Procreateの使い方まとめ!初心者向けの便利機能やおすすめ設定方法を解説!
Procreateの使い方をまとめました。Procreateの初心者向けの便利機能の使い方やおすすめ設定方法も解説します。Procreateの使い方はいたってシンプルで、画面上には必要最小限のツールが表示されているだけなので使いやすいインターフェイスです。
目次
- 1Procreateアプリとは
- ・iPadで絵がかける人気のアプリ
- ・機能の追加も無料で安心
- 2Procreateの充実した機能
- ・使いやすいインターフェイス
- ・描画のサポートツールが豊富
- ・レイヤーのモードが多彩
- ・ブラシが無料配布される
- 3Procreateアプリを使う準備
- ・Procreateのインストール方法
- 4Procreate機能の基本的な使い方
- ・ブラシの使い方
- ・レイヤーの使い方
- ・直線ツールの使い方
- ・スポイトツールの使い方
- ・カラーピッカーの使い方
- 5初心者でも上手に描けるProcreateを使ってみよう
- ・キャンパスを作成する
- ・絵を書く
- ・色を塗る
- ・陰影をつける
- ・背景を書く
- 6Procreateの便利な機能
- ・カラードロップを使った塗りつぶし
- ・ツールを駆使したグラデーションの作り方
- ・レイヤーマスクの使い方
- 7初心者におすすめの設定方法
- ・ブラシカーソルを可視化する
- ・右利きインターフェイスを有効化する
- ・手ブレ補正機能を調整する
- ・クイックメニューを設定する
- ・クイックラインを調整する
- ・エアープレイキャンパスを有効化する
- ・ジェスチャー機能を設定する
- 8Procreateは初心者でも上手に絵が描けるアプリ
Procreateアプリとは
iPad用のイラストアプリは様々あり、その中には無料アプリ・有料アプリ、初心者仕様・プロ仕様など、それぞれアプリによって特徴がありますが、自分の身の丈にあった使い勝手の良いアプリを利用したいものです。
今回紹介する「Procreate」は、初心者でも利用できるiPad用イラストアプリの中では評判の良いアプリで、基本的な機能がそろっていて機能バランスが良く、大方のイラストレイティングのニーズに応えてくれる便利なアプリとして多くのiPadユーザーに親しまれています。
iPadで絵がかける人気のアプリ
iPad版「Procreate」にはイラストアプリの基本的な機能だけでなく、イラスト作成時にあると便利な機能が装備されており、iPadを使ったお絵描きアプリの可能性を大きく広げています。また、iPad版「Procreate」は、初心者でも利用しやすいインターフェイスを装備しているのも特徴です。
初心者にはうれしい、手ぶれ機能・ジェスチャコントロール機能などが装備されており、PCのペイントアプリにはないiPadならではの操作性を実現しています。もちろん、イラストアプリのメイン機能である、ペイント・ドロー・ブラシ機能も充実しています。
機能の追加も無料で安心
iPad版「Procreate」は有料アプリですが、随時バージョンアップが成されており、新機能が追加されるとユーザーに無料でアップデートされます。iPad版「Procreate」の利用開始は有料ですが、その後は無料で機能追加・修正のフォローがあるので、安心して継続利用できます。
Procreateの充実した機能
次に、Procreateの充実した機能を順番に紹介します。
使いやすいインターフェイス
まず、Procreateの使い勝手の良さを象徴するのが、シンプルなインターフェイスです。白黒を基調にしたカラーリングで、ツールバーなどの機能アイコンの表示を極力減らし、できるだけキャンパス画面を広く使えるよう工夫されています。
デフォルトの画面で表示されるツールアイコンが少ないと、機能を習得する際も整理して覚えられるので、Procreateは初心者でも始めやすいアプリといえます。
また、Procreateは自分の好みに合わせてインターフェイスの明るさを切り替えられます。明るく設定すると白基調、暗く設定すると黒記帳のカラーでインターフェイスを利用できます。
描画のサポートツールが豊富
Procreateでは、描画のサポートツールが豊富です。通常のイラストアプリに装備されている直線ツール「Quickline」に加えて、フリーハンド描画をきれいに整えてくれる「Quick Shape」が装備されています。
例えば、フリーハンドで円を描いた場合、通常は多少いびつな形になってしまいますが、「Quick Shape」を使うと自動補正され、フリーハンドでもきれいな円を描けます。「Quick Shape」もProcreateの初心者には重宝する機能です。
レイヤーのモードが多彩
Procreateはレイヤーのモードが多彩です。レイヤーを重ねて色彩調整するブレンドモード(描画モード)が充実しているので、微妙なニュアンスの色調整が可能です。オーバーレイ・スクリーンなどを自由に利用できます。
また、Procreateではブラシにもブレンドモード(描画モード)を適用できるのでさらに表現の幅が広がります。
ブラシが無料配布される
Procreateではブラシ素材が無料配布されています。他のユーザーが作り貯めた「Procreate ブラシ素材」が無料で配布されているので、検索をかけて自分のニーズに合ったブラシを無料で利用できます。
Procreateの初心者は、初めは自分でブラシ素材をカスタマイズするのではなく、他のユーザーが作り貯めた「Procreate ブラシ素材」を利用してProcreateのブラシ素材のサンプルに多く触れ、カスタマイズ機能の使い方のコツをつかむようにすると良いでしょう。
Procreateアプリを使う準備
次に、Procreateアプリを使う準備について解説します。
Procreateのインストール方法
ProcreateはAppストからインストールできます。1,220円の費用がかかりますが、導入後のフォローは無料ですし、随時アップデートが成されているので、継続利用することでより使い勝手の良いサービスを受けられます。
Procreate機能の基本的な使い方
次に、Procreateの初心者がまず覚えておきたい、Procreate機能の基本的な使い方について解説します。
ブラシの使い方
まず、Procreateのペン・ブラシ機能を使うには、画面上方のメニューバーで「ペンツール」アイコンをタップし、表示される「Brush Library」のメニュー一覧から任意のブラシ素材・ペン先タイプを選択して使用します。
また、自分のオリジナルのブラシ素材をカスタマイズするには、「Brush Library」上の「+」マークをタップすると、ブラシの「シェイプ(輪郭)」と「グレイン(模様)」を選べる画面に切り替わるので、自分のニーズに合わせて組み合わせてブラシ素材を作成します。
レイヤーの使い方
Procreateのレイヤーを使うには、画面上方のメニューバーで「レイヤーアイコン」をタップし、表示されるレイヤーウインドウで全レイヤーの設定・重なり順を管理します。
レイヤーと聞いて意味がよくわからない初心者の人は、作画する上での「階層シート」と考えてください。レイヤーと呼ばれる「階層シート」を重ねることで、色や作図を重ねてイラストを作成します。また重ねる順番を変えることで、全面に表示するオブジェクトを管理できます。
また、新規レイヤーを追加する場合は、レイヤーウインドウ上の「+」マークをタップして追加します。
直線ツールの使い方
Procreateで直線ツールを使用するには、スタイラスペン(Apple Pencil)を使ってキャンパス画面上で線を引き、終点でしばらくホールド(ペン先を止める)すると、手書きの線が直線に自動補正されます。
直線に補正された状態でそのままペン先を上下に移動させると、直線のまま線の終点を移動できます。Procreateの初心者は、まず、直線ツールの使い方に慣れるようにしましょう。
スポイトツールの使い方
Procreateでスポイトツールを利用するには、画面左側面中央に表示されている「修飾ボタン」(四角アイコン)をタップします。「修飾ボタン」は多機能アイコンで任意の機能を紐づけられるアイコンですが。デフォルトではスポイトツールが割り当てられています。
「修飾ボタン」(四角アイコン)をタップすると、キャンパス画面上にスポイトツールの円が表示され、円の中心に位置するカラーを抽出できます。
カラーピッカーの使い方
Procreateでカラーピッカーを利用するには、画面上方のメニューバーで「カラーアイコン」をタップします。
表示されるカラーウインドウでカラーピッカーを使って、ブラシ・ペン先・塗りつぶしなどの色調節が可能です。
初心者でも上手に描けるProcreateを使ってみよう
次に、Procreateで実際にイラストを作成する手順を解説します。
キャンパスを作成する
Procreateで実際にイラストを作成する際は、まず、キャンパスを作成します。ホーム画面右上に表示されている「+」マークをタップすると新規キャンパスを作成できます。
キャンパスの大きさは、基本的にデフォルトのままで問題ありませんが、より大きいサイズを設定することもできます。ただし、キャンパスを大きく設定するほど、利用できるレイヤーの数が少なくなることを留意しておきましょう
絵を書く
Procreateでキャンパスを設定したら、事前準備は完了です。これで写真を挿入したり、イラストを作成したりできます。
写真を取り込む
Procreateでキャンパス上に写真を取り込む場合は、画面左上に表示されているメニューバー内の「アクションツールマーク」(レンチアイコン)をタップし、表示されるウインドウ内で「写真を挿入」のリンクをタップすれば、挿入する写真を選択できます。
イラストを書く
Procreateでキャンパス上にスタイラスペン(Apple Pencil)を使って描画する際は、事前にペン先タイプを設定しましょう。
「ペンツール」をタップすれば、ブラシ素材の設定だけでなく、鉛筆や製図ペンなどのペン先タイプを設定できます。
必要に応じて「カラーアイコン」をタップして、描線の色を調整しましょう。
また、挿入した写真を下図にして、その上をペンでなぞって描画したい場合は、新規レイヤーを作成して写真のレイヤーの上に配置し、新規レイヤー上で描画しましょう。写真と切り離してイラストを作成できます。
色を塗る
次に、Procreateの基本的な色の塗り方・塗りつぶし機能の使い方を解説します。
ブラシで色を塗る
Procreateで単純に色を塗る場合は、「ペンツール」でブラシ素材を選択し、「カラーアイコン」で色を設定して、筆で色を塗るようにフリーハンドで色を塗れます。
範囲選択ツールを使う
Procreateでは、「ペンツール」でブラシ素材を使って色を塗る方法以外に、範囲選択ツールを使って色の塗りつぶしを行う方法があります。
Procreateの範囲選択ツールとは、描画で描かれたイラストに対し、線で閉じたエリアごとに色を指定して塗りつぶしを行うツールです。先に下絵を描いた場合は、範囲選択ツールを使うときれいに色の塗りつぶしを行えます。
Procreateで範囲選択ツールを使用する際は、画面左上に表示されているメニューバー内の「範囲選択ツールマーク」(縄アイコン)をタップします。
Procreateの範囲選択ツールは、「フリーハンド・自動」の2つのモードがあり、「フリーハンド」は手書きで色の塗りつぶしを行う範囲を指定し、「自動」はエリアを選択することで線で閉じた範囲を自動で色の塗りつぶし範囲として指定します。「フリーハンド・自動」の切り替え・設定は画面下方のメニューバーで行えます
「フリーハンド」「自動」のいずれかのモードで色の塗りつぶし範囲を指定したら、指定した状態で新規レイヤーを作成し、レイヤーをタップして表示されたメニュー内の「レイヤーを塗りつぶす」を選択すると、設定されているカラーで指定されている範囲の色の塗りつぶしが行われます。
陰影をつける
Procreateのキャンパス上の描画で色の塗りつぶし作業を終えたら、陰影をつけてみましょう。まず、陰影をつけるエリア(肌など)のレイヤーに上に、新規で陰影用のレイヤーを作成します。
次に、陰影をつけるエリア(肌など)のカラーをスポイトツールで採取し、採取したカラーの明度を下げて少し暗めの色に調整します。
採取したカラーを陰影用に色調整したら、陰影用に新規作成したレイヤー上で上塗りしてみましょう。上塗りする際は、事前にペンツールで陰影用のブラシ素材を選んでおきましょう。
背景を書く
Procreateでメインのイラストが仕上がったら、最後に背景を描きましょう。背景を加えることで、メインのキャラクターやオブジェが立体的に演出されます。
Procreateで背景を描く際は、キャラクター・オブジェの足元・背面・奥行きなどが大体分かるように簡単な色分けをしておくと、整理されて、背景を作画する際に便利です。
また、Procreateで背景画を作成する際は、ペンツールでカリグラフィペンを選択すると、装飾的な描画ができて便利です。
Procreateの便利な機能
次に、Procreateの便利な機能について解説します。
カラードロップを使った塗りつぶし
Procreateの色の塗りつぶしの方法として、ブラシを使った手塗りの塗りつぶしと範囲選択ツールを使った塗りつぶし方法の使い方を前述しましたが、Procreateではそうした使い方以外にカラードロップを使った塗りつぶし方法があります。
カラードロップとは「カラーアイコン」から直接色をドロップする、塗りつぶし機能の使い方です。ブラシや範囲選択ツールで塗りつぶした後、塗りつぶし切れていない残ったエリアに「カラーアイコン」から色をドラッグ&ドロップすると、ワンタッチで色の塗りつぶしができます。
ツールを駆使したグラデーションの作り方
Procreateにはグラデーションが搭載されていませんが、Procreateの他のツールを駆使して、疑似グラデーションを作成する使い方があります。Procreateで疑似グラデーションを作成するには、「自由変形ツール」の「ぼかし(ガウス)フィルター」を利用します。
Procreateで疑似グラデーションを作成する手順は、まず、グラデーション用の新規レイヤーを作成し、全体をグラデーション描けるカラー一色でベタ塗りします。
その後、「自由変形ツール」を使って、ベタ塗りした範囲を半分程度に縮小し、続けて「ぼかし(ガウス)フィルター」をかけると、疑似グラデーションを作成できます。下から上に向かってグラデーションがかかったような色効果を演出できます。
レイヤーマスクの使い方
Procreateには、バージョン4.0.0から新機能として追加された「レイヤーマスク」という機能があります。「レイヤーマスク」とは文字通り、レイヤー上の画像を指定した範囲だけマスクする(覆って見えなくする)機能です。
Procreateの「レイヤーマスク」の設定はレイヤーのメニューから行えます。まず、レイヤーをタップし、表示されたメニュー内の「マスク」を選択します。
レイヤーの上にレイヤーマスクの層が追加され、レイヤーマスク上に作画すると作画した形状でレイヤー上をマスクします。
レイヤーとレイヤーマスクは1組として扱われ、コピー・削除もセットで行われます。また、レイヤーマスクは1枚のレイヤーとして扱われるので、多く設定するとレイヤーの枚数制限に影響するので注意が必要です。
初心者におすすめの設定方法
次に、Procreateの初心者におすすめの便利な設定・便利な機能の使い方についてレビューします。
ブラシカーソルを可視化する
Procreateの設定で、まず、切り替えておきたい設定が「ブラシカーソルの可視化」です。Procreateのデフォルト設定では、ブラシカーソルは可視化されていないので自分で設定する必要があります。
Procreateのブラシカーソルとは、キャンパス画面上でブラシの効果範囲を明確に示してくれるマーキング機能で、ブラシカーソルを利用することで、ブラシ描画の始点・終点やシェイプを良く把握できるようになります。特に指で描画するときはブラシ描画の位置や大きさを分かりやすく確認できるので便利です。
Procreateの設定で「ブラシカーソルの可視化」を設定するには、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」をタップし、「環境設定」→「ブラシカーソル」の項目のトグルをオンに切り替えます。
右利きインターフェイスを有効化する
Procreateの設定で、次に、切り替えておきたい設定が「右利きインターフェイスの有効化」です。通常は、機能ボタンが表示されているツールバーは左側面に表示されていますが、このツールバーを右側に表示するという使い方ができます。ツールバーを右側面に表示させると右利きのユーザーにとって操作しやすくなるという便利な使い方です。
Procreateの設定で「右利きインターフェイスの有効化」を設定するには、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」をタップし、「環境設定」→「右利きインターフェイス」の項目のトグルをオンに切り替えます。
尚、ツールバーを右側面に表示させると便利という発想はあくまで個人の仕様によります。右利きであっても、右手にスタイラスペン(Apple Pencil)を持って左手でツールバーの調整をしたいというユーザーは、「右利きインターフェイス」の項目はオフのまま使用する使い方の方が都合が良いかもしれません。
手ブレ補正機能を調整する
Procreateの設定には、手ぶれ機能の調整機能もあります。Procreateの手ぶれ機能は「ストリームライン」と呼ばれ、「ストリームライン」を有効にすると、手書きのぶれを均一化して滑らかな曲線に補正してくれます。「ストリームライン」は補正レベルを調整できるので、微妙に手書き感を残すという使い方も可能です。
Procreateの設定で「ストリームライン」を有効に設定するには、画面右上に表示されているツールバー内の「ペンツール」アイコンをタップし、「ストリームライン」のスライダーを左右に移動させて補正レベルを調整します。
できるだけ補正レベルを上げておいたほうがきれいな曲線に補正できますが、補正レベルを上げすぎると曲線が不自然になるという側面もあるので、仕上がりを見ながら使い方を微調整しましょう。
クイックメニューを設定する
Procreateには「Quick Menu」(クイックメニュー)というショートカットキー機能が装備されています。「Quick Menu」(クイックメニュー)とは、起動させると6種類のボタンがキャンパス画面上に表示され、それぞれのボタンをタップすることで、メニューバーなどの機能アイコンを介することなくダイレクトに機能を選択するという使い方ができます。
Procreateでよく利用する機能を「Quick Menu」(クイックメニュー)の6種類のボタンに割り当てておけば、ワンタッチで操作できて便利です。
クイックメニューの起動方法の設定
Procreateの「Quick Menu」(クイックメニュー)の起動方法は、任意で自分の都合の良い操作を設定できます。
Procreateの「Quick Menu」(クイックメニュー)の起動方法を設定するには、まず、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」→「ジェスチャコントロール」を選択すると設定できる機能項目が表示されるので、「Quick Menu」を選択します。
次に「Quick Menu」のメニュー内に起動方法の選択肢が表示されているので、希望の選択肢をタップします。ちなみに同じ「ジェスチャコントロール」の設定画面で「スポイトツール」の起動方法も設定できますが、同じ起動方法を選ばないように(ダブらないように)気を付けましょう。選択肢は以下の5つになります。
- 画面タッチ →(キャンバス上を指でタッチ)
- 機能ボタン(▢ボタン)をタップ
- 機能ボタン(▢ボタン)+ 画面タッチ →(機能ボタンを押しながらキャンバス上を指でタッチ)
- 機能ボタン(▢ボタン)+ Apple Pencil →(機能ボタンを押しながらキャンバス上をApple Pencilでタッチ)
- 画面タップ →(キャンバス上を指で長押し)
クイックメニューのショートカットキーの設定
「Quick Menu」(クイックメニュー)のショートカットキー(6種類のボタン)の設定は、「Quick Menu」(クイックメニュー)を起動させた後、それぞれのボタンを長押しすることで、表示されたメニュー項目から任意の機能を選べます。
例えば、複数のブラシ素材を多用する場合は、ショートカットキーを全てブラシ素材に設定しておけば、ペンツールでわざわざ指定操作を行わなくても、「Quick Menu」(クイックメニュー)を使ってワンタッチで切り替えられるという便利な使い方ができます。
クイックラインを調整する
Quickline(クイックライン)機能は、手書きでもきれいな直線に修正してくれる機能ですが、バージョン4.2から、「Quick Shape」としてバージョンアップしています。「Quick Shape」では、直線舗補正のほかに、フリーハンドで円・四角をきれいに描画できる機能が装備されています。
「Quick Shape」の設定を調整するには、まず、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」→「ジェスチャコントロール」を選択し、表示される機能項目で「Quick Shape」を選択します。
設定画面画表示されるので、最下段の「遅延」の項目にあるスライダーを左右に移動することで機能発動の遅延(タイムラグ)を調整できます。スライダーを左方向に振り切って、遅延設定の値を0にすると機能が無効に設定されます。
「遅延」の設定を早く設定すると、ゆっくり描画している際に、意図せず自動で直線補正されてしまうので、ある程度の余裕を持たせた遅延時間を設定しましょう。
他の項目では、フリーハンドで円・四角を描くときに便利な設定がそろっているので、必要に応じてトグルを切り替えて有効に設定しましょう。
エアープレイキャンパスを有効化する
iPad版Procreateには「AirPlayキャンバス」機能が搭載されています。iPad版Procreateを利用する場合は、iPad画面上のProcreateのキャンバス画面をTVやパソコンの大画面にミラーリング(転写)して作業することもあるでしょう。
その場合、iPadの通常操作の「AirPlay」を使ったミラーリングを行うと、キャンバス画面以外のツールバーなどの管理機能も合わせてTVやパソコンの大画面に表示されますが、「AirPlayキャンバス」機能を使うとProcreateのキャンバス画面のみをTVやパソコンの大画面に表示させるという使い方ができます。
Procreateで「AirPlayキャンバス」機能の設定は簡単です。まず、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」をタップし、表示されたメニューで「AirPlayキャンバス」のトグルをオンに切り替えて有効に設定するだけです。
後は、通常通り、iPadのコントロールセンターから、「画面ミラーリング」ボタンをタップして、TVやパソコンの大画面を選択すればミラーリングできます。
「AirPlayキャンバス」機能を使って、iPad上のProcreateのキャンバス画面をTVやパソコンの大画面に転写すると、ファミリーやスタッフとイラストの仕上がりを楽しめて便利です。また、場合によってはサブキャンパス画面として利用し、効率的に作業を行うという使い方もできるでしょう。
ジェスチャー機能を設定する
Procreateには、良く使う機能にジェスチャー機能を割り当てて、操作をショートカットできるように設定できます。ジェスチャー機能を設定するには、画面左上に表示されているツールバー内の「アクションツール」→「ジェスチャコントロール」を選択します。
ジェスチャー機能を設定できる機能項目が表示されるので、任意の項目を選びます。ジェスチャー機能を設定できる機能は以下になります。
- ぼかし
- アシスト付き描画
- スポイト
- Quick Shape
- Quick Menu
- フルスクリーン
- レイヤーを消去
- コピー&ペースト
- レイヤーを選択
それぞれの設定項目を選択すると、「画面タップ・機能ボタン・機能ボタン + 画面タップ・画面長押し・スワイプ」などのジェスチャーを割り当てられる設定画面が表示されるので、必要に応じてトグルを切り替えて有効・無効を設定します。
ジェスチャー機能の中で、特におすすめな定番ジェスチャー機能は「消しゴム」+「画面タップ」です。右手でスタイラスペン(Apple Pencil)を持って作画しながら、左手の指で画面をなぞって消しゴム機能を使うという使い方ができるので便利です。
Procreateは初心者でも上手に絵が描けるアプリ
Procreateは初心者でもiPadを使って上質なイラストを作成できる、便利なお絵かきアプリです。ツールを使えば色の塗りつぶしも簡単に行えるので、ツールを便利に使いこなせばiPadならではの使い勝手の良いイラスト作成が可能です。
Procreateはショートカット機能も充実しており、「Quick Menu」「ジェスチャー機能」で頻繁に利用する機能を設定すれば効率的な操作を行えるので作業もはかどります。
Procreateの初心者は、Procreateの機能の使い方・活用方法をマスターして、iPadを使った便利なイラスト作成を試してみましょう。