2019年09月20日更新
iPhoneのマイクの位置がどこにある?それぞれの用途/機能も合わせて解説!
iPhoneにはマイクがいくつもあることに気づかされます。実際すべてのマイクの位置はどこなのでしょうか。iPhoneにたくさんのマイクが装備されていることには意味あるのでしょうか。今回はiPhoneのマイクの位置がどこで、どんな用途があるのかを解説します。
目次
【iPhone】マイクの位置はどこか?
日頃iPhoneを使用していると、iPhoneのマイクは1つだけではないことに気づかされます。
基本的にiPhoneの使用者は所有者である本人で、他の人が使用することはほとんどありません。2人以上の人が同じiPhoneに同時に話しかけるなら、第1マイク、第2マイクを用意し、設定によってそれらのマイクを上手に使い分ける、という考えも無きにしもあらずかもしれません。
しかし残念ながら未だ、スマホの世界でそうした技術や機能が開発されたことはありません。ですから自然と疑問が浮かび上がってきます。iPhoneにはいくつのマイクが装備されているのか、それらのマイクはiPhoneのどこに装備されているのか、またそれぞれのマイクの用途、また機能はどのようなものなのか、といった疑問です。
iPhoneのマイクは3つある
iPhoneにはいくつのマイクが装備されているのでしょうか。iPhoneには3つのマイクが装備されています。装備されているマイクの位置は、iPhoneの底面に1つ、iPhoneの全面にあるインカメラの近くに1つ、そしてiPhoneの背面にあるバックカメラの近くに1つ、の計3つです。
iPhone6s以降は4つ
iPhoneに装備されているマイクの数は、iPhoneの全機種またモデルのすべてで統一されているわけではありません。iPhone 6s以降の機種またモデルには4つのマイクが装備されています。しかしそれ以前の機種やモデル、例えばiPhone 6、iPhone 5にはマイクは3つしか装備されていません。
iPhoneの底面
これから具体的に、iPhoneのどこにマイクが設置されているのか、詳しく説明します。最初はiPhoneの底面にあるマイクです。iPhoneの充電の際に、充電ケービル端子の差し込み口が底面の中央にあります。その両サイドに小さい穴が1つずつあります。それがiPhoneの底面に設置されたマイクです。
ユーザーの中には、底面マイク向かって右側にある、たくさんの小さい穴の集合体をマイクと勘違いされている人もいますが、それは内蔵ステレオスピーカーです。
iPhoneの前面にあるインカメラの近く
次に、iPhoneの前面にあるインカメラの近くにあるマイクがどこにあるのか、詳しく説明します。iPhoneの画面上の中央に、「横長の楕円」と「小さな丸」の2つがあります。「小さな丸」はiPhoneのインカメラです。その右横、iPhone画面の上部中央にある「横長の楕円」がマイクです。
自宅の固定電話のデザインと似ており、ちょうど通話をする際に耳の位置にくる場所にマイクが設置されていますが、このマイクは通話中に通話相手の声を聞き取るためのスピーカーの役目も果たしています。iPhoneで通話をしていて、通話相手が自分の声が聞きづらいと言われたなら、このマイクを軽く掃除すれば聞きづらさの問題を軽減できます。
iPhoneの背面にあるバックカメラの近く
次に、iPhoneの背面にあるバックカメラの近くにあるマイクがどこにあるのか、詳しく説明します。iPhoneの背面上部の左側に、「大小の3つの丸」があります。右側にある「最も大きな丸」はバックカメラです。左側にある「2番目に大きな丸」はLEDライトです。そして、それら2つの丸に挟まれた「最も小さな丸」がマイクです。
iPhoneには、前面と背面の両方にマイクがあることになります。1つだけで十分なのではないかと思われるかもしれません。それには理由があります。この記事の後半で詳しく説明しますが、背面マイクの大切な機能は、「ノイズキャンセリング」つまり周囲の音をすべて拾い、不要と判断した音はノイズとして処理することです。
ですから心地よい通話を楽しむには欠かせないマイクと言えます。
通話用イヤホンマイク
iPhoneにはもう1つのマイクがあります。このマイクはiPhone本体に装備されているマイクではありません。iPhone購入時に付属品として付いてくる「イヤホンマイク」です。AppleがiPhone販売時に付属品として提供する「イヤホンマイク」の目的は、普通のイヤホンとは異なり、音声通話と録音のためです。
イヤホンマイクが付属で付けられている理由
ではなぜ、Appleは「イヤホンマイク」を付属品としてiPhone購入者に提供しているのでしょうか。その理由には、Apple創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の意向が関係しています。スティーブン・ジョブス氏は、通話の際にiPhoneを脳に近づけた時に、iPhoneから放出される電磁波が脳に与える影響を危惧していました。
そのためiPhoneのCMの際にも、「イヤホンマイク」を付けるよう支持したと言われています。それでiPhoneでの通話の際には、「イヤホンマイク」の使用をお勧めします。
iPhoneに複数のマイクがあるのはなぜ?
通常、通話や会話をするのに、マイクは1つで十分なはずです。ではなぜiPhoneは底面、前面、背面の3箇所にマイクを搭載しているのでしょうか。そこには何か理由があるのでしょうか。
快適な使い易さを追求したため
AppleがiPhoneに3つのマイクを搭載させたことには理由があります。その1つは、快適な使い易さをiPhoneユーザーに提供することです。日頃快適にiPhoneで通話をしていると、それが当たり前になってしまいますが、実は3つのマイクの働きによって、そうした快適さや自然さが生み出されているといことを覚えておく必要があります。
役割を分散させるため
AppleがiPhoneに3つのマイクを搭載させたもう1つの理由は、それぞれのマイクに異なる機能を実装させ、役割を分散させるためです。iPhoneの3つのマイクには、ノイズキャンセリング、音声録音と通話という大切な役割があります。それぞれのマイクがこの3つの役割を分担しながら機能的に作動するように、iPhoneは設計されています。
iPhoneの3つのマイクの用途・機能とは
これから、iPhoneの底面、前面、背面に設置されたそれぞれのマイクにどのような用途や機能があるのかを解説します。iPhoneでの快適な通話と使用を実現させるために、3つのマイクがどのように貢献しているのか、また3つのマイクが底面、前面、背面に設置されているのがなぜなのか、これから考察します。
ノイズキャンセリング
まずiPhoneの前面にあるインカメラの近くにあるマイクの用途は、ノイズキャンセリングです。ノイズキャンセリングとは何でしょうか。この記事ですでに触れましたが、ノイズキャンセリング機能の主な役割は、周囲の音をすべて拾い、不要と判断した音はすべてノイズとして処理することです。
ノイズキャンセリング機能をiPhoneの前面に搭載したことにも理由があります。仮にiPhoneの底面にノイズキャンセリング機能を搭載させたらどうなるでしょうか。ノイズキャンセリング機能は、通話するマイクの近くにあってはじめて機能します。
ですから、もしノイズキャンセリング機能が底面にあれば、自分の音声を伝えるマイクを通話口から離さなければなりません。さらに通話口から離れたところにノイズキャンセリング機能を備えたマイクがあるので、マイクは離れた通話口から音を拾うことになり、結果ノイズキャンセリングどころか、「ノイズ増幅」の原因になります。
音声の録音と通話
続いてiPhoneの底面にあるマイクの用途は、音声録音と通話です。さらにこのマイクには動画、ボイスメモによる音声録音の用途もあります。通話をしていて、自分の声が聞き取りにくい、と通話相手から苦情が出たら、この底面マイクを軽く掃除しましょう。
またこの記事で紹介した「イヤホンマイク」を使うことも「声が聞き取りにくい」という問題解決になります。
相手の声をクリアに聞く
最後にiPhone背面にあるカメラの用途は、通話相手の声を一層クリアに聞き取らせることです。この記事ですでに紹介しましたが、この背面マイクにもノイズキャンセリング機能が備わっています。ですから前面にあるノイズキャンセリング機能を補助する形で背後のノイズ処理を請け負います。注意点は、ホコリが溜まりやすいので、こまめに掃除しましょう。
iPhoneのマイク使用上の注意
ではこの記事の最後に、iPhoneのマイクを使用する上での注意点を3つ紹介します。快適な通話をするのに欠かせない事柄ですので、ぜひ実践しましょう。
機種に合ったiPhoneケースを選ぶ
1つ目の注意点は、機種に合ったiPhoneケースを選んで購入することです。ケースのデザイン上、背面のマイクを塞いでしまうことはないですが、底面のマイクを塞いでしまうケースはあります。またケースのサイズが合わずズレて使用すると、前面のマイクが影響を受け、通話相手に自分の声が上手く伝わらないこともあります。
マイクを塞がないように持つ
2つ目の注意点は、底面マイクを塞がないようにiPhoneを手で持ち通話をすることです。また特に女性の場合、自分の髪が前面マイクかかってしまうと、ノイズや故障の原因になるので注意が必要です。さらにiPhoneの置き方にも注意が必要です。
特に水はiPhoneのマイクにとって大敵なので、水に触れないように場所や置き方を考えて、Phoneを保管するようにしましょう。
フィルムカバーの貼り方に気をつける
最後の注意点は、フィルムカバーの貼り方に気をつけることです。フィルムカバーのサイズか違っていたり、違う機種専用のフィルムカバーを貼ったりした結果、前面マイクが塞がれてしまい、マイクの機能に加え、ノイズキャンセリング機能まで使えなくなれば、快適な通話ができなくなります。
iPhoneのマイク位置と機能を覚え快適に使おう!
iPhoneのマイクの位置がどこにあり、どんな用途や機能があるのかをしっかり覚え、快適な通話を楽しみましょう。快適な通話を楽しむには、iPhoneの3つのマイクがどのように大切な役割を分担し行っているかを理解する必要があります。マイクを大切に扱い末永くiPhoneで通話を楽しみましょう。