2019年03月29日更新
Windows10でマザーボード変更してもOSのライセンス認証可能にする方法!
Windows10でマザーボード交換し、OSのライセンスが認証不可になり困った経験はありませんか?ライセンス認証されるもの、されないものがあるので注意が必要です。Windows10でマザーボード交換してもOSのライセンス認証可能にする方法をご紹介していきます。
目次
- 1Windows10でマザーボード交換するとOS認証されなくなる?
- ・Windows10のマザーボード交換は再認証が必要
- ・デジタルライセンス発行可能なのはver1607以降
- ・マザーボード交換でライセンス認証可能な種類は?
- ・OEM版はハードディスクのみ交換ならライセンス認証可能
- 2Windows10でマザーボード交換する場合の注意点とは?
- ・交換するマザーボードは最新のものにする
- ・マザーボード交換は相性も重要
- 3Windows10でマザーボードを交換するにはどうする?
- ・マザーボード交換前に行うこと
- ・マザーボードを交換する
- 4Windows10でマザーボード交換後ライセンス認証するにはどうする?
- ・マザーボード交換後に確認
- ・ライセンス認証されていない場合
- 5Windows10でマザーボード交換後もライセンス認証させよう!
Windows10でマザーボード交換するとOS認証されなくなる?
Windows10でマザーボード変更し、OSのライセンスが認証不可になり困った経験はありませんか?Windows8以前のOSからWindows10にアップグレードしたPCを使っている場合、マザーボードといったPCの大きなパーツを変更した際に認証できないというトラブルが生じる場合があります。OS認証されない場合は、最悪の場合OSを再度買い直さなければならなくなります。
今回はそういった面倒なトラブルを未然に防ぐため、この記事ではWindows10でマザーボード変更してもOSのライセンス認証可能にする方法をご紹介していきます。
Windows10のマザーボード交換は再認証が必要
Windows10のマザーボードを交換した場合は、再認証が必要になります。PCの重要なパーツの一つであるマザーボードを変更すると、OSの認証が一時的に通らなくなり、そのためPCの一部機能に制限がついてしまいます。
この制限の付いた状態を解除するためには、再認証をする必要があり、再認証するには「プロダクトキー」と呼ばれる、OS購入時などに同封されている「25桁のコード」が必要になります。
しかし「アップグレード版」と呼ばれる、Windows8以前のOSから無料バージョンアップしたWindows10には、固有のプロダクトキーがないという場合があります。この場合、マザーボードを交換した際、プロダクトキーを用いた認証が出来ないという事態になってしまいます。
また、アップグレード版でバージョンアップするよりも前に使っていたOSを使って認証していたプロダクトキーについても、今使っているWindows10で認証ができなくなります。
こういった場合のために、Windows10がインストールされたPCのマザーボード交換のためには「プロダクトキーとは違う方法」でOS認証ができるような準備が必要になります。
パーツによっては交換しても再認証不要な場合も
パーツによっては交換しても再認証不要な場合もあります。
パーツ変更による再認証が必要か否かの基準については不明瞭で、現段階ではどのパーツが必要でどのパーツが必要かという事は残念ながら明らかになっていません。しかし、PCの中でも重要なパーツであるマザーボードやCPUといった動作に必要なものを変更した場合は、再認証が必要になる傾向が強いと言われています。
デジタルライセンス発行可能なのはver1607以降
OSの認証を、デジタルライセンスを使って行えるようにするには、認証する事前にWindows10のバージョンを1607以降に設定しておく必要があります。
皆さんが使用しているOSバージョンを確認するは、PCの画面左下にある「Windowsのマーク」を右クリックし「システム」をクリックして現在使用しているOSのエディションやバージョンを確認することができます。
マザーボード交換でライセンス認証可能な種類は?
マザーボード交換でライセンス認証する際は、認証可能な種類を確認してから行いましょう。主に三種類あり、「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」があります。それぞれの種類ごとに、認証が可能か否かをご紹介していきます。
パッケージ版はライセンス認証可能
パッケージ版はライセンス認証が可能です。パッケージ版のライセンス認証は無条件でライセンスをアクティベートできます。他の種類の場合は様々な条件が必要になりますが、パッケージ版はそういった条件が一切ないので、簡単に認証ができます。
DSP版はハードウェアと一緒ならライセンス認証可能
DSP版はパッケージ版と同様、ライセンス認証が可能ですが、ハードウェアと一緒に認証を行わなければなりません。ハードウェアを準備する手間がかかるため、ハードウェアの準備が面倒に感じる場合はパッケージ版を選びましょう。
OEM版はライセンス認証不可
OEM版はライセンス認証不可となっています。マザーボード交換でライセンス認証するには、このOEM版は避けるようにし、パッケージ版、またはDSP版(ハードウェアも一緒に用意する)を選ぶようにしましょう。
OEM版はハードディスクのみ交換ならライセンス認証可能
OEM版はライセンス認証不可となっているとご紹介しましたが、OEM版はハードディスクのみの交換であれば、ライセンス認証可能となっています。ハードディスクのみの変更では、文字通りハードディスクだけの変更となり、肝心なマザーボードのライセンス認証ができません。ハードディスクのみライセンス認証したい場合はOEM版でも構いませんが、ハードディスクだけでなく、ハードディスクに加えてマザーボードのライセンス認証も行うにはOEM版では不十分です。
Windows10でマザーボード交換する場合の注意点とは?
次に、Windows10でマザーボード交換する場合の注意点についてご紹介していきます。
交換するマザーボードは最新のものにする
Windows10でマザーボード交換する場合の一つ目の注意点は、交換するマザーボードは最新のものにすることです。せっかく交換するので、最新のマザーボードを準備するようにしましょう。
マザーボード交換は相性も重要
Windows10でマザーボード交換する場合の二つ目の注意点は、マザーボード交換の相性を確認することです。
マザーボードは同型交換が相性が良い
マザーボードは同型交換が相性が良いため、マザーボードを交換する際は同型のものを準備しましょう。マザーボードの同型交換を使って交換する場合は、同型のシリアルナンバーを用いてライセンス認証を行いましょう。
Windows10でマザーボードを交換するにはどうする?
Windows10でマザーボードを交換する際の手順をご紹介していきます。マザーボード交換前には、事前準備を行う必要があるので、事前準備の項目を含めてご紹介していきます。
マザーボード交換前に行うこと
マザーボード交換前に、以下の事前準備を行いましょう。
- ver1607以降のアップデートを行う
- Windows10のOSのライセンス認証確認を行う
- Microsoftアカウントに切り替える
これら事前準備を行わないとOS認証がうまく行えないため、しっかり準備しましょう。
(1)ver1607以降のアップデートを行う
お使いのWindows10のPCを、ver1607以降にアップデートしましょう。皆さんが使用しているOSバージョンを確認するは、PCの画面左下にある「Windowsのマーク」を右クリックし「システム」をクリックして現在使用しているOSのエディションやバージョンを確認することができます。
(2)Windows10のOSのライセンス認証確認を行う
Windows10のOSのライセンス認証確認を行いましょう。Windows10のOSのライセンス認証確認をするには、PC画面左下の「Windows」アイコンをクリックし、メニュー中の「設定」をクリックします。クリックすると「設定」ウィンドウが表示されます。その中から「更新とセキュリティ」をクリックします。
左側のメニューから「ライセンス認証」をクリックします。ライセンス認証確認が行われている場合は、ライセンス認証画面で「Windowsはライセンス認証されています」と表示されます。これでライセンス認証確認ができます。
(3)Microsoftアカウントに切り替える
Microsoftアカウントに切り替えましょう。Windows10のスタートメニューの「歯車」アイコンをクリックします。メニューの中から「アカウント」をクリックします。
アカウントのアイコンより下に表示されている「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリックします。クリックすると「Microsoftアカウント」ウインドウが表示されるので、切り替えたいMicrosoftアカウントの「メール、電話、または Skype」を入力して「次へ」をクリックしましょう。
マザーボードを交換する
マザーボード交換の事前準備が済んだら、早速マザーボードを交換しましょう。
(1)アカウントにログインしたままPCをシャットダウンする
マザーボードを交換するには、アカウントにログインしたままPCをシャットダウンしましょう。
(2)マザーボードを交換する
アカウントにログインしたままPCをシャットダウンしたら、マザーボードを交換しましょう。
(3)PCを起動させる
マザーボードを交換し、PCを起動させましょう。マザーボード交換後にPCが起動しないような場合でも安心して作業を行ってください。PCがなかなか起動しないのは、BIOSやOSがハードウェアを確認しているためです。
Windows10でマザーボード交換後ライセンス認証するにはどうする?
マザーボードを交換し、ライセンス認証するための手順をご紹介していきます。
マザーボード交換後に確認
マザーボード交換後には、まずライセンスが認証されているかをしっかりと確認しましょう。
ライセンスが認証されているか確認する
マザーボード交換後にライセンスが認証されているか確認するためには、以下の手順に従って認証確認を行いましょう。
- Windows10のスタートをクリック
- 設定をクリック
- 更新とセキュリティをクリックし、ライセンス認証の項目が「Windowsはライセンス認証されています」を表示されていることを確認
ライセンス認証されていない場合
マザーボードを交換して、万が一ライセンス認証されていない場合の対処法をご紹介していきます。
(1)ローカルアカウントに切替え再度アカウントにログインする
万が一ライセンス認証されていない場合は、まずは「ローカルアカウント」に切替えて、再度アカウントにログインしましょう。メインアカウント情報が、マザーボードを交換する前の情報となってしまっているため、一旦ログアウトし、再度ローカルアカウントでログインすることで、アカウント情報をアップデートすることができます。
(2)トラブルシューティングを実行する
次に「トラブルシューティング」を実行しましょう。トラブルシューティングを実行するには、以下の手順に従って進めてください。
- Windowsのスタートをクリック
- スタートメニューの中から「設定」を選択しクリック
- 更新とセキュリティーをクリックし、「ライセンス認証」から「トラブルシューティング」をクリック
- トラブルシューティングが完了したら「このデバイス上のハードウェアを最近更新しました。」をクリック
- 「Windows10を再度認証する」に表示されている「現在使用中のデバイスは、これです」にチェックを入れ、「アクティブ化」をクリック
- しばらく時間を置くと、Windows10が認証されます
Windows10でマザーボード交換後もライセンス認証させよう!
この記事では、Windows10のマザーボードを交換する方法や事前準備、ライセンス認証するための手順をご紹介してきました。
マザーボードにはハードウェアやハードディスクと一緒なら認証可、そもそも認証不可の種類があるため、購入時には気を付けましょう。事前準備もしっかり行い、Windows10でマザーボード交換後もしっかりとライセンス認証させましょう。