PCでCPU温度を確認する方法!適正温度や熱を下げるには?【Windows10.11】
PCを長持ちさせるためにはCPUの温度管理が大切です。この記事ではWindows10.11のPCでCPUの温度を確認する3つの方法についてご紹介します。CPUの温度を下げるための方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次
Windows10.11のCPUの適正温度は50〜80度が目安
PCを使うと、CPUが熱を持ちます。どのくらいの温度になるのかは、どのような状況でPCを使っているかによります。ネットを閲覧して、SNSに投稿するぐらいでは、それほどCPUに負荷はかけないので、CPUの温度も上がりません。
CPUをフル稼働させるようなゲームをプレーしたときなど、PCに大きな負荷をかけるような使い方をすると、CPUがフル稼働するので温度も高温になります。
PCに最も負荷をかけたときのCPUの適切な温度は、65度から90度だと言われています。90度を超えたら要注意温度帯です。しかし、負荷をかけるゲームやソフトを稼働している裏で、Windows Updateが始まってしまったりすると、温度が高くなりすぎて100度を超えることも珍しくありません。
CPUの温度はこまめに確認して、上がりすぎないように適正温度にコントロールしましょう。
アイドル状態なら30~40度台程度まで下がる
なお、PCの電源は入っているけれども、特に稼働していないアイドル状態のときには、30度から40度くらいまで下がります。アイドル状態時の適正温度は30度程度です。起動直後ではないのに、30度以下に下がっているときには、温度センサーの故障が考えられるので注意しましょう。
Windows10.11のCPU温度を確認する3つの方法
Windows10とWindows11のCPUの温度を確認するための3つの方法についてお伝えします。
パフォーマンスモニターで確認する方法
まずはWindows10とWindows11のパフォーマンスモニターで確認する方法です。Windows10、Windows11にはPCの状態を確認できるパフォーマンスモニターというソフトが搭載されていて、パフォーマンスモニターで温度を確認できます。パフォーマンスモニターのソフトでの確認方法は次のとおりです。
Windows10、Windows11のスタートボタンを右クリックして「コンピュータの管理」をクリックします。出てきた画面の左サイドバーの「パフォーマンス」をダブルクリックします。するとパフォーマンスモニターのメニューが表示されるので、そちらをクリックします。
パフォーマンスモニターが表示できたら、上の「+」をクリックします。
「Thermal Zone information」を見つけて、クリックして「追加」をクリックします。
「+」のアイコンの左側のアイコンの「▼」をクリックして「レポート」にします。
すると、パフォーマンスモニターの表示がテキスト表示になります。「Temperature(温度)」を確認します。現在は301度と表示されています。
この表示はケルビン表示(華氏)なので、摂氏に直します。摂氏にするには273を引けばいいので次の計算式になります。
301-273=28
現在のCPUの温度は28度です。室温と同じくらいなので、それほど問題ないと確認できます。
コマンドプロンプトで調べる方法
Windows10、Windows11のコマンド実行ソフトのコマンドプロンプトでCPUの温度を確認する方法もあります。コマンドプロンプトで確認するためには、コマンドプロンプトを「管理者として実行」します。
起動したコマンドプロンプトに次のコマンドを入力して実行します。
wmic /namespace:\\root\wmi PATH MSAcpi_ThermalZoneTemperature get CurrentTemperature
すると上記の画像のように、CPUのコア数だけ温度が出力されます。表示されている温度は10倍ケルビンです。10で割って273を引きます。
上記の画像では、上のコア温度が3010なので次の計算式になります。
3010÷10-273=28
摂氏28度ということで確認できます。
人気ソフトのCore Tempで測定する方法
フリーソフトのCore Tempを使って確認する方法もあります。Core TempのソフトをPCにダウンロードするだけで、リアルタイムの温度変化をモニターしてくれるので確認しやすいでしょう。上記のリンクからぜひCore Tempのソフトを入手しましょう。
Windows10.11のCPU温度を下げるには?
CPUの温度を確認したら、温度が高すぎる場合の対処法について確認しておきましょう。
冷却用パッドを使う
Amazonなどには、ノートPC用の冷却パッドが販売されています。冷却パッドをPCの下に置くことで、PCの熱を下げることができます。ノートPCの場合は専用の冷却パッドを利用することをおすすめします。
くれぐれもPCの温度が高すぎるときに、食品などに使う保冷剤でPCを冷やすのだけはやめましょう。PCの内部が結露して、故障の原因になります。
PC本体をすのこの上に置く
デスクトップPCの場合には、すのこを使いましょう。PC本体をすのこの上において、底面の接地面に風を通せるようにしてみます。すのこで本体の下に空気を通す、たったこれだけのことで、CPUの温度の上昇をかなり抑えられます。
冷却ファン周辺を掃除
PCのCPUの温度を下げるためには、CPUファンの周囲の掃除も大切です。PCのCPUは使っていると熱を持つものなので、PC内部には外部から取り込んだ空気で冷却するためのファンがあります。
ファンはPCの外部から取り込んだ空気を回すためのものです。使い続けているとファンの周囲にはホコリが溜まっていきます。ファンの周囲にホコリが溜まると、冷却ファンの冷却性能が落ちたり、ホコリが熱を帯びて温度が上がる原因になってしまうこともあります。
ノートPCの場合にはマニュアルに冷却ファンの掃除方法があるでしょう。デスクトップは側面パネルを外して掃除します。除電ハケやエアダスターなどを使ってファンの周辺を掃除しましょう。
なお、ノートPCの背面パネルやデスクトップの側面パネルを外すのに自信がない場合には、PCショップやPCメンテナンスの専門業者に清掃を依頼してもいいでしょう。
室内の温度を下げる
夏場はエアコンを十分に使って室内の温度を下げることも大切です。冷却ファンではPCの周囲の空気を取り込んでCPUを冷やしています。しかし、室内の空気の温度が高いと、CPUの熱を十分に冷ますことができません。
一般的にPCを使うための適正な気温は10度から35度と言われています。気温が35度を超えるような猛暑日も近年では頻繁にあります。暑い気温の中でパソコンを利用する場合には、エアコンで室内の温度を下げるように気をつけましょう。
CPUの表面にグリスを塗る
PCのCPUの温度を下げるためには、CPUグリスの利用も検討しましょう。CPUグリスはCPUと冷却ファンの間に塗るものです。CPUで発生した熱を冷却ファンに伝えて冷却効果を高める効果があります。
自作PCでなければ購入時にはCPUグリスはしっかりと塗られています。しかし、グリスは消耗品なので長年PCを使い続けているとグリスの効果は落ちてきます。グリスの冷却効果が落ちると、CPUの温度は下がりにくくなります。
長年使い続けているPCは、CPUグリスの塗り直しをしてみましょう。なお、CPUグリスを塗り直すためには、デスクトップPCのケースを取り外し、次に冷却ファンを取り外します。
冷却ファンの向こう側にCPUがあるので取り外して古いグリスをウェットティッシュなどで拭き取ります。古いグリスをきれいにしたら、適量のグリスをヘラに取り、CPUの中央から塗り拡げていきます。
グリスの塗り直しは、こまめに、定期的に塗り直す必要性はありません。CPUクーラーの取り外しのタイミングで塗り直す程度で十分です。
なお、PCケースの分解やCPUの取り出しに自信がない場合には、専門業者に相談したほうがいいでしょう。

CPUの温度を確認してPCを長持ちさせよう!
このページでは、Windows10とWindows11でCPUの温度を確認する方法についてお伝えしてきました。ぜひ使いやすい方法でPCのCPUの温度管理をしましょう。