2019年09月22日更新
iPad/iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)のメリットデメリットを比較して解説!
iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)のメリットデメリットを比較します。iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)では、PCの有無、画面サイズ、書き心地、使い勝手が違うので、ご紹介していきます。
目次
- 1iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)の違い
- ・PCの有無
- ・使用する環境
- ・アプリ
- ・ショートカットキー
- ・画面サイズ
- 2iPad・iPad Proと液タブのメリット
- ・iPadのメリット
- ・iPad Proのメリット
- ・液タブのメリット
- 3iPad・iPad Proと液タブのデメリット
- ・iPadのデメリット
- ・iPad Proのデメリット
- ・液タブのデメリット
- 4iPadと液タブWacom Cintiq 16の比較
- ・iPadの描き心地・使い勝手
- ・Wacom Cintiq 16の描き心地・使い勝手
- ・画面サイズの違い
- 5iPad Proと液タブCintiqの比較
- ・iPad proとCintiq 13HD比較
- ・iPad proとWacom Cintiq Pro 13の比較
- 6iPadと液タブのメリットデメリットを比較しよう
iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)の違い
2019年9月にiPad無印10.2インチの第7世代(Apple Pencil第1世代)、2018年11月にiPad Pro 12.9インチの第3世代(Apple Pencil第2世代)が発売されています。
液タブ(液晶ペンタブレット)は、Wacom(ワコム)は全世界で8割以上のシェア率です。液タブ(液ペンタブレット)は、PCの液晶画面を見ながら、タブレット上で専用のペンを動かします。ペンタブは、筆圧・角度を検知することができます。
PCの有無
iPad・iPad Pro | 液タブ(液晶タブレット) | |
PC | 不要 | 必要 |
配線 | 不要 | 必要 |
持ち運び | 可 | 不可 |
液タブ(液晶ペンタブレット)は、PCが必要です。ペンタブ単体では、手書きすることはできないです。PCやノートPCが必要です。液タブ購入前に、PCの接続端子を確認しておきましょう。
使用する環境
自宅で使用する場合 | iPad・iPad Pro・液晶ペンタブレット |
外で使用する場合 | iPad・iPad Pro |
液タブは、PC・HDMI端子・電源ケーブルに接続する必要があります。外で絵を描く場合は、iPad・iPad Proを選択することになります。
アプリ
液タブだけでは、絵を描くことはできないです。別にペイントソフトが必要です。「CLIP STUDIO PAINT PRO」「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」(通称クリスタ)がおすすめです。
ペイントソフトは、液晶タブのCintiqには問題がないですが、iPad Proでは一部のペイントソフトしか使用できないです。液晶タブは、PCに繋ぐモニターですので、PCのOSに依存しています。ほとんどのペイントソフトを使用できます。iPad Proは、iOSがOSですので、iOSに対応していないアプリは使用できないです。
ショートカットキー
iPad・iPad Proには、物理的に押すボタンがないです。液タブ「Cintiq (シンティック)」には、画面左右にボタンが搭載されていて、リモコンにショートカットキーを割り当てることが可能です。
画面サイズ
iPad無印第7世代 | iPad Pro | ||
画面サイズ(インチ) | 10.2 | 11 | 12.9 |
Cintiq(一般用) | Cintiq | Cintiq Pro(プロ用) | ||||||
画面サイズ(インチ) | 13 | 22 | 27 | 16 | 13 | 16 | 24 | 32 |
iPad・iPad Proと液タブのメリット
iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)の違いをご説明しました。iPad・iPad Proは、外や自宅でも使用できますが、液タブはPCが必要です。ここでは、iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)のメリットをご紹介します。
iPadのメリット
- iPad無印第7世代の画面サイズは、10.2インチ。iPad無印第6世代は9.7インチで小さいこと。
- iPad無印第7世代は、価格が34,800円~59,800円でシリーズではコストパフォーマンスが良いです。
iPad Proのメリット
- iPad Proの画面サイズは、11インチもしくは12.9インチで画面サイズが大きいこと
- CPCの処理スピードが速いこと
- Apple Pencil(第2世代)の充電が簡単であること
- ディスプレイの品質が良いこと
iPad Pro | iPad(第7世代) | ||
12.9インチ | 11インチ | 10.2インチ | |
Apple Pencil | 第2世代 | 第1世代 | |
Smart Keyboard | 対応 |
第1世代のApple Pencilは、充電する場合は、ペンのお尻部分にあるLightning端子をiPadの端子に挿して充電する見た目は評判が良くないことが挙げられます。第2世代のApple Pencilは、iPad Proの側面にマグネットでくっつくので、ペアリングや充電が簡単にできます。
液タブのメリット
- 紙に描くように書くことができること
- 液タブの画面サイズによっては、自由度が増すこと
iPad・iPad Proと液タブのデメリット
iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)のメリットをご説明しました。ここでは、iPad・iPad Proと液タブのデメリットをご紹介します。
iPadのデメリット
- iPad無印はCPU:A10 Fusion、RAM:2GBのスペックが遅いこと
- Apple Pencilを充電する必要があること
- ディスプレイが康価版であること
iPad無印(第6世代・第7世代)のCPUの性能は、「A10 Fusion」です。iPad Proの12.9インチ・11インチのCPUの性能は、「A12X Bionic」です。A12 Bionicチップの方は、高性能で、ノートPCよりも高速、スペック依存する作業に向いています。
iPad Proのデメリット
- iPad Proの画面サイズは、11インチもしくは12.9インチあるので持ち運びには不便であること
- iPad Proの価格は、89,800円~189,800円と高価であること
iPad Pro | iPad(第7世代) | |||||
12.9インチ | 11インチ | 10.2インチ | ||||
Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular | |
32GB | ー | ー | ー | ー | 34,800円 | 49,800円 |
64GB | 111,800円 | 128,800円 | 89,800円 | 106,800円 | ー | ー |
128GB | ー | ー | ー | ー | 44,800円 | 59,800円 |
256GB | 128,800円 | 145,800円 | 106,800円 | 123,800円 | ー | ー |
512GB | 150,800円 | 167,800円 | 128,800円 | 145,800円 | ー | ー |
1TB | 172,800円 | 189,800円 | 150,800円 | 167,800円 | ー | ー |
液タブのデメリット
- 液タブの価格が高いこと
- PCを持っていない場合は、パソコンも購入する必要があること
- ワイヤレスにできないこと
- 視差がでること
PC不要 | PC必要 |
iPad | 液タブ(液晶ペンタブレット) |
iPad Pro | 板タブ |
iPadと液タブWacom Cintiq 16の比較
2019年1月に発売された液タブ「Wacom Cintiq 16」は、ワコムの液タブで一番価格が安く(約73,224円)、性能もProに近いです。「iPad」「Cintiq」の描き心地・使い勝手には、「視差」「筆圧」「ペンの使いやすさ」があります。ここでは、iPadと液タブWacom Cintiq 16を比較していきます。
iPadの描き心地・使い勝手
新型iPadはペンは第1世代対応なので安定のプロだな……
— 東雲麦 (@sn524ge) September 12, 2019
液タブはCintiq16と16proで悩んだのだけど、私の今のPC環境ではおそらく追加装備を整えないと4K出力ができない、価格、熱さという点で廉価版のCintiq16で。今のCintiq13HDでもずっと使ってると熱いなと思ったりするので、熱さはヤババ……
iPadの描き心地は、若干遅延・視差があり、筆圧の加減が難しいことも挙げられます。Apple Pencilは使い心地が良いと好評です。
Wacom Cintiq 16の描き心地・使い勝手
Cintiq16買うてみて
— なかに【サークルすぺ】新作「昔はカッコよかった2」でた! (@nakanikki) September 7, 2019
Cintiqシリーズ全般としてだけど書き心地はかなりよい液タブの最高峰、万人にオススメ
画面はアンチグレアフィルムがデフォルトで貼ってあるので、ギラツブがある。今まで基本的にフィルムなしで運用してきたので多少画面が汚く見える。ただ、このフィルムの描き心地はかなり良い。
cintiq 16とcintiq pro 16と同じなのは、付属ペンと最大表示色です。cintiq pro 16がCintiq16より優れているのは、解像度・タッチ入力、視差です。cintiq pro16は、最大4K表示です。cintiq16はエントリーモデルです。
Cintiq 16レビューです。とても長いので、興味のある方だけ読んで頂ければと思います…
— Y (@Ss0oo33yyS) July 3, 2019
私は板タブもWacomなので、他のメーカー様の製品を使った事がないですが、最後に書いてあるように、初心者の方(特に学生さん)は安い板タブ、液タブから始めるといいと思います! pic.twitter.com/T6UyMJoBiG
Cintiq 16には、遅延・視差に問題がなく、紙に描くような筆圧です。また、Wacom Cintiq 16は、ペン以外の部位が液晶ペンタブレットに触れても線を引くことは無いです。
画面サイズの違い
iPad無印第7世代は「10.2インチ」ですが、Cintiq16は「16インチ」です。Wacom Cintiq 16(液タブ)は、絵を描くにはおすすめです。初めての場合は、iPad無印第7世代でもCintiq 16でも良いでしょう。
iPad Proと液タブCintiqの比較
Wacomの液タブには「Cintiq」「Cintiq Pro」の2種類があります。「Cintiq」は一般用で、「Cintiq Pro」はプロ用です。
iPad proとCintiq 13HD比較
「Cintiq」には、「Cintiq13HD」「Cintiq22HD」「Cintiq27HD」の3種類あります。「13」「22」「27」は画面サイズのインチを表しています。「Cintiq 16」は「Cintiq Pro」に近い性能があります。
絵を描くのが好きになったきっかけは影をつけたらそれっぽくなって楽しくなったからかもです😳
— 1857.bintroll (@1857bintroll) September 15, 2019
ペンタブはワコムのCintiq 13HDです🤫
各順番は頭が最初で顔の中だと輪郭から目~の流れです🤫
絵の描き方はネットで調べて~って感じなので独学といえば独学かもです🤔#マシュマロを投げ合おう
ワコムのCintiqは、絵を描くことを追求して設計されています。iPad Proは、徹底的にシンプルさを追求して設計されています。
サイズの比較
Cintiq 13HD | iPad Pro | |
画面サイズ | 13.3インチ | 12.9 |
解像度 | 1920 x 1080 | 2732 x 2048 |
ペンタブ(プロペンとApple Pencil)の比較
Cintiq 13HD | iPad Pro | |
ペン先(沈み込み) | 弾力有り | 固定 |
ペン頭(消しゴム) | 有 | 無 |
ペン(物理ボタン) | 有 | 無 |
ペン(充電) | 不要 | 必要 |
Cintiq 13HDのプロペンには、ボタンや消しゴム機能があります。Apple Pencilには、ボタンや消しゴム機能はないです。
iPad proとWacom Cintiq Pro 13の比較
イラストレーターのrefeia氏にWacom Cintiq Pro 13のご感想をお聞きしました。
— 株式会社ワコム (@wacom_info_jp) March 21, 2017
【MEDIA】初めての液晶ペンタブレットだからこそ良い道具を! プロも絶賛する「Wacom Cintiq Pro 13」の実力 https://t.co/7N79IkcIrj
プロ用の「Cintiq Pro」には、「Cintiq Pro 13」「Cintiq Pro 16」「Cintiq Pro 24」「Cintiq Pro 32」の4種類があります。画面サイズは「13」「16」「24」「32」インチです。
液晶ペンタブレットの「Wacom Cintiq Pro 13」は、サブモニターとして利用できます。iPad Proは、iMacとの相性が良く、Apple Pencilの性能も良いこと、PCを必要としないことです。
Cintiq Pro 13は、解像度はフルHD(1980×1080)の表示が可能です。4Kの解像度が欲しい場合は、「Cintiq Pro 16」が液晶ペンタブレット最大の解像度です。Cintiq Pro 13の画面サイズは、13.3インチです。
iPadと液タブのメリットデメリットを比較しよう
iPad・iPad Proと液タブ(液晶ペンタブレット)の違い、メリットデメリットをご紹介しました。どちらの方がご自身の使用環境で使い勝手・使い心地が良いでしょうか。
iPad無印は、2019年9月に第7世代が発売されて、Apple Pencil(第1世代)とスマートキーボードにも対応して、画面サイズも10.2インチにサイズアップしています。iPad Proは、iPad無印第7世代と同じでApple Pencil(第1世代)とスマートキーボードに対応していますが、CPUの性能と画面サイズが11インチと12.9インチがあります。
液タブ(液晶ペンタブレット)は、PCが必要で外で使用できないこと、iPadより価格が高いですが、絵を描くために設計されています。外で絵を描きたい人は、iPad・iPad Proにしましょう。