2019年03月25日更新
Windows10でデフラグを実行する方法!PCを最適化するソフトも解説!
PCの動作が重くなった時には、まずはWindows10のPCを最適化するためのデフラグを実行するのがおすすめです。この記事ではWindows10でデフラグツールを実行する方法と、PCを最適化するためのおすすめなフリーソフトをご紹介します。
目次
Windows10のデフラグとは?
Windows10のPCは時々メンテナンスを行ったほうが、動作が重くなるような困ったトラブルも起こりにくくなり、快適に名が使えるものです。Windows10をメンテナスする方法にはいろいろとありますが、その一つにデフラグを実行する、というものがあります。デフラグとはいったいどんなものなのでしょうか。
PCのドライブを最適化するツール
デフラグというのはPCのHDDやSSDといったドライブを最適化するためのツールです。最適化というのはPCのドライブの中でばらばらになったファイルを同じ場所にまとめることを言います。
Windows10のPCではファイルやアプリ繰り返しドライブに書き込んだり消去したりします。また、同じファイルやアプリ内のデータでも、データを更新するたびに古いデータを消去したり、新しいデータを上書きしたり、ということを繰り返します。
最初のうちは同じファイルやアプリのデータはドライブの中で一連のデータとして書き込まれています。しかし、上書きを繰り返すうちに、同じファイルのデータのはずなのに、ドライブの中にばらばらに保存されてしまう、という状態になっていきます。
すると、同じファイルやアプリを呼び出すはずなのに、必要なデータがばらばらになっているので、立ち上がりに時間がかかるようになってしまいます。最適化というのは、ドライブの中にばらばらに保存されている一連のファイルのデータをまとめることを言います。そしてデフラグというのは、最適化を行うためのWindows10のツールのことになります。
Windows10では必要ない?
Windows10ではデフラグによる最適化は必要ない、という声もありますが、本当にWindows10ではデフラグは必要ないのでしょうか。実はWindows10では手動でのデフラグの実行は必要ないことがある、というのが正解です。デフラグによる最適化が必要ないわけではないので勘違いしないようにしましょう。
Windows10のデフォルトの設定では、デフラグを立ち上げてPCのドライブを最適化する作業を毎週自動で実行するようになっています。定期的に自動でデフラグによる最適化が行われていることから、手動でデフラグを実行する必要はありません。
Windows10でデフラグを実行する方法
Windows10のPCでデフラグを実行する方法についてみていきましょう。デフラグの自動実行のスケジュールを変更する方法と、手動でデフラグツールを時刻する方法それぞれ説明しますが、その前にデフラグツールの開き方を見ておきましょう。
Windows10のPCで「エクスプローラー」で「PC」を開きます。デフラグツールで最適化したいドライブを右クリックして「プロパティ」を出します。
「ツール」のタブを開いて「最適化」をクリックします。
するとデフラグツールに入ることができます。
自動で実行するスケジュールを変更する方法
自動でデフラグツールを実行するように設定されたスケジュールを変更する方法は次の通りです。デフラグツールの画面で、スケジュールを設定したいドライブを指定したら、「スケジュールされた最適化」の「設定の変更」をクリックします。
するとスケジュールを設定できる画面が出てきます。「頻度」をクリックしてデフォルトの設定で「毎週」となっているものを「毎日」「毎月」に変更することができます。ただし、デフラグを実行する曜日や時間は指定できません。デフラグを実行する頻度だけを指定することができます。
手動でデフラグを実行する方法
自分で手動でデフラグを実行することもできます。手動でデフラグを実行する方法は、デフラグの画面でデフラグを実行したいドライブを選択してから「最適化」をクリックします。するとそのドライブでデフラグが実行されます。
デフラグが必要かどうか判断に迷うときには上の画像で「分析」をクリックすると、ドライブの状況を分析してくれます。デフラグの実行が必要だと表示されたら実行したほうがいいでしょう。
Windows10ではデフラグはPCの内部のCドライブだけではなく、外付けHDDやUSBメモリ、SDカードなど外部のドライブもできます。長く使っていると、外付けHDDなどもファイルの断片化が起きてしまうので、定期的にデフラグするようにしましょう。
Windows10でデフラグを実行するときには注意点も
Windows10のPCでデフラグを実行するときには注意しなくてはいけないこともあります。次の注意点を守りましょう。
仮想HDDはデフラグしない
HDDの中に仮想マシンを作って、仮想HDDに書き込みをしている場合、デフラグを実行することで仮想ディスクで使用されるサイズが大きくなってしまうという問題があります。デフラグは断片化したファイルを整理していくことなので、使えるディスクの容量は大きくなっても、使われているディスクのサイズが大きくなることはないはずです。
しかし、仮想HDDの場合には、デフラグを実行したことで未使用領域に書き込みが行われしまい、使用サイズが大きくなってしまうことがあります。仮想HDDを作っている場合には、仮想HDDではデフラグは実行しないようにしましょう。
デフラグ中はPCを使えない
デフラグ中にPCを操作できないわけではありませんが、デフラグを実行しているときにPCはできるだけ操作しない方がいいでしょう。例えて言えばデフラグというのは、乱雑になりすぎた本棚を本の種類別に整理するものです。
一時的にドライブの空いている領域に断片化したファイルを置いておく必要があるのですが、そこを実行中のファイルやアプリが利用してしまうとエラーが起こる可能性もあります。デフラグ中はPCを使えない、ということは頭に入れておきましょう。
時間がかかることも
デフラグには時間がかかることがあります。HDDの使用領域が大きく、断片化したファイルが多い場合には、数時間かかることもあります。Microsoftのサポートフォーラムには24時間以上たっても終わらない、という声もあります。時間に余裕があるときを狙ってデフラグは実行するようにしましょう。
HDDが壊れる危険性も
デフラグを実行したことでHDDが壊れた、という声もあります。デフラグはHDDに負担を掛けるものです。通常の状態のWindows10のHDDではデフラグを実行したからといって壊れる心配はありませんが、寿命を迎えようとしている古いHDDではデフラグツールの実行によって壊れてしまうことがあります。
Windows7の初期モデルからWindows10へアップグレードしたPCなどの場合には、購入してからかなりの年数が経っているものもあります。HDDから変な音がするような場合には、デフラグの実行は控えて、HDDの早急な交換を検討しましょう。
Windows10でデフラグを実行するおすすめフリーソフト
デフラグはWindows10に標準装備されているツールですが、ソフトを使って最適化することもできます。Windows10のデフラグツールに変わるデフラグ用のおすすめソフトには次のものがあります。
UltraDefrag
こちらのデフラグソフトは海外製のオープンソースソフトですが、日本語にも対応しています。Windowsのデフラグツールとの大きな違いは、デフラグ終了後に自動的にPCをシャットダウンすることができる、という点です。
仕事が終わって帰るときにデフラグを実行させても、自動でソフトによってシャットダウンしてくれるので電気を無駄遣いする心配がありません。
Defraggler
こちらのソフトの大きな特徴は、デフラグをドライブ単位で行うだけではなく、ファイル単位、フォルダ単位で行うこともできるという点です。ブートタイムデフラグ、空き領域のデフラグ、ドライブエラーのチェックなどもこのソフトだけでできる、というのはWindows10のデフラグツールにはない大きな特徴です。
定期的なデフラグの実行でWindows10のPCのメンテナンスを!
Windows10が発売されてからもうすぐ5年経ちます。PCを購入してから一度もデフラグを実行したことがない、という人はいないと思いますが、デフラグが自動で実行されているかどうか確認してみましょう。デフラグツールの画面を開いてみると、最後に実行した日が記されています。
デフラグはWindows10のPCの動作が遅いときの有効な対策の一つです。デフラグを実行したことがない、という人は今日中にぜひ実行しておきましょう。