Windows PCのマザーボード(メインボード)の型番を確認する方法まとめ！

PC上のマザーボード（メインボード）の役割を知っていますか？マザーボード（メインボード）の型番から分かることは？今回はPCにおけるマザーボード（メインボード）の役割・機能と、Windows10やWindows7上でマザーボード（メインボード）の型番を確認する方法について解説します。

Windows10やWindows7でマザーボードの型番を確認する方法は複数あります。

マザーボードはPCの性能を決める重要な要素の1つです。PCのスペックを語るときは大抵CPU・メモリ・ストレージ（HDDやSSD）がメインに取り上げられますが、これらのハードパーツをトータルで管理するのがマザーボードの役目です。

実はどのハードパーツが使えるかが確定するのはマザーボードの性能によります。マザーボードの性能が高ければスペックの高いハードパーツを取り扱えます。つまりマザーボードは表立って語られない影の立役者としての役割を担っています。そしてそのマザーボードの性能を表しているのがマザーボードの「型番」です。

PCの以下の項目は、マザーボードの型番によって確定されます。

PCのスペックを示す指標として「ビット数」があります。WindowsPCであれば現在は「32bit」と「64bit」が存在します。この「ビット数」は具体的にどのハードパーツが担っている規格なのでしょう。また具体的に何に関する性能を表しているのでしょうか。

「ビット数」をできるだけ簡単な比喩で例えると、そのPCが数えられる数の桁数を表しています。WindowsPCでいえば、「32bit」マシーンよりも「64bit」マシーンの方がたくさん数を数える能力があります。

実際に数を数える仕事をするのがCPUやメモリですが、マザーボード自体がその「ビット数」に対応していないと、たくさん数を数えられるCPUやメモリをマザーボードに設置できません。

つまり、マザーボードが対応している「ビット数」以上のスペックの増設はできないことになります。

PCに取り付けられるCPUの性能の上限はマザーボードの性能で決まります。PCパーツのスペック選びの優先順位はまずマザーボードが第一優先になります。

PCに取り付けられるメモリの容量の上限もマザーボードの性能で決まります。またそれに加えて、PCに取り付けられるメモリの形状もマザーボードの種類によって違います。

メモリの形状とは、マザーボードに差し込むメモリの端子数です。メモリの端子数が多ければそれだけ情報のインプット・アウトプットの量を多くこなせますが、PCに取り付けられるこのメモリの端子数もマザーボード選びで確定されます。

メモリを増設する際はマザーボードの型番を調べ、マザーボードの性能をよく確認する必要があります。

USB・LANなどの入出力端末の規格や設置可能数もマザーボードの性能で決まります。USB・LANなどの入出力端末の機能は日進月歩で技術開発が進んでいますが、実際に一般的に使用されている規格は最新機能のものだけかといえばそうではありません。

一世代・二世代前の規格が未だに汎用性があって使用され続けている例もあります。マザーボードの性能も常に最新規格に対応しているわけではなく、種類によって対応している入出力端末の規格や設置可能数が異なります。そのため、PCを機能拡張する際は、マザーボードの型番を調べ、マザーボードの性能をよく確認してからプランを考える必要があります。

PCに取り付けられる拡張ボードの種類もマザーボードの性能で決まります。グラフィック処理の機能向上などを目的に取り付けられる拡張ボードですが、実際の取り付けはマザーボードのソケットに接続するため、マザーボードに設置されているソケットの数によって取り付けられる拡張ボードの数が決まります。

またマザーボードに設置されているソケットの幅もマザーボードの種類によって違うので、マザーボードの型番から、マザーボードのソケット条件を確認して拡張ボードの設置計画を立てなくてはいけません。

マザーボードの型番の調べ方について解説します。まず初めに「Windows7」でマザーボードの型番を調べる方法です。

Windows7ではOSの設定からマザーボードの型番を確認できます。「スタートメニュー」から「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」まで進み、フォルダ内の「システム情報」を開きます。開いた画面の「システムの概要」を選択してメイン画面に表示された「システム製造元」と「システムモデル」を確認します。

「システム製造元」はマザーボードのメーカーを示し、「システムモデル」はマザーボードの型番を示しています。

次に「Windows10」でマザーボードの型番を調べる方法です。

Windows10でOSの設定からマザーボードの型番を確認するには、「スタートメニュー」から「Windows管理ツール」まで進み、フォルダ内の「システム情報」を開きます。

開いた画面の「システムの要約」を選択してメイン画面に表示された「システム製造元」と「システムモデル」を確認します。

「システム製造元」はマザーボードのメーカーを示し、「システムモデル」はマザーボードの型番を示しています。

マザーボードの型番はBIOS設定画面から確認することもできます。最もオーソドックスなBIOS設定画面の入り方は、PCが立ち上がってロゴマークが表示されたタイミングで特定のキーを連打することによって、BIOS設定画面に切り替えられます。

画面を切り替える特定のキーはPCメーカーやマザーボードの種類によって違うので一概にはいえませんが「F12」キー・「F2」キー・「DEL」キーが多いようです。詳しくはPCメーカーのマニュアルを参考にしてください。

BIOS設定画面のレイアウト・操作方法もPCメーカーやマザーボードの種類によって違います。詳しくはPCメーカーのマニュアルを参考にしてください。目安としては「Main」もしくは「System Info」のタブの画面にマザーボードの型番を含む詳細情報が表示されているようです。

また、Windows10では「設定」からBIOS設定画面に入れます。手順は「スタートメニュー」を右クリックして、表示されたメニューから「設定」をクリックします。

「設定」の画面が開いたら「更新とセキュリティ」をクリックし、切り替わった画面の左側のメニューから「回復」を選択します。

「回復」の画面に切り替わるので、中央画面の「今すぐ再起動」をクリックし、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」まで進み、「再起動」をクリックするとBIOS設定画面に入れます。

マザーボードの型番は「DirectX診断ツール」を使用して確認することもできます。手順は、Windows10画面左下の「Cortana」（丸いマーク）を左クリックして表示されたウインドウ下方の検索枠で「dxdiag」と入力すると検索結果として「DirectX診断ツール」が表示されるので表示名の下段の「コマンドの実行」をクリックします。

「DirectX診断ツール」の画面が表示され、画面内に「システム製造元」（マザーボードのメーカー）と「システムモデル」（マザーボードの型番）が表示されます。

マザーボードの型番は「コマンドプロンプト」で確認することもできます。「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」まで進み、フォルダ内の「コマンドプロンプト」をクリックして立ち上げます。

「コマンドプロンプト」の画面が起動したら「wmic baseboard get Manufacturer,product,version,serialnumber」と入力して実行する（Enter キーを押す）とマザーボードの「製造メーカー・型番・バージョン・シリアルナンバー」が表示されます。

マザーボードの型番をソフトを使って確認する方法について解説します。

マザーボードの型番を確認できるフリーソフトとして「CPU-Z」というソフトがあります。公式ページ（cpuid.com/softwares/cpu-z.html）からダウンロードでき、操作も簡単です。

インストールしてアプリを立ち上げ、開いた画面上方の「Mainboard」のタブを選択するとマザーボードの情報が表示され、マザーボードのメーカーと型番を確認できます。

「Piriform Speccy」もマザーボードの型番を確認できるフリーソフトです。公式ページ（ccleaner.com/speccy/download/standard）からダウンロードできます。「Piriform Speccy」は日本語対応しているので比較的使いやすい印象です。

インストールしてアプリを立ち上げるとメイン画面にマザーボードの情報が表示され、マザーボードの型番を確認できます。また、「Piriform Speccy」の特長として各パーツの温度も表示されます。

マザーボード（メインボード）の型番の調べ方をマスターしましょう。マザーボード（メインボード）の型番の調べ方を知れば、PCの機能を増設するときに躊躇せずに済みます。

マザーボードの型番を調べずに、増設用のメモリやストレージを買いそろえるのはナンセンスですが、PCの機能増設時にマザーボードの型番の調べ方を知らなければ、マザーボードの性能を確認できずに、途方に暮れることになります。

マザーボードの型番の調べ方は上記の通り様々なやり方がありますが、自分が一番操作しやすい調べ方を記憶しておけばPCを機能増設するための備えは万全です。