2019年04月13日更新
Windows10の初期化(リカバリ)手順を解説!!PCを初期状態に戻す方法は?
Windows10を初期化し、リセットする手順をご紹介します。難しいイメージのある初期化ですが、しっかりと準備をして手順を踏めば問題ありません。Windows10の初期化を目的と状況に応じて効果的に利用し、PCを有効に活用しましょう。
目次
Windows10を初期化・リカバリをした方がいい場合とは?
Windows10には初期化・リカバリという機能があります。これはPCを初期化して工場出荷時の状態やWindows10をインストールした直後の状態にすることができる機能で、適切に利用するとPCを快適に使うことができます。初期化・リカバリを行うと、保存したファイルやインストールしたソフトが消えてしまうので、事前に必ずバックアップをとってから行うようにしましょう。
PCの調子が悪いとき
Windows10やインストールしたソフトが正常に動作しないといったような症状があらわれ、PCの調子が悪いときは、一度、初期状態に戻すと解決する場合があります。
買ったときと比べてPCの動作が遅く感じた時や、PCやソフトの動作が不安定な時は、PCにインストールしたソフトやウイルス対策ソフト、Windowsアップデートがお互いに干渉してしまっていることも原因の一つと考えられます。このような時も、一度PCを初期状態に戻してリセットし、ソフトを一つ一つインストールし直すことで原因の特定につながります。
ウイルスに感染したとき
PCがウイルスに感染してしまったときは出来るだけ速やかにPCをリセットして初期状態に戻すことをお勧めします。ウイルスに感染してしまったPCを使っていると自分だけでなく他のPCにも多大な被害を与えてしまいます。ウイルス対策ソフトを使っても完全に除去するのは難しいため、一度リセットして初期状態に戻した方が安全です。
初期状態に戻すとウイルス対策ソフトも消えてしまうため、初期化したあとは忘れずに最新のウイルス対策ソフトをインストールするようにしましょう。
PCの中を大掃除したいとき
PCを長く使っていると様々なデータや一時ファイルが残ってしまい、目当てのファイルを探しづらくなるだけでなくPCの動作が遅くなってしまうことがあります。それらを一つ一つ削除するのは手間がかかってしまうため、一度PCをリセットして初期状態に戻すことをお勧めします。
PCを初期状態に戻すとデータが全て消えてしまうため、本当に必要な写真や文章などのファイルは忘れずにバックアップをとるようにしてください。
Windows10を初期化する3つの方法
Windows10には初期化をするための方法が3つ用意されています。「PCを初期状態に戻す」、「新たに開始」、そして「リカバリ用メディアを使って初期状態に戻す」やり方です。どの方法でも初期化は可能ですが、事前に準備するものや初期化した後のPCの状態が異なるので、目的に合った方法でPCを初期化しましょう。
また、Windows10にログインできないときやWindows10が起動しないとき、リカバリ用メディアを事前に準備できなかったときでも初期化は可能です。慌てずに各項目を読んでご自分の状況に応じた初期化手順を行うようにしてください。
「PCを初期状態に戻す」でリカバリ
1つ目は、Windows10の機能である「PCを初期状態に戻す」を使用する方法です。これはPCを出荷時の状態まで戻す方法です。Windows10のログインパスワードを忘れてしまったときもこちらの方法で初期化することで再び使えるようになります。
「新たに開始」からリセット
2つ目は、Windows10から追加された新機能「新たに開始」を利用する方法です。これはWindowsを再インストールする機能です。1つ目の方法でご紹介した「PCを初期状態に戻す」と異なる点はWindowsアップデートが最新状態のまま初期状態に戻してリセットすることができる点です。「PCを初期状態に戻す」では「出荷時の状態まで戻す」ため、Windowsアップデート等も古い状態に戻ってしまいます。
Windowsアップデートを再度適用する手間が省けるため、Windowsアップデートを古い状態にしたい方には「PCを初期状態に戻す」の機能を利用することをお勧めしますが、それ以外の方にはこちらの「新たに開始」の機能を利用することをお勧めします。
リカバリ用メディアを使って初期状態に戻す
3つ目は、リカバリ用メディアを使う方法です。この方法はWindows10が正常に起動しなくなってしまった際にPCをリセットして使えるようにする方法です。この方法を行う際には事前に作成したリカバリ用メディアが必要になります。リカバリ用メディアの作り方については下記のページを参考にしてください。
Windows10を初期化する手順【PCを初期状態に戻す】
ここでは「PCを初期状態に戻す」という機能を使ってWindows10を初期化・リセットする手順について解説します。「PCを初期状態に戻す」には手順が2つあります。1つはWindows10の「設定」から行う手順、もう1つはWindows10のトラブルシューティングから行う手順です。
設定からの手順
左下のWindowsマークのスタートボタンをクリックして、歯車マークの「設定」をクリックします。
設定画面の中の「更新とセキュリティ」をクリックします。
「回復」をクリックして、「このPCを初期状態に戻す」の下にある「開始する」をクリックします。
「開始する」をクリックすると、「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」かを選ぶ画面になります。PCの調子が悪い時は「個人用ファイルを保持する」を選んでください。ウイルスに感染した時やPCの中を大掃除したい時、また一度初期化してもPCの調子が悪い時は「すべて削除する」を選んでください。
まず「個人用ファイルを保持する」をクリックしたときの手順を説明します。「個人用ファイルを保持する」をクリックすると、下記のように、削除されるアプリの一覧が表示されます。確認して問題なければ「次へ」をクリック。
すると、以下のようにリセットの準備ができたことを知らせる画面が出てきます。事前に残しておきたいファイルのバックアップを保存したことを確認してから「リセット」をクリックします。
この後はWindows10の初期化が始まります。ここからは絶対にPCの電源を切らないようにしてください。電源ケーブルはつないでおくようにしてください。PCの再設定が始まった後に再起動、PCの初期化、Windows10のインストールまで自動で行われます。インストールが終わるとPCの設定画面になるので画面に従って設定を進めてください。
ここからは「すべて削除する」を選んだ場合について説明していきます。オプションで「すべて削除する」をクリックすると、ドライブのクリーニングについて選ぶ画面になります。「すべて削除する」を選ぶ場合はウイルスに感染してしまったときやPCの大掃除をするときなので、「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」をクリックしましょう。
「このPCをリセットする準備ができました」の画面になるので、「リセット」をクリックします。ここで「リセット」をクリックすると、初期化が始まってしまい前の状態に戻すことができなくなってしまうので、大切なファイルのバックアップをとったかどうかを確認してから「リセット」をクリックしましょう。
この後はWindows10の初期化が始まります。ここからは絶対にPCの電源を切らないようにしてください。電源ケーブルはつないでおくようにしてください。PCの再設定が始まった後に再起動、PCの初期化、Windows10のインストールまで自動で行われます。インストールが終わるとPCの設定画面になるので画面に従って設定を進めてください。
トラブルシューティングからの手順
Windows10の「トラブルシューティング」の画面を出すためには、「shift」キーを押しっぱなしにしながら電源アイコンをクリックして、「再起動」をクリックします。コンピューターが再起動して画面が表示されるまで「shift」キーは押し続け、画面が表示されたら「shift」キーは離してください。
電源アイコンはWindows10にログインする前の画面でも、右下のあたりに存在するので、ログインパスワードを忘れてしまった時でも初期化を行うことができます。事前にバックアップを取っていない場合、PCの中のデータは消えてしまいますので、どうしてもログインできない時の最後の手段として初期化を行ってください。
ソフトを入れて調子が悪い際は「セーフモード」に入って削除。
— ツクモなんば店 (@Tsukumo_Namba) March 14, 2019
というのが定番でしたが、Windows10は以前とやり方が変わってます。
まず、キーボードの「Shift」を押しながら再起動。
水色の画面になるので「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「その他修復オプションを表示」→ pic.twitter.com/VLas8wYzb8
コンピューターが再起動した後、「オプションの選択画面」が表示されます。そこで「トラブルシューティング」を選択。「トラブルシューティング」から「このPCを初期状態に戻す」をクリックします。
この後は、「PCを初期状態に戻す」にもあった「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」を選ぶ画面になります。PCの調子が悪いときは「個人用ファイルを保持する」を、ウイルスに感染してしまったときや、PCを大掃除したいとき、また一度初期化してもPCの調子が悪いときは「すべて削除する」を選ぶようにしてください。
トラブルシューティングによる初期化は、Windows10が何らかの不具合で起動できなかったときにも行うことができます。PCが何度かWindows10を起動しようと試みた後、「詳細オプションを表示する」か再起動を選ぶ画面になります。そこで「詳細オプションを表示する」をクリックするとトラブルシューティングの画面になるので、「このPCを初期状態に戻す」をクリックしてPCの初期化を進めてください。
Windows10が起動しない場合のトラブルシューティング方法https://t.co/g9LSAXvf9C pic.twitter.com/XOVOC5ULjJ
— デル法人向けテクニカルサポート (@DellCaresPRO_JP) July 1, 2016
Windows10を初期化する手順【新たに開始】
ここでは「新たに開始」の機能を利用してWindows10を初期化・リセットする方法について解説します。左下のWindowsマークのスタートボタンをクリックして、歯車マークの「設定」をクリックします。
設定画面の中の「更新とセキュリティ」をクリックします。
「Windowsセキュリティ」をクリックして、「デバイスのパフォーマンスと正常性」をクリックします。
「新たに開始」の「追加情報」をクリックします。
「新たに開始」の画面が出てくるので、「次へ」をクリックします。
「新たに開始」によって削除されるアプリの一覧が表示されます。一通り確認して、問題がなければ「次へ」をクリックします。「新たに開始」で初期化を行う前にファイルやソフトのバックアップをとっている場合は問題ないので、そのまま「次へ」をクリックしてください。
「始めましょう」の画面になるので、バックアップをとったことを確認してから「開始」をクリックしてください。ここで「開始」をクリックすると初期化が始まり、前の状態に戻ることはできなくなってしまいます。
この後はWindows10の初期化が始まります。ここからは絶対にPCの電源を切らないようにしてください。電源ケーブルはつないでおくようにしてください。PCの再設定が始まった後に再起動、PCの初期化、Windows10のインストールまで自動で行われます。インストールが終わるとPCの設定画面になるので画面に従って設定を進めてください。
Windows10を初期化する手順【リカバリ用メディアを利用する方法】
この手順を行う際には事前に作成したリカバリ用メディアが必要になります。リカバリ用メディアの作成方法やリカバリメディアを利用したWindows10の初期化の手順については下記のページを参考にしてください。
リカバリ用メディアを利用した初期化の手順はPCの機種によって異なるため、必ずお使いのPCに合った方法で行うようにしてください。リカバリ用メディアから初期化を行う画面もPCの機種やメーカーによって異なるため、慎重に操作を行うようにしてください。
電源が入っている状態でリカバリ用メディアを接続し、電源を切ります。その後、機種に応じたキーボードのキーを操作しながら電源ボタンを押し、表示されるメニューから「ドライブから起動」などの項目をクリックしてください。
トラブルシューティングを選ぶことができるようになるので、クリックし、リカバリ用メディア・ドライブを利用した回復を選んでクリックしてください。画面に従って操作を進めると回復が始まり、Windows10の初期化が完了します。
Windows10を初期化してすっきりと使えるようにしよう!
Windows10には初期化のための機能が複数用意されています。また、Windows10が起動しない状態やWindows10にログインできない状態でも初期化が可能です。状況に応じて初期化を上手に利用することでもで、PCを快適に使うことができます。
ウイルスに感染してしまったときやWindows10が急に起動しなくなったとき、すぐに初期化ができるように、日ごろから大事なファイルはバックアップをとるようにしましょう。