2020年12月04日更新
ブルースクリーンエラーのMEMORY MANAGEMENTの原因と対処法を解説!
Windows10でブルースクリーンエラーが生じた場合に、「MEMORY MANAGEMENT」と表示されることがあります。この記事では、MEMORY MANAGEMENTが起きる原因と、このエラーが生じた場合の対処法について解説します。
目次
ブルースクリーンエラーで停止コードがMEMORY MANAGEMENTとなる原因とは?
PCを使っていると、突然画面が真っ青になってエラーコードが表示されるのがブルースクリーンエラーです。ブルースクリーンエラーが起きてしまうと、作業が中断されるだけではなくて、作っていたファイルも全て消えてしまうので、とても困ってしまいます。
ブルースクリーンエラーに表示されるエラーコードにはいろいろなものがありますが、MEMORY MANAGEMENTという停止コードが表示される場合があります。
この記事では、ブルースクリーンエラーの中でもMEMORY MANAGEMENTの停止コードが表示される場合の原因と対処法についてお伝えします。まずは、MEMORY MANAGEMENTが起こる原因について解説します。
周辺機器もしくはUSBポートの不具合
MEMORY MANAGEMENTの原因として考えられるものは、USBポートによる接続があります。Windows10に周辺機器を接続する場合には、USBポートに接続しますが、この接続によって何らかのエラーが発生して、MEMORY MANAGEMENTによるブルースクリーンエラーとなる場合があります。
USBポートに関するエラーの原因としては、USBポート自体の不具合と、接続している機器の不具合のどちらかが考えられます。どちらの不具合か原因を特定して対応します。
ドライバーの不具合
MEMORY MANAGEMENTの原因として考えられるものは、ドライバーの不具合があります。ドライバーとは、PCに接続している周辺機器をPC上で動かすためのソフトウェアのことです。
MEMORY MANAGEMENTのエラーの原因が周辺機器であった場合には、機器そのものの物理的な不具合と、ドライバーの不具合のどちらかが考えられます。
アプリやプログラムの不具合
MEMORY MANAGEMENTの原因として考えられるものには、直近でインストールしたアプリや、Windows Updateも考えられます。アプリやアップデートのプログラムが、元々のWindows10のシステムにうまく適合しないことが、MEMORY MANAGEMENTの原因となる場合があります。
メモリの不具合
MEMORY MANAGEMENTの原因として考えられるものには、メモリの不具合もあります。MEMORY MANAGEMENTというエラーが出るのですから、メモリ関連の不具合が生じているエラーであることは間違いありません。その原因がメモリ自体にあってもおかしくはありません。
マザーボードの不具合
MEMORY MANAGEMENTの原因として考えられるものには、マザーボードの不具合も考えられます。
マザーボードとは、PCの基板となる部品で、CPUやメモリ等の部品を挿入するためのスロットや、電源コネクタ等が搭載されています。PCの内部の部品を電子回路で結んで動作させるためのとても重要な部品です。
マザーボードに何らかの不具合が発生すると、MEMORY MANAGEMENTの原因になる場合があります。
Windows10でMEMORY MANAGEMENTが起きた場合の対処法
Windows10でMEMORY MANAGEMENTのエラーが起きた場合の対処法について解説します。基本的に上記の原因でお伝えした原因を、上から一つずつ確認していく形になります。
周辺機器をすべて外して1つずつ確認する
まずはUSBポートと周辺機器を確認していきます。PCと周辺機器の電源を完全に落としてから、周辺機器をPCのUSBポートから全て抜いて取り外します。すべての周辺機器を取り外したら、1つのUSBポートにすべての周辺機器を順番に接続して、MEMORY MANAGEMENTのエラーが起きるか確認します。
特定のUSBポートでMEMORY MANAGEMENTのエラーが起きるのか、特定の周辺機器で起きるのかを確認します。
USBポートが原因の場合には?
USBポートが原因だとわかったら、購入したPCの場合には購入元か修理業者に修理を依頼しましょう。自作PCの場合にはマザーボードを交換します。
原因と思われる周辺機器が見つかったら?
周辺機器にMEMORY MANAGEMENTの原因があるとわかったら、ドライバの問題か周辺機器の物理的な問題かを確認します。周辺機器を接続せずにその周辺機器のドライバを更新もしくは削除します。ドライバを更新する方法はこちらの記事をご覧ください。
PCの電源をいったん落としてからその周辺機器を接続して電源を入れて、MEMORY MANAGEMENTが起きなければ原因はドライバであったとわかります。
再びMEMORY MANAGEMENTになった場合には、周辺機器の物理的な問題であることがわかります。その機器に故障や不具合がないか確認するか、他の機器に取り換えましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードとは、必要最低限の機能だけを起動させることで、診断を簡単にするモードのことです。セーフモードで起動できた場合には、直近でインストールしたプログラムがMEMORY MANAGEMENTの問題の可能性が高くなります。
セーフモードでも起動できない場合には、物理的な深刻な問題が生じている可能性があります。どちらかを判断するためにセーフモードでの起動を試してみましょう。Windows10をセーフモードで起動する方法はこちらの記事で解説しています。
直近にインストールしたアプリやアップデートを削除する
セーフモードで起動できた場合には、新しくインストールされたプログラムが原因の可能性があります。アプリや更新プログラムを削除しましょう。
アプリの削除はWindows10のタスクバーの左端にあるWindows10の「スタート」から「設定」を開きます。「アプリ」>「アプリと機能」に進み、アプリの一覧からアンインストールします。
Windows Updateの削除は、Windows10の「設定」から「更新とセキュリティ」>「Windows Update」を開き、「更新の履歴を表示する」をクリックします。次のページの「更新プログラムをアンインストールする」をクリックすると、コントロールパネルのWindows Updateのアンインストールページが開きます。
該当すると思われる更新プログラムをダブルクリックすると、アンインストールの確認画面が開くので削除しましょう。その後、MEMORY MANAGEMENTが改善したか確認します。
メモリの状態を確認する
メモリに不具合が起きていないか、メモリの状態を確認してみましょう。
メモリ診断を実行する
メモリ診断を実行することで、メモリが正常に動作しているかどうかを確認できます。メモリ診断の方法には、Windows10に標準搭載されているプログラムを使う方法と、USBメモリにインストールした外部ツールを使う方法があります。
PCが正常に起動しなくても他のPCでUSBメモリの作成ができれば、USBメモリのツールで診断できます。具体的な方法はこちらの記事で解説しています。
メモリをPCから抜き差しする
メモリをPCから抜き差しするだけで不具合が改善する場合があります。PCのフタを開けると、メモリを抜き差しできます。抜いて挿したり、スロットを変えてみたりして、MEMORY MANAGEMENTが改善しないか確認してください。
Windows10を初期化する
ここまでの手順を全て試して、MEMORY MANAGEMENTが改善しないのであれば、Windows10のシステムの根本的な問題が考えられます。この場合の対処法はPCを初期化するしかありません。内部ストレージのデータは全て消えてしまいますが、いったん初期化してしまいましょう。Windows10を初期化する手順はこちらの記事で解説しています。
マザーボードを交換する
PCを初期化しても改善しない場合には、マザーボードの不具合が考えられます。購入したPCであるなら、購入元化修理業者に修理を依頼しましょう。自作PCならマザーボードを交換します。自作PCのマザーボードを交換する手順や注意点はこちらの記事で解説しています。
MEMORY MANAGEMENTは深刻なエラー!早急に対処しよう!
この記事では、ブルースクリーンエラーの停止コメントがMEMORY MANAGEMENTと表示される場合の、原因と対処法を解説しました。MEMORY MANAGEMENTのエラーはとても深刻なエラーです。早急に対処して、PCを回復させましょう。