ラクマで匿名配送する方法!3つの注意点と設定・受け取りの手順を解説!
現在ヤフオクやメルカリと同様に、多くのユーザーがショッピングに利用しているのがラクマです。出品者が設定した価格で購入することで人気ですが、出品者が匿名配送できるのをご存じですか。今回はラクマで匿名配送する方法と注意点を詳しく解説します。
目次
新ラクマの「匿名配送」を利用するのがお得な理由!
フリーマーケットの起源は、1970年代にアメリカ西海岸で始まり広がった「ガレージセール」であると言われています。
引っ越しのために少しでも荷物を少なくするため、また家に置き場がなくたったため、さらにはお金が必要になったためなど、様々な理由で家財や家の備品を車庫に陳列して、家の前を通り過ぎる人や近所の人に販売することは、現在でもアメリカでは広く行われています。
「ガレージセール」は後に「フリーマーケット」として世界中に拡散して行きました。日本で初のフリーマーケットが開催されたのは、1979年10月に日本フリーマーケット協会が大阪で開催したものと言われています。フリーマーケットは現在、ネット上で広く行われています。その代表がメルカリとこの記事で取り上げるラクマです。
ラクマは楽天株式会社が運営するフリマアプリです。ラクマは累計ダウンロード数が1,500万を超える人気アプリです。
販売手数料が3.5%と安いこと、また購入申請設定により購入者を選べるシステムが出品者に喜ばれていること、さらにはオークションと違い出品者が設定した販売価格で購入者が即購入できるスピーディーさなどの理由で、ラクマはユーザー満足度が92%評価を得ています。そんな人気のラクマですが、ユーザーを引きつけるもう一つのサービスがあります。
それは匿名配送です。匿名配送とは、出品者も購入者も個人情報を公開せずに行える配送サービスのことです。匿名配送は競合するすべてのフリマアプリが提供しているサービスではありません。そのためとても魅力的なサービスであると言えます。
旧ラクマと比べ改善された点
ラクマはこれまで「旧ラクマ」としてサービスを提供してきましたが、2018年2月に「フリル」と統合し「新ラクマ」として生まれ変わりました。「新ラクマ」としてリニューアルした「ラクマ」は、匿名配送サービスに加え、「旧ラクマ」にはこれまでなかった新たなサービスをユーザーに提供しています。どんなサービスでしょうか。
これから新たに加わった8つの新しいサービスを紹介します。
パソコンだけでなくスマホで利用できるようになった
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの1つ目は、パソコンだけでなくスマホで利用できるようになったことです。「旧ラクマ」として営業していた時は、商品の出品と購入はすべてパソコンでのみ行えました。しかし「新ラクマ」になってからは、パソコンだけでなくスマホでも行えるようになりました。
スマホ利用者が圧倒的に多いことを考えると、とても便利になったことが分かります。
決済方法が豊富になった
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの2つ目は、決済方法です。「旧ラクマ」と比べ決済方法が豊富になりました。以下に「旧ラクマ」の決済方法と「新ラクマ」の決済方法をまとめて記載します。
旧ラクマ | 新ラクマ | |
決済方法 |
|
|
決済の際の手数料が安くなった
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの3つ目は、決済の際の手数料が安くなったことです。中には支払い手数料が無料のものもあります。以下に決済時の支払い手数料をまとめて記載します。
決済方法 | 支払い手数料 |
コンビニ | 100円 |
ATM | 100円 |
クレジットカード | 無料 |
ポイント・楽天キャッシュ払い | 無料 |
売上金 | 無料 |
楽天ペイ | 無料 |
auかんたん決済 | 100円 |
dケータイ払い | 100円 |
ソフトバンクまとめて支払い | 100円 |
LINEpay | 無料 |
paidy | 無料 |
FamiPay | 無料 |
郵便局 | 100円 |
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購入申請機能で購入相手を選択できる
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの4つ目は、購入申請機能で購入相手を選択できることです。この機能によって、出品者は自分の出品した商品を購入したいと申し出ているたくさんの購入者の中から1人を選ぶことができます。不信に感じる購入者ではなく、信頼が置ける購入者を出品者が選べるシステムは安心できます。
売り上げ利益から引かれる手数料が安くなった
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの5つ目は、売り上げ利益から引かれる手数料が安くなったことです。売り上げ利益から引かれる手数料とは、出品者と購入者との間の取引が成立した際に売上利益からラクマが徴収する手数料のことです。
売上高が多くなればなるほど、手数料の違いが大きくなるので、手数料が安くなったことはありがたいことです。
振り込み手数料が安くなった
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの6つ目は、振り込み手数料が安くなったことです。「旧ラクマ」として営業していた時は、振込手数料は216円かかりました。しかし「新ラクマ」になってから、振込手数料は6円安くなり210円になりました。振り込みを楽天銀行ですれば、手数料はかかりません。
1度や2度の商取引であれば大きな違いとは見なされませんが、「ラクマ」をビジネスのプラットフォームと考えているなら、無視できない差額です。
楽天ペイの決済をすればポイントが貯まる
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの7つ目は、楽天ペイの決済をすればポイントが貯まることです。決済方法を楽天ペイに指定すれば、100円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントがもらえます。楽天スーパーポイントはお買い物や様々な楽天サービスの利用に用いられる便利なポイントなので、ぜひ活用しましょう。
当日振り込みができる
「新ラクマ」にリニューアルされてから改善されたサービスの8つ目は、当日振り込みができることです。特に出品者や顧客との間でトラブルが生じたときには、便利なサービスです。
旧ラクマと比べ改善の余地がある点
ここまで考えてきたように、「新ラクマ」にリニューアルされてから、様々なサービスの向上が見られるようになりました。しかしユーザー目線で「旧ラクマ」と「新ラクマ」のサービスを比較すると、「旧ラクマ」の方が勝っていると感じるサービスもあります。どんなサービスでしょうか。「旧ラクマ」と比べ、改善の余地があると言える2つの点を紹介します。
手渡しによる取引が条件付き
「旧ラクマ」と比べ改善の余地があると言える1つ目の点は、「新ラクマ」では手渡しによる取引が条件付きであることです。ラクマが承認している決済方法で購入者が代金を支払っていれば、商品の引き渡しを手渡しで行っても違反にはなりません。しかしトラブルの原因を作り出す可能性があるので、ラクマカスタマーサポートの対象外になります。
スリーエフでの決済ができなくなった
「旧ラクマ」と比べ改善の余地があると言える2つ目の点は、スリーエフでの決済ができなくなったことです。「新ラクマ」では、全てのコンビニで決済ができるわけではありません。現在ラクマが承認している決済可能なコンビニは、以下の5つです。
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
「旧ラクマ」の時代には、これら5つのコンビニに加えスリーエフも決済可能なコンビニとして名を連ねていましたが、現在スリーエフは決済可能なコンビニには含まれていません。
新ラクマで匿名配送をする方法
ここからは、この記事のメインとも言うべき「新ラクマ」で匿名配送をする方法に話を進めていきます。匿名配送は基本的に簡単に設定ができます。しかし条件が全くないわけではありません。満たすべき条件が存在します。
配送手続きをする前に覚えておくべきこと
「新ラクマ」で匿名配送をする際に、満たすべき条件、あるいは覚えておくべきことは2つあります。これからそれら覚えておくべき2つの大切な点を解説します。
日本郵便のかんたんラクマパックを利用する
「新ラクマ」で匿名配送をする際に覚えておくべき1つ目のことは、匿名配送ができるのは日本郵便だけであること、また発送方法はかんたんラクマパックを選択する必要があるということです。かんたんラクマパックで発送する場合、日本郵便のゆうパックを利用することになります。
そのためゆうパックが定めるサイズや重量、また日本郵便が規定する配送可能商品に違反したものは配送を拒否されます。以下にまとめて記載します。
小型サイズ | 中・大型サイズ | |
サイズ | 3辺合計が60cm 長さ34cm以内 厚さ3cm以内 重さ1kg以内 |
3辺合計が170cm以内 重さ25kg(一律) |
配送料金 | 179円(全国一律) | (全国一律)
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日本郵便が規定する配送不可能商品を以下にまとめます。
配送サービス名 | 配送ができない商品 |
かんたんラクマパック |
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発送元と購入者の住所登録をする
「新ラクマ」で匿名配送をする際に覚えておくべき2つ目のことは、発送元と購入者の住所登録をする必要があると言うことです。匿名配送とはいえ、発送元と購入者の住所登録は必須です。その理由は、出品者がラクマに登録した氏名や住所に基づいて日本郵便は届け先、つまり購入者の住所が記載されたシールを発行するからです。
このシールの情報が間違っていると商品が届かなくなるので注意してください。
匿名配送のやり方と設定の手順
ではこれから、かんたんラクマパックで匿名配送をする方法を説明します。スマホにラクマアプリをまだインストールしていないなら、iPhoneであれば「App Store」からダウンロードします。
商品の出品の際に日本郵便のかんたんラクマパックを選択
スマホにインストールしたラクマアプリを開きます。ラクマのホーム画面下にあるメニューから「出品」を選択します。出品する商品の説明画面になります。
その画面にある「配送料の負担」をまず選択し、配送料の負担を出品者がするのか購入者がするのかを選びます。その後「配送方法」をクリックします。「配送方法」画面の最初に「かんたんラクマパック」があるのでそれを選択します。これで設定が完了です。
Qコードを表示させて保存する
スマホの「ラクマ」アプリで出品する手続きを進め、配送方法をかんたんラクマパックにしてさらに進んで行くと、QRコードの発行が行えます。もちろん通常の配送手続きを選んで、伝票に必要事項を記入することもできます。しかし伝票に記入する手間が省けますし、記載漏れや記載ミスを防げるので、スクリーンショットでQRコードを保存し活用しましょう。
ローソンか日本郵便で発送手続きをする
配送方法をかんたんラクマパックにすると、発送の手続きは郵便局かコンビニのローソンで行うことになります。日本郵便以外にもヤマト運輸での配送もできます。ヤマト運輸での配送であればファミリーマートでも発送手続きができます。
しかし、匿名配送ができるのは日本郵便だけで、日本郵便で発送手続きができるのは、郵便局の窓口か、ローソンしか今のところありません。
機械で送り状を発行する
タイミング悪く、ゆうプリタッチが紙無くなるw pic.twitter.com/vVA4U7XX7o
— 白川玖羽 (@sirakawakuu) October 31, 2019
商品を発送するために、商品を郵便口の窓口、またはローソンに預ける前に、送り状を商品に貼り付けなければなりません。送り状の発行は、郵便局の場合は「ゆうプリタッチ」と言う、送り状発行専用の機械で行えます。ローソンの場合は「ロッピー」という機械です。
新ラクマの匿名配送をした商品の受け取り方
かんたんラクマパックで匿名配送を選び、商品の発送をしたら、商品の受け取りはどのような形で行われるのでしょうか。この記事ですでに紹介しましたが、支払いがすでに済んでいると言う条件であれば、商品の受け取りを手渡しで行うことは可能ですが、通常商品の受け取りは、配送先で行われます。
かんたんラクマパックで匿名配送を選び、商品の発送をしたら受け取り先となる届け先はどこになるのでしょうか。
受け取り先は自宅のみ
かんたんラクマパックで匿名配送をラクマで行うと、受け取り先は購入者の自宅になります。購入者の多くは受け取り先をコンビニや郵便局留めにし、自宅の所在が分からないようにしたいと思いますがそれは不可能です。自宅以外の受け取り先を選ぶことはできません。
ラクマの匿名配送は、そもそも取引相手に個人情報が伝わらないようにするためのもので、配達を行う郵便局の配達員に対しても匿名にすることはできません。ですから受け取り先が自宅になることを承知の上で匿名配送を選択してください。
新ラクマの匿名配送をする際の注意事項
ここまで考えてきたように、「新ラクマ」になってからサービスが大幅に改善されたこと、またかんたんラクマパックで匿名配送をする手続きがとても簡単で、誰にでもできることも分かりました。しかし、新ラクマの匿名配送をする際に注意すべきことがあります。
どんなことでしょうか。この記事の最後に、新ラクマの匿名配送をする際に注意すべき3つの点を紹介します。
ヤマト運輸では匿名配送はできない
新ラクマの匿名配送をする際に注意すべき1番目の点は、匿名配送を行えるのは日本郵便だけで、ヤマト運輸ではできないということです。匿名配送でないならヤマト運輸の配送を選択できます。ぜひ注意してください。
匿名配送ができるのはかんたんラクマパックの条件を満たしたもの
新ラクマの匿名配送をする際に注意すべき2番目の点は、匿名配送ができるのは、かんたんラクマパックの条件を満たしたものに限定されるということです。この記事ですでに考えましたが、かんたんラクマパックは日本郵便のゆうパックを利用するので、日本郵便が規定したサイズの規制や配送可能な商品の規制に準ずる義務が生じます。注意しましょう。
匿名配送の変更は支払いをした後にはできない
新ラクマの匿名配送をする際に注意すべき3番目の点は、匿名配送の変更は支払いをした後にはできないということです。購入者からの支払いが完了した後に、匿名配送の設定をしていなかったことに気づき、変更したくても、それはできません。なぜなら支払いが完了すると、出品者に配送先の情報が伝えられてしまうからです。
匿名配送の設定は購入者の支払いが完了する前に行うよう注意しましょう。
新ラクマ匿名配送をぜひ活用しよう!
「新ラクマ」の匿名配送は、とても便利で手続きが簡単に行えるサービスです。日本郵便かコンビニのローソンでしか発送手続きが行えないという不便さはありますが、個人情報の保護という点ではとても助かる配送サービスです。「新ラクマ」になり、出品者にとっても購入者にとっても大きくサービスが改善されさらに取引がし易くなった今、ぜひラクマの匿名配送を活用しましょう。