2020年12月28日更新
ラウドネス等化のデメリットとWindows10での設定方法を解説!
Windows10にはラウドネス等化という音量のバランスを取るための機能が搭載されています。しかし、ラウドネス等化にはデメリットも多いと言われています。この記事では、ラウドネス等化についてメリット・デメリットや設定方法について解説します。
目次
Windows10のラウドネス等化とは?
Windows10で音楽を聴いたり、YouTubeなどで動画の視聴をすると音が小さくて聞きにくいことがあります。特に、YouTubeでは、動画によって製作者によって設定されている音量が大きく違うために、YouTubeとWindows10の音量をどちらも最大にしても、音が聞き取りにくくて困ることがあります。
そのような時におすすめなのがラウドネス等化をオンに設定することだと言われています。確かにラウドネス等化には聞き取りづらかった音を聞き取りやすくするメリットもあります。しかし、逆にデメリットも感じている方が多いようです。
この記事では、ラウドネス等化とはどのようなもので、どのようなデメリットがあるのか詳しく解説します。
Windows10のサウンドのバランスを取る設定
ラウドネス等化とは、Windows10で再生するサウンドの高音域と低音域のバランスをとって、聞きやすくするための機能です。音量が小さくて聞き取りにくいと感じるときに、特に聞き取りにくく感じるのは、音が小さく聞こえやすい高音域と低音域です。
ラウドネス等化をオンにすると、高音域と低音域の音量にブーストをかけて強調します。その結果、音量のバランスが取れて、聞き取りやすくなります。
ラウドネス等化のメリットとデメリット
ラウドネス等化にはデメリットが多いという声がありますか、メリットを感じている方もいます。こちらでは、ラウドネス等化のメリットとデメリットについて両方お伝えします。
メリットについて
ラウドネス等化のメリットは次の通りです。
音が小さすぎる場合に聞きやすくなる
ラウドネス等化をオンにすると、音が小さすぎる場合に聞き取りやすくなります。特に、同じ動画や音楽の中で音量の幅が大きすぎて、音量を大きくできないときがあります。そのようなときにラウドネス等化で小さい音を聞き取りやすくすると、より聞きやすくなります。
FPSでは足音が聞こえやすくなり有利になる
FPSでもラウドネス等化をオンにするとメリットが大きいという声もあります。FPSでラウドネス等化をオンにすると、音量が小さな足音が聞こえやすくなります。背後から迫る敵に気付きやすくなり、有利になります。
デメリットについて
ラウドネス等化にはデメリットもあります。どのようなデメリットを感じる人が多いのかお伝えします。
サウンドのバランスが崩れることがある
音楽では、音量の微妙なバランスを調整することで、絶妙なサウンドを作り上げている作品が多くあります。サウンドにこだわった作品を聴くときに、ラウドネス等化をオンにしておくと、音の絶妙なバランスが崩れて、音がガタガタに聞こえてしまうことがあります。サウンドを作り込んでいる音楽作品を聴くときには、ラウドネス等化はオフにしたほうがいいでしょう。
FPSでは音の角度がわかりにくくなる
FPSでも、ラウドネス等化をオンにすることでメリットを感じる方がいます。FPSでは、ラウドネス等化をオンにしておくと、音の角度が分かりにくくなり、敵がどの方向から狙ってくるのか、感じ取れなくなりがちです。
FPSをプレーするときには、ラウドネス等化をオンにするメリットとデメリットのどちらが自分にとって大きいか見極めたほうがいいでしょう。
ラウドネス等化の設定方法
ラウドネス等化のオンとオフをWindows10で設定する方法をお伝えします。まずは、Windows10の「設定」を開いて「システム」>「サウンド」>「サウンドコントロールパネル」とクリックします。
サウンドコントロールパネルが開いたら、「再生」のタブでラウドネス等化を設定したいスピーカーもしくはヘッドホンを右クリックして「プロパティ」を開きます。
スピーカーもしくはヘッドホンのプロパティを開いたら、「拡張」もしくは「Enhancements」のタブを開きます。すると「ラウドネス等化」があるので、そちらのチェックを入れればオンに、外せばオフになります。
筆者のPCではなぜか「拡張」のタブが英語表示になっていて、ラウドネス等化は「Loudness Equalization」となっています。通常は日本語表示で同じ場所に「ラウドネス等化」とあります。
ラウドネス等化を設定したら「OK」をクリックすると、設定が反映されます。
ラウドネス等化は必要に応じてオンとオフを切り替えよう!
この記事ではラウドネス等化について詳しく解説しました。ラウドネス等化はメリットとデメリットのどちらが大きいかというよりも、使い方によってはメリットもあればデメリットのほうが大きくなる場合もあります。
Windows10を様々な用途で使う場合には、使い方によってラウドネス等化のオンとオフをこまめに切り替えたほうがいいでしょう。ぜひ、ラウドネス等化をうまく使いこなして、快適なサウンドを楽しめるようにしましょう。