2019年07月13日更新
iPadのメール設定手順!メールアドレス(POPアカウント)の変更方法も解説!
iPadのメールアプリを利用するためには、最初にメールアカウントを設定する必要があります。設定が完了すれば、GメールやYahoo!メールなどをiPadで受信できるようになります。iPadのメール設定手順や、メールアドレスの変更方法などをまとめました。
目次
iPadで新しくメールアドレス(POP)を設定する方法
iPhoneとiPadとで同じPOPを見に行ってるはずなのにiPhoneからはメールが取れず、iPadからはメールが取れるって…
— hishi (@hishi_kk) January 31, 2017
iPadでメールアドレスのアカウントを設定する際、「POP」か「IMAP」か任意の受信プロトコルを選択する必要があります。
POPを選んだ場合、サーバ上のメールを全て端末にダウンロードしてローカル環境でメールを管理します。POPは非常にシンプルで歴史の長いシステムであり、iPad1台でしかそのメールアドレスを利用しない場合に最適です。
ここでは、POP通信によるメールアドレスのアカウント設定の手順を見ていきましょう。
アカウントを新規作成する
iPadを購入した直後の段階では、メールアプリを起動してもメールの送受信を行うことが出来ません。まずは、iPadにメールアカウントを設定しましょう。
iPadの「設定」アプリを起動して、「メール/連絡先/カレンダー」の項目をタップしてください。画面右側で、「アカウントを追加」の項目をタップしましょう。
設定したいメールアドレスの種類を選択します。Gメールなら「Google」を選択してください。
なお、その下の「YAHOO!」は、アメリカ版のYahoo!のメールアカウント用です。Yahoo!Japanや日本のプロバイダーのメールアドレスは、一番下の「その他」を選ぶようにしてください。
画面右側で「メールアカウントを追加」をタップしましょう。
アカウント情報の入力
新規アカウントのページで、各種アカウント情報を設定していきます。
- 名前:メールの送受信時に表示される任意の文字列(いわゆる差出人)
- メール:設定したいEメールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
- 説明:iPadに表示されるメールの名前(「ヤフーメール」など自分が識別できれば何でも良い)
入力が終わったら、「次へ」をタップしてください。
POP
新規アカウントの設定が終わったら、接続方法の選択に移ります。POPにせよIMAPにせよ、どちらも設定の流れはほぼ同じですが、ここではPOPのやり方をご紹介します。
受信メールサーバ
「POP」の項目をアクティブにして、表示されている名前やメールアドレス等が合っていることを確認してください。その後、「受信メールサーバ」に以下の情報を入力していきます。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
送信メールサーバ
受信メールサーバの設定が終わったら、次は「送信メールサーバ」にも以下の情報を入力していきます。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
入力が終わったら、右上の「保存」をタップしてください。検証が終わるまで数十秒ほど時間がかかる可能性があります。気長にお待ちください。
その他設定
再びメールアカウント画面に戻ってきたら、先程作成したメールアカウントをタップしましょう。ここからは、POPアカウントの細かい項目を設定していきます。
SMTP
送信メールサーバの「SMTP」をタップしてください。ちなみにSMTPとは、「Simple Mail Transfer Protocol」の略です。POPが受信プロトコルで、SMTPは送信プロトコルを表します。簡単に言えば、自分で作成したメールを相手に送信する時に必要となる設定のことです。
SMTPページで「プライマリサーバ」の「未構成」をタップし、以下の項目を入力して「保存」をタップしてください。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
詳細
「詳細」をタップすると、「受信設定」のページに移動します。以下の項目を設定しましょう。
- SSLを使用:オンにするとエラーの原因になる可能性があるので「オフ」のままでOK
- 認証:「パスワード」のままでOK
- サーバから削除:どちらでも良いがメールデータをサーバに残したいなら「しない」にする
- サーバポート:110(SSLをオンにする場合は995)
ここまでの設定が完了したら、POPメールアカウントの初期設定は完了です。iPadのメールアプリを起動して、送受信テストを行いましょう。
iPadで新しくメールアドレス(IMAP)を設定する方法
メールの件。
— TACOS NAOMI (@TACOS_NAOMI) March 12, 2019
設定をimapに変更してから、Mac × 2とiPhone & iPadの不要なメール削除の手間も無くなり、メーラーがスッキリしたこと。
それに伴って、何と本当に必要なメールの数の少なさよ(笑)
まぁ、最近の業務連絡は8割LINEやし余計にね。
iPadでメールアドレスのアカウントを設定する際、「POP」ではなく「IMAP」の受信プロトコルを選択することも可能です。
IMAPを選んだ場合、メール本体はサーバ上に残したまま、サーバと同期してメールデータのキャッシュをローカル環境で取り扱います。POPより歴史は浅い通信方式ですが、以下のようなメリットがあります。
- 複数の端末のメールソフトでメールを分散管理できる
- メールデータをダウンロードしているわけではないのでPOPより受信が早い
- メールデータの保存容量がPOPより少なくて済む
POPとIMAP、どちらの方が良いとは一概に断定できませんが、大量のメールを素早く確認したいならIMAPで受信するのも一つの手です。ここでは、IMAP通信によるメールアドレスのアカウント設定の手順を見ていきましょう。
アカウントを新規作成する
iPadを新規購入した直後の段階では、メールアプリを起動してもまだメールの送受信を行うことが出来ません。まずは、iPadにメールアカウントを設定しましょう。
iPadの「設定」アプリを起動して、「メール/連絡先/カレンダー」の項目をタップしてください。画面右側で、「アカウントを追加」の項目をタップしましょう。
設定したいメールアドレスの種類を選択します。Gメールなら「Google」を選択してください。
なお、その下の「YAHOO!」は、アメリカ版のYahoo!のメールアカウント用です。Yahoo!Japanや日本のプロバイダーのメールアドレスの場合、一番下の「その他」を選んでください。
画面右側で「メールアカウントを追加」をタップしましょう。
アカウント情報の入力
新規アカウントのページで、各種アカウント情報を設定していきます。
- 名前:メールの送受信時に表示される任意の文字列(いわゆる差出人)
- メール:設定したいEメールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
- 説明:iPadに表示されるメールの名前(「ヤフーメール」など自分が識別できれば何でも良い)
入力が終わったら、「次へ」をタップしてください。
IMAP
新規アカウントの設定が終わったら、接続方法の選択に移ります。IMAPもPOPと設定の流れはほぼ同じですが、要所にわずかな違いがあるので間違えないように気を付けてください。
受信メールサーバ
「IMAP」の項目をアクティブにして、表示されている名前やメールアドレス等が合っていることを確認してください。その後、「受信メールサーバ」に以下の情報を入力していきます。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
送信メールサーバ
受信メールサーバの設定が終わったら、次は「送信メールサーバ」にも以下の情報を入力していきます。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
入力が終わったら、右上の「次へ」をタップしてください。
IMAPの場合、ここで「メール」と「メモ」の同期設定画面が表示されます。IMAPメモの機能を使用しないのであれば、メモはオフにしても構いません。同期設定が終わったら、右上の「保存」をタップしてください。
その他設定
再びメールアカウント画面に戻ってきたら、先程作成したメールアカウントをタップしましょう。ここからは、IMAPアカウントの細かい項目を設定していきます。
SMTP
送信メールサーバの「SMTP」をタップしてください。SMTPページで「プライマリサーバ」の「×××××(設定したメールサーバ名)」をタップし、以下の項目を入力して「完了」をタップしてください。
- ホスト名:メールアドレスの@以降の文字列
- ユーザ名:メールアドレス
- パスワード:メールアドレス取得時に設定したパスワード
- SSLを使用:オンにするとエラーの原因になる可能性があるので「オフ」のままでOK
- 認証:「パスワード」のままでOK
- サーバポート:587(SSLをオンにする場合は465)
詳細
「詳細」をタップすると、「受信設定」のページに移動します。以下の項目を設定しましょう。
- SSLを使用:オンにするとエラーの原因になる可能性があるので「オフ」のままでOK
- 認証:「パスワード」のままでOK
- IMAPパス接頭辞: 何も入力しない
- サーバポート:143(SSLをオンにする場合は993)
ここまでの設定が完了したら、IMAPメールアカウントの初期設定は完了です。iPadのメールアプリを起動して、送受信テストを行いましょう。
メールアカウントページで「詳細」をタップし、メールボックスの特性を表示してください。各々のメールボックスをタップして、以下の項目を関連付けしましょう。
- 下書きメールボックス:DRAFT
- 送信済メールボックス:SENT
- 削除済メールボックス:TRASH
iPadで既存のメールアカウントの設定を変更する方法
既にiPadに登録したメールアカウントの設定を後から変更することも可能です。メールアドレスを間違えて入力してしまった時や表示を変更したい時などに行うと良いでしょう。
iPadで「設定」アプリを起動し、「メール/連絡先/カレンダー」をタップしてください。画面右側で変更を行いたいアカウントをタップすれば、以下の項目を手動で変更していくことが出来ます。
名前
メールの送受信時に表示される任意の文字列。いわゆる差出人の表記です。初期設定時に自分の本名を入力したものの、やはり本名を晒すことに抵抗を感じるという方は、適当なニックネームに変更すると良いでしょう。
メール
「メール」の項目をタップして「別のメールを追加」を選択すると、新たなメールアドレスを設定することが出来ます。各種設定はそのままでメールアドレスだけ変更したいという時は、この方法でメールアドレスを変更すると良いでしょう。
説明
iPadに表示されるメールの種類名。Gメールなら「Gメール」という風に、基本的には自分が識別できれば何でも良い文字列です。細かい説明を付け加えたくなった時は、説明文を変更すると良いでしょう。
ホスト名
メールアドレスの@以降の文字列です。入力間違いがあったら、速やかに変更してください。
ユーザー名
自分のEメールアドレスです。入力間違いがあったら、速やかに変更してください。
パスワード
メールアドレス取得時に設定したパスワードです。入力間違いがあったら、速やかに変更してください。
SMTP
SSL使用のオン・オフ、サーバポートなど、送信メールサーバの各種設定を変更することが出来ます。メールを正常に送信できない時は、各設定を変更してみてください。
詳細
SSL使用のオン・オフ、サーバポート、受信メールをサーバから削除するか(POPのみ)など、各種受信設定を変更することが出来ます。メールを正常に受信できない時は、各設定を変更してみてください。
iPadでメールを設定しよう!
今回は、iPadでメールアカウントを設定・変更する手順についてご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- iPadを購入したら、メールアプリを起動する前に設定アプリを開いてメールアカウントを設定する必要がある
- メールの受信方式には「POP」と「IMAP」があり、どちらか一方を選択しなければならない
- POPはサーバのメールデータを全て端末にダウンロードする通信方式で、iPadでしかそのメールアドレスを利用しない時におすすめ
- IMAPはサーバと同期してメールのキャッシュデータを表示する通信方式で、iPadだけでなく複数の端末でもメールを管理したい時におすすめ
- 一度設定した後でも、設定アプリを開けばメールアカウントの各種設定を変更できる
iPadにメールアドレスを設定することで、GメールやYahoo!メールなど様々なメールをiPadで送受信できるようになり、情報通信の範囲が大きく広がります。ぜひ本記事を参考にして、iPadのメールアカウントを設定できるようになってください。