2019年03月19日更新
MacのWindowsでいうタスクマネージャーは?アクティビティモニタの使い方を
MacにもWindowsでいうタスクマネージャーにあたる機能があります。Macのタスクマネージャー、「アクティビティモニタ」を使用すれば、MacでもWindowsのタスクマネージャーと同等の機能を利用できます。便利なショートカットキーも用意されています。
目次
MacのWindowsでいうタスクマネージャーは?
「タスクマネージャー」は、大抵のWindowsユーザーは恐らく1度は使用したことのある機能ですが、Macにもこの「タスクマネージャー」にあたる機能があることは意外に知られていないのではないでしょうか?Macユーザーにとっても、知る人ぞ知るMac版「タスクマネージャー」について今回は解説します。
タスクマネージャーとは
Windowsの標準機能、タスクマネージャーとは、PCで稼働しているアプリやプログラムを一括管理できる機能です。PC内のCPUやメモリの状況をモニターしながら、アプリやプログラムの稼働状況を確認します。
PCで稼働しているプリやプログラムを「タスク(仕事)」と称します。PCは複数の「タスク」を同時並行で処理しています。これをマルチタスクといいます。このマルチタスクの状況をモニターしながら調整・管理する機能がタスクマネージャーです。
PCで稼働している「タスク」はPCの画面上に普段見えているものだけではありません。PCのバックグラウンドで表に表示されない形で稼働している「タスク」もたくさんあります。表に見えない「タスク」はユーザーが気づかない内に過度に稼働してPCに負荷をかけることもあります。そういう状態になると原因不明でPCの動きが遅くなることがあります。
PCの動きが突然遅くなったり反応が悪くなったりしたときは、タスクマネージャーを立ち上げてPCのマルチタスクの状況を確認すると、不具合の原因が分かることがあります。負荷をかけている「タスク」が分かればその「タスク」を停止することで問題が解決します。PCの再起動を行わなくてもタスクマネージャーでPCの不具合の対処ができる場合があります。
Macでもこうしたタスクマネージャーのような機能があれば便利なはずです。そして、実際にMacにもこのタスクマネージャーと同等の機能が標準装備されています。しかし、意外にもMacユーザーでこの機能を活用している人は少ない印象です。
Macのタスクマネージャーとは
Mac版の「タスクマネージャー」にあたる機能は、「アクティビティモニタ」といいます。役割はほぼ「タスクマネージャー」と同じで、MacのCPUやメモリの状況確認を基に、Macで現在稼働しているアプリ・プログラムの管理を行います。
必要であればMacで稼働しているアプリ・プログラムの中から任意のアプリ・プログラムを選択して、強制終了を行うこともできます。
Mac全体を見据えたアプリ・プログラムの稼働状況、またそのアプリ・プログラム内の細分化されたプロセスごとの稼働状況などを確認することで、Macにどのプロセスがどれだけ負荷をかけているかなどの分析が可能です。
MacのWindowsでいうタスクマネージャー(アクティビティモニタ)の起動方法
Mac版のタスクマネージャー、「アクティビティモニタ」の起動方法について解説します。もし、Macの「アクティビティモニタ」をあまり活用していないのであれば、その原因は「アクティビティモニタ」の起動の方法を良く知らないことにあるのかもしれません。
Mac上で「アクティビティモニタ」を起動させる方法をマスターして、Macのタスク管理機能「アクティビティモニタ」を活用しましょう。
Macのアクティビティモニタを起動させる3つの方法
Macの「アクティビティモニタ」を起動させる方法は3つあります。Macの主要なアプリをすぐに立ち上げられる機能「Launchpad」を使う方法、「Finder」を使って立ち上げるというMacの基本的な操作による方法、Macの検索機能「Spotlight」を使って「アクティビティモニタ」を探し出して立ち上げる方法があります。
DockにあるLaunchpadから起動
初めて「アクティビティモニタ」を起動させる人はDock(Macの画面下方にあるアプリメニューバー)にあるLaunchpadから起動させるのが手っ取り早いかもしれません。LaunchpadをクリックするとMac画面全体にMacの主要なアプリのアイコンが一覧で表示されます。
その中の「その他」をクリックすると、開いた画面内に「アクティビティモニタ」のアイコンがあります。アイコンをクリックすると「アクティビティモニタ」が立ち上がります。
Finderから起動
最もオーソドックスな方法が「Finder」を通して立ち上げるやり方です。「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」を開くと「アクティビティモニタ」のアイコンがあります。アイコンをクリックすると「アクティビティモニタ」が立ち上がります。
また、「Finder」を通して立ち上げる場合はショートカットキーを使うこともできます。「Finder」のウインドウを開いた状態で「Command」キー + 「Shift」キー + 「U」キーを押すと「ユーティリティ」のフォルダが開くので画面の中から「アクティビティモニタ」のアイコンをクリックして立ち上げます。
Spotlightから呼び出して起動
Macの検索機能「Spotlight」から呼び出して「アクティビティモニタ」を起動する方法もあります。Mac画面の右上メニューにある「虫眼鏡マーク」をクリックするか、ショートカットキーで「Control」キー + 「スペース」キーを押すと「Spotlight」のウインドウが開きます。
「アクティビティモニタ」のキーワードで検索するとウインドウ内に「アクティビティモニタ」が表示されるのでクリックすれば立ち上がります。Macの操作上「Spotlight」を活用するときはショートカットキーを使う方が便利かもしれません。
Macのアクティビティモニタでの強制終了の方法
次に、Macの「アクティビティモニタ」で強制終了を行う方法を説明します。「アクティビティモニタ」を立ち上げるとウインドウ内に現在稼働しているアプリ・プログラムが一覧で表示されます。一覧の中から強制終了したいアプリ・プログラムを選択し、ウインドウ左上にある「x」マークをクリックすれば強制終了できます。
強制終了のショートカットキー
Macには「アクティビティモニタ」以外にも、Macで現行稼働しているアプリ・プログラムを強制終了する方法があります。Macの強制終了専用のウインドウを開く方法です。Macの強制終了専用のウインドウはショートカットキーでも開けます。
Macの強制終了専用のウインドウを開には、「アップルマーク」→「強制終了」を選択するか、ショートカットキーで「Command」キー + 「Option」キー + 「Esc」キーを押すとウインドウが開きます。開いたウインドウ内で強制終了したいアプリ・プログラムを選択し「強制終了」をクリックします。
Macのアクティビティモニタでプロセスやメモリの使用状況を確認・管理
Macの「アクティビティモニタ」でアプリ・プログラムのプロセス状況やメモリの使用状況を確認・管理する方法を解説します。Macで現在稼働しているプロセスの状況を確認することで、どのプロセスがMacに負荷をかけているかなどの判断が可能になります。
アクティビティモニタを開く
「アクティビティモニタ」を立ち上げると、ウインドウ内に現在Macで稼働しているアプリ・プログラムが一覧で表示されるので、プロセスやメモリの使用状況を確認したいアプリ・プログラムを選択します。
ウインドウ上方に「CPU」「メモリ」などのタブがあるので、クリックするとアプリ・プログラムがMacにかけている負荷の状況がそれぞれの項目で確認できます。ウインドウ下方にMacにかけている負荷の状況がグラフで表示されます。
終了させたいプロセスを終了する方法
現在Macで稼働しているアプリ・プログラムの中で終了させたいプロセスがある場合は、そのプロセスをカーソルで選択し、画面上方のメニューバーから「表示」→「プロセスを終了」を選択します。確認のポップアップが開くので「終了」をクリックします。
また、プロセスをカーソルで選択した時点でダブルクリックすると、プロセスのプロパティウインドウが開くので、そのウインドウ内の「終了」をクリックするという方法もあります。
Macのアクティビティモニタで管理しよう
Windowsの「タスクマネージャー」にあたる、Macの「アクティビティモニタ」を使用することで、アプリ・プログラムのMacのUPU・メモリにかけている負荷を確認しましょう。同時使用するアプリ・プログラムが多くなるとMacのUPU・メモリにかかる負荷が大きくなります。
Macの動きに疑問を感じたら「アクティビティモニタ」を立ち上げて、必要のないアプリ・プログラムがMacのUPU・メモリに負荷をかけていないか確認しましょう。「アクティビティモニタ」の起動や強制終了のウインドウを開くときはショートカットキーを使用すれば、使い勝手も良く、習慣づけにもなります。