iPhone12/12Proのメモリ容量は?違いやどれがおすすめか解説!
iPhone12とiPhone12 Proではメモリ容量が違います。iPhone12シリーズでのメモリの違いはどのくらいなのか、どのメモリ容量のiPhone12を選ぶのがおすすめなのか、この記事では、メモリについて詳しく解説します。
目次
iPhone12でも話題!メモリとは?
発売される新型iPhoneに複数モデルが登場したのは、2014年のiPhone6からでした。iPhone5sまでは、カラーの違いしか選択できませんでしたが、iPhone6から大判のiPhone6 Proが登場しました。
iPhone XからはPro Maxモデルも登場して、新型iPhoneはiPhone11まで3モデル同時発売が続いていました。しかし、複数のモデルが登場しても、メモリ容量には同じ世代の機種間の変化はありませんでした。iPhone11にもiPhone11 Pro Maxにも同じ4GBのメモリが搭載されています。
2020年に発売されたiPhone12では、同時に発売されるモデルが4機種となり、さらに多様なiPhone12から必要に応じて選べるようになっています。さらに、iPhone12ではモデル間のメモリ容量に変化が生じたと話題になっています。
この記事では、iPhone12のスペックを考える上でとても重要なメモリ容量とはどういったもので、iPhone12のメモリ容量はどのように選んだら良いのか、おすすめの容量の選び方をお伝えします。まずは、メモリとは何か解説します。
メモリは「作業台」のようなもの
メモリとは、iPhoneだけではなく、PCにもAndroidにも搭載されている部品です。PCやスマホ、タブレットなどを選択するときのスペックでは、メモリの容量を考える方もいます。PCやスマホを選択するときに考えるべきスペックには、メモリの他にCPUとストレージもあります。
パソコンやスマホで必ず必要になるメモリとは、「作業台」のようなものだと考えるといいでしょう。CPUとは作業台に広げたものを処理していくための「脳」に当たるものです。ストレージとは、パソコンやスマホで使うための情報やファイルを格納している「倉庫」に当たるものです。
パソコンやスマホで動画を見たり、オフィスソフトなどで仕事をしたり、ゲームをしたりするためのアプリや、アプリで開く文書や動画、ゲーム等のデータは全てストレージに格納されています。
ゲームで遊んだり、仕事をしたいときには、まずは必要なアプリをストレージから呼び出して起動します。ストレージからプログラムを呼び出してアプリを起動したら、次に再びストレージから利用するファイルを引っ張り出します。
パソコンやスマホの中で、アプリやファイルを引っ張り出す場所が作業台であるメモリです。勉強するための教科書や参考書を勉強机の上に広げて並べるときの、机の上がメモリであると考えていいでしょう。
しかし、勉強机の上に教科書や参考書を並べただけでは勉強になりません。実際に勉強するのは自分の脳です。メモリの上に引っ張り出したアプリやファイルを使って、処理をして仕事を勧めたり、ゲームをプレイしたり、動画を再生したり、といった作業を行っていくのが脳に当たるCPUです。
iPhone12のメモリはこのように、CPUとストレージと並んでとても重要なパーツのひとつなのです。
メモリ容量が大きいとどんなメリットが?
メモリの容量が大きいということは、作業台がとても大きいということです。例えば勉強するときの環境を考えると、小さな勉強机には参考書とノートしか広げられません。しかし、大きな勉強机なら、参考書とノートだけではなく、調べ物をするための資料集やノートPCも広げて置けるでしょう。
パソコンやスマホでも、メモリ容量が大きいと、同時に開けるアプリやファイルの数を増やせます。スペックの小さなパソコンでは、ブラウザで複数のタブを開いただけでもPCの動きが重くなってしまいます。これは、パソコンのメモリが小さいために、ブラウザの複数のタブを一度に処理できないためです。
メモリが大きくなると、かなりの数のタブを同時に起動しても問題なく処理できます。同時に複数のタブを開きながら、動画処理アプリを動かすようなことも可能になります。
iPhoneのようなスマホでも同じように、メモリ容量は大きいほうが、複数のアプリを起動しても軽快に動くようになります。バックグラウンドでボイスチャットアプリを起動しながら、スペックの重いゲームをプレーするようなことも、メモリの大きなスマホならほぼ問題もなくできます。
ただし、メモリ容量が大きくなると、バッテリーを消費します。また、メモリだけ大きくても実際に処理するCPUの性能が良くなければ、メモリ容量を使いきれません。スマホを選択するときには、メモリ容量だけではなく、全体的なスペックを考えたほうが良いでしょう。
iPhone12のメモリ容量について
iPhone11までは、複数のモデルが発売されても、同じシリーズであればメモリ容量は同じでした。例えば、iPhone11も最上位モデルのiPhone11 Pro Maxも同じ4GBのメモリが搭載されていました。しかし、iPhone12ではモデルによってメモリ容量に差があります。こちらでは、iPhone12シリーズの中のメモリ容量の違いについて詳しく解説します。
iPhone12とiPhone12 Proのメモリについて
iPhone12シリースのそれぞれのモデルのメモリは次のように違います。
メモリ容量 | |
iPhone12 mini | 4GB |
iPhone12 | 4GB |
iPhone12 Pro | 6GB |
iPhone12 Pro Max | 6GB |
このように、標準モデルであるiPhone12とiPhone12 miniには4GBのメモリが搭載されているのに対して、iPhone12 ProとiPhone12 Pro MaxのProモデルには6GBのメモリと、1.5倍もの容量を持つメモリが搭載されています。
メモリ容量の違いは何を意味しているのか?
スマホなどのデジタルデバイスの処理速度を決めるのはメモリの容量ではなくCPUの性能です。しかし、iPhone12の標準モデルとProモデルのCPUも搭載したシステムチップは、A14 Bionicチップと違いがありません。
現在、Androidスマホには10GBを超えるメモリを搭載するモデルも登場しています。しかし、現在のところ開発されているスマホ用アプリで、10GBものメモリが必要になるものはあまりないであろうと言われています。
スマホでは現在のところ、4GBのメモリでも全く問題がありません。かなりスペックの高いゲームを終了せずに複数同時起動させても、4GBのメモリがあれば、動作に支障が出るような事はありません。
iPhone12ではCPUの性能が全く同じなので、Proモデルで6GBものメモリが必要になる理由はまだわかりません。CPUの性能が全く同じなら、メモリ容量が大きいほうが処理速度が速くはなります。しかし、iPhone用のアプリで4GBのメモリで支障が出るようなアプリは現在のところありません。
ただし、今後はiOSの機能やiPhone向けのアプリで、6GBのメモリがないとできないことが、何か出てくる可能性があります。特に、iPhone12ではProモデルと標準モデルとの性能差にカメラ機能の違いがあります。もしかしたら、今後のメジャーアップデートでトリプルレンズと6GBのメモリを利用しないとできないような機能が登場する可能性もあります。
現在のところは、iPhone12のメモリは4GBでも十分ですが、今後はどうなるのかわかりません。
iPhone12は4GBと6GBのどちらのメモリ容量がおすすめ?
メモリ容量で、iPhone12シリーズはどのモデルを選んだら良いのか考えている方もいることでしょう。現状、iPhone12で6GBのメモリ容量が必要なアプリや機能は見当たりません。現在配布されているアプリや使える機能だけで考えるのなら、メモリ容量ではなく、カメラ機能などの他の観点で選ぶことをおすすめします。
ただし、今後はiPhone12のProモデルの6GBのメモリが必要になる機能が出てくる可能性があります。将来的に、6GBのメモリが必要になったときに、乗り遅れたくないのならProモデルのiPhone12を購入しておくことをおすすめします。
iPhone12ではメモリ解放はできるの?
iPhone12のメモリについて調べている方の中には、メモリ解放について知りたいという方もいるようです。iPhone12のメモリ容量の話題からはそれますが、iPhone12のメモリ解放について解説します。
メモリ解放とは?
メモリ解放とはどういったものか解説します。メモリとは、ここまで解説してきたように複数のアプリやファイルを広げる作業台の役割をするものです。iPhoneでは、アプリを起動中にホームボタンを押しても、完全にアプリは終了していません。ホームボタンを押しただけではバックグラウンドで動き続けて、メモリを利用しています。
複数のアプリを次から次へと起動して、ホームボタンを押すだけで終了させたと思っていると、バックグラウンドで起動し続けているアプリがメモリをどんどんと消費していきます。iPhone12の標準モデルの4GBのメモリはかなり余裕がある方ですが、近年の高精度なゲームアプリなどはメモリ消費量もかなり多くなっています。
スペックの大きなアプリをいくつも立ち上げていたら、そのうち、新しく立ち上げるアプリの動作に支障をきたすようになります。そうなってしまったときに、バックグラウンドで起動しているアプリを完全終了して、メモリの空き容量を開放することがメモリ解放です。
iPhone12でメモリ解放する方法
メモリ解放する方法には、アプリを使う方法もありますが、アプリを使わなくてもメモリ解放できます。アプリを使わずにメモリ解放する方法を解説します。iPhone12でメモリ解放するためには、仮想ホームボタンを設置する必要があります。
iPhone12の「設定」アプリから「アクセシビリティ」>「タッチ」を開いて「AssistiveTouch」をオンにします。すると、iPhone12の画面上にホームボタンのような丸が表示されます。
仮想ホームボタンを表示した状態で、右サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しして、iPhone12の電源オフの動作を行います。「スライドで電源オフ」の画面になったら、仮想ホームボタンを10秒ほど長押しします。すると、ホーム画面に戻ります。これでバックグラウンドで起動していたアプリが完全終了して、メモリ解放が実行されました。
iPhone12にメモリ解放アプリを入れたほうが良いの?
メモリ解放アプリがAppストアにいくつもとあります。上記の手順でメモリ解放するよりも、メモリ解放アプリを入れたほうが良いのか、という質問もよくあります。上記の手順を踏むのが面倒くさいという方は、自動でメモリ解放を行ってくれるメモリ解放アプリを入れてもいいでしょう。
しかし、iPhone12にはそもそもメモリ解放アプリのような、起動していても利用していない時間が長い不要なアプリを強制終了する機能が備わっています。手動でメモリ解放する方法もありますが、そうなる前にiPhone12自身でメモリの稼働状況を調整できます。
気になる場合には、上記の手段を取れれば、特にサードパーティ製のアプリを使う必要はありません。
iPhone12のメモリ容量はあまり気にしなくても良い!
この記事では、iPhone12のメモリについて解説してきました。iPhone12シリーズでは、メモリの容量が4GBと6GBの両方が登場したことで、いろいろと選び方に悩む方がいることでしょう。現状では、メモリ容量の違いによる大きな機能の差は見られません。メモリ容量以外の機能で選びましょう。しかし、今後はメモリ容量の差が出てくる可能性はあります。
しかし、その頃には次世代のiPhoneが登場する可能性もあります。現状では、メモリに関しては様子見でいいでしょう。