2019年03月29日更新
Windows10がメモリ不足の対処法!仮想メモリを設定してPCを最適化するには?
Windows10のパソコンを使用している方で、動作が遅いと感じた際などメモリ不足が発生した時の対処法を特集します。RAMなどでメモリ不足が起こった時は、仮想メモリを設定してWindows10のパフォーマンスを最適化しましょう。
目次
- 1Windows10がメモリ不足とは
- ・メモリ不足の時のPCの状態
- ・メモリ不足になる理由
- 2Windows10がメモリ不足かを判断する方法
- ・メモリが足りている場合
- ・メモリが不足している場合
- ・スーパーフェッチが有効に働いているかを確認
- 3Windows10のメモリ不足を解消する方法
- ・メモリを増やす
- ・デフラグを実行
- ・不要なソフトをアンインストール
- ・PCを買い換える
- 4Windows10で仮想メモリを設定してPCを最適化する
- ・仮想メモリとは
- ・仮想メモリの計算方法
- ・仮想メモリの設定・サイズ変更
- ・仮想メモリの変更後エラーが出る場合
- 5Windows10でのメモリ不足を解消して快適にPCを使おう!
Windows10がメモリ不足とは
Windows10のパソコンで、ソフトやアプリを使用して作業を行う際に動作が異常に不安定に感じたり、重く感じたりすることがあります。これはWindows10で一度に可能な処理量がキャパシティのギリギリにまで達することで生じます。これをメモリ不足と呼びます。次ではWindows10のメモリ不足によって生じるトラブルを具体的に紹介します。
メモリ不足の時のPCの状態
Windows10でメモリ不足が生じる際のPCの状態は、パフォーマンスが著しく低下します。マウスのカーソルがカクカクになり、ソフトの動作も反応が鈍くなります。メモリが限界に達してしまうとWindows10がフリーズすることもあります。最悪の場合は作業中のデータすら保存する前にクラッシュしてしまうこともあります。メモリなる理由を次に紹介します。
メモリ不足になる理由
メモリ不足になることが頻繁にある場合は、メモリ不足の原因としてお使いのWindows10のパソコンのスペックが低いものであることが多くあります。この場合はメモリを増やすことで解決できます。スペックを補うことで対処できますが、多少手間がかかります。処理の多いソフトをWindows10で同時に起動させている場合もメモリ不足を招きます。
これらの他に、Windows10のパソコンでUSBなどの接続が多い場合も、メモリに影響します。必要のない接続を常にしている状態ではメモリを無駄に占領してしまいます。Windows10のパフォーマンスを維持したい際は、その都度USBなど外部機器の接続を行うようにしてください。
Windows10がメモリ不足かを判断する方法
Windows10のメモリ不足の概念と、メモリ不足になる理由について理解したところでお使いのWindows10のパソコンがメモリ不足の状態かどうかをチェックしましょう。Windows10を通常通り使えている方はそれほど気になりませんが、いつメモリ不足を起こすかは予測できない場合もあります。一度使用状況を確認しておくことをお勧めします。
メモリが足りている場合
メモリの使用状況を確認するのは、タスクマネージャーを起動します。タスクバーを右クリックで開くことができます。「メモリ」という部分をご覧ください。メモリの下に数値が表示されています。ここで使用率がパーセンテージで表示されています。100%に近づけば近づくほどメモリ不足になっているということです。
メモリが足りている場合は、50%や60%など、比較的バランスの良い量であることを目安にしてください。メモリに余裕がある場合は、現状でさらにアプリやソフトを起動しても大丈夫ということになります。作業をする場合は、メモリ残量を参考にして同時起動させてください。
メモリが不足している場合
逆にメモリが不足している場合は、メモリ使用ゲージが天井に近くなります。タスクマネージャーでは、視覚的にも限界に到達しかけているとわかりやすく表示されます。先ほどとは逆に、パーセンテージの数字も100%に近くなっていることを目安にしてください。数値的にメモリが限界に近付いていましたら何かしらの対処をお勧めします。
スーパーフェッチが有効に働いているかを確認
メモリの使用状況が確認できましたらスーパーフェッチが有効に働いているかを確認してみましょう。スーパーフェッチが有効に機能するにはあらかじめ余裕のあるメモリの空きが必要になります。メモリ不足の状態であれば、スーパーフェッチが適切に動作しなくなり、Windows10のパフォーマンスも低下していきます。まずは用語の説明に入ります。
スーパーフェッチとは
Windows10にあるスーパーフェッチ機能とは、素早い処理に役立つものです。データの使用状況からより使用する頻度の高いデータをスタンバイ状態にしておき、いつでもすぐに起動することができる状態にしておく機能のことを言います。このようにWindows10のパフォーマンスを最適化できる機能の1つでもあります。
確認方法
それではWindows10でスーパーフェッチ機能が正しく働いているかを確認する方法を紹介します。タスクマネージャーの表示の下部分にある「リソースモニターを開く」をクリックしてください。すると色別にメモリの使用量をチェックできます。この空き容量の部分がスーパーフェッチとして機能します。余裕があればあるほど充てられるというわけです。
Windows10のメモリ不足を解消する方法
それでは、Windows10のパソコンのメモリ不足を解消する方法を紹介していきます。Windows10でメモリ不足を解決できる方法はいくつかあります。1つずつ解説していきますので、ご自身で一番対処が可能なものを参考にしてください。
メモリを増やす
一番確実な対処法は、前述にもありますがメモリを増やすという方法です。メモリは後から増やすことが可能です。メモリを増やすための機器は販売されていますので、購入してお使いのWindows10のパソコンに装着してください。この時に気を付けたいのが、HDDなどのストレージと間違えて購入しないようにしてください。
メモリのサイズも余裕をもって選択することで、Windpws10のパフォーマンスが安定的になります。購入する際は、使用目的に合ったメモリのサイズより1段階大きいサイズにすることをお勧めします。
デフラグを実行
メモリの空きを増やすために、デフラグを実行することで対処できます。デフラグとは、日頃読み込む断片化してしまったデータを元通りに整理することを言います。この機能はWindpws10のパソコンに標準搭載されています。Cortanaの検索枠に「デフラグ」と打ち込んで実行させてください。任意のドライブを選択して最適化してください。
不要なソフトをアンインストール
不要なソフトをいつまでもWindows10のパソコンに残したままでいる場合でも、バックグラウンドでメモリを消費することがあります。無駄なメモリ使用を避けるためにも不要なソフト、アプリはアンインストールしておきましょう。Windows10に入っているソフトのアンインストールは、コントロールパネルから行うことができます。
PCを買い換える
お使いのWindows10を使い倒すレベルにまで到達した方は、PCを買い換えてみましょう。この時により多くのメモリを搭載した機種を選択するようにしてください。最初のメモリに余裕があると、安心して使っていくことが可能です。
Windows10で仮想メモリを設定してPCを最適化する
Windows10には、仮想メモリを設定することでPCが最適化される仕組みが備わっています。ここからは、仮想メモリを設定することに焦点を当てて解説していきます。
仮想メモリとは
仮想メモリは、メモリ不足に近づいた際にストレージを利用してメモリの働きをカバーする機能です。物理メモリだけで処理ができなくなった際に、ストレージに書き込むことになります。あくまでも仮想メモリに依存することなくPCを使用することが理想的です。
仮想メモリの計算方法
仮想メモリの量は、タスクマネージャーのメモリ使用状況の表示画面から把握できます。コミット済みのデータ量から、使用中の数値を引いたものが仮想メモリの量になります。搭載しているメモリのサイズによって数値も異なりますのでご自身のパソコンのメモリ量を正確に把握した後で計算をしてみてください。
仮想メモリの設定・サイズ変更
仮想メモリの設定をするには、Cortanaの枠に「詳細設定」と入力して設定メニューを呼び出します。この中の「設定」をクリックし「詳細設定」を選択します。「変更」から一番上のチェックマークを外し任意のドライブの仮想メモリを設定し、サイズ変更も可能です。サイズ変更には「カスタムサイズ」にチェックを入れて設定します。
仮想メモリの変更後エラーが出る場合
仮想メモリを適切な数値で設定できていない場合は、エラーが表示されることがあります。「コンピューターのメモリが不足しています」という表示がある場合は、仮想メモリの量をもう一度見直し、数値を増やすことで解決できます。
また、以上の方法で仮想メモリのシステム設定を行った場合はお使いのパソコンを一度再起動させてください。再起動させることで設定が反映され、メモリが最適化されます。
Windows10でのメモリ不足を解消して快適にPCを使おう!
物理メモリとは、仮想メモリとは何かを説明し、パソコンでの最適化の方法までを併せて解説してきました。動作が遅い場合はメモリ不足が疑われますので、メモリを増やすか、デフラグを行うなどの対処をした上で最適な状態にしていきましょう。