2019年03月19日更新
Windows10にPINコードでサインイン!設定/変更/解除方法やパスワードとの違いも解説!
Windows10にPINコードを利用していない方、PINコードとパスワードの違いが分からない方、こちらの記事を一読ください。Windows10のPINコードがどれだけ優秀な機能なのかがわかると、あなたもPINコードを利用せずにはいられなくなります。
目次
Windows10にPINコードを設定しよう!
Windows10を利用している方の中には、Windows10のサインイン時にPINコードを利用している方がいるかもしれません。会社用のPCを間違って他の誰かに見られないように、もしくは個人用で使っているPCの中身が覗かれないように、簡単にロックをかけられるPINコードは、手軽なセキュリティ機能として非常に便利で優秀な機能です。
しかしそれだけでは、普通のパスワードとそんなに変わらないのでは、と思う方もいることでしょう。中には、Windows10を利用しているがPINコードは設定していない、という方もいるかもしれません。
しかしはっきり言いますと、PINコードを利用しないというのはとてももったいない行為です。Windows10を利用していて、まだPINコードを設定したことがない方は、こちらの記事でPINコードについての理解を深め、実際に設定することをおすすめします。
PINコードとは?
そもそもPINコードとは何かよく分からない、という意見があるかもしれません。PINコードとは、Windows10に安全にサインインするための簡易的なパスコードのことです。英数字を組み合わせた4桁以上の暗証番号を設定し、Windows10のサインイン時に鍵の役割を担う重要な機能になります。
例えば、会社でPINコードを設定していないPCを使っていたとします。もしも、悪意ある第三者が自分のいないところでPCを開いてしまったら、なんの問題もなくサインインされてしまいます。あなたの大事な個人情報は他人に筒抜けになってしまうのです。
ですがPINコードを設定しておけば、Windows10のサインイン時にPINコードを求められるため、第三者が簡単にサインインすることはできません。PINコードを設定するということは、PCの閲覧権限をしっかり定めておくことになるのです。
PINコードとパスワードの違い
Windows10の初期設定画面では、「パスワードは時代遅れです」と表記され、「PINはパスワードを利用するよりも速くて安全です」とPINコードの設定をすすめてきます。速くて、安全、これがPINコードの本質であり、もっとも重要な部分です。
まず、パスワードとPINコードの違いですが、安全性と範囲に大きな違いがあります。
Microsoftパスワードは、文字や句読点や記号、そして数字を含めた8文字以上の複雑な暗証ワードです。使用対象もOutlookやOneDrive やOffice 365など様々なところで利用でき、多数の個人情報を一手に引き受けて守ってくれる心強い機能です。
対してWindows10のPINコードは、英数字を組み合わせた4桁以上の暗証番号で、PCのサインイン時に利用できます。
こうして見ると、パスワードの方が複雑で個人情報をしっかりと守ってくれそうなイメージが湧きますが、実は安全性はPINコードの方が非常に高いのです。
暗証コードの保存場所の違いによって、両者の安全性は大きく変わります。パスワードはインターネットに、PINコードはローカル(PCそのもの)に保存されるのですが、漏洩の度合いが高いのはもちろんインターネットの方になります。パスワードの恐ろしいところは、パスワードが誰かの手に渡れば、様々な個人情報を一気に奪われてしまうという点です。
インターネットで漏洩しなかったとしても、PCでパスワードを利用しているところを誰かに盗み見られたとしたら、それだけで個人情報は守れなくなってしまいます。複雑なパスワードを作ろうと全く無意味になってしまうのです。
しかし、PINコードの場合は話が変わってきます。PINコードの保存場所はローカルなので漏洩することを防げますし、万一第三者に漏洩したとしてもWindows10のサインイン方法がわかるだけで、それだけでは様々な個人情報を閲覧できません。
手軽に安全性を上げることができる、それがPINコードの強みなのです。
Windows10にPINコードでサインインするメリット
PINコードを利用してWindows10にサインインすることは、大きなメリットに繋がります。メリットを把握し、PINコードをより有効的に活用しましょう。
サインインが手軽になる
PINコードの特徴は、何と言ってもその手軽さです。たった4桁の英数字だけで良いので、覚えやすく、サインインもしやすいところが大きなメリットです。パスワードの複雑さと比べると桁違いのシンプルさでしょう。
Windows10にサインインするたびに長いパスワードを打つというのは、操作上のストレスになります。ストレスフリーで利用するためにも、PINコードを利用し手軽にサインインしましょう。
PINコードを知られても悪用されない
「Windows10にPINコードを設定しよう!」の「PINコードとパスワードの違い」で紹介したように、PINコードは他者に知られても悪用されにくいメリットがあります。PINコードはあくまで、Windows10にサインインするための暗証コードというだけで、様々な個人情報を守るパスワードではないからです。
万が一の漏洩を考えても痛手は小さいため、外でも安心して使うことができるのが良いところでしょう。
Windows10にPINコードを設定する方法
では実際に、利用しているWindows10にPINコードを設定してみましょう。設定方法は非常に簡単なので、ほんの数分で設定することができます。
PINコードを設定する
PINコードを設定するには、まずWindows10の設定画面を開きましょう。「デスクトップ左下のアイコン」をクリックし、「歯車アイコン」を選択すればWindows10の設定画面が表示されます。設定画面が表示されたら、下側にある「アカウント」を選択してください。
ユーザーの情報が表示されるので、「サインインオプション」を選びます。
サインインオプション内のPIN項目にある「追加」をクリックしましょう。
Microsoftパスワードを求められますから、パスワードを入力し、次にPINコードを入力すれば完了です。
PINコードを設定すれば、次回以降はWindows10のサインイン時にPINコードの入力を求められるようになります。
設定したPINコードを変更する
設定したPINコードを変更したい場合は、Windows10設定画面の、サインインオプション内のPIN項目にある「変更」からコード内容を変更できます。何度変更しても問題ないので、変更したい場合は気軽に設定を変更しましょう。
Windows10のPINコードを解除する方法
Windows10のPINコード解除したい場合があるかもしれません。PINコードの解除方法は、設定方法や変更方法とほとんど変わらないため、こちらも簡単に行うことができます。
設定したPINコードを削除する
設定したPINコードを解除したい場合は、Windows10設定画面の、サインインオプション内のPIN項目にある「削除」からコード内容を削除できます。
削除項目からPINコードを解除しようとすると、「PINを削除しますか?」と表示され、「削除」「キャンセル」を選ぶことができます。解除してもいいなら「削除」を選択し、Microsoftパスワードを入力しましょう。これでPINコードの解除は完了します。
PINコードを削除した場合の注意点
PINコードは簡単に解除できてしまいますが、解除するということはPCの安全性が下がることを意味します。Windows10に安全にサインインしたいのであれば、PINコードを設定しておくことを強くおすすめします。
PINコードを解除した場合のログイン方法
PINコードを解除した場合、次回Windows10にサインインする時、PINコードではなくMicrosoftパスワードを求められます。パスワードを忘れてしまうと、Windows10にサインインできなくなってしまうので、PINコードを解除する時はMicrosoftパスワードをしっかり確認するように気を付けましょう。
Windows10にPINコードを設定してセキュリティを高めよう!
Windows10のPINコードは自分のPCや情報を守るためになくてはならない存在です。どこで、どんな方法で、第三者が不正にあなたの個人情報を盗もうとしているか分かりません。そのためにしっかりと複雑なパスワードを設定するのは非常に良いことですが、それすら漏洩してしまえば意味がありません。
漏洩してもそこまで問題にならず、さらには自分のPCも守れるPINコードを利用し、自衛意識を高めることが大切です。高いセキュリティ環境で、安心してPCを利用しましょう。