軽いおすすめのブラウザを紹介[Windows/Mac/iPhone/Android]

軽いブラウザを選ぶのならどれがいいのか、おすすめブラウザを探している方はたくさんいます。しかし、一体ブラウザの軽いとか重いというのは、どういった観点で判断しているのでしょうか。軽いおすすめブラウザをご紹介する前に、ブラウザの軽さを決めるポイントについて解説します。

パソコンでもスマホでも、ブラウザのアイコンをクリック・タップしてから起動するまでの起動スピードは重要です。ほんの数秒程度の差でも、起動スピードが遅いブラウザは、ユーザーにとっては「重い」ブラウザとして認識されます。

ブラウザとは、Webサイトの運営者がサーバーにアップロードしたコンテンツのプログラムを読み込んで、パソコンやスマホの画面上に表示するためのアプリです。それぞれのブラウザは、サーバーから読み込んだプログラムを解釈してどのように画面上に表示したらいいのかを決定するためのエンジンを搭載しています。

Webサイトのプログラムの読み込みから表示までの時間が短いかどうかも、ブラウザの軽さとしてはとても重要なポイントです。

それぞれのブラウザが競うようにして高性能なエンジンの開発に取り組んでいますが、ブラウザによっては表示スピードが速くても表示が崩れることが多いなどの問題点のあるものもあります。

パソコンやスマホは長時間連続して使い続けていると動作が重くなっていきます。パソコンやスマホ全体が重くなるのではなく、アプリによっては使い続けているアプリだけが重くなることもあります。

ブラウザも種類によっては、使い始めは軽くても数時間使い続けていると重くなってしまうものがあります。

使い続けているうちに重くなる原因は、長時間使っているとキャッシュファイルが溜まってしまうことと、蓄積されるバグが多くなっていき、メモリを圧迫するようになるためです。

長時間使い続けてもメモリに負荷をかけずに重くならないかどうかも、軽いブラウザを選ぶ上では重要なポイントです。

それではここから軽いと話題でおすすめのブラウザをご紹介します。

Google ChromeはGoogleが開発して配布しているブラウザです。現在の世界でのシェア率はパソコンでは6割に迫ります。スマホではAndroidに標準搭載されている上に、Googleアカウントでの同期や共有がしやすいためにiPhoneユーザーの利用も多く、6割を超えるユーザーが利用しています。

Google Chromeは、パソコンでもiPhoneでもAndroidでも利用可能です。WindowsもMacもパソコン用のGoogle Chromeはこちらからダウンロードできます。

iPhone向けのGoogle Chromeはこちらからダウンロードできます。

もしもAndroidでアンインストールしてしまったときにはこちらからダウンロードできます。

ベンチマークを計測してみると、起動速度、読み込み速度、メモリへの負荷のいずれもトップの成績とは行きません。しかし、すべての項目が上位に入っています。長時間使い続けても重くなりにくく、使い勝手のいいブラウザと言っていいでしょう。

Microsoftが長年Windowsに標準搭載してきたInternet Explorer(IE)に変わるブラウザとして2015年頃から開発を始めたブラウザです。今後はIEの代わりにWindowsの標準アプリとなります。

Microsoft EdgeはWindowsの標準アプリですが、Mac、iPhone、Androidでも利用が可能です。パソコン版もスマホ版も、すべてのデバイスへのダウンロード用リンクがこちらのページにあります。

ベンチマークを測定してみると、Edgeは起動速度に優れていることがわかります。ブラウザを起動してからページの表示が完全に終わるまで、他のブラウザが4秒かかっているところ、Edgeは2秒足らずで完了しています。ページの読み込み速度も優れていて、起動や表示が高速で軽いと感じる方が多いでしょう。

しかし、メモリへの負荷は6つのブラウザの中で最も大きい点が気にかかります。スペックの低いパソコンやスマホでは、使い方によっては動きが遅くなる可能性があります。

FirefoxはMozillaによって開発されているオープンソースのブラウザです。2004年に初めてリリスされたときには、まだタブブラウザが一般的でなかったために、軽いタブブラウザとして一気にユーザー数を広げました。

しかし、Google Chromeが登場すると人気を奪われてしまい、現在は6%程度のシェア率まで落ち込んでいます。

FirefoxはパソコンならWindowsでもMacでも、またiPhone向けもAndroid向けもスマホアプリも用意されています。パソコン版はこちらからダウンロードできます。

iPhone版はこちらからダウンロードできます。

Android版はこちらからダウンロードできます。

シェア率は大きく落としたものの、根強い人気が続いているFirefoxですが、ページの読み込み速度はトップとはいかないものの、使っていて重いと感じるほどではありません。

しかし、起動速度は若干遅めです。ほんの数秒のことですが、気になる方もいるでしょう。また、メモリへの負荷は、今回ご紹介するブラウザの中では一番かかります。スペックの低い端末や長時間利用すると、重いと感じるようになるかもしれません。

Operaはノルウェーの会社が開発したブラウザです。最初にリリースされたのが1996年と、かなり古くからあるブラウザで、IEよりも速くて軽いブラウザとして人気がありました。現在でも軽さには定評がありますが、2016年に中国の奇虎360に買収されて以降、ブラウから取得できるユーザーの情報の管理についての懸念の声が上がっています。

OperaはWindowsでもMacでも、iPhone、Androidでも利用が可能です。パソコン版はこちらからダウンロードできます。

iPhone版のOperaはこちらからダウンロードできます。

Android版のOperaはこちらからダウンロードできます。

Operaの軽さは、読み込み速度はトップクラスで確かに速いブラウザです。しかし、起動速度は最も遅く、起動からページの表示完了までEdgeが2秒程度のところ4秒以上かかります。また、メモリへの負荷も大きく、スペックの低い端末での利用に不安を感じます。
 

VivaldiはOperaの買収後に、Operaの開発者の一人が立ち上げた会社によって作られたブラウザです。Operaの機能を十分に熟知しているスタッフによる開発なので、Opera並みの軽さを誇ります。

また、特にOperaで懸念されている個人情報の扱い方について、Vivaldiではユーザーのプライバシーを守るための取り組みをさまざまな観点から行っています。

VivaldiはWindows、Mac、Androidで利用可能です。iPhone版はありません。パソコン版はこちらからダウンロードできます。

Android版はこちらからダウンロードできます。

ページの読み込み速度は現在はOperaを超える速度で、今回ご紹介するブラウザの中でも最も高速です。しかし、起動速度は遅く、メモリへの負荷も大きい点が気になります。利用するデバイスのスペックによっては、却って重いと感じる可能性があります。

SafariはApple社が開発したブラウザです。以前はWindows版も配布されていましたが、現在はMacとiPhone、iPadのみとなっています。

SafariはMacとiPhone、iPadに標準搭載されています。

Apple製のデバイスとの親和性がとても高く、MacやiPhone、iPad上ではとても高速に動きます。カスタマイズ性にも優れていて、自分の使い勝手のいいように自由にカスタマイズできます。iCloud経由での同期も可能です。

軽いと評判が高いブラウザごとの特徴を解説してきました。ご紹介した6つのブラウザの中で、特に軽くて使い勝手のいいブラウザはどれか選ぶように言われたら、総合的に見るとGoogle Chromeがおすすめです。MacとiPhone、iPadのApple製品だけを利用するのならSafariがおすすめです。

ベンチマークを調べると、他のブラウザの方が数値がいいものはあります。しかし、拡張機能の使い勝手や、長時間使い続けてもメモリが重くなりにくいといった点を考えると、Google Chromeがおすすめです。

ただし、Google ChromeはGoogleが商用利用するためのさまざまなデータを送信しています。個人情報に対する懸念が強い方は、Vivaldiを利用するといいでしょう。

また、Apple製品に最適化されているSafariは、MacやiPhone上での動作はChrome以上です。Googleアカウントとの同期や、他のユーザーとの共有などを考えなくてもいいのなら、MacやiPhoneのユーザーはSafariを利用することをおすすめします。

この記事では、軽いブラウザのおすすめをご紹介してきました。軽さだけではなく機能性や拡張性を考えるとGoogle Chromeが最もおすすめです。

しかし、それぞれのブラウザごとに特徴があります。ブラウザの利用方法によっては、他のブラウザの方が使いやすいこともあるでしょう。ブラウザは無料で使えるので、いろいろなブラウザを試してみて、自分で最も使いやすいものを選ぶことをおすすめします。