができます。32bitのWindows7で動作が重いのに悩んでいる人は、ぜひ32bitでも使える「empty.exe」を使ってみましょう。
Windows7でメモリ解放するための「empty.exe」の設定方法
32bitでも64bitでもWindows7でメモリ解放することができるクリーナーソフトの「empty.exe」の具体的な設定方法についてここからみていきましょう。
「Resource Kit Tools」をダウンロード
「empty.exe」は「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」の中に含まれているツールです。Windowsサーバーを管理するためのツールですが、Windows7のPCでも利用することができます。まずはMicrosoftのこちらのページから「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」をダウンロードします。
「Download」をクリックしてツールをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをクリックすると実行するためのウイザードが始まるので、それにしたがってインストールしていきましょう。この時にどこのフォルダにファイルが作成されるのか確認しておきます。通常は「C:\Program Files (x86)\Windows Resource Kits\Tools」へインストールするファイルが作成されます。
インストールが終了したら「Finish」をクリックして終了します。
「empty.exe」をコピーする
次に Resource Kit Toolsをインストールしたフォルダから「empty.exe」をコピーします。「コンピュータ」>「ローカルディスク(C)」>「Program Files(x86)」と進むと「Windows Resource Kits」があります。そちらをクリックします。
「Tools」をクリックします。
「empty」もしくは「empty.exe」といファイルを見つけてコピーします。
「ローカルディスク(C)」>「Windows」>「System32」と入り、「System32」のフォルダの中に「empty.exe」をペーストします。この時に管理権限の許可が必要だと出ますが、構わずに実行します。
次に「empty.exe」を実行できるように設定します。メモ帳を開いて次のコマンドを入力し任意の場所に保存します。
「Set emp = CreateObject("Wscript.Shell")
emp.run "cmd /c empty.exe *",vbhide」
保存するときに拡張子を「vbs」にしておきます。するとこのようなファイルが作成されます。このファイルをクリックするだけでメモリクリーナーが起動して、メモリを解放してくれます。
コマンドプロンプトからの実行もOK!
「empty.exe」を実行するのは、コマンドプロンプトからでできます。コマンドプロンプトというのは、PCを実行するための命令のコマンドを入力するものです。コマンドプロンプトを使いたいときには、Windows7の「スタートボタン」から「すべてのプログラム」>「アクセサリ」と進みます。「アクセサリ」の中にコマンドプロンプトがあります。
アクセサリの中のコマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」をクリックすると、empty.exeを実行できます。管理者として実行して、「empty.w\exe *」と入力してEnterキーを押すとクリーナーが実行されてメモリ解放されます。
自動的にメモリを解放するためのタスクを設定
いちいちempty.exeを実行するためにファイルをクリックしたり、コマンドプロンプトにコマンドを入力したりするのは面倒くさいものです。そこで定期的にメモリ解放を実行する様にタスクを設定してしまいましょう。
タスクの設定はタスクスケジューラで行います。タスクスケジューラの出し方は、Windows7のスタートボタンから「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「システムツール」>「タスクスケジューラ」と進んで行きます。
「タスクスケジューラ(ローカル)」を右クリックして「タスクの作成」を選択します。「全般」のタブでタスクの名前を設定します。
「トリガー」のタブで「新規」をクリックして、タスクの開始条件と繰り返すタイミングを設定します。
次に「操作」のタブを開いて、先程作成したempty.exeを実行するためのファイルを指定します。
最後に「OK」をクリックして完了すればタスクの登録ができました。「タスクスケジューラライブラリ」を開いてemputy.exeが設定されていれば成功です。1時間ごとにメモリ解放が自動的に行われるように設定されました。
Windows7をメモリ解放して快適に使えるようにしよう!
この記事ではWindows7のメモリ解放の方法についてみてきました。実際にこの記事を書きながらWindows7でクリーナーソフトを設定してメモリ解放してみましたが、やはりempty.exeでメモリ解放する前と後ではPCの動き方が若干違います。PCが重いことに悩んでいる人はぜひメモリ解放を設定して、快適にサクサクとPCが使えるようにしましょう。