2019年06月30日更新
iPadでイラストや絵を描く方法!アプリやApple Pencilの使い方を解説!
iPadでイラストや絵を描くことができるのをご存知でしたか。PCでイラストや絵を描くのとは違い、便利な点や優れた点がたくさんあります。今回は、iPadでどのようにイラストや絵を描くのか、その方法と、そのためのアプリとApple Pencilについて解説します。
目次
- 1iPadでイラストや絵を描く方法
- ・使用するお絵かきアプリを決める
- ・描きたい写真を撮る
- ・写真アプリで加工
- ・レイヤー機能を使ってトレース
- ・色塗りをする
- 2iPadでおすすめのお絵かきアプリ
- ・Procreate
- ・Astropad
- ・MANGAkit
- 3iPadでのApple Pencilの使い方
- ・iPadとペアリングする
- ・タップやフリック
- ・文字を書く
- ・絵を描く
- ・充電方法
- 4iPadやデジタルでイラストを描くメリット
- ・画材によって汚れることがない
- ・失敗しても修正が簡単
- ・レイヤーが使える
- ・トレースが簡単
- ・拡大縮小が自由自在
- 5その他のタブレットと比較してiPadでイラストを描くメリット
- ・持ち運びが簡単
- ・写真をすぐに利用できる
- ・アプリが安い
- ・資料の表示に便利
- ・画像の共有が簡単
- ・液タブにも使える
- 6iPadでイラストを描くのはおすすめ!お絵かきアプリでイラストを描こう!
iPadでイラストや絵を描く方法
イラストレーターと聞くと、才能があり専門的な学校で専門技術を学習したプロの絵描きを想像されるかもしれません。プロのイラストレーターが描くイラストを見ると、この仕事に憧れる人が多い理由が良く分かります。事実、イラストレーターの需要は年々増加しています。
例えばWebイラストの場合、SNSが日本中で普及するのに伴い、ソーシャルゲームに人気が高まり、そのためゲームに登場するキャラクターやアイテムのデザインの需要が高まっています。SNSで圧倒的な使用比率を誇るスマホの市場における、Webイラストレーターのニーズは今後ますます大きくなっていくことが予想されます。
さらに個人のブログを開設する人も年々増えたため、ブログ装飾のためのイラストの需要も高まっています。加えて、名刺や年賀状などのイラストのテンプレートを提供する仕事もあります。
このように、イラストの仕事は企業を対象にしたものだけでなく、個人を対象としたものもあり、経験や特別な教育を持っていなくても、イラストレーターになれる道が開かれています。もちろん趣味や遊びでイラストや絵を描く人も大勢います。
特にiPadが登場し、iPadでイラストや絵を描くことができるようになったため、イラスト作成の人気はより高まりました。ではどのように、iPadでイラストや絵を描くのでしょうか。これからiPadでイラストや絵を描く5つのステップを説明します。
使用するお絵かきアプリを決める
iPadでイラストや絵を描くための最初のステップは、使用するお絵かきアプリを決めることです。iPadにはイラストや絵を描くためのアプリは標準装備されていません。それでApp Storeでイラストや絵を描くための専用アプリをインストールする必要があります。この記事の中で具体的におすすめアプリを紹介します。
iPadでイラストや絵を描くためのアプリには、有料のものと無料のものがあります。無料のアプリには、広告が表示されるという煩わしさはありますが、問題なく自分の好きなイラストや絵を描くことができます。
描きたい写真を撮る
iPadでイラストや絵を描くための2番目のステップは、描きたい写真を撮ることです。プロのイラストレーターは、経験と才能があるので、自分の思い描くイラストを、直接画面に描くことができます。しかしイラストや絵を描くことに不慣れな人にとっては、そのようにいきなり自分の好きなイラストや絵を描くことはできません。
それで、初心者でも簡単に好きなイラストや絵を描くために、描きたい写真をまず撮ります。その後それをトレースして色を塗りイラストや絵を完成させます。
写真アプリで加工
iPadでイラストや絵を描くための3番目のステップは、写真アプリで加工することです。写真アプリで加工する目的は、写真を単色にすることです。このステップの次に写真をトレースしますが、その際、写真が単色だと、線がはっきり見えるので、トレースが楽に行えます。
単色であっても、インクの色が薄ければトレースしづらいので、写真アプリでインクの濃さを調整します。
レイヤー機能を使ってトレース
iPadでイラストや絵を描くための4番目のステップは、レイヤー機能を使ってトレースすることです。イラストの作成をするために加工した写真をトレースすることは、子供が字の書き方を学ぶ方法に似ています。子供は平仮名の書き方を学ぶため、習字紙のような薄い紙をお手本の上に載せ、透けた下のお手本をなぞります。
イラスト作成の手順も同じです。写真アプリで加工した写真をトレースする、つまり電子的に「なぞり」、その後なぞったものに色を塗ったり、さらなる加工を施したりして、自分の好みのイラストを完成させます。
色塗りをする
iPadでイラストや絵を描くための5番目のステップは、色塗りをすることです。トレースした写真に色塗りをすることは、塗り絵に色鉛筆やクレヨンで思い通りの色を塗り、塗り絵を完成させることに似ています。色塗りをしなければ、ただの白黒のイラストのままで、面白みがなく、人の注意を引くことはありません。それで最終ステップとして、色塗りをします。
iPadでおすすめのお絵かきアプリ
iPadでイラストや絵を描くのに欠かせないのがお絵かきアプリであることは、すでに考えました。しかし現在、App Storeには3100を超えるグラフィックデザインアプリが提供されています。その中から、自分に最も適したアプリを選択するのは、決して容易なことではありません。
それで、これからiPadでイラストや絵を描くための、おすすめのお絵かきアプリを3つ紹介します。1つ目は「Procreate」です。2つ目は「Astropad」です。そして3つ目は「MANGAkit」です。これから具体的に、それら3つのお絵かきアプリの特徴を解説します。
Procreate
iPadでイラストや絵を描くための、おすすめお絵かきアプリの1つ目は、「Procreate」です。「Procreate」はiPad専用のお絵かき、イラストアプリです。その特徴は、高速なレンダリングエンジンを使用していることで、そのためデータを素早く読み込み、適切な表現に高速で変換することができます。
さらに、鉛筆や水彩画といった、繊細な画材も難なく再現でき、自分が望む作品に高品質でカスタマイズすることも可能です。また、イラスト作成や絵を描くのに必要なブラシも無制限に追加できるので、細かい描写を描くこともできます。
iPadのために作られたアプリであるため、インターフェースも最適化されており、そのため作業領域が広く、ストレスを感じることなく作業を行えるのも強みの1つです。
Astropad
iPadでイラストや絵を描くための、おすすめお絵かきアプリの2つ目は、「Astropad」です。「Astropad」は、iPadを液晶タブレット、またペンタブレットのように使えるアプリです。最大の魅力はiPadでPhotoshopが使用できることです。ですからPhotoshopにApp Pencilでイラストを描くことも可能です。
またテキストを挿入する機能も実装されているので、マンガ制作にはとても便利です。
MANGAkit
iPadでイラストや絵を描くための、おすすめお絵かきアプリの3つ目は、「MANGAkit」です。「MANGAkit」は、マンガ風写真フィルターで簡単に写真をマンガ風にアレンジするアプリです。「MANGAkit」の特徴は、もちろん写真を加工し、簡単にマンガ風のイラストを作成できることです。
「MANGAkit」によって、集中線や少女漫画風キラキラトーンの効果と枠線でフレーム加工を施した、本格的な漫画イラストが作成できます。またマンガによくある吹き出しなどのアイテムを、150種類以上のスタンプにまとめてあるので、本物のマンガのように加工できます。さらに、文字入力機能を実装しているので、横書き、縦書きの挿入も行えます。
iPadでのApple Pencilの使い方
iPadでイラストや絵を描くのに「Apple Pencil」は欠かせません。「Apple Pencil」はiPad Pro、iPadの入力デバイスとして開発されたAppleのスタイラスペンです。iPadとBluetoothでペアリングを行うことにより使用します。iPadと接続し、充電することも可能です。これからApple Pencilの使い方を説明します。
Apple Pencilには、iPad Pro11、iPad Pro 12.9(第3世代)専用のApple Pencil(第2世代)と、iPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)、iPad(第6世代)、iPad Pro 12.9インチ(第2世代)、iPad Pro 12.9インチ(第1世代)、iPad Pro 10.5インチ、iPad Pro 9.7インチ専用のApple Pencil(第1世代)の2つがあります。
iPadとペアリングする
Apple Pencilを使用するためには、まずiPad Pro、またはiPadとApple Pencilをペアリングする必要があります。これからペアリングの方法を説明します。まず「Bluetooth」を有効にします。iPadホーム画面から「設定」を選択します。「設定」画面にある「Bluetooth」を有効にします。
続いてApple Pencil(第1世代)の場合は、Apple Pencilのキャップを外し、iPadと接続します。iPadの画面にポップアップが表示され「ペアリング」をするかどうかを聞かれますので「ペアリング」を選択します。Apple Pencil(第2世代)の場合は、iPad Proの側面にある磁気コネクタにApple Pencilを接続します。
iPad Proの画面にポップアップが表示され接続するかどうかを聞かれるので「接続」を選択します。これでペアリングが完了です。
タップやフリック
iPadとApple Pencilをペアリングしたら、Apple Pencilの操作性をチェックします。タップやフリックをApple Pencilを使ってiPad上で行えるか確認します。タップやフリック機能を使って、描画やメモ書きなどをApple Pencilを使って行えます。Apple Pencilは、誤ってジェスチャー操作が行われないよう制御されています。
そのため画面の端からスワイプする動作や、ホーム画面に戻ったり、コントロールセンターを呼び出したりするなど、通常指を使って行える動作は行えません。
文字を書く
Apple PencilでiPadに文字を書いて、書き心地を確認します。書き心地はとても良く、ペン先に圧力感知機能が実装されているため、強く押しつけて描けば、習字の筆のように線を太くでき、逆に軽く押しつけて描けば、細い線を書くことができます。また斜めに傾けて線を書けば、線の幅を変化させることもできます。
特にApple Pencilを使って文字をiPadに書く際に最も便利なのは、手がiPad画面に触れても、認識しない「パームリジェクション」機能です。この「パームリジェクション」機能のおかげで、手の一部がiPad画面に触れた結果自分の意図していない誤字が入力される、といった煩わしさから解放され、気持ちよく文字が書けます。
絵を描く
実際にApple Pencilを使ってiPadに絵を描きます。Apple Pencilを使ってiPadにイラストや絵を描くのにおすすめのアプリは、iPadに標準装備されている「メモ」アプリです。iPadの「メモ」アプリには、「スケッチツール」があり、そのツールの中に「ペン」「マーカー」「鉛筆」「消しゴム」「選択範囲」「色」機能があります。
さらに「線の太さ」や「不透明度」などを変える機能もあります。これらの機能を上手に使いイラストや絵を描きます。Apple Pencilを立てて描けば、線を強調することができ、Apple Pencilを傾けて描けば、筆跡をぼかすことができ、デッサンのような仕上げを表現できます。
充電方法
Apple Pencilは リチウムイオン充電池を使用しているので、Apple Pencilを使ってiPadにイラストや絵を描くことを続ければ、充電をする必要が生じます。Apple Pencil(第1世代)の場合は、Apple Pencilのペン先とは逆側にあるキャップを外し、lightningコネクタをiPadに接続させ、充電をします。
Apple Pencil(第2世代)の場合は、Apple Pencilの平面部分をiPadの側面にある磁気コネクタに接続し、充電をします。充電が開始されると、iPadの画面に本体のiPadと共にApple Pencilの充電量が表示されますので、充電量を確認できます。
iPadやデジタルでイラストを描くメリット
イラストや絵を描くのに、キャンパスや紙ではなく、iPadやデジタルで行うことにはどんなメリットがあるのでしょうか。これから5つのメリットを紹介します。
画材によって汚れることがない
iPadやデジタルでイラストを描く1つ目のメリットは、画材によって汚れることがないことです。キャンパスや紙にイラストや絵を描けば、絵の具が飛び散ったり、汚れた手をその上に載せて作品に汚れやシミが付着したりする可能性があります。しかし、iPadやデジタルでイラストや絵を描くなら、そうした汚れやシミで作品を台無しにすることはありません。
失敗しても修正が簡単
iPadやデジタルでイラストを描く2つ目のメリットは、失敗しても修正が簡単なことです。キャンパスや紙にイラストや絵を描く場合、失敗したら重ね塗りをするしか修正方法はありません。iPadやデジタルなら、シミを残さず元の状態に戻し簡単に修正できます。
レイヤーが使える
iPadやデジタルでイラストを描く3つ目のメリットは、レイヤーが使えることです。つまり重ね塗りが可能だと言うことです。しかしキャンパスや紙に重ね塗りするのとは異なり、下の文字や色が透けることはないので、修正がとても楽です。
トレースが簡単
iPadやデジタルでイラストを描く4つ目のメリットは、トレースが簡単なことです。アプリを使えば写真のトレースを簡単に行えるので、トレースした写真に着色や加工を施し、簡単にイラストや絵を描くことができます。
拡大縮小が自由自在
iPadやデジタルでイラストを描く5つ目のメリットは、拡大縮小が自由自在なことです。もちろん、キャンパスや紙にイラストや絵を描くなら、これは不可能なことです。
その他のタブレットと比較してiPadでイラストを描くメリット
では現在市販されている、他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことにはどんなメリットがあるのでしょうか。これから6つのメリットを紹介します。
持ち運びが簡単
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの1つ目は、持ち運びが簡単なことです。持ち運びが便利であれば、屋外でのイラスト作成が容易になります。
写真をすぐに利用できる
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの2つ目は、写真をすぐに利用できることです。iPadのライブラリに保存されている写真から好きなものを選び、イラスト作成がすぐに行えます。
アプリが安い
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの3つ目は、アプリが安いことです。高品質でしかも値段がリーズナブルな、iPad専用のお絵かきアプリをAppleが提供していることも、大きなメリットの1つです。
資料の表示に便利
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの4つ目は、資料の表示に便利なことです。iPhoneや他のスマホと比べ、iPadは画面が大きく、なおかつ参考資料を並べて表示できるのでとても便利です。
画像の共有が簡単
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの5つ目は、画像の共有が簡単なことです。Appleの製品であるiPadとMacはiCloudで共有できるので、写真撮影から下書きまでをiPadで行い、その後の作業は、画像が共有されたMacで行えるので、とても楽で便利です。
液タブにも使える
他のタブレットと比較して、iPadでイラストを描くことのメリットの6つ目は、液タブにも使えることです。「Astropad」などのアプリを購入し、インストールすれば、iPadでも液晶タブレットとして使用でき、とてもお手頃です。
iPadでイラストを描くのはおすすめ!お絵かきアプリでイラストを描こう!
iPad専用のお絵かきアプリを使い、iPadで自分の好きなイラストや絵を描きましょう。経験がなくても好きなイラストや絵を描くことはできます。大切なのは、イラストや絵を描くことが好きで、iPadを使って自分だけの世界を表現し、発信して行くことです。