2019年10月18日更新
iPhoneのSIMカード入れ替え方法と注意点!機種変更時の差し替えでデータはどうなる?
iPhoneのSIMカード入れ替え方法や、SIMカード入れ替え時の注意点について紹介していきます。iPhone 11が発売されAndroidから乗り換えを検討している人もいるでしょう。本記事で紹介するSIMカード入れ替え・差し替え方法をマスターしましょう。
目次
- 1iPhoneに入っているSIMカードとは
- ・SIMカードにはサイズがある
- ・SIMフリーの端末のみ入れ替え可能
- ・SIMカードには固有番号がある
- ・SIMカードはどんなデータが保存されてる?
- ・SIMカードを取り出してもiPhoneは使える
- ・SIMカードのサイズ変更は可能
- ・SIMカードを交換しても同じ電話番号が使える
- 2iPhoneへSIMカード差し替え前の準備
- ・SIMロック解除
- ・フリーメールアドレスを用意しておく
- ・SIMトレイの位置確認
- ・端末の電源OFF
- 3iPhoneにSIMカードを入れ替えるのに必要なもの
- ・SIMカード取り出し用グッズ
- ・新しいSIMカード
- ・SIMフリーのiPhone端末
- 4iPhoneへのSIMカード入れ替え手順
- ・グッズを使ってSIMカードを取り出す
- ・新しいSIMカードを入れる
- 5iPhoneへSIMカードを入れ替える時の注意点
- ・SIMカードのサイズに注意
- ・SIMカードのIC部分に触れない・力を加えない
- ・キャリアメールは使えない
- ・機種変更の場合は、アプリ引き継ぎ設定
- ・iTunesは同期できない
- ・SIMカッターによるサイズ変更は自己責任
- 6iPhoneのSIMカード入れ替えで困った時は
- ・SIMトレイが取りだせない
- ・SIMカードが認証されない
- 7iPhoneのSIMカードを自分で入れ替えて機種変更してみよう!
iPhoneに入っているSIMカードとは
本記事冒頭の本章では、iPhoneに入っているSIMカードとはいったいどういうものなのかを解説していきます。iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え方法を確認する前に、iPhoneのSIMカードについて、正しい知識と注意点を覚えておくことが重要なので、しっかりと覚えておきましょう。
SIMカードにはサイズがある
iPhoneに限らず、全てのスマートフォンに搭載されているSIMカードですが、SIMカード内部には電話番号情報や、携帯電話キャリア会社から付与される個人情報が搭載されています。SIMカードには3種類の異なるサイズがあり、スマートフォン・iPhoneデバイスによって対応するSIMカードサイズが異なります。
iPhoneの機種変更時に、対応しているSIMカードサイズを知っていなければ、SIMカードの入れ替え・差し替えができないので注意してください。なお、詳しいSIMカードのサイズ・タイプと、iPhoneモデルに対応するSIMカードサイズは下記のリストを参考にしてください。
SIMカードのタイプ | SIMカードのサイズ |
---|---|
標準SIM | 15mm × 25mm |
micro(マイクロ)SIM | 12mm × 15mm |
nano(ナノ)SIM | 12.3mm × 8.8mm |
iPhoneモデル | SIMカードタイプ |
---|---|
iPhone 11シリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone X・XSシリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone 8シリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone 7シリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone 6シリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone SEシリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone 5シリーズで使えるSIMタイプ | nano(ナノ)SIM |
iPhone 4シリーズで使えるSIMタイプ | Micro-SIM カード |
上記表を見て分かる通り、iPhone 5より新しいiPhoneデバイスはnano(ナノ)SIMカードが使えるということになります。これからiPhone5以降のモデルに乗り換えを考えている人は、SIMカードサイズを選択する際、nano(ナノ)SIMを選択してください。
またiPhoneXS以降のモデルは、eSIM(マルチSIM)に対応しています。eSIMはSIMカードの情報を端末内で管理するもので、複数のSIMカード情報を保存しておくことができるシステムです。詳しいeSIMの情報は下記のリンクにて解説しているので、参考にしてみてください。
SIMフリーの端末のみ入れ替え可能
日本で購入するiPhoneはSIMロック状態で販売されているため、他社乗り換え・SIMカード入れ替え・差し替えのときにiPhoneのSIMロックを解除する必要があります。SIMロックとは大手携帯キャリア(docomo・au・softbank)が自社以外のSIMサービスを使用できないように端末(スマホ・タブレット)を設定する機能制御のことです。
大手携帯キャリアを通して入手した端末はSIMロックがかかっているので、その大手携帯キャリアで使い続けなくてはいけません。2015年5月以降に発売された機種に関しては、条件を満たしていれば、無料で携帯キャリアがSIMロックの解除が可能です。この機能制御解除のことを「SIMロック解除」と言います。
SIMロック解除の方法は、携帯キャリア公式ホームページ、または実店舗で確認してください。SIMロック解除の詳しい情報は、下記の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみましょう。
SIMカードには固有番号がある
前にも述べましたが、SIMカードには携帯キャリアから付与された固有の番号が保存されています。これは、個人の情報を特定するためのものなので、携帯キャリアを変更する際は、SIMカード入れ替え・差し替え・交換が必要ということになります。
前の章でもeSIMの場合は、SIMデータが電子化されるので、その都度SIMカード入れ替え・差し替え・交換が不要というメリットがあります。2019年10月現在eSIMに対応している携帯キャリアは多くありませんが、今後徐々に増えてくるであろうと予測されています。
SIMカードはどんなデータが保存されてる?
SIMカード入れ替え・差し替え・交換することで、iPhone内のデータが削除されてしまうのでは心配する人もいるでしょう。Androidスマートフォンで利用できるSDカードと混同して考えられがちですが、SIMカードにはiPhone・Androidスマートフォン内の写真データ・動画データ・連絡先データなどは保存されていません。
そのため、SIMカード入れ替え・差し替え・交換をしたとしても、iPhone・Android内のデータファイルが削除されるわけではないので、覚えておきましょう。
SIMカードを取り出してもiPhoneは使える
iPhoneからSIMカードを取り出してしまうとiPhoneが使えないと思っている人も多いですが、iPhone端末の機能は引き続き使えるので安心してください。
しかし、SIMカードを取り出してしまうと、携帯キャリア回線が利用できないので、Wi-Fi接続が必要です。SIMカードを取り出したあとも、引き続きiPhoneのオンライン機能を利用したい場合は、Wi-Fiが使える環境を準備しましょう。
SIMカードのサイズ変更は可能
iPhone機種変更時にSIMカードサイズが変更になる場合は、手数料を支払うことでSIMカードのサイズ変更は可能です。しかし、その都度SIMカードのサイズを変更すると手数料がかかってしまうので、注意が必要です。事前に利用するiPhoneに対応するSIMカードサイズを確認しておくと良いでしょう。
SIMカードを交換しても同じ電話番号が使える
SIMカード入れ替え・差し替えの際に気になるのが電話番号の変更です。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)と呼ばれるサービスを利用すれば、SIMカード入れ替え・差し替え・交換しても、新しいiPhoneでも同じ電話番号が利用できます。MNPを利用するには手数料が発生します。
携帯キャリア各社、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の条件や手数料が異なるので、現在利用している携帯キャリア会社の公式ホームページ、全国のショップで確認しておくと良いでしょう。
また、携帯キャリアを乗り換えせずに、SIMカード入れ替え・差し替え・交換する場合はMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用しなくても、同じ電話番号を違うSIMカードで利用することが可能です。MNPはあくまでも、機種変更と携帯キャリア変更の際の手続きなので、覚えておきましょう。
iPhoneへSIMカード差し替え前の準備
iPhoneへSIMカード差し替え前の準備項目を紹介していきます。下記のリストで、事前準備に必要な項目を確認しておきましょう。
iPhone・SIMカード差し替え前の準備1 | iPhoneのSIMロック解除 |
iPhone・SIMカード差し替え前の準備2 | フリーメールアドレスの取得 |
iPhone・SIMカード差し替え前の準備3 | SIMトレイの取り出し口の位置確認 |
iPhone・SIMカード差し替え前の準備4 | SIMカード入れ替え・差し替え・交換前に電源OFF |
SIMロック解除
前の章でも述べた通り、iPhoneがSIMロック状態になっている場合は、iPhoneに他社SIMカードを入れ替え・差し替え・交換しても読み込みされません。iPhoneを購入した携帯キャリア会社に問い合わせし、iPhoneのSIMロック解除を依頼してください。その際、契約内容や条件によってはSIMロック解除手数料が発生する場合があるので注意しましょう。
SIMロック解除は、携帯キャリア会社のHPやショップなどの実店舗などでも対応してくれる場合があるので、自分にあった方法で対処してください。
フリーメールアドレスを用意しておく
携帯キャリアを変更する場合は、SIMカード入れ替え・差し替え・交換に伴い携帯キャリアメールアドレスが利用できなくなるので注意してください。iPhoneやパソコンから事前に「Gmail」などのフリーメールアドレスを取得しておくと良いでしょう。また、iPhoneなどのAppleデバイスは、Apple IDを登録することで、機能を最大限利用できます。
Apple IDの作成には、メールアドレスが必要となるので、携帯キャリアから付与されているメールアドレスが利用できなくなると、Apple IDにも登録できないので注意しましょう。携帯キャリアの変更をする場合、Apple IDをすでに持っている人はApple IDのメールアドレスをフリーメールアドレスに変更しておくこと忘れないで下さい。
SIMトレイの位置確認
iPhoneのSIMカードを取り出したり、交換する際に、事前にSIMトレイの位置を確認しておくと良いでしょう。iPhoneの場合、モデルによって多少SIMトレイの位置は変わりますが、基本的に端末のサイド部分にSIMトレイがついています。詳しくは、下の画像で確認してください。
iPhone X以降のモデルのSIMトレイ位置
iPhone X以降のiPhoneデバイスは、デバイスの右側にSIMトレイ取り出し口があります。
iPhone XR以降のモデルのSIMトレイ位置
iPhone XR以降のiPhoneデバイスは、デバイスの右側、下部にSIMトレイ取り出し口があります。
iPhone 8以前のモデルのSIMトレイ位置
iPhone 8以前のiPhoneデバイスは、デバイスの右側にSIMトレイ取り出し口があります。iPhone3GS以前のモデルは、デバイス下部にSIMトレイ取り出し口があります、詳しくは下記のApple公式サイトを参照してください。
端末の電源OFF
iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換する際は、事前にiPhoneの電源をOFFにしてください。電源をつけた状態でもSIMカードの交換は可能ですが、交換する際に水の侵入やホコリの侵入の可能性もあり、iPhone端末のダメージに繋がるので、iPhoneの電源をOFFにしてSIMカードの交換をおすすめします。
iPhoneにSIMカードを入れ替えるのに必要なもの
続いて本章では、iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換の際に必要なツールを紹介していきます。
SIMカード取り出し用グッズ
iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換には「ペーパークリップ」「SIM取り出し専用のツール」が必要です。iPhoneのSIM取り出しツールは、iPhoneのパッケージに同封されています。
iPhoneのSIM取り出しツールがない場合は、ペーパークリップを利用しましょう。画鋲など先端が鋭利なものは、デバイスを傷つけてしまう可能性があるので、おすすめできません。
新しいSIMカード
続いて、iPhoneに挿入する新しいSIMカードを準備してください。前の章で紹介した、対応するSIMカードサイズを確認した上で、携帯キャリア会社に依頼しましょう。
SIMフリーのiPhone端末
前の章でも述べましたが、iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換する場合、他社のSIMカードを利用する場合は、事前にiPhoneのSIMロックを解除してSIMフリー化しておきましょう。詳しいSIMフリー設定方法は、iPhoneを購入した携帯キャリア会社に問い合わせしてください。
iPhoneへのSIMカード入れ替え手順
続いて本章では、iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換手順を順番に画像付きで紹介していきます。はじめてiPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え・交換をする人は、本章を参考に実践してみましょう。
グッズを使ってSIMカードを取り出す
上の画像の様に、SIMカードトレイ部分にある小さな穴に、「ペーパークリップ」「SIM取り出し専用のツール」の先端を差し込んで下さい。iPhone端末側に押し込むと、SIMトレイが飛び出してくるので、そのままSIMトレイを取り出してください。
新しいSIMカードを入れる
SIMトレイからSIMカードを取り出して下さい。その際、SIMカードの方向を確認しておくと便利です。新しいSIMカードをSIMカードトレイに挿入するために、SIMトレイの四隅を確認し、SIMカードとフィットするように埋め込みます。SIMトレイにSIMカードを収めたら同じ手順で、iPhone端末にSIMトレイを挿入してください。
更に詳しいSIMカード入れ替え・差し替え・交換方法は、下記のApple公式サイトで紹介されています。うまくSIMカード入れ替え・差し替え・交換ができない場合は、最寄りの携帯キャリアショップ、またはApple公式ヘルプチームに問い合わせしてみましょう。
iPhoneへSIMカードを入れ替える時の注意点
続いて本章では、iPhoneへSIMカードを入れ替えて交換する際の注意点のまとめを紹介していきます。
iPhone機種変更時の注意点1 | SIMカードのサイズに注意 |
iPhone機種変更時の注意点2 | SIMカードのIC部分に触れない・力を加えない |
iPhone機種変更時の注意点3 | キャリアメールは使えなくなる |
iPhone機種変更時の注意点4 | 機種変更の場合は、アプリ引き継ぎ設定 |
iPhone機種変更時の注意点5 | iTunesは同期できない |
iPhone機種変更時の注意点6 | SIMカッターによるサイズ変更は自己責任 |
SIMカードのサイズに注意
前の章でも述べた通り、SIMカード入れ替え前に、SIMカードのサイズを確認しておきましょう。異なるサイズのSIMカードは挿入できないので、事前に携帯キャリアショップスタッフや公式HP、本記事で紹介した表を元に、正しいSIMカードサイズを選択してください。
SIMカードのIC部分に触れない・力を加えない
SIMカードのIC部分(金色の部分)は精密な部品で構成されています。IC部分に触れてしまったり、強い力を加えたりすると、破損や読み込み不良の原因となってしまうので、注意して取り扱いしましょう。
キャリアメールは使えない
SIMカードを交換することで、古いSIMカードで利用していた携帯キャリアメールアドレスが利用できなくなります。Gmailなどのフリーメールアドレスを収録して、Apple IDの登録メールアドレス変更、またその他サイトで携帯キャリアメールアドレスを利用している場合もフリーメールアドレスに変更しておきましょう。
機種変更の場合は、アプリ引き継ぎ設定
AndroidからiPhoneに機種変更する場合は、機種変更前に事前にデータ引き継ぎアプリをインストールしておきましょう。データ移行アプリ「Move to iOS」を利用すれば、AndroidスマホからiPhoneに機種変更しても、一部データを引き継ぎすることが可能です。アプリなど一部の情報は引き継ぎできないので、下記の記事にて詳細を確認してください。
iPhoneからiPhoneに機種変更する場合は、データ引き継ぎが可能で、アプリも同じ様に使えるので安心してください。iPhoneデータのバックアップが必要なので、下記の記事でiPhoneのデータバックアップ方法を確認しておきましょう。
iTunesは同期できない
iPhoneとiTunesの同期にはSIMカードが必要です。SIMカードが挿入されていない状態では、iTunesとの同期ができなくなるので注意してください。
SIMカッターによるサイズ変更は自己責任
AmazonなどのECサイトにはSIMカッターと呼ばれる、大きなSIMカードを裁断し使えるようにしてくれるツールがあります。しかし、大きなサイズのSIMカードを裁断するには、SIMカードが割れる、うまくカットできないなどのリスクがあります。SIMカッターを買うよりも、iPhoneに対応するSIMカードを購入するほうが安全でおすすめです。
iPhoneのSIMカード入れ替えで困った時は
本記事最後の本章では、SIMカード入れ替え・差し替え時、SIMトレイが取り出せない、SIMカードが認証されない場合の対処方法を紹介します。
SIMトレイが取りだせない
SIMトレイが取り出せない場合は、無理にSIM取り出しツールを差し込むと、SIMトレイにダメージが発生し、状況が悪化する場合があります。最寄りのApple直営店、または契約している携帯キャリアショップで対処してもらいましょう。
SIMカードが認証されない
使えるはずのSIMカードが認証できない場合もあります。この場合は、一度iPhoneを再起動してください。また、再起動してもSIMカードが読み込まれない場合は、「機内モード」のON/OFFを何度か切り替えることで、問題を解消させることが可能です。
iPhoneのSIMカードを自分で入れ替えて機種変更してみよう!
本記事では、iPhoneのSIMカード入れ替え・差し替え方法を紹介しました。SIMカード入れ替え・差し替えは頻繁に行うものではないので、最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれ非常に簡単にSIMカード交換ができるようになります。本記事で紹介したSIMカード交換方法を参考に、自分でSIMカードの入れ替え・差し替えに挑戦してみましょう。