楽天モバイルのSIMサイズ変更の申請方法!手順や必要日数・手数料についても解説
機種変更の際の、楽天モバイルのSIMサイズ変更・交換の申請方法を解説します。必要日数・手数料についてもレビューします。楽天モバイルのSIMサイズ変更・交換の申請はアンテナショップで行うとその場で新規カードを受け取れ、旧カードの返却送料が無料になるのでお得です。
目次
楽天モバイルはSIMサイズ変更できる?
格安SIMサービスが盛り上がりを見せている昨今、格安SIMを利用している人も多いと思いますが、格安SIMを利用中のユーザーが機種変更を考えるときに懸念事項・疑問点として挙がるポイントの1つに「機種変更に合わせてSIMサイズは変更・交換できるのか」という点があります。
機種変更でお目当ての機種があっても、今のSIMカードと新規端末は合わないかもしれません。
格安SIMサービスの中でもサービスの高評価で注目度が上がっている楽天モバイルでは、SIMサイズの変更・交換はできるのでしょうか?今回は、楽天モバイルでSIMサイズを変更・交換する方法と注意点について解説します。
SIMカードのサイズは3種類
まず、SIMカードの基本知識として、SIMカードのサイズの種類をレビューします。SIMカードのサイズは全部で3種類あります。大きさの順番でいうと「標準SIM・microSIM・nanoSIM」のタイプがあります。
標準SIM
これまで最も多くの機種で利用されてきたSIMカードが「標準SIM」です。サイズは「25mm × 15mm・厚み0.76mm」で、一番大きいサイズです。ただし、現在では「標準SIM」を利用する新機種は販売されていません。次に紹介する新しい規格のSIMカード(microSIM・nanoSIM)が次世代規格として新機種に採用されています。
厳密に言うと、国内で「標準SIM」とよばれているSIMカードは正式には「miniSIM」といいます。国際規格ではクレジットカードに使用されているサイズが「標準SIM」にあたります。
2008年ころから携帯モバイルに利用され始めた「標準SIM」ですが、携帯モバイル内でSIMカードが占めるスペースを、より小さくする方向で端末の開発が進んだため、2010年ころからSIMカードの縮小化が進みます。
microSIM
2010年ころから、「標準SIM」に代わって普及が進んだサイズが「microSIM」です。サイズは「15mm × 12mm・厚み0.76mm」で、2番目に大きいサイズです。現在でも多くの機種が「microSIM」対応機種として販売されているので、継続して利用されているSIMカードです。
「microSIM」のチップ部分の大きさは「標準SIM」のチップと同じなので、「microSIM」は周りのプラスティックガードの部分がコンパクトになっているデザインです。「microSIM」はiPhone 4で利用されたのがきっかけになり同世代のAndroidスマホにも「microSIM」が利用されるようになりました。「microSIM」よりも小さいサイズの規格としては次に紹介する「nanoSIM」があります。
nanoSIM
「microSIM」の次世代タイプとして2012年ころから普及が進んでいるのが「nanoSIM」です。「nanoSIM」は最も新しいSIMカードのタイプです。サイズは「12.3mm × 8.8mm・厚み0.67mm」で、デビュー当初はマイナーな規格でしたが、徐々に需要を広げ、現在では新機種端末の主流規格となっています。
「nanoSIM」のチップ部分の大きさは「標準SIM・microSIM」のチップの大きさよりさらに小さくなっています。また、「nanoSIM」はカードのサイズだけでなくカードの厚さも薄くなっているため、「nanoSIM」は完全な新規格といえます。
「nanoSIM」はiPhone 5で利用されたのがきっかけになり、同世代のAndroidスマホにも「nanoSIM」が利用されるようになりました。「nanoSIM」は現在のSIMカード規格の最小サイズです。
楽天モバイルはSIMサイズ変更ができる
楽天モバイルでは、上記に紹介したSIMサイズの変更・交換が可能です。楽天モバイルでは、SIMサイズの変更・交換まで対応してくれるので、機種変更の際も安心です。楽天モバイルでSIMサイズの変更・交換を行う方法は2つあります。
1つはインターネット上のユーザーページ「メンバーステーション」から手続きする方法です。もう1つの方法は実店舗の楽天モバイルのアンテナショップで手続きを行う方法です。
機種変更などで変更が必要なときに行う
SIMカードのサイズ変更・交換は、楽天モバイル側でもユーザー拡大に必要なサービスだと思われます。格安スマホのラインナップが充実している楽天モバイルでは、機種変更による新規契約・契約更新を促進させるためにも、SIMカードのサイズ変更・交換サービスはなくてはならないサービスです。
SIMカードのサイズ変更手順
SIMカードのサイズ変更手順の流れは大きく分けて3段階あります。まず、現在のSIMカードの契約を解約し、次に解約したSIMカードを楽天モバイルに返却し、最後に新規で任意のSIMカードを申し込みます。
楽天モバイルのSIMサイズ変更の申請方法は?
次に、楽天モバイルでSIMサイズ変更を申請する方法について解説します。
楽天モバイルのSIMサイズ変更できる場所は2つ
楽天モバイルでは、web上のユーザーページ「メンバーステーション」と実店舗の楽天モバイルのアンテナショップで、SIMサイズの変更手続きを行えます。
メンバーステーションから変更する手順
web上のユーザーページ「メンバーステーション」にはブラウザ経由でアクセスします。「メンバーステーション」には楽天IDもしくはSIMの電話番号でログインできます。
「メンバーステーション」にログインしたら、「ご利用サービス変更」のページを選択し、ページ内の「SIM交換申請」の項目から任意のSIMサイズ変更申請を行えます。
SIMサイズ変更の申請後は旧SIMカードは無効になって利用できなくなるので、後日楽天モバイルに返却することになります。
楽天モバイルの店舗で変更する手順
楽天モバイルのアンテナショップは、全国40店舗以上で展開していますが、全ての店舗でSIMサイズ変更申請を行えるわけではないので、事前にSIMサイズ変更申請に対応できる店舗を確認しておく必要があります(下記のリンクから対応できる店舗を確認できます)。
楽天モバイルのアンテナショップでSIMサイズ変更申請を行う場合は、店舗にSIMカードを持ち込む前に、使用中のSIMカードの「申込種別」の確認が必要です。
使用中のSIMカードには「申込種別」と呼ばれる識別番号が振られており、「006・007・008・009」の4種類の内、いずれかの番号が割り当てられています。その内008・009の2つの番号が振られている場合は実店舗のアンテナショップでSIMサイズ変更申請は行えません。
使用中のSIMカードの「申込種別」を確認するには「メンバーステーション」にログインして「ご契約者様情報」を選択します。
「ご契約者様情報」のページ内で「申込種別」を確認できます。
使用中のSIMカードの「申込種別」を確認したら、実店舗のアンテナショップに使用中のSIMカードを持ち込んでSIMサイズ変更申請を行いましょう。
実店舗のアンテナショップでSIMサイズ変更申請を行うメリットは、その場で解約したSIMカードを返却できるので、後日郵送で楽天モバイルに解約したSIMカードを返却する手間が省け、返却送料が無料になるという点です。
また、実店舗のアンテナショップでSIMサイズの変更申請を済ませると店舗によってはその場で新しいSIMカードを受け取れる場合があります。
楽天モバイルのSIMサイズ変更にかかる料金や日数は?
次に、楽天モバイルのSIMサイズ変更にかかる料金や日数について解説します。楽天モバイルのSIMサイズ変更は無料ではありません。
楽天モバイルのSIMサイズ変更にかかる日数
楽天モバイルでSIMサイズ変更にかかる日数の目安は2~3日といわれています。SIMサイズ変更の手続き自体は、SIMサイズ変更申請を行った時点で完了しますが、新しいSIMカードが送られてくるまでに2~3日の日数を要します。
2~3日の日数がかかるというと時間がかかるような印象を受けますが、他の格安SIMサービスでは5~6日の日数がかかる場合もあるので、楽天モバイルのSIMサイズ変更サービスは良質なサービスといえます。
新しいSIMがくるまで2~3日ほど不通期間がある
SIMサイズ変更を行う上で注意するべき大事なポイントは、新しいSIMカードが届くまでの2~3日の日数の間は通話が行えない、不通期間があるということです。正確に言うとモバイル通信が行えなくなる不通期間があるので、その間はWi-Fi通信でインターネットサービスを利用することになります。
不通期間の2~3日の日数の間は、Wi-Fi通信でweb閲覧を行ったり、メール・LINE・Skypeなどのコミュニケーションツールを利用したりして対応するしかないでしょう。仕事のためどうしてもモバイル通信による通話が必要であれば、SIMサイズ変更を行う時期・タイミングをよく吟味して不通期間を調整するしかありません。
楽天モバイルのSIMサイズ変更にかかる料金
楽天モバイルのSIMサイズ変更は無料ではありません。SIMサイズを変更する際は、料金に見合った選択かどうか、今一度自己確認しましょう。
新規発行や解約手数料がかかる
楽天モバイルでSIMサイズ変更を行うと、1枚ごとに3000円(税別)の手数料が発生します。手数料の請求は毎月の利用料金の請求と一緒に合算されて請求されます。また、SIMカードの交換・再発行に関しても同様の手数料が発生します。3000円(税別)以外の料金は発生しません。
アンテナショップを利用すれば送料は無料に
また、楽天モバイルでSIMサイズ変更申請を行った後は、解約したSIMを楽天モバイルに返却しなくてはいけませんが、返却する送料は無料ではなく、着払いも利用できません。返却する送料は自己負担になります。後日送られてくる通知の手順に沿って返却します。
ただし、アンテナショップを利用してSIMサイズ変更申請を行う場合は、申請の際に解約するSIMカードを持ち込めば、その場でSIMカードを返却できるので返却にかかる送料を無料にできます。
楽天モバイルのSIMサイズ変更の注意点は?
次に、楽天モバイルでSIMサイズを変更する際の注意点について解説します。
新しいSIM入れ替え後は古いSIMカードは返却する
新しいSIMカードを受け取ったら、解約した旧SIMカードは楽天モバイルに返却しますが、前述した「申込種別」によって返却先が違います。
「申込種別」ごとの返却先住所は以下になります。
申込種別 | 返却先住所 |
---|---|
006・007 | 〒143-0006 東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F 楽天モバイル SIM返却係 |
008・009 | 〒338-0824 埼玉県さいたま市桜区上大久保303-1 物流センターSIM返却係 |
返却しないと損害金請求されることも
解約した旧SIMカードの返却は忘れないようにしましょう。基本的に解約した旧SIMカードの返却は利用者の義務なので、返却しない場合は損害金請求の可能性もあるという意識が必要です。なおざりにせず、返却は必ず行うようにしましょう。
SIMサイズは自分で変更することもできる
SIMサイズは自分で変更することも可能です。
SIM変換アダプターを使ってSIMサイズを大きくする
SIMサイズを大きくしたい場合は、SIM変換アダプターを利用する方法があります。この方法は安上がりで誰でも簡単にできるのでおすすめです。SIM変換アダプターはAmazon・楽天でも販売してますし、100円ショップでも購入できます。Amazonで購入しても数百円のコストなので、利用する価値はあるでしょう。
利用方法を簡単に説明すると、SIM変換アダプターに使用中のSIMカードを乗せて(はめ込んで)、1枚のSIMカードを取り扱うように携帯モバイルに差し込むだけです。
SIMカードカッターでSIMサイズを小さくする
SIMサイズを小さくしたい場合はSIMカードカッターを利用する方法があります。SIMカードカッターを使うと、自分の用途に合わせてSIMカードをカッティングして、サイズを小さくできます。仕上げでやすりをかければ、縮小サイズのSIMカードとして利用できます。
ただし、SIMカードカッターを使ったSIMカードの加工は楽天モバイルが推奨しているやり方ではないので、加工したSIMカードに関するトラブルに対しては、楽天モバイル管理サイドから正規のサポートを受けられなくなる可能性が高いでしょう。
仮に加工を仕損じて、うまくサイズを合わせられなかった場合は、収拾がつかなくなるので注意しましょう。SIMカードカッターを使ったSIMカードの加工は、あくまで自己責任で行うことになります。
楽天モバイルのSIMサイズ変更を活用してみよう!
楽天モバイルのSIMサイズ変更を活用してみましょう。
楽天モバイルで機種変更を行う際は、機種変更に伴って必要になるSIMサイズが変わる場合があるので、「楽天モバイルで機種変更を行ったときにSIMサイズの変更も対応してくれるのか」と心配するユーザーもいるかもしれませんが、楽天モバイルでは機種変更に合わせてSIMサイズ変更に対応してくれるので、安心して機種変更できます。
楽天モバイルのユーザーページ「メンバーステーション」でSIMサイズ変更した際は、新規SIMカードは送られてくるまでの間、モバイル通信を利用できない不通期間があります。モバイル通信を利用できない不通期間は、Wi-Fi通信のみの利用になります。
楽天モバイルのSIMサイズ変更の際に見込まれる不通期間は2~3日の日数が目安ですが、他の格安SIMのSIMサイズ変更時の不通期間は5~6日の日数を要する場合があるので、楽天モバイルの不通期間は短い方だといえます。
仕事利用で、モバイル通信の不通期間が懸念される場合は、SIMサイズ変更のタイミングをずらすなどして不通期間が仕事の支障にならないように調整しましょう。
楽天モバイルのSIMサイズ変更の手数料は無料ではないので、手続きを行う際は料金に見合った選択か自己確認しましょう。SIMサイズ変更の手数料は3,000円です。
また、SIMサイズ変更申請を行って新規SIMカードを受け取った後は、解約した旧SIMカードを楽天モバイルへ返却しなくてはいけませんが、返却送料は無料ではなく、着払いも利用できません。返却送料は自己負担になります。
しかし、返却送料を無料にする方法があります。SIMサイズ変更申請を実店舗のアンテナショップで行えば、その場で解約するSIMカードを引き渡せるので、事実上、返却送料が無料になります。SIMサイズ変更を行う際に返却送料を無料にしたい場合は、アンテナショップでSIMサイズ変更申請を行う方法がおすすめです。