2019年03月14日更新
MacのOSダウングレード方法!古いバージョンのインストール方法を解説!
新しいMacOSが使いづらいと感じるときは、元の古いOSへダウングレードさせましょう。Macのダウングレードには3つの方法がありますが、どの方法も事前のバックアップをおすすめします。今回はそれぞれのダウングレード方法やその注意点についてご紹介します。
目次
- 1MacのOSをダウングレードする前に
- ・バックアップを取る
- ・必要がある場合Apple IDの2ファクタ認証をオフ
- 2Time MachineバックアップでMacOSをダウングレードする方法
- ・注意点
- ・ダウングレード手順
- 3インターネットリカバリーでMacOSをダウングレードする方法
- ・注意点
- ・リカバリーモードの種類
- ・ダウングレード手順
- 4App Storeからインストールディスクを作成しOSをダウングレードする方法
- ・注意点
- ・ターミナルのコマンド
- ・OS X Yosemite
- ・OS X El Capitan
- ・MacOS Sierra
- ・ダウングレード手順
- ・【注意】MacOS Mojaveでは古いバージョンのOSをダウンロードできない!
- 5MacOSアップグレード後使いにくい場合ダウングレードしてみては?
MacのOSをダウングレードする前に
「Macのダウングレード」とは、新しいバージョンOSのアップデートやインストールをせず、より古いバージョンOSをインストールすることです。簡単にいうと、「アップグレード」の反対です。
新しいバージョンの方が必ず使いやすいとは限りません。大幅なデザインの変更や機能の更新によって新しいバージョンが使いづらく、「前の方が良かったのに」と思った時は、ダウングレードをすることをおすすめします。
ダウングレードをする前に、以下の前準備を必ず行うようにしてください。
バックアップを取る
Macをダウングレードする時は、リカバリの作業も必須です。リカバリとは、PCを初期状態に戻すことです。お使いのMacをリカバリし、空の状態にしたところで古いOSをインストールするのが、ダウングレードの大体の流れになります。
そのため、お使いのMacに保存している写真や動画、音楽やファイルなどのデータはバックアップを取らないとリカバリ時に消去されてしまいます。
ダウングレードを行う時は、必ずデータのバックアップをとっておきましょう。
必要がある場合Apple IDの2ファクタ認証をオフ
お使いのMacをリカバリもしくはダウングレードさせた時に、Mac OSの変更によりMac独自の認証システムがややこしくなる場合があります。
リカバリとダウングレードで時間や手間はどうしても生じてしまいます。そのほかの作業で余計な時間を使わないようにApple IDの「2ファクタ認証」を「オフ」に変更しておくことをおすすめします。
Time MachineバックアップでMacOSをダウングレードする方法
「Time Machine」とは、Macに標準搭載されているバックアップアプリです。「Time Machine」に古いMac OS時のバックアップが残っている場合は、そのバックアップデータ使ってお使いのMacをダウングレードさせましょう。もっとも簡単なダウングレード方法になります。
注意点
「Time Machine」を使ったダウングレードを行うにあたって、必ず「Time Machine」にダウングレードでMacに入れたいバージョンOSのデータが残っているのか確認しましょう。
当然のことながら、「Time Machine」にバックアップデータがないとダウングレードすることができません。万が一のダウングレードに備えて、新しいバージョンOSにアップグレードする時は、その前に「Time Machine」に古いOSのバックアップをとるようにしましょう。
ダウングレード手順
「Time Machine」を使ってMac OSをダウングレードさせる方法は、以下の通りです。
①Macの電源を一度きり、起動する。
②起動させたらすぐに「command⌘+R」を長押しする。
③Mac OSのユーティリティ画面を確認し、「Time Machine バックアップから復元」をクリック。「続ける」をクリック。
④Time Machineのバックアップデータ一覧から、復元したいデータを選択。
インターネットリカバリーでMacOSをダウングレードする方法
インターネットリカバリとは、インターネット経由でのリカバリのことです。「Time Machine」を使ったダウングレードを行えない人は、インターネットリカバリを利用しましょう。
注意点
インターネットリカバリで行えるダウングレードは、お使いのMacにより範囲が限定されます。お使いのMac購入時に搭されていたMac OSまでしか遡ることができないからです。
また、インターネットリカバリはインターネットを経由が必須のため、作業をする時は安定した通信環境が必要です。不安定な通信環境でダウングレードすると中断や不具合が生じる可能性があります。
リカバリーモードの種類
リカバリー方法には、インターネットリカバリーの他にもうひとつ方法があるため、計2つの方法が存在します。この2つのリカバリーモードの違いについて、この機会に押さえましょう。
・インターネットリカバリー
インターネットを経由して、AppleサーバーからOS Xを復元させる。Mac購入時の初期OSがインストールされる(購入時の初期OSにダウングレードする)
・ストレージを利用したリカバリー
Macストレージに保存されているOS Xから復元させる。Mac OSをアップグレードさせた場合、それ以前のOSへダウングレードすることができない。(ダウングレードできず、アップグレードしたOSの再インストールが繰り返される)
ダウングレード手順
インターネットリカバリを使ってMac OSをダウングレードさせる方法は、以下の通りです。
①Macの電源を一度きり、起動する。
②起動してすぐ「command⌘+option+R」を同時に長押しする。
③Mac OSのユーティリティ画面を確認し、「ディスクユーティリティ」をクリック。
④ディスク削除画面を確認し、フォーマットを「Mac OS拡張(ジャーナリング)」に、方式を「GUIDパーティションマップ」に設定し、「消去」ボタンをクリック。
⑤Mac OSのユーティリティ画面を閉じ、「Mac OS再インストール」をクリック。
App Storeからインストールディスクを作成しOSをダウングレードする方法
過去に「Mac App Store」からOS Xをダウンロードしたことがある人は、そのOS Xにダウングレードすることができます。「Mac App Store」の購入履歴から再OS Xをダウンロードすることができるからです。
注意点
「Mac App Store」からOS Xをダウンロードする時は、直接お使いのMacには入れません。「Mac App Store」からダウンロードしたOS Xは、一旦USBなど外部メモリに保存しておき、そこでインストールディスクに書き換えたものをMacにインストールさせます。USBなどの外部メモリを必ず準備しておきましょう。
ターミナルのコマンド
「Mac App Store」からダウンロードしたOS Xは一旦USBなどに保存し、USBごとインストールディスクに書き換えます。しかし、ダウンロードしたOS Xによって入力するコードが異なります。
OS X Mavericks
OS X Mavericksの入力コードは、以下の通りです。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Mavericks --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app --nointeraction
OS X Yosemite
OS X Yosemiteの入力コードは、以下の通りです。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/yosemite --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Yosemite.app --nointeraction
OS X El Capitan
OS X El Capitanの入力コードは、以下の通りです。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/ElCapitan --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app --nointeraction
MacOS Sierra
MacOS Sierraの入力コードは、以下の通りです。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Sierra --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app --nointeraction
ダウングレード手順
インストールディスクを作成しOSをダウングレードする方法は、以下の通りです。
インストールディスク作成方法
①「Mac App Store」を開き、「購入済み」からMac OSをダウンロード。
②USBメモリをMacに接続し、「アプリケーション」を開く。
③「ユーティリティ」を開き、「ディスクユーティリティ」をクリック。(USBメモリの初期化完了)
④「ユーティリティ」に戻り、「ターミナル」をクリック。
⑤「ターミナル」で「Mac App Store」からダウンロードしたMac OSのコードを入力し、「return」をクリック。
ダウングレード方法
①一度Macの電源をきり、起動。
②起動してすぐに「option」を長押しする。
③起動ディスク選択画面を確認し、USBに入れたOSを起動。
④OSユーティリティ画面を確認し、「ディスクユーティリティ」を開く。HDD/SSDでMac OS拡張(ジャーナリング)」に、方式を「GUIDパーティションマップ」に設定し、「消去」ボタンをクリック。
⑤Mac OSのユーティリティ画面を閉じ、「Mac OS再インストール」をクリック。
【注意】MacOS Mojaveでは古いバージョンのOSをダウンロードできない!
「Mac App Store」はMacOS Mojaveから新しくなりました。その時に、MacOS Mojave以前に「Mac App Store」で購入したダウンロードの表示がされなくなりました。表示機能が消滅したのです。
つまり、MacOS Mojaveでは、「Mac App Store」の購入履歴を利用して古いOSにダウングレードができません。
MacOSアップグレード後使いにくい場合ダウングレードしてみては?
ダウングレードとは、お使いのバージョンよりも古いものをインストールすることです。「新しいOSが使いづらい」「新機能が不要」「これまで使用していたアプリが使えなくなった」など、Mac OSをアップグレードしたことで不便を感じるときは、古いOSに戻しましょう。
しかし、お使いのMac OSをダウングレードさせるときは自己責任扱いになるため、バックアップの準備は必ずしておくことをおすすめします。