Windows10のPCのメモリはどのくらいあれば良いのでしょうか。必要なメモリのスペックはPCの使い方によって変わります。PCを使う用途によって変わるこの記事では、Windows10を快適に動作させるために必要な推奨メモリのスペックについて解説します。
PCの性能は主にCPUとメモリのスペックで大きく決まります。Windows10を使う時には、利用する用途によって推奨される必要なメモリのスペックが変わってきます。
この記事では、Windows10のPCを選ぶ時にとても重要なポイントになるメモリとはどのような役割を果たすもので、Windows10で必要とされるメモリの推奨スペックはどのくらいなのか詳しく解説します。
まずは、メモリとはどのような役割を果たすものなのか解説します。メモリとは英語の「memory」のことです。日本語では「記憶」になります。
PCで情報を記憶して保存するものといえば、HDDやSSDといったストレージではないか、と思う方もいるでしょう。メモリとHDDやSSDといったストレージの大きな違いは、一時的な記憶領域として利用するか、長期的なデータの保存のために利用するか、ということです。
HDDやSSDを始め、USBメモリや外付けHDDなどのストレージは、長期的にデータを保存するため利用します。一方でメモリは一時的にデータやプログラムを記憶するための部品です。
PCやスマホでは、同時にいくつものプログラムを動作させることがあります。Webサイトで情報を調べながら、Officeソフトでデータをまとめたり、レポートを書いたりして、バックグラウンドではWindows10のWindows Updateが進行している、ということはよくあることです。
メモリとは、PCで同時に複数のタスクが進行している時の、作業台のようなものだと考えてください。メモリのスペックは、作業台の広さを表します。
作業台が広ければ、同時に進行できる作業も量が多くなります。負荷のかかる作業も余裕を持って進行できます。作業台が狭ければ、複数の作業を同時進行するのは難しくなります。作業台からはみ出してしまうような大きくて負荷のかかる作業であれば、一つの作業だけであっても効率がとても悪くなります。
Windows10では、メモリのスペックが高ければ高いほど、PCで同時進行できる作業の効率が良くなり、負荷の高いソフトも快適に動かせるようになります。
Windows10には32bit版と64bit版があります。それぞれ推奨されている必要最低限なメモリが違います。
32ビット版では、推奨されている最低メモリは1GBで、上限は4GBです。一方、64ビット版では推奨されている最低メモリは2GBです。Windows10の64bit版での上限メモリは、Windows10 Homeで128GB、Windows10 Proでは2TBまで認識できます。
個人でWindowsを利用する時には、最も負荷が大きいゲームソフトをプレーする場合でも、128GBのメモリは必要ありません。実質的にWindows10の64bit版はメモリの上限はないのと同じでしょう。
現在使用しているWindows10に搭載されているメモリの容量や使用量を確認するにはどうしたらいいのでしょうか。現在のメモリの確認方法を解説します。
現在使用しているPCに搭載されているメモリ容量を確認する手順は次のとおりです。
Windows10の「スタート」を右クリックして「システム」を開きます。「設定」の「バージョン情報」が開きます。その中の「実装RAM」が現在PCに搭載されているメモリの容量です。
「実装RAM 8GB(7.89GB使用可能)」とあれば、8GBのメモリが搭載されていて、実際に使用できる容量は7.89GBであるという意味です。
現在、使用可能なメモリ容量の中で実際に使用しているのはどのくらいなのか確認する方法もあります。現在のメモリ使用量の確認手順は次のとおりです。
Windows10の「スタート」からアプリの一覧を表示します。「Windowsシステムツール」から「タスクマネージャー」を開きます。
「タスクマネージャー」が起動したら「パフォーマンス」のタブを開きます。するとCPUやディスク容量に並んでメモリの使用状況が確認できます。PC全体のメモリ使用量の他に、アプリやシステムごとのメモリ使用量も表示されています。メモリに必要以上に負荷をかけているアプリがないか、この方法で確認できます。
搭載されているメモリ容量と使用量を確認して、メモリが足りなくなっているときの対処法をご紹介します。
メモリ4GBでは足りないと感じる場合には、まずは起動するアプリの数を減らしてみましょう。
また、メモリの空き容量を増やすには、不要なアプリのデーターをメモリから削除する「メモリの解放」が役立ちます。これで、快適に利用できるようになるかどうか確認してみます。
Windows10でメモリ解放する方法はこちらの記事を参考にして下さい。
常駐アプリとは、セキュリティソフトのようにバックグラウンドで常に起動しているアプリのことです。常駐アプリを減らすことでもメモリを解放できます。
セキュリティソフトを外すのは危険ですが、中には常に起動している必要がない常駐アプリもあります。不要な常駐アプリを起動しないようにしてメモリの使用量を減らしましょう。
不要な常駐アプリを起動しないように設定する方法は次のとおりです。
Windows10の「設定」を開いて「アプリ」>「スタートアップ」と進みます。すると、Windows10を起動すると立ち上がるアプリが一覧になっているので、不要なものはオフにしましょう。
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