2019年03月21日更新
Windows10でUSBメモリなどUSBデバイスを認識しない時の対処法!
Windows10でUSBメモリなど、USB接続をするデバイスを認識しないときにはどうしたらいいのでしょうか。この記事ではWindows10のUSBポートにつないだ時に、デバイスを認識しないで表示されない場合の対処法についてみていきましょう。
目次
Windows10でUSBメモリなどを認識しない場合の原因とは?
Windows10でUSBメモリなどのUSBデバイスをPCに接続しても、USBを認識しないで接続したことが表示されないことがあります。Windows10でUSBメモリからデータを取り出したいときなど、認識しないととても困ってしまいます。Windows10でUSBメモリを認識しない原因とはどんなものがあり、どのように対処したらいいのでしょうか。
USBメモリなどのUSBデバイスが表示されない原因は3つ
まずはWindows10のPCがUSBデバイスを認識しないときの原因を見ていきましょう。USBメモリなどのUSBデバイスをPCが認識しないで、画面に表示されない場合の原因には物理障害、部品故障、論理障害の3つがあります。
物理障害
USBデバイスとWindows10のPC側のUSBポートが物理的に接続不良を起こしていて認識しないことを物理障害といいます。他のPCや同じPCの他のUSBポートで接続できるかどうか確認してみて、接続できるようならPC側のポートが原因ということになります。
部品故障
USBメモリなどが故障してPCに接続できなくなってしまうこともあります。水没や強い衝撃を受けて部品が壊れてしまったり、経年劣化によりメモリチップが寿命になってしまったり、という場合にはUSBデバイスの電子回路などが故障して使えなくなってしまいます。
大切なデータが入っているUSBメモリの場合には、業者に依頼することで中のデータを取り出せることもありますが、PCと同じようにバックアップはしておいた方が無難です。
論理障害
物理的な接続や部品に問題があるのではなく、内部に書き込まれたデータに何らかの障害が生じてしまうことがあります。PCが正常にUSBメモリを認識しているにもかかわらず、中のデータが正しく表示されないで「フォーマットする必要があります」などといった間違ったエラーメッセージが表示されます。
また、物理的には正常に接続していても、PC側の何らかの問題によりUSBデバイスの内容を正しく認識しないこともあります。
Windows10でUSBデバイスを認識しない時の対処法【その1】
Windows10でUSBデバイスを認識しないときには、まず次の対処法を試してみましょう。
まずはPC電源やUSB機器の確認を行う
まずはWindows10のPCの電源やUSB機器の確認を行ってみましょう。
(1)高速スタートアップを無効にする
Windows10のPCをシャットダウンした状態でUSBデバイスの取り付け、取り外しを行ってから電源を入れる場合には、高速スタートアップをまずは無効にしてみましょう。高速スタートアップとは、PCの起動を速くするためにシャットダウンするときにシャットダウン前のメモリやCPUの状態を保存しておくことです。
電源が切れている間にUSBメモリなどが接続されてしまうと、前回の設定と変わってしまうので、USBを認識しなくなる原因となる場合があります。
高速スタートアップを無効にする方法は、Windows10のスタートボタンからアプリの一覧を開きます。「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」とクリックします。
「システムとセキュリティ」>「電源オプション」と進み「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
「高速スタートアップを有効にする」からチェックを外してから「変更の保存」をクリックすると高速スタートアップが無効になります。
(2)USB機器を抜いてPC電源を落とす
高速スタートアップを無効にした状態で、USBデバイスをWindows10のPCからすべて抜いてからPCの電源を落としてみましょう。これでUSBの内容がPCの中に記憶されずにリセットされました。念のためにPCの電源もコンセントから抜いて数分放置して完全放電しましょう。
(3)再起動してからUSB機器を接続して確認
再びPCを再起動してからUSB機器を接続して、Windows10がUSBを認識するかどうか確認してみましょう。たいていの場合には、このやり方で解決するはずです。
Windows10でUSBデバイスを認識しない時の対処法【その2】
その(1)の対処法を行ってもUSBが認識されない場合には、こちらの対処法を行ってみます。
接続されたデバイスを確認する
USBデバイスがWindows10に表示されないのは、USBデバイスに問題がないかどうかを確認してみます。
(1)コントロールパネルから接続デバイスを確認
Windows10が本当にUSBデバイスを認識していないのかどうかを確認してみます。コントロールパネルを開き、「ハードウエアとサウンド」>「デバイスとプリンター」と進みます。するとWindows10のPCに接続されているUSBデバイスが表示されます。
正しくデバイスのデータが表示されない状態でも、こちらで表示されていればPCはUSBデバイスを認識しています。こちらにまずは表示されていることを確認出来たら次へ進みます。
(2)接続されたUSB機器を選択してトラブルシューティング
データが表示されないUSBメモリを右クリックします。「トラブルシューティング」をクリックします。
するとトラブルの検知が始まり、自動修復できるものは自動修復してくれます。
ドライバーの更新をする
ドライバが古くて更新されていないことで、USBが認識できないことがあります。ドライバというのは人間でいうと脳から神経を介して筋肉へ命令を伝える仕組みのことです。PCでは周辺機器をPCと連動させて動かすために必要な、OSとハードウエアをつなぐための仕組みをもつソフトウエアになります。
最新のドライバがOSのアップデートに合わせて更新されてインストールされていないと、周辺機器を動かすことができません。USBドライバのインストールの更新情報がないかどうか確認してみましょう。
(1)スタートメニューからデバイスマネージャーを開く
USBドライバの新しいインストールファイルがないかどうか確認するためには、まずはデバイスマネージャーを開きます。デバイスマネージャーの開き方は、Windows10のスタートボタンを右クリックします。すると出てきたメニューの中に「デバイスマネージャー」があるのでそちらをクリックします。
するとデバイスマネージャーが開きます。
(2)対象デバイスを選択してプロパティを開く
デバイスの一覧の中から「ディスクドライブ」をクリックします。
すると認識しないUSBメモリが表示されているので、そちらを右クリックします。
「プロパティ」をクリックします。
(3)ドライバタブを選択して「ドライバーの更新」をクリック
USBメモリのドライバのプロパティが開いたら「ドライバ」のタブをクリックします。すると「ドライバの更新」があるのでそちらをクリックします。
(4)最新のドライバーが見つかれば更新する
「ドライバーソフトウエアの最新版を自動検索」をクリックします。
するとドライバーソフトウエアをネット上で検索します。新しくインストールできるドライバーが見つかったらそちらをクリックしてインストールします。
それでもWindows10でUSBデバイスを認識しない時は?
新しいドライバをインストールしてもUSBデバイスを認識しない、表示しないときにはどうしたらいいのでしょうか。ここからはドライバのインストールなどでも対処できない場合についてみていきましょう。
USBポートの劣化や破損の可能性あり
Windows7やWindows8.1からWindows10をインストールしてアップグレードしたPCの場合には、PC事態の使用年数が長くなっていることが考えられます。PCなどの電子機器は長く使っているうちに、静電気によるダメージで電子部品が劣化したり、抜き差しを繰り返すことで端子が破損したりすることがあります。
他のPCでは問題なくUSBメモリが認識されるに、特定のWindows10のPCでは表示されない、という場合にはUSBポートの劣化や破損の可能性を考えた方がいいでしょう。
セルフパワー付きUSBハブを使おう
USBポートは小さなノートPCでも複数付いています。一度にすべてのUSBポートが破損してしまう、ということは滅多にありません。破損していないUSBポートを使って複数のUSBデバイスを使えるようにしましょう。PCの1つのUSBポートで複数のUSBデバイスを使えるようにするものに、USBハブがあります。
USBハブというのは上の画像のように、USBポートにつなぐことで、複数のUSBデバイスを使えるようにする周辺機器です。USBハブにはいろいろな種類がありますが、おすすめなのはセルフパワー付きのUSBハブです。
セルフパワー付きUSBハブというのは、USBハブに独立した電源コードが付いているものです。USBハブなどの周辺機器の多くは、PCのUSBポートから電源を補充します。しかし、1つのUSBポートにつなぐ周辺機器の数が多くなると、USBハブへ給電される電気の量が多くなり、PCのバッテリーに大きな負荷をかけることになってしまいます。
USBハブに独立した電源を持たせることで、USBポートからは給電をする必要がなくなり、データの送受信のみすればよくなります。そのことでよりUSBデバイスを円滑に動かせるようにできます。USBデバイスのデータも表示されない、ということは無くなります。
セルフパワー付きUSBハブのおすすめ
おすすめのセルフパワー付きUSBハブには、まずUSB3.0ハブ 電源付き 7ポート増設があります。
こちらのUSBハブは1つ接続するだけで最大7個のUSBポートを増設することができます。PCの1つのUSBポートに7つものUSBデバイスを接続したら、当然PCの動きに影響がありますが、セルフパワー付きで電源が独立しているので、影響を最小限に抑えることができます。
USB3.0に対応しているので、今までのUSBハブと比べると転送速度は10倍も速くなりました。データ容量が大きいHD動画の転送も数秒で終わってしまうのは驚きです。同じシリーズから10ポート付きのものも発売されています。USB接続したり、USBで充電したりするデバイスが多い人はぜひ検討してみましょう。
USBルートハブをアンインストールする
この方法はかなり強引な方法なので、あまりおすすめはできません。しかし、ここまでの対応策をすべて試してみてもどうしても改善できない場合には、ここまでやってみる価値はあるでしょう。
USBルートハブとはPCのUSBポートでUSBデバイスの取り付け、取り外し、USBデバイスの電源管理などを行うためのドライバです。こちらをいったんアンインストールしてから、PCを再起動することで改善する可能性があります。
尚、USBルートハブをアンインストールした後で、USBデバイスを接続しても再インストールされない可能性もあるので、必ずWindowsの復元ポイントの作成を事前に行ってから操作をしましょう。復元ポイントの作成はこちらのMicrosoftの公式サポートページをご覧ください。
ルートハブを削除する方法は次の通りです。まずはWindows10のUSBポートに接続しているUSBデバイスをすべて取り外します。なお、キーボードやマウスなど、PCを操作するために必要なデバイスもUSBでつないでいる場合には、取り外さなくても大丈夫です。
USBメモリや外付けHDDなどのUSB接続している周辺機器をWindows10のPCからすべて取り外したら、デバイスマネージャーを起動して「ユニバーサル シリアル パス コントローラー」をクリックします。
「USB root Hub」とあるので、そちらを右クリックして「デバイスのアンインストール」をクリックすると、USBルートハブがアンインストールされます。
いったんすべてのUSBルートハブをアンインストールしてしまいましょう。ただしキーボードやマウスを接続するのにすべてアンインストールしてしまうのがまずい場合には、1つだけ残しておきます。複数ある場合には、1つだけ残してすべてアンインストールしてしまいましょう。
Windows10でUSBデバイスを認識しない時もあせらず対処しよう!
この記事ではWindows10のPCでUSBデバイスが認識されなくて、表示されない場合の対処法についてみてきました。大切なデータなどをUSBメモリなどから開きたいときに、大事なデータが表示されないと本当に困ってしまいます。
USBデバイスが認識されない原因と対処法というのは、この記事でご紹介したようにいろいろとあるので、考えられる対処法を一つずつ試していきましょう。もしもどうしても改善できない場合には、PCかUSBデバイスどちらかが寿命なのかもしれません。買い替えや修理を検討したほうがいいでしょう。