Windows10が起動しなくなったときのためUSBなどでリカバリドライブを作成し備えを行う必要があります。リカバリドライブがないとPCが廃品になる恐れもあり、本記事ではWindows10でUSBを用いてリカバリドライブを作成して破損に備える方法を解説します。
Windows10にはリカバリドライブを作成する機能があります。リカバリドライブとは、パソコンのトラブルがあったときのために、初期化を行うためのUSBなどの外付け初期化用ディスクのことを指します。昔のパソコンにはリカバリディスクが付属していましたが、現在は付属していないため、自分でこれを作成する必要があります。
リカバリとは、IT用語でパソコンを購入時(工場出荷時)の状態の戻すことを指します。これを行った場合にはインストールしたソフトや、保存していた写真やその他のデータなどが全て消去されます。一方、この場合における回復ですが、Windows8で用語が変更になったため混同しやすいですが、リカバリと同様の意味を指します。こちらもWindows10を工場出荷時状態に戻すことを指します。
リカバリを日本語訳すると回復・復旧という意味になりますが、リカバリドライブとはつまり、Windows10などのパソコンのプログラムが破損して起動しなくなってしまった場合に、初期化して元の状態に戻せる(回復できる)ように USBなどを使って保険をかけておくという意味になります。
Windows10でリカバリドライブを作成するためには、いくつかの用意が必要となります。これを作っておかなければ、パソコンのプログラムが壊れた際に初期化できずにお手上げ状態になってしまう可能性がありますので、必ず作成しておくべきであると考えられます。
Windows10が破損した場合は当然内部のデータにアクセスすることは難しくなるため、外部のメディアを用意する必要があり、その最も簡単な方法としてはUSBメモリを用意することです。
リカバリドライブを作成するためには、必ず32GB(以上)のUSBメモリを用意してください。Windows10の回復用データは通常15GB程度の容量が求められるのですが、16GBのUSBメモリだと一見足りるように感じるのですが、技術的な理由から16GB全てが使えるわけではなく、実質は15GBを切る程度の容量しか使用することができません。
16GBのUSBメモリを購入してきてリカバリドライブを作成しようとして、容量不足となってしまってはもったいないので、念には念を入れて、32GBのUSBメモリを用意しましょう。
USBでリカバリドライブを作成する際にはいくつかの注意点があります。
使用するUSBメモリが32GB以上の容量が必要であることは先述しましたが、それ以外の注意点として、リカバリドライブを作成した場合にはUSBメモリの中身は全て削除されてしまいます。大切なデータを保管してあるUSBメモリを使うのではなく、空のものか、不要なUSBメモリを使用することが推奨されます。
USBメモリによっては暗号化機能(パスワードのついたもの)が搭載されていることがありますが、そうしたUSBメモリの暗号化ソフトはリカバリドライブ作成時に削除される可能性があります。
Windows8.1からWindows10にアップグレードを行っていた場合、元のOSに復元するリカバリドライブが作成されるようです。また、Windows7からWindows10にアップグレードされていた場合、購入時の初期設定が保存されないためリカバリドライブの作成自体が推奨されていません。この場合にはリカバリドライブを作成しないほうがよいと考えられます。
実際にUSBを使ってリカバリドライブを作成する方法と、作成したリカバリドライブで回復を行う手順について解説します。
Windows10でUSBメモリからリカバリドライブを作成するには、以下の手順で行います。
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