2021年02月07日更新
iPhone12の防水性能は?お風呂で使っても大丈夫なのか解説!
iPhone12は防水性能もiPhone史上最高レベルだと言われています。実際のところは、お風呂やプールにそのまま持ったまま入れるほどの防水性能を持っているのでしょうか。この記事では、iPhone12の防水機能について詳しく解説します。
目次
- 1iPhone12・mini・Pro・Pro Maxの防水機能について
- ・IP68等級の防水防塵機能とは?
- ・iPhone12の防水性能の実験結果について
- 2iPhone12シリーズの防水性能を保つために注意するべきこと
- ・Appleが防水性能を過信しないように控えることを推奨している行為
- ・水濡れによる損傷を防ぐために控えたほうが良い行為
- 3iPhone12シリーズの防水機能はお風呂でも使えるの?
- ・Appleは推奨していない
- ・お風呂やプールで使うのなら防水ケース必須!
- 4iPhone12シリーズが濡れてしまったときの対処法
- ・水以外の液体がついたときには速やかに洗い流す
- ・柔らかい布でしっかりと拭く
- ・充電は完全に充電口が乾くまで待つこと
- ・SIMトレイは表面が乾いたことを確認してから開けること
- ・スピーカーに水が入っている場合には完全に乾燥させたほうが良い
- 5iPhone12の防水性能を過信しないように注意を!
iPhone12・mini・Pro・Pro Maxの防水機能について
iPhoneユーザー待望の最新型のiPhone12がとうとう登場しました。iPhone12では、サイズの小さなiPhone12 mini、iPhone12、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Maxの4機種が発売されています。
iPhone12で注目するべきポイントの一つに、スマホ史上最高と謳う防水機能があります。この記事ではiPhone12の防水性能について詳しく解説します。
IP68等級の防水防塵機能とは?
iPhone12シリーズの仕様には、IEC規格60529にもとづくIP68等級の防水防塵性能があると記載されています。IEC規格とは工業製品に関する国際規格です。
IP68等級の「6」は防塵性能を表す数字で粉塵が中に入らない最高性能の防塵性能があることを意味します。「8」は防水性能を表す数字で、一定時間水没させても内部への浸水を防止できる最高性能の防水機能があることを意味しています。
iPhone12のIP68等級とは、粉塵も水も一切内部へ侵入させないだけの防水防塵性能があるということを意味しています。
iPhone12シリーズの仕様では、6mの水深に30分間水没させても大丈夫だと記載されています。iPhone12シリーズは非常に優れた防水性能を持っています。
iPhone12の防水性能の実験結果について
YouTubeなどには、iPhone12を水没させる実験動画がアップされています。こちらの動画の実験では、iPhone12を実際に30分間海に水没させています。それでも全く動作に影響していないので、仕様に記載されている防水性能は確かにあると考えていいでしょう。
iPhone12シリーズの防水性能を保つために注意するべきこと
しかし、iPhone12の公式ホームページでは、「水濡れにも水はねにも一段と強くなったiPhone12」と書かれています。お風呂やプールで使えるとは書いてありません。iPhone12を含めたiPhoneの防水性能に関する解説ページでは、防水性能を保つための注意点が書かれています。どのようなことに注意するべきか詳しく解説します。
Appleが防水性能を過信しないように控えることを推奨している行為
Appleの注意書きによると、iPhone12を含めたiPhoneの防水性能では控えた方が良い行為として次のようなことが記載されています。
iPhone12を持ったまま泳ぐこと・入浴すること
iPhone12を持ったまま泳いだり入浴したりすることはしないほうがいいとされています。
強い水流や流れのある場所で使う
シャワーに当てたり、ジェット水流に晒したり、サーフィンなどで波に当たったりするような、強い水流に当てたり流れのあるところでiPhone12を使うことも控えたほうがいいとされています。
サウナやスチームルームでの利用
サウナやスチームルームなど、高温多湿になる場所で利用することも控えたほうがいいとされています。
意図的に水没させること
実験動画にあるような、意図的にiPhone12を水没させるようなこともしないほうがいいとされています。
水濡れによる損傷を防ぐために控えたほうが良い行為
iPhone12の高度な防水性能は、内部へ水の侵入を防ぐことで成立しています。iPhone12の内部には水に弱い精密な部品が詰まっています。万が一、水が内部に侵入してしまったら、精密部品が壊れてしまう可能性があります。水濡れによるiPhone12の損傷を防ぐために控えたほうがいい行為も挙げられています。
推奨環境以外の環境で利用すること
iPhone12を利用する時には、推奨されている環境の条件下で利用するようにしましょう。Appleが推奨しているiPhone12の利用環境は次の通りです。
動作時環境:0℃~35℃
保管時環境:-20℃~45℃
相対湿度 :5%~95%(結露しないこと)
動作高度 :3,048mまでテスト済み
iPhone12には熱の変化に弱い部品なども使われています。上記の条件を外れてしまうと、熱の変化に弱い部品が変形して、防水性が保てなくなる可能性があります。防水ケースに入れたとしても、35℃以上の高温になるサウナに持ち込むことはおすすめできません。
落とすこと・衝撃を与えること
iPhone12は衝撃に強いとされています。しかし、落としたり強い衝撃を与えたりして、万が一、表面に傷やひび割れが生じてしまうと、防水性を保て無くなる可能性があります。特に、iPhone12の防水性が重要だと考えるのであれば、決して落とさないように気をつけましょう。
分解すること
Apple社公認の専門業者以外の方が分解してしまうと、正しく部品を組み立てられない可能性があります。分解したiPhone12を組み立てる工程に一つでも間違えや抜けがあると、防水性能が保てません。もちろん、保証期間内であっても分解したiPhone12は動作保証対象外になってしまうので、素人が分解することは絶対に避けましょう。
iPhone12シリーズの防水機能はお風呂でも使えるの?
iPhone12シリーズの防水性能は、お風呂でも使えるのかどうかを解説します。
Appleは推奨していない
Apple社のiPhoneの防水性能に関する解説で控えた方が良い行為の中に、泳ぐことと入浴することが挙げられています。したがって、iPhone12をそのままお風呂やプールに持って入ることは控えましょう。
お風呂やプールで使うのなら防水ケース必須!
お風呂やプールの中にiPhone12を持って入りたいのなら、防水ケースを利用しましょう。ただし、iPhone12の推奨環境は温度が35℃まで、強い水流などに当てないこととあります。
お風呂の温度は通常40℃前後なので、防水ケースに入れたとしてもお風呂の中に入れると、推奨環境からは外れてしまいます。防水ケースに入れたとしても、お湯の中に浸けずに、温かい湯気やシャワーに当てないように気をつけながら使いましょう。
iPhone12シリーズが濡れてしまったときの対処法
iPhone12が濡れてしまったときにはどうしたら良いのか、Apple社は次のような対処法を推奨しています。
水以外の液体がついたときには速やかに洗い流す
ミネラルウォーターや水道水以外の液体がiPhone12についてしまった場合には、成分がiPhone12の表面を変色、変質させる可能性があります。水以外の液体が付いてしまったときには速やかに水道水で洗い流しましょう。
柔らかい布でしっかりと拭く
洗ったiPhone12は、メガネ拭きなどの柔らかくて糸くずやホコリが出ない布でよく拭いて下さい。水気を布で拭き上げたら、表面をよく乾燥させます。
充電は完全に充電口が乾くまで待つこと
iPhone12が濡れたときには、Lightningケーブルの接続端子の充電口の中にも水が侵入しています。Lightning端子の中に水が侵入しても壊れることはありません。しかし、Lightningケーブルを差し込んで、充電したり、PCと同期するのは、充電口が完全に乾くまで待ちましょう。
SIMトレイは表面が乾いたことを確認してから開けること
iPhone12の表面が濡れている状態でSIMトレイを開けてしまうと、iPhone12の内部へ水が侵入する可能性があります。内部への水の侵入は絶対に避けなくてはいけません。SIMトレイを開けるのも、iPhone12の表面が完全に乾くまで待ちましょう。
スピーカーに水が入っている場合には完全に乾燥させたほうが良い
iPhone12が水に濡れてしまうと、スピーカーの中にも水が入ってしまうので、音がこもったような感じになってしまいます。スピーカーの中に水が入っても、壊れることはありませんが、完全に乾かないと音質が戻りません。iPhone12が濡れたときには、スピーカーの利用もスピーカーの内部が完全に乾くのを待ちましょう。
iPhone12の防水性能を過信しないように注意を!
この記事では、iPhone12の防水性能について解説しました。防水性能がiPhone11よりも強化されたことで、お風呂やプールでも使えるようになったと勘違いしている方もいるようですが、そういうわけでは決してありません。意図的な水没などは保証対象外になる可能性もあります。iPhone12の防水性能を過信しないように気をつけましょう。