漫画動画の作り方!YouTubeで人気のチャンネルも紹介!
ここ最近、YouTubeで人気なのが漫画動画です。実は漫画動画は漫画作りの素人が作っているものもあり、誰でも作成に挑戦できます。この記事では、YouTubeで人気の漫画動画チャンネルのご紹介と、漫画動画の作り方について解説します。
目次
- 1漫画動画が人気!その背景とは?
- ・漫画村の閉鎖
- ・YouTubeでオリジナリティの高いコンテンツの評価が高まったこと
- ・顔出しなしでYouTubeで稼ぎやすいコンテンツのため
- 2人気の高いYouTubeの漫画動画チャンネル
- ・モナ・リザの戯言
- ・マニマニピーポー
- ・フェルミ研究所
- 3漫画動画を作るために必要なもの
- ・脚本
- ・お絵かきソフトとペンタブ
- ・動画編集ソフト
- 4漫画動画の作り方
- ・手順1・脚本を作る
- ・手順2・漫画を作る
- ・手順3・ナレーションを録音する
- ・手順4・イラストとナレーションを合わせて動画にする
- ・手順5・YouTubeなどへアップロード
- 5人気の高い漫画動画にするためのポイントとは?
- ・チャンネルコンセプトは明確に!
- ・動画ごとのメッセージは1つに絞って簡潔に
- ・キャラクターは少なめでストーリーをわかりやすく
- 6漫画動画の作成に挑戦してみよう!
漫画動画が人気!その背景とは?
2020年以降、YouTubeに急に漫画動画が増えました。2020年より前にはあまり見られなかった漫画動画ですが、実は漫画を描いたことがない人が作ってアップロードしているチャンネルも少なくありません。
この記事では、YouTubeで漫画動画が増えた背景についてと、比較的誰でも始めやすい漫画動画の作り方や、人気チャンネルにするためのコツについて詳しく解説します。
漫画村の閉鎖
YouTubeで漫画動画が増えた背景の一つに、漫画村が閉鎖されたことが挙げられます。違法に人気漫画をアップロードして誰でも読めるように公開していた漫画村は、2016年に強制的に閉鎖されました。
漫画村で無料で漫画を読むことに慣れてしまったユーザーの一部が、漫画を購入して読むのではなく、無名でも無料で見られるYouTube漫画に流れています。漫画動画へのニーズが高まっていることを背景に、漫画動画に参入するコンテンツ制作者が増加しています。
YouTubeでオリジナリティの高いコンテンツの評価が高まったこと
漫画動画へのニーズが高まるのと同時に、YouTubeでもオリジナリティの高いコンテンツが高く評価されるようになってきたことも、漫画動画への参入者が増えた背景にあります。2019年前半までは、ニュース記事などを文字スクロール動画にした動画がたくさんありました。
しかし、単なるコピペで作ったこうした動画が2019年に垢BANされました。そこで、誰が作ってもオリジナリティのあるチャンネルになる漫画動画へと路線を変更するコンテンツ制作者が増加しています。
顔出しなしでYouTubeで稼ぎやすいコンテンツのため
YouTubeは稼ぎやすいと言われていますが、ユーチューバーとして顔出しはしたくないという方も少なくありません。そういった方々にとって、文字スクロール動画が作れなくなった現在、顔出しなしで稼ぎやすいコンテンツとして、漫画動画の人気が高まっています。
人気の高いYouTubeの漫画動画チャンネル
YouTubeの漫画動画では、一体どんな作品に人気が集まっているのか、人気のYouTube漫画のチャンネルをご紹介します。
モナ・リザの戯言
「モナリザの戯言」はスカッと系の漫画動画を配信している漫画動画チャンネルです。チャンネル登録者数は約70万人、総再生回数は10億回に迫る勢いの人気チャンネルです。1分5分程度で隙間時間でも楽しみやすく、思わぬどんでん返しで見た後にスカッとした気分になれる動画は、多くの視聴者の心をつかんでいます。
マニマニピーポー
空想世界や異世界の奇妙なストーリー、ファンタジーな物語、微妙にかゆいところに手が届くような知っているようで実は知らなかったことなど、誰でもちょっとは頭の中に思い浮かべたことがあるようなないようなことをストーリーにまとめて漫画化しているチャンネルです。
エンターテインメント性が強くて、楽しめる漫画動画を探している方におすすめのチャンネルです。
フェルミ研究所
「フェルミ研究所」はYouTubeの漫画動画の元祖とも言うべきチャンネルです。現在の漫画動画チャンネルの先駆けとして、真っ先に漫画動画を作ったのがフェルミ研究所でした。面白くてためになる漫画というコンセプトで、幅広い内容の漫画動画を配信しています。
漫画動画を作るために必要なもの
漫画動画を作っているのは、プロの漫画家さんたちばかりではありません。漫画作りに関してはあまり経験のない方や、プロの漫画家になりたくても慣れずに挫折してしまった方、趣味程度で漫画を描いていた方なども、漫画動画を制作して、人気チャンネルになっていることもあります。
漫画動画は比較的参入しやすいのですが、漫画動画を作るためには用意しなければいけないものがあります。漫画動画を作るために必要なものは次の3つです。
脚本
漫画動画は絵に注目が集まりますが、人気の高い漫画動画になるかどうかは、ストーリーの方が重要です。どのような内容の漫画動画を作れば人気が出て、多くの視聴者を惹き付けられるのかは、事前のストーリーが重要です。
良い脚本を作るためには、文才よりもリサーチが大切です。脚本のネタ探しと並行して、人気の漫画や漫画動画を徹底的に調べて、脚本作りに活かしましょう。
お絵かきソフトとペンタブ
脚本ができたら、脚本に沿った漫画を描いていきます。漫画の絵はお絵かきソフトとペンタブを使って描いていきます。漫画動画の制作には「CLIP STUDIO PAINT」というお絵かきソフトがよく使われています。
ペンタブは、ペンでタブレット上に描くと、その絵がお絵かきソフトに描画されるタブレットです。マウスで描くよりも細かい部分が表現しやすいので、漫画動画を作るときには、必ず用意しておきましょう。
「CLIP STUDIO PAINT」の詳細はこちらの記事でご覧ください。
動画編集ソフト
漫画動画の絵ができたら、BGMやナレーションと合成して動画として編集しなくてはいけません。動画編集ソフトも必要です。動画編集ソフトは無料のものもあれば有料のものもありますが、機能性を考えると有料のものを選んだ方が良いでしょう。
初心者でも使いやすいものは「Adobe Premiere Pro」がおすすめです。こちらのソフトの詳細はこちらの記事をご覧ください。
漫画動画の作り方
漫画動画を作る準備ができたら、実際に漫画動画の制作に取りかかりましょう。漫画動画の作り方は次の手順で進めます。
手順1・脚本を作る
まずは脚本作りからはじめます。とはいっても、いきなり原稿は作りません。一番最初に取りかかるのはテーマ決めです。どんなメッセージを視聴者に伝えたいのか、まずは漫画動画のテーマを決めます。その次のキャラクター設定を行い、脚本の作成に取りかかります。
漫画はコマで進んでいくので、コマ割りを念頭に置きながら脚本を作ります。漫画動画は短時間で的確にメッセージを伝える必要があるので、ストーリーがあまり複雑になりすぎない様に気をつけます。
外注に出す場合には、1文字2円程度で漫画1本につき4,000円程度が相場です。
手順2・漫画を作る
脚本ができたら次は漫画の制作に取りかかります。漫画のイラストのサイズは高画質設定なら1,920ピクセル×1,080ピクセル、高画質設定にしないのなら1,280ピクセル×720ピクセルにします。通常のイラストであれば、もっと高い画質が求められますが、今回はYouTube動画にするので、YouTube動画の画質に合わせたサイズで作成します。
YouTubeでの漫画動画は、通常の購入してもらう漫画とは違い、誰でも読みやすいことが重要です。コアなファンに刺さる絵ではなく、万人受けする絵の方が向いています。
外注に出す場合には、いらいするイラストレーターの実績をよく調べた上で、チャンネルコンセプトに合う絵柄かどうかをよく検討しましょう。
手順3・ナレーションを録音する
BGMだけの漫画動画もありますが、最近では台詞やト書きをナレーションで読み上げる漫画動画が主流です。ナレーションが入っていない漫画動画は視聴回数が伸びない可能性もあるので、できるだけナレーションを入れましょう。
ナレーションは力量の差が最も出やすい部分なので、プロの声優に依頼した方が良いでしょう。クラウドソーシングサービスなどで探すと、ナレーションの録音を請け負ってくれる声優が見つかります。
録音機材によっても音質や雰囲気が大きく変わります。イラスト以上に動画のクオリティを左右する部分なので、サンプル音声などを事前に送ってもらい、声優の力量と録音環境を確認するようにしましょう。
手順4・イラストとナレーションを合わせて動画にする
絵とナレーションなどの漫画動画の素材がすべてそろったら、素材を合わせて動画編集ソフトで動画にしていきます。BGMや効果音も必要に応じてこの段階で入れます。タイトル入れも編集時に行います。
漫画動画の編集は、イラストをスライド形式で展開しながら、ナレーションや効果音とのタイミングを合わせるだけです。動画編集の中でも、それほど高度な技術が求められるものではありません。外注するのではなく、自分で編集してみても良いでしょう。
動画編集のときには、縦横のアスペクト比に気をつけましょう。YouTubeでは16:9が推奨されています。Instagramでは正方形なので、アップするSNSに応じたアスペクト比で制作するようにします。
手順5・YouTubeなどへアップロード
漫画動画ができたら、YouTubeなどへアップロードします。mp4形式の動画ファイルの作成ができたら、あとは通常の動画のアップロードと変わりません。タイトル付けや説明文など、通常のYouTube動画のアップロードと同じ手順を踏んでアップロードします。
人気の高い漫画動画にするためのポイントとは?
YouTubeで漫画動画への参入者が急増しているので、人気のチャンネルとチャンネル登録者数をなかなか増やせないチャンネルの2極化が進んでいます。YouTubeで人気のある漫画動画チャンネルを運営するためのポイントについて解説します。
チャンネルコンセプトは明確に!
YouTubeでチャンネルを運営する場合全般に言えますが、チャンネルのコンセプトは明確にしましょう。「生活お役立ち」「スカッとする話」「恋愛のお悩み解決」など、コンセプトが明確なチャンネルの方が、チャンネル登録者を確実に増やしています。
視聴者に「このチャンネルを開けば、こんな内容の漫画動画が確実に見られる」と思ってもらえるチャンネルを作ることが大切です。
動画ごとのメッセージは1つに絞って簡潔に
YouTubeで人気の漫画動画のコマ数は、少ないものでは10コマ程度、多くても100コマ程度です。通常の漫画と比べると、少ないコマ数で的確に内容を伝えなければいけません。動画は1話完結が基本です。
あれこれ内容を詰め込んでしまうと、紙や電子書籍の漫画と違い読み返ししにくいのも、漫画動画の特徴です。内容は一度見ただけでも理解しやすくわかりやすいものにするために、1本の動画に込めるメッセージは1つに絞りましょう。
キャラクターは少なめでストーリーをわかりやすく
漫画動画は多くても100コマ程度で完結しなければいけないので、複雑なストーリーは描けません。登場人物が多くなりすぎると、ストーリーがややこしくなりすぎます。漫画動画に登場させるキャラクターは必要最小限に絞って、ストーリーは簡潔にわかりやすいものにしましょう。
漫画動画の作成に挑戦してみよう!
この記事では、漫画動画の作り方について解説してきました。漫画動画は1人で作るのは大変ですが、外注を利用すれば、漫画を描いたことがない方でも比較的簡単に作れます。
ストーリーは5ちゃんねるの内容などを参考にしても、脚本と絵でオリジナル化しやすいというメリットもあります。ぜひ、漫画動画の作成に興味のある方は、漫画動画に参入してみることも検討してみましょう。