Windows10にOpenSSHサーバをインストールする方法!設定・接続手順も解説!

WindowsにOpenSSHが標準で搭載されていることをご存じでしょうか。OpenSSHクライアント、OpenSSHサーバともインストールして設定すると、お互いのWindows10を思うように遠隔操作できます。本記事でくわしく解説します。

Windows10にOpenSSHサーバをインストールする方法!設定・接続手順も解説!のイメージ

目次

  1. 1OpenSSHとは?Windowsで使うとどうなる?
  2. Windows10バージョン1803から標準搭載に
  3. アプリ開発やサーバ管理が便利に
  4. 2Windows10にOpenSSHをインストールする方法
  5. Windows10はSSHクライアントのインストールが不要
  6. Windows10以前はOpenSSHをダウンロード後インストール
  7. 3OpanSSHをインストールしたら次にすること
  8. WindowsFirewallの設定
  9. OpenSSHクライアントの接続テスト
  10. 4Windows10でのOpenSSHの使い方
  11. SSHでlocalhostに接続する
  12. sshd_conf の設定方法
  13. キーペアの作成方法
  14. 公開鍵認証でログインする方法
  15. SFTPでログインする方法
  16. 5Windows10でOpenSSHを使ってみよう!

OpenSSHとは?Windowsで使うとどうなる?

Windows10から正式にOpenSSHがサポートされ、本格的にPCの遠隔操作の時代に入ってきました。本記事では、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

Windows10バージョン1803から標準搭載

Windows10バージョン1803から標準搭載に

Windows10バージョン1803から、「OpenSSHクライアント」と「OpenSSHサーバ」が、標準搭載になっており、OpenSSHクライアントはインストール済みで、OpenSSHサーバは「インストール待ち」の状態で搭載されています。

Windows10バージョン1803から標準搭載

アプリ開発やサーバ管理が便利に

windowsにOpenSSHがインストールされると、アプリ開発やサーバ管理が「遠隔操作」で接続され便利になりそうです。

Windows10にOpenSSHをインストール

Windows10にOpenSSHをインストールする方法

それではWindowsの「スタートボタン(Windowsマーク)」から「設定」をクリックして、OpenSSHを確認してみましょう。※現在Windows10では「OpenSSHクライアント」は標準でインストール済みです。

Windows10にOpenSSHをインストール1

Windowsスタートボタン(以降Windowsボタン)をクリックしてWindowsメニューを展開します。

Windows10にOpenSSHをインストール2

[1]Windowsメニューの中から「設定」をクリックします。

Windows10にOpenSSHをインストール3

[2]Windowsの「設定」の一覧から「アプリ」を選択します。

Windows10にOpenSSHをインストール4

[3]つぎに「アプリと機能」をクリックします。

Windows10にOpenSSHをインストール6

[4]「アプリと機能」のページの中の「オプション機能の管理」をクリックします。

Windows10はSSHクライアントのインストール

[5]「オプション機能の管理」をクリックして、現れたアプリの中に「OpenSSHクライアント」が見られます。

クライアントのインストールが不要

Windows10はSSHクライアントのインストールが不要

Windows10のバージョン「1803」から「OpenSSHクライアント」はWindowsに標準装備されていますWindows7のように、別途「インストール実行ファイル」をダウンロードする必要はなくなりました。  

Windows10はSSH

「Windowsボタン」⇒「設定」⇒「アプリ」⇒「アプリの機能」⇒「オプション機能の管理」とクリックして、アプリの一覧から「OpenSSHクライアント」に接続してみましょう。

Windows10にOpenSSHをインストール7

「OpenSSHクライアント」をクリックしてみると、上図のように「アンインストール」のボタンが表示され、すでにインストールされていることが判ります。

SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール

「OpenSSHサーバ」のインストールも「Windowsスタートボタン」⇒「設定」⇒「アプリ」⇒「アプリと機能」(下図)と進みます。

【アプリと機能】からインストール2

[1]”アプリと機能”画面の中の「オプション機能の管理」をクリックします。

SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール1

[2]”オプション機能の管理”の一覧の中に「OpenSSHサーバ」は見つかりません、「機能の追加」をクリックします。

SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール2

[3]一覧を下にスクロールすると、「OpenSSHサーバ」の名前が見つかります、クリックします。

SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール4

[4]「インストール」をクリックします。インストールの手順はこれで終了です。

SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール5

[5]オプション機能の一覧に「OpenSSHクライアント」と「OpenSSHサーバ」が表示されました。

indows10以前はOpenSSHをダウンロード後

Windows10以前はOpenSSHをダウンロード後インストール

Windows10というとWindows「7」,Windows「Vista」,Windows「8」が挙げられますが、これらの「OS(オペレーティングシステム)」に、OpenSSHをインストールするには、公式サイトよりダウンロードしなければなりません。

Releases · PowerShell/Win32-OpenSSH · GitHub

ダウンロードファイルには「32bit」と「64bit」の2つのファイルがあり、お使いのWindowsPCで確認します。下記の手順でお使いのWindowsPCが「32bit」か「64bit」か確認できます。

OpenSSHをダウンロード後インストール1

windowsスタートボタン⇒「設定」とクリックします。上図のようにWindowsの「設定」のホーム画面の中から、「システム」をクリック(接続)します。

OpenSSHをダウンロード後インストール2

Windows「システム」の一覧をスクロールして「バージョン情報」を探します。

OpenSSHをダウンロード後インストール3

Windowsの「バージョン情報」をクリック(接続)します。

sshinnsuto-ru

「システムの種類」から、このWindowsPCが64ビットのシステムであることが判ります。「デバイス名」もメモしておいてください。「Open SSH」を動作確認の際に使用します。

Releases · PowerShell/Win32-OpenSSH · GitHub
Windows10以前はOpenSSHをダウンロード後インストール

上記の「OpenSSH」のサイトリンクを、クリックすると上のように、ダウンロードファイルがWindows用に32bit,64bit、2種類あり、お使いのWindowsに合った方をダウンロードします。

OpenSSHをダウンロード後インストール5

ダウンロードしたファイルは、「ダウンロード」に保存されますので、「エクスプローラ」で「ダウンロード」に移動して、その場でダブルクリックして解凍します。

OpenSSHをダウンロード後インストール8

解凍した「Open SSH-Win64」(win32の場合も)をWindowsCドライブの適当なところにおきます。
※ここではCドライブの直下におきます。
 

  • 次にWindows10に搭載されている「Power Shell」を使いインストールします。
  • 「ここに入力して検索」に「PowerShell」と入力します

OpanSSHをインストール

検索結果の中から「Windows PowerShell」を右クリックして、ポップアップメニューより「管理者として実行」を選択します。

penSSHをダウンロード後インストール6

  1. パワーシェルを「管理者権限」で実行する
  2. 「cd\ 」とカギカッコの中を入力「Enter」      ※「」は半角スペース 
  3. 「cdOpenSSH-Win64」と入力し「Enter」~OpenSSH-Win64がカレントディレクトリになります
  4. 「dir」と入力
※「cd」はchange directryの略で「移動」のコマンドです。「dir」はdirectryを「開く」意味です。

OpenSSHをダウンロード後インストール7

上記のように「Open SSH」のフォルダが展開され ますので、インストール定義ファイルを見つけます。

PS C:\OpenSSH-Win64>install-sshd.ps1
と入力すると「OpenSSH」がインストールできます。※「.ps1」はpowerShellの拡張子です。

OpanSSHをインストール

OpanSSHをインストールしたら次にすること

OpenSSHのインストールが済みましたらスタートアップの種類を「手動」から「自動」に変更しておきます。

ここに追加 SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール11

Windowsスタートボタン⇒「設定」⇒検索欄に「サービス」と入力すると、ポップアップメニューが出ます。「ローカルサービスの表示」をクリックすると、「サービス」に移動します。※サービス(ローカル)へのアクセスの仕方は他に、「タスクマネージャー」からもできます。

ここに追加 SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール150

サービス(ローカル)の一覧に「OpenSSH Server」があるのが判ります。スタートアップが「手動」になっていますので「自動」にします。

ここに追加 SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール160

OpenSSHのスタートアップを「自動」に変更するには、選択(クリック)して「2」の「サービス開始」をクリックします。

ここに追加 SSHサーバは【設定】の【アプリと機能】からインストール180

するとOpenSSHが実行中になり、少し時間をおいてスタートアップが「自動」に自然に変わります。もし時間をおいても「手動」のままでしたら、ダブルクリックすれば「切り替えメニュー」が出ます。

WindowsFirewallの設定

WindowsFirewallの設定

ファイアーウォール(ウイルス対策)はWindowsでは、「WIndows Defender」が担っており「設定状況」は「Windowsスタートボタン」⇒「設定」⇒「検索欄」に”ファイアーウォール”と記入するとポップアップメニューから「Windowsファイアーウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします。

WindowsFirewallの設定2

Windows Defenderの一覧でOpenSSHのチェックボックスに「✔」がついて設定済みになっていることが確認できます。

OpenSSHクライアントの接続テスト

ssh インストール
ThumbChromeのリモートデスクトップの使い方!PCを外出先から遠隔操作する方法!
外出先から遠隔操作するChromeリモートデスクトップをご存知でしょうか。リモートデスクトッ...

Windows10でのOpenSSHの使い方

SSHでlocalhostに接続する

これでSSHでlocalhostに接続することができます。試しにSSHクライアント(自分のPC)からSSHサーバ(自分のPC)にアクセスしてみましょう。

SSHでlocalhostに接続する1

Power Shellを管理者権限で実行します。「cd\」と入力して「Enter」キーで確定して「Cドライブ」に移動します。※「cd \」はルートディレクトリ(ここではCドライブ)に移動の意味です。

SSHでlocalhostに接続する2

Cドライブに移動したら「ssh□[email protected]」とユーザーネームと相手のIPアドレスを@マークをはさんで上図の様に入力して「Enter」を押します。

SSHでlocalhostに接続する3

次に相手PCのWindowsパスワードを求められます(画面ロック解除用のパスワードのことです)入力してもなにも画面は変化しませんが、最後まで入力します。終わったら「Enter」を押します。

SSHでlocalhostに接続する6

上図のようになり相手(自分)PCにアクセスできました。

SSHでlocalhostに接続する7

「dir」と入力しフォルダを開いてみます。

SSHでlocalhostに接続する8

相手PCのフォルダが展開できました。

sshd_conf の設定方法

sshd_conf

上図のように一行づつ、コマンドを入力していき、「OpenSSh-Win64」(ターゲットのフォルダ名)を開きます。そして「sshd_config_default」と下段のプロンプトにつづき入力して「Enter」キーを押します。

sshd_conf の設定方法

どのアプリで開くか尋ねてくるので「メモ帖」を選択します。この時「右クリック」して「管理者として実行」を選択します。

メモ帳で「C:\Windows\System32\OpenSSH」 内の ”sshd_conf”を編集することによりOpenSSHの設定をすることができます。

sshd_conf の設定方法

次の行をさがして「#(コメント)」を外して下の様にして文を「有効」にします。
#PubkeyAuthentication yes ⇒ PubkeyAuthentication yes

これで公開鍵の設定は終了です。OpenSSHを再起動して確定します。再起動は以下の様にします。
>Restart-Servicesshd

キーペアの作成方法

キーペアの作成方法

Windows Power Shellを管理者権限で実行して下のように入力して「キーペア(公開鍵、秘密鍵)」の作成を行います。

>cdc:\users\$env:username
>ssh-keygen-trsa-fid_rsa
※「」は半角スペース

>copyid_rsa.pub.ssh\authorized_keys
上のように操作して規定の場所に公開鍵を保存します。

公開鍵

公開鍵認証でログインする方法

「OpenSSH」に「ログイン」してみます

>ssh-iid_rsausername@localhost
※「」は半角スペース

OpenSSHを使ってみよう3

SFTPでログインする方法

>sftpusername@localhost
>sftp-i id_rsausername@localhost
※「」は半角スペース

「SFTP」はファイルのやりとりができます。sshd_configを使用するOpenSSHと同じで、上のようにログインできます。「OpenSSH」にログインすると「get」「put」でファイルの入出力ができます。

Windows10でOpenSSHを使ってみよう!

OpenSSHを使ってみよう

OpenSSHを使用すると、出先から他のWindowsパソコンに、アクセスできるようになり、とても便利です。これからも知識を深めWindowsのセキュリティーにも配慮して、Windowsの「OpenSSH」を活用しましょう。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
山口 長二
きょうは霜が降りていました冬本番ですね。皆さんがんばりましょう。